3rd ACT 田沢湖マラソン2009を キャプテンハーロックは駆け抜けた! |
2009.06月のある日
秋田に単身赴任して、その生活にもだいぶ慣れてきた。しかし秋田では土日が暇である。パソコンないし、車はないし、金はないし(←これは単身赴任前も一緒!)部屋にあるラジカセでABS秋田放送を寝っころがって聞く。暇だ...。なんかおもろいないかなぁー。
ネットカフェに行ってパソコンでもいじるか?秋田市山王にあるネットカフェに入店しパソコンを少々いじる。そのあとマンガを物色。
そんなときあるマンガが目に入った。ひさびさに見るこのマンガ。そーいや昔、このマンガの主人公にあこがれてましたなぁ。今で言うところの
”アニキ”的なキャラに!
全身黒を基調にしたこのキャラクターをまじまじと見る。たぶんパーツは
刺繍 → 群馬の東のデザイナーさんにたのむ
黒の服 → シリーズ第2弾”カオナシ”のインナーシャツが流用可能
マント、シューズ、小物 → 自作する
比較的、低コストで製作できそうだ。次のマラソンに使えるかも!カオナシ製作後、製作意欲をそそられるキャラが見えてこなかったがようやくなんとかいけそうな気がするキャラに出会った。しかし、どうしても製作できそうにない部分が一つだけあった。それは
髪の毛
今回のキャラを引き立たせるには髪の毛をリアルに製作する必要がある。髪の毛だけはどうしても専門家の知識と技術がいる!どうしよう?
あそこに頼むしかない。
群馬を代表する超マニアックな美容室に!
ふなきさんは群馬県吉岡町にある理容室「アンジッヒ」に頼むことにした。アンジッヒは、ふなきさんがカットで使用する美容室で、怪しい髪の毛のチーフAtou氏とそのかみさんが経営している。広いルームにモダンな作り。女性客はもとより男性客も使うこの店は、吉岡町では3本の指に入る店である(←何のカテゴリーで3本の指に入るか?はノーコメント)。
ちなみにチーフのAtou氏はガンダムネタなら、1を聞けば100の回答が返ってくる、いわばガンダム関連アーカイブス野郎なので髪を切っている間はとにかく暇は潰せるありがたい美容師なのである!(←男性客限定か?)
ここしかいない!
ふなきさんは「アンジッヒ」の店に入る。
ふなきさん「うーっす!」
Atou「(スーツ姿だったので)あれーどうしたんですかぁ?」
ふなきさん「おう!似合うべ?実は頼みてぇーことがあってよ!...ズラ作ってくんねーか?(そのキャラの写メを見せて)これ!」
Atou「○○○○○ですかぁー!難しいなぁー。製作するとしたら毛糸かぁ。ズラならBULLDOG(高崎市の店)で買えば安いですよ。」
ふなきさん「あまり手間はかけたくない。」
Atou「これだったらカツラを使うか、毛糸で作り上げるか、粘土で作るか?」
ふなきさん「粘土なら走るのに重いじゃねーか!」
Atou「となると、やっぱカツラでしょうかねー...」
と思考錯誤をしている間にAtou氏は既に
3倍のスピード
で美容向け専門の理容グッズカタログ「Beauty Gallary」を検索しはじめていた。
Atou「こんな感じですかねー?でも後ろが短いなぁー。こっちかなぁー。」
とカタログでの検索に限界を感じたAtou氏は更にトランザムでネット検索をし始めていた。...速い!ネットの中でのズラの種類も結構あり、どれがイメージに近いのか?を絞り込むのが非常に難しい。ターゲットは男性のキャラではあるが、ズラを使用するとすればそのズラのイメージは男性用より
女性用のイメージ
が合う。髪の毛がラフで長いキャラだからだ。
女性のいわゆるクシュクシュした感じがこのキャラには非常にあう感じがする。
ふなきさん「これっぽいなぁ。短めのヤツを注文するより多少長めのヤツを注文して、あとで調整すればいいんだろ?」
Atou「そーですね。調整はあとからなんぼでもできますので。色がわからないなぁー。実際の色と(WEBの)画面とは違うからなぁー」
ふなきさん「原画に近い色に合わせたい。でも限界があるなら、形状のほうを優先して!」
それでも候補はなんとか絞られた。
ふなきさん「これサイズは?」
Atou「これはフリーっす。発注しましょうか?」
ふなきさん「...これでいこう!」
これもまた即決であった...。これは何を意味するか?
仮装キャラ第3弾はこのキャラで決定した!ということだ!もう後戻りはできない。第3弾キャラ最大の壁は「アンジッヒ」のAtou氏に丸投げされた。
ふなきさん「じゃ次、髪切りにきたとき金は払うわ。それ以外のところ(形の調整とか)はどのくらいかかりそうかね?」
Atou「(無料で)いいっすよ。おもしろそうなんで!」
偉い!アンジッヒを宣伝してやろう!お客を集めてあげよう!
アンジッヒは仕事の合間にライフワークをすることが確定。そして、ふなきさんはアンジッヒの全面協力を得ることができた。
仮装ランナー ターゲット第3弾はこうしてスタートした。
はたしてその黒を基調としたズラが必要な男性キャラとは...。
2009.06月のある日その2
秋田での超暇な日曜日、決定したキャラについて今一度調べてみる。ネット、マンガ、映画などなど...。1st ACT シャアに比べればハードルはそんなに高くない感じがする。製作の大部分は衣装!衣装といえば
おかん!
シャア、カオナシのときは秋田出張のときにピンポイントで作ってもらったが、今回は単身赴任でおかんはいつもすぐそこにいる。
頼みやすい環境になったわけだが、いつも”面倒くさい!”とか”腰痛い!”とか言われながら作られるのもなんか後ろめたい。今回は自分自身で作ってみよう!つまり
ミシンを使ってみる!
ミシンなるもの、今まで使った経験0!
使えるかどうか?はわからんが、いずれにしろふなきさんのアホプロジェクトのためにおかんに負担をかけることは少しでも避けなければ!
とりあえず、簡単そうなところからやってみよう!まずは胸についているエンブレムを黒い布に貼り付ける作業からスタートしてみよう。
下地の黒い布は、2nd ACT カオナシ製作時の残りの布を使う。エンブレムの白い部分は100円ショップからフェルトを購入!早速形を作ってみる。
題材が映っている映画の一場面を写メで撮影した画像を拡大プリントアウトする。これをカッターで切り型紙にする。
この型紙を100円フェルトに鉛筆でなぞって転写して、これにあわせてフェルトをはさみでラフに切る!
ラフに切ったフェルトを今度は工作用カッターで正確に切る!
ここまではコピー人間ふなきさんにとっては朝飯前。問題はこれを黒い布に縫いつける。いよいよミシンの登場!夕飯も食って準備万端!
ふなきさん「おかん!ミシンおへでけれ!」
おかん「今、夜だ!糸が見えね!」
拒否されたじゃねーかぁ!
夜になると細かい作業が難しく、糸が見えにくくなるらしい。特に黒っぽい色はなおさら見えなくなる模様。ミシンでの作業は翌日に持ち越された...。
このエンブレムの形は...
2009.06月のある日その3
さて、やるか!きれいにカットされたフェルトを再び準備。で、早速ミシン作業をするのだが
おかん「まで!そのままだばだめだ!」
と言って糊を準備し始めた。
おかん「こーやって(フェルトの)裏に糊つけで動かねよーにしとかねばよ...」
フェルトの裏に糊をつけてそれを黒い布にくっつける。そのあとアイロンで熱を加えればなんときれいに固定されたではないか。
次にミシンの登場!
フェルトの外周を縫い付ける。上糸は白、下糸が黒にすでにセッティングされていた。おかんはレバーの上げ下げとスピードの調整の仕方とストップの仕方を教えてくれた。
おかん「どれ、少しやってみる」
おかんはフェルトの一部分をすごいスピードで縫いつけていった。速い!ばーさんのくせに速い!つぎにふなきさんが恐る恐る操作してみる。スピードは最も遅くした。スタート!ゆっくりゆっくり針が進んでいく。このスピードはまるで
田植えじゃねーかぁ!
やってて明らかに遅いのは認識できた。しかし、怖くてスピードをあげることができない。外周から約2mm内側を牛歩のごとくゆっくりと針は進んでいく。あまりの遅さにおかん
おかん「お茶飲んでくる」
と、別室に移動
無視されたじゃねーかぁ!
田植えのようなスピードのミシンを操作して約20分
できあがった!
おー!我ながらきれいではないか。遅かったが、なんとかなるもんだ!おかんが戻ってきた。
おかん「おや!おめ、うまいねが!」
おかんからもOKサインをもらったこのドクロマーク。このドクロマークを黒のランニング用インナーシャツの胸に付けて走るのだ!ドクロといったら
海賊!
今回は海賊になることを決意した。海賊といったらジョニーデップ?ルフィ?...違う!
アチキたちの時代の海賊といえば...
われらがアニキ
キャプテンハーロック!
今回はマニアック路線でいくぜ!
2009.07月上旬
さ、眼帯を作ろう!
海賊のシンボルマークの黒の眼帯を作ってしまおう!ハーロックの小物はいろいろあるが、とりあえず簡単なところからつくって行こう!ハーロックの画像を見る限り、普通の医療用の眼帯ではあまりにもかっこ悪い。多少大きめにしかも、目から頬の一部を隠れるくらい大きめに製作する必要がある。部材は何を使おうか?単身赴任生活ゆえ、不要な金は使えない!(←海賊の眼帯は、普段の生活に不要と思うが...)
これは...
100円ショップを使うしかない!
早速、実家から20分くらいにある100円ショップに原チャを走らせ、隅から隅まで物色する。タッパー、皿、おもちゃ...ハーロックの顔を思い浮かべながらしっかりフィットする部材を考えて約10分。
これだ!
プラスチックレンズのサングラス!
適度に大きくて、形の具合もいい感じなのでたぶんそのままの形を維持したまま装着可能。眼帯用の黒のゴム紐と共に購入し、秋田市土崎の実家の4畳半の自室で加工をスタート。まずはレンズを傷付けないように分解し、フレームを除去。
次に1mmドリルで黒いゴム紐を通す穴を片側2か所ずつ、合計4か所開ける。何故、片側2か所なのか?ゴムを2本通すため。長距離走っているうちにゴムがすれて1本が切れた場合に、もう1本が補助する役割をするダブルプロテクト構造にするためである。ここに、コスプレイヤーとは違うこだわりが必要となってくるのだぁー!
これに黒のきれ(←カオナシ製作時の残り)をボンドでしわのないように、レンズの周囲に接着していく。接着後は洗濯バサミで固定しておき、乾くのを待つ。
きれがひととおりくっついた状態で、多少形を整えて完成。
どーだ!
目自体には別に違和感はない。直接目にくっつくこともない。ほぼ予想どおりに完成!われながら凄いと思うのは、完成したものはほぼ頭の中で描いていた完成予想図どおりに仕上がることだ。今回は目が覆われるとはいえ、黒いきれを通して多少見える。シャア、カオナシに比べれば、今回は視界が確保されているほうである。
(そのまま10分試着継続)
視界がアンバランスで
頭が痛くなってきた...
寝込んだ...
こんなんでマラソン走れるのかぁー?
2009.07月上旬 その2
眼帯に続いて、小物を作っちゃえ!ハーロックの小物と言ったらやっぱり
重力サーベル!
あの長くて独特の形をするサーベルをどうやって作ろうか?先端の銃口部、サーベル独特の曲線形状の柄の部分。結構難しいかも。しかしこのハードルはきっと
100円ショップが解決してくれるはず!
ということで、とりあえず100円ショップを徘徊する。徘徊すること20分。購入したものは
洗濯用のつっぱり棒とサッカーの応援グッズのチアホーンを2つ。早速、土崎の実家の4畳半試作ルームで加工開始。ベースとなる銃の部分は、群馬にいるときにToy Planetで2丁ほど購入していた。
秋田にはToy Planetのような中古おもちゃ店がないのだ!銃を分解し、いらん部分をとっぱらっておく。
チアホーンはすべて分解。
これをのこぎりで適度な大きさに切っておく。
切り出したパーツの内部にスポンジを詰めて、センター部分にドリルで1cmくらいの穴をあけておく
これを1mの長さに切断された洗濯用のつっぱり棒に挿入しボンドで接着していく。
周囲にはやはり100円ショップで購入したネイルアート用の長い着け爪をボンドで接着して、松本零二風の銃の形に仕上げていく。
たかが洗濯用のつっぱり棒は、どんどん変なパーツをつっつけられていき、この時点で
こんな形になっていた。(↑ 小屋で虫干しされるつっぱり棒。下にあるのは固定用のネズミ捕り)
銃の部分は茶色の塗装(これも100円ショップの油性のスプレーを使用)をして、やはり小屋の横で虫干し。群馬と違って、ここはド田舎。油性塗料が使い放題。臭いにおいでクレームを言ってくる近隣の住人もいない。
そーゆー意味では、ここは変装グッズを作るには持ってこいの環境である。銃口の部分はちょうど1cmくらいの穴があいているので、洗濯用つっぱり棒がちょうどスポッと入る大きさになっている。この銃とつっぱり棒をボンドでジョイントするのだが、ここにサーベル特有の柄を取り付けなければならない!
この独特の形状をした柄を何でつくるか?スチレンボードの加工、発砲スチロールの加工...etc。しかしここはやはり
100円ショップが解決してくれるはず!
物色したところ料理グッズにそれなりの形をするものを発見した!
料理の盛り付け用プラスチックしゃもじ
これにど真ん中につっぱり棒が通る穴をドドーンと開け、握り部分を切断しあぶって形をひん曲げ、銃にちょうどくっつく程度に加工しておく。これを銀のスプレーと塗装しておく。最後につっぱり棒、しゃもじ、銃をホットボンドでガッチガチに接着し強度を上げる。
できたでー!重力サーベル!(マラソン仕様)
我ながらかっこいいのを作ってしまった。あとは走行中、邪魔にならないようにするだけだ。
2009.07月下旬
グローブを作ろう!
ハーロックは茶色のグローブをつけている。ランナーにとっては温度調節を阻害するアイテムだ。シャアのときは綿の手袋を使用したが、綿は暑くなる!手のひらはできるだけ通気性がいいものでないと!(←だったら仮装なんかすんなー!)
色は茶色。この茶色がくせものだー。既存の手袋には茶色が少ないのだ!とりあえず100円ショップに行って徘徊する!
ない!茶色の手袋!
しょうがないホームセンターあった!茶色の手袋!でも
ゴム手袋じゃないかぁー!
通気性0%の手袋をハーフマラソンで装着する気は毛頭ない!最後はワークマンに行って見た。
やっぱゴム手袋しかないじゃないかぁー!
ダメだ!自作しよう。SATYの手芸屋さんに行き、茶色のポリエステルの布を1m購入。次は型紙だが、丁度いい長さの手袋が100円ショップにあった。
ビニール手袋
早速購入し、おかんに相談!
ふなきさん「このビニール手袋のようにこの布で手袋作りたいんだが...オレ作るから」
おかん「むずがしや!」
たった一言。とりあえずその日は作業はしなかった。翌日、会社から戻ってきたら
おかん「作っておいた!」
出来てるじゃねーかぁ!
せっかくオレがやろうと思ったのに。でも完璧だなぁ。さすが裁縫オババ。試着してみる。親指のところが多少短い感じがするがそんなことはどーでもいいのだ!試着してみて思ったが、たしか映画「銀河鉄道999」にでてきたハーロックって手袋にドクロマークがついていたような感じがした。無味乾燥な茶色のグローブより、マラソンはお祭りなので(←大会だろがー!)グローブの甲の部分にドクロの刺繍をすることにした。さて、刺繍...
刺繍といったら...
シャアの衣装に多大な貢献をしてくれた群馬県の
東のデザイナーさん
この人に頼むしかないだろー。夏休み、群馬に帰ったときに東村の刺繍秘密基地に行って相談してみた。
ふなきさん「甲の部分にドクロマークを入れたいんだけどできるかねー?」
東のデザイナー「手袋かい?どう縫えばいいかねー?(手袋の腕部分をまくりあげて、作業用ミシンにセットして)こーして縫えばいいか。大丈夫だよ!やってやるよー!今度は(仮装)何だい?」
ふなきさん「キャプテンハーロック」
東のデザイナー「ハーロックかい?また、暑そうだなぁ。大丈夫かい?とりあえず明日は出かけるので、そのあとやっておくよ」
ふなきさん「迷惑かけます!終わったらとりにくるよ!」
東のデザイナー「あいよー。ついでにこれも持って行きなよ!」
ワッペンの台紙として使う厚い生地。1m平方くらい豪快にもらった。1週間後..宅配到着!中身を見ると
完璧じゃねーかぁ!
かっこいい!これでグローブがビシッとしまった!細い部分があるので今回はワッペン形式にしてそれを縫い付けたそうだ。ありがたい。
しかも着払いでなく、料金まで払ってくれているではないか...
泣かせるじゃねーか!(←絶対泣かない)
2009.07月下旬 その2
ブーツを作れ!
ハーロックは黒のブーツをはいている。しかもその上部は黄色の折り返しが幅広く取り巻いている。
作ろう!これを!
黄色と黒の布を会社の帰りに手芸屋さんで購入。最近この手芸屋さんにはちょくちょくいくので、会員になってしまいました。サラリーマンが
手芸屋さんの会員になってどーすんだー!
あと、100円ショップでマジックテープを購入。部材はそろった。
では製作を開始!自分の足に新聞紙を適当に巻きつけて、だいだいの形を作る。これをベースに画用紙を切っていき、型紙を作る。この型紙から黒い布を切っていく。
このままだとブーツはへろへろなので、先日東のデザイナーさんからもらった業務用の厚い生地(裏面に糊がついている)を黒い布でサンドイッチにし、この周囲をミシンで縫いつける。黄色の部分も同じくこの厚い生地を使って強度をつける。
それぞれにマジックテープを縫い付けておき、ジョイントさせるようにする。
ミシン操作にも慣れてきた。田植え的なスピードから、SL蒸気機関車的な周期でできるようになってきた。
おー!なんか上手でね?
と油断していたら
やっちまったぁ!
ブーツが走行中に回転しないように、土ふまずの箇所には幅広のゴムを縫い付けておき、小学生運動着のズホンのような構成にした。
この黒い部分と黄色の部分をマジックテープでくっつけると
ジャーン!
うまいだろー!
よーくみれば、糸がぐちゃぐちゃになっていたり、いびつなラインになっていたりするが、遠くから見れば問題はない!ミシン操作もなかなか面白い!
2009.07月下旬 その3
マントをつくれ!
でかい布でハーロックのマントを作ろう。この日も会社の帰りに、会員になった手芸屋さんに行って(←怪しい野郎だ)
黒と赤の布を3mずつ購入。おかんと早速ミーティング。
ふなきさん「(これで)マントつくるべ!」
おかん「なんとして...」
ふなきさん「(黒い布を背中にまとい)こーんな感じで、こーしてけれ!」
説明になってねーじゃねーかぁ!
それでもおかんは、マチバリでいろいろ各部をとめていき、各部に印をつけていった。
おかん「よし、明日まで作ってやる!」
なーんだ。おれやろうと思っていたのに。しかし、仕事も忙しいのでここはおかんにまかせて、少しでも進めておこう。
翌日、会社から帰宅したらマントは出来上がっていた。
外側は黒、内側は赤のハーロック仕様。見事!さて...
ふなきさん「これ(マント)をさらに切るど!」
ハーロックマントの後部は原作を見ると、戦いの傷痕で多少漫画チックに切れているのだ。これを再現しよう!しかし
おかん「なして切るって?」
ふなきさん「ハーロックのマントはそーなってんの」
おかん「せっかく作ったのに...やめれ!」
ふなきさん「いいの!そーなってるんだから!」
おかん「もったいね...(ウダウダ)」
戦争時代を生きたおかんと、原画をリアルに再現しようとするふなきさんとの会話は平行線のままだった。おかんを無視して作業を開始。
マントの赤い部分にマジックで豪快に線を引いていき、そこをミシンで縫って行く。
塗った部分の外側を今度はハサミで丁寧に切っていく。
できた!少しはリアルだべ!
おかん「...もったいね...」
作業はそうでもなかったが、おかんの言葉に疲れた。
徐々にパーツができあがってきた。点が線になり始めてきた。
2009.08月下旬
この日100園ショップで購入したベルト2本をベースに、ガンフォルダを製作していた。ちなみに1本300円。なんで100円ショップに
300円商品がまぎれているんだー!(ぐちぐち)
ベルトは厚いので針が通らない。なので針が通るようにドリルで穴を開けていく。そこに作っておいたガンフォルダを縫い付けていく。そんな作業をしていたら、群馬県の後方支援部隊、理容室アンジッヒからメールが届く。
アンジッヒ「ズラ完成しました!確認してください!もうちょっととかあったら言ってください!」
完璧じゃねーか!
でももう少し、額を隠したほうがいいか?早速リクエストすると3倍のスピードで修正画像が送られてきた!
しかも合成画像まで送られてきた!
アンジッヒよ!土曜日のかきいれどきに
合成画像作る暇あんのかぁー!
でもありがたやー。この髪型でFIXすることにした。後方支援部隊はこの髪型をガッチガチに固める作業に入る。
ガッチガチやど
2009.08月下旬
アンジッヒが作ってくれたこのズラ!とりあえずYシャツ姿ではあるが被ってみよう!ズラなんて初めてつけるからなかなかムズイ。でもなんとか装着完了。
服が社会人だから
単なるアホ社員じゃねーかぁ!
さて、このズラを大きい紙袋に入れて周囲を新聞紙で囲み、出張帰りの寝台特急を使って秋田に持ち帰る。
AM6時45分 秋田到着。ハーロックのズラは無事に秋田県に突入した。大きな紙袋を持って、在来線に乗り換える。座席に座って発車を待つが、向かいのおばはんが不信な顔でふなきさんを見る。このおばさん絶対、紙袋の中のズラを見て
こいつ生首運んでいる!
と思っているに違いねー!
あー、はよ家につきたい...
ハーロック最大の壁!あの
襟をつくろう!
なんなんだろう?あのベルリンの壁みたいな襟は?どーやっておっ立てるんだろー?
とりあえず作るか?先のことを考えないで行動するB型人間は動きだした。あの襟の部分、胸部から肩の部分も含めて極めて
複雑である!
これはとりあえず
型紙
をつくらんとダメだろう!おかんにも相談したら”型紙ねーばやらね(きっぱり)!”と一蹴された。
型紙...自分の上半身に新聞紙巻いていけばなんとか解は見えてくるだろう。と、いうことで自分の上半身に秋田の地方紙、さきがけ新聞を自分の手で巻いていった。
無理だぁー!
自分で自分の身体の型をとることの難しさをそのとき痛感した(←そんなことやる奴いねーよ!)。ではどうするか?
作ろう!ふなきさん上半身を!
自分の身体の寸法はメジャーを使って測ることができる。その値を使ってふなきさんの上半身を組んでみよう。使う材料は...
六角形の平金網と100円ショップで購入した結束帯。
実家の4畳半でニッパーを使って寸法に従い製作開始。自分の首、肩、胸まわりをメジャーで計測し、その値に従って、平金網を切っていき手で適当にまげていく。平金網の接続部は結束帯でバシバシ接続する。約1時間後...
できたー!
上半身ほぼふなきさん!
我ながらすごい。おれは結構やせているのか?と思うくらいの模型であった。これに新聞紙を適当に張っていき型を決めていく。ムズイ。曲線がある。この曲線をうまく作るように何回も新聞紙の切った張ったを繰り返す。新聞でのラフな型が完成した。この新聞の型を今度は画用紙に転写。
出来た!
型紙!
ふなきさん「おかん!出来た!作ってけれ!」
おかんには既に布は渡してある。おかんは型紙にいろいろ記入しはじめた。
おかん「わがった!やってやる!」
あまり乗る気でなかったおかんも型紙さえできれば、即実行する構えを見せた。
布はだんだん...
襟の形になってきて...
そんなあくる日
会社から帰宅。
おかん「ほれ!作っておいだど!」
完璧じゃねーかぁ!
さっすが裁縫の神様!60年の経験も伊達じゃねー!
おかん「大変だったぁ。目はいでぐなるし、腰はいでーし...(ぐたぐた)」
おかんの愚痴はおっしゃる通り!(←特に気にしていないバカ息子)
これで足の先から頭のてっぺんまでのパーツがすべて出揃った。では一度このパーツをすべてつけてみよう。インナーシャツ、ブーツ、ベルト、サーベル、マント、襟、眼帯、ズラ!
完成だ!キャプテンハーロック!
かっこいいべー!
そんじゅそこらのコスプレイヤーと同等だろー!早速デバッグ!家の廊下をジョギングで走ってみる。懸案と思えた長い重力サーベルは足にはひっかからない。サーベルホルダーを頑丈にベルトにつけたのぶれないのだ!
ズラもそんなにはずれないが、眼帯のズレが気になった。眼帯は少し紐をきつくして、おかんのピン止めで紐を前髪にくっつけて動かないようにした。
襟が走っているうちに後ろ前に回転してくる。これは東京マラソン2009のシャアのときのジオン紋章と同じ現象だ。これは襟の胸の部分の裏面をマントとマジックテープでくっつけることで対策した。他は特に問題はなさそうだ(←こんなことやっているバカ親父が極めて問題だ!)。
デバッグ完了!
そのまま離れにいる兄貴の居間に行く。
ふなきさん「じゃーん!」
兄貴「あっ...(笑っているが声がでない状態)...よぐ作った!(写メ撮られる)」
気にいってもらった模様!いける!田沢湖マラソン2009はなんとかキャプテンハーロックでいける!あとは当日、周囲の反応がどうかだ!
9月13日(日)田沢湖マラソンまであと1週間!
キャプテンハーロックの衣装はできあがった。しかし、妙にこだわるバカ親父は今だに何か計画していた。
頬の傷を作ろう!
キャプテンハーロックといえば、あの衣装とやはりあの傷がないとなあ...。これをあと1週間のこの時期にどうやって作ろう?実はいいものをすでに群馬県のジョイフルホンダで購入していたのだ!
人肌のゲル
絶対、秋田では売ってねぇー!
シリコン溶剤に硬化剤をいれると適当に固まって、寒天みたいに固まる優れものである。これで作るしかない!
もう1週間しかない!では、型を作ろう!あの傷の型をどーつくるか?時間もないしとりあえず100円ショップで徘徊。その結果、油ねんどを使うことにした。
この油ねんどに彫刻刀で溝をつけて、ハーロックの傷状に溝をつける。
これに人肌ゲルを多少大目になみなみと流し込む。
待つこと半日!ねんど型をとりはずす
プリンプリンじゃねーかぁ!
やわらかいのできっと肌にフィットする。なんだか行けそうな気がしてきた。これをナイフでいい感じの大きさに仕上げていく。自分の顔にペタペタくっつけながら大きさを調整していく。
あまり細くすると強度に問題があるので、ちょっと太目に仕上げた。最後に100円ショップで購入したライトブラウンの塗装スプレーで色つけでそれなりになった。
できた!さてこれを何で肌にくっつけよう?
両面テープ ...たぶん汗でとれる! 瞬間接着材 ...とれない! のり ...つかない!
最後の最後で結構なやんだ!なやんだ結果、万能ボンドにした。これはテストしてみないと!完成した人肌ゲルの一部に万能ボンドを塗り、額にくっつけた。そして、自宅から約1時間のロードワークに出発。汗をかいてくるとだんだん人肌ゲルのあたりが気になってきたが、取れはしなかった。自宅に到着しても人肌ゲルは額にくっついたまま。それでとってみると素直に取れる。
これしかない!
頬の傷の接着剤はこーして決まった!
万能ボンドの説明書をよく読んでみた。
”肌に触れるとかぶれますので...(ぐだぐだ)”
まあ、何とかなるだろう!(←取説書無視!)こーして3ヶ月にわたるキャプテンハーロックの準備は終了した。
週間天気予報では当日は曇のち晴れ。舞台は整った!
2009年9月20日 宇宙海賊はいよいよ秋田県十和田湖に出現する!
9月20日(日)田沢湖マラソン当日!
朝5時、顔を洗ってひげをそって着替えをして、先週人肌ゲルで製作、着色したハーロックの傷を
万能ボンドで必至にほっぺたに張りつけるアホ親父の姿がそこにはあった。
両側を肌色のカットバンで仮止めし、あとはボンドがほっぺにくっつくのを待つ。おかんからおにぎりをもらい5時45分、いざ田沢湖へ!国道7号線から県道47号に入り角館方面に向かう。その途中、ふと気がついた!
歯みがくの忘れたぁー!
ほっぺに傷をつける作業で脳みそが占有されていたため、歯みがきを全く忘れてしまった。しょうがないので角館の近くのローソンにたちよる。マント、ズラ、眼帯はしていないが、そのほかはすでに
ハーロック状態の姿で!
レジで来客用歯みがきセットを購入し、洗面所で鏡を見ながら歯を磨く。そしたら、男子トイレから一人のにーちゃんがでてきた。にーちゃん、アチキの天下御免の頬の傷と、黒ずくめでドクロの模様を着たアホに
明らかにビビっていた!
たぶんションベンしたあとなのに、さらにションベンを数滴もらしたに違いない。にーちゃんは手を洗ったあと、逃げるように外へ出た。ふなきさんも歯みがきの用を済ませて、田沢湖をめざす。田沢湖周辺は車の渋滞。それでも15分くらいのノロノロのあと、ある駐車場に誘導された。
さて!着替えるか!
車の外にでて、屋根にでっかいB5くらいの鏡を置き、それを見ながら眼帯、ズラ、マント、襟...と、ひとつひとつのパーツを大事に、確実にできあがっていく。隣に駐車した中学生男子とおかあさんと思われるペアも会場へいく準備をしていたが、中学生はとなりで変なものをひとつひとつ取り付けていくアホ親父をチラチラながら確実にモニターしていた。
そのうち、おかあさんも気がついた模様で、ほぼ完成形のハーロックと目があった!約0.8秒間ハーロックをロックオンしたおかあさんは、中学生と共に速効でその場を離れた。
嫌われたじゃねーかぁ!
だが、そんなことを気にしていたら、マラソンなんざー走れないのだ!(←かなり侍マラソンで鍛えられている)準備すること約10分!できあがった!苦節3ヵ月の集大成!
(↑足が短いのはカメラの角度のせいです...)
キャプテンハーロック!辰子さんの地元、田沢湖に立つ!
9月20日(日)田沢湖マラソン会場にて!
駐車場から会場まで歩き始める。並行して歩く人、すれ違う人が明らかにこっちを見る。東京マラソン2009のシャアのときは多少恥ずかしい感じはあったが、最近は全然気にしなくなった。これは明らかに
精神的に強くなった!
たぶん来月の会社の若いヤツの結婚式にたのまれた乾杯の発声も無事にこなせるであろう(←関係ない)。では受付に行くか。
ふなきさん「この番号はここですかー?」
受付「いやぁー、すっごいですねー?それで走るんですか?」
ふなきさん「こんな格好しているの他にいました?」
受付「いやぁーいないですねー。でも凄いですねー。がんばってくださいね!」
受付のスタッフ一同に驚く。無事に受付終了。会場内をウロウロする。明らかに周囲はこっちを見てヒソヒソと何か会話している。何しゃぺっているんだろうか?ただ少しだけ聞こえてくる声は
「わ!すげー!」
「かっこいい!」
の声は確実に聞こえてきた。つかみはOK!会場内のテントで水をもらう。そこのおばちゃんが声かけてきた。
おばちゃん「あぃスカ!すげぇーごど!それで走るってが?あやぁー...それ何の格好だ?」
”ハーロック”って説明しても絶対理解してくれない世代なので
ふなきさん「海賊だスな!記念に写真でも撮るスか?」
おばちゃん「どれどれ!見せれ!見せれ!」
携帯映った画像を集団で覗くおばちゃんたち!おばちゃんたちと会話したのちにベースキャンプを探しにいく。今回は会社のつながりで”秋田ランナーズ”という集団のテントに荷物を置かせてもらうことになっていた。会場から湖畔のほうに歩いていき、”秋田ランナーズ”のノボリを見つけた。
ふなきさん「あのぉー!ふなきですが、荷物置かせてくださーい!」
近○さん「お!ふなきだねがー!何その格好!」
昔同じ会社にいた近○さんがいた。
近○さん「何、その格好で走るのか?20km?大丈夫だが?」
ふなきさん「大丈夫!群馬の侍マラソンで鍛えられたんで!」
秋田ランナーズの方々も、珍種の生物を観察するがごとくこっちに集まってきた。テントの中のかみさん連中は目がテンになっている。ふなきさんは秋田ランナーズのテントの中荷物を置いて開会式会場に向かった。しっかし仮装している奴少ないねー(←普通はいないのだ!)。ゲゲゲの鬼太郎と、アスカラングレーとオレくらいだなー。
こらー目立つわ!そんなとき目の前にうちの部の部長と遭遇。部長も子供が参加するということで田沢湖に来ていたのだ。
部長「おーっほっほっほ!いやいやいや、すげーなぁ!」
ふなきさん「3ヵ月かけて作りましたからねー!あれ?子供さんは?」
部長「こっちだ。」
ふなきさん「どーも!ふなきです。」
部長のかみさん「あら、いやー!だれだかわからなかった!」
部長「じゃ、写メ撮ってやるがぁ!」
あー...これで確実にボーナスの査定が下がる...
田沢湖マラソンスタート直前!
開会式も終わりスタートまであと1時間!どうすっか?
ババヘラアイス食おう!
キャプテンハーロックは200円のババヘラを食いながら次の行動を考えていた。まずトイレに行こう!そしてウォームアップしよう!(←極めて普通の行動である。)十分にストレッチをする。しかし、
重力サーベルが邪魔じゃねーかぁ!
全長の1mの重力サーベルが屈伸の邪魔となった。しょーがないので重力サーベルをホルダーからとりだして柔軟を念入りに実施する。柔軟のあとは軽くランニング。20kmスタート地点のあたりを行ったり来たり、行ったり来たり、トイレ行って、水飲んで行ったり来たり...
田沢湖畔を眺めながらかるくランニングしていたら...
ちょーしこいて30分くらい軽くランニングしていた
放送「スタート10分前になりました。ランナーの皆さんはスタート地点に御集りください!」
アナウンスが聞こえてきた。
スタート地点にいくと、目標タイム別のプラカードに従って位置どるランナーが既に集まっている。ハーロックも一番最後のプラカードに位置どる。このとき感じた。
ふくらはぎが既に疲れている...
仮装の負荷と、ちょーしに乗りすぎて走ったウォームアップのランニングで
既に足が疲れていた...
そんな中、午前10時、スタートの合図が鳴った...
いよいよスタート!
20kmスタート地点が見えてきた。すでに7割の人が集まっている。順位は関係ない。
ハーロックになって完走できなければ意味がない!
ハーロックは最後尾に位置した(←根性なし!)周囲には仮装野郎はだれもいない!会場にいたゲゲゲとアスカラングレーもどっかに消えてしまった!しかし、ハーロックは周囲の視線をまったく気にしないで黙々とストレッチをする。
やっべ!ふくらはぎ疲れている...。
微妙な不安の中、ランナーは前方へと進み始めた。
スタート!
のろしがドーン!ドーンと頭上で鳴る!歓声と拍手はなる。ハーロックはゆっくりと走り始める。ハーロックへの歓声は
わーすっごい!あの人!
とか
あれー!何か来たよーっ!
とか...
たのむからハーロックって言ってくれー!
スタートして10分くらいだろうか...観客がまったくいない、応援ブラックアウト状態!声援あっての仮装ランナーをいきなり試練が襲う!
観客が少ない!
すでにいない!これから孤独との戦いがスタートする。スタート時の足の疲れはさておいて、結構足取りは軽い。普段のジョギング程度のスピード!それでも追い抜かれるよりは追い抜くケースが多い!左手に田沢湖を見ながらもくもくと進むキャプテンハーロック。声援はないながらも、途中追い抜いていくランナーから
”暑くないかい?がんばれ!”
”それで走るんだが?がんばれや!”
とありがたい声援!観客はいないが、ランナーから力をもらいました。10kmの中間地点が近くなるにつれ多少民家と観客が増えてくる。中間地点には田沢湖で有名な
辰子の像
がある!しかし、見るひまなし!辰子の像駐車場のあたりから観客の応援がひさびさに大きくなってきた。そんなとき、ハーロックが来たことでやたら盛り上がる集団が近ずいてきた。
いっやー!本当に来たぁー!ぎゃーっはっは!
すっげーッスねー!ぎゃははは!
いやいやいや!すげでー!
さてこの一味はだれか?ハーロックの部下で入社2年目のやつがこの中にいて、”ハーロックが走る!”のその一声でB-1グランプリで盛り上がっている横手にも行かずに、田沢湖に終結してきた暇なやつなのだぁー!
このときふと思う。こいつとおれは上司と部下だよなー。俺は課長なんだねー
キャプテンハーロックの格好している課長は
日本で俺だけだぁー!
彼はでもGood Jobをしてくれました!自然と手渡されてポカリスェット!これはありがたい!
宇宙海賊はポカリを全部飲んでしまいました!
中間地点、ゲラゲラ笑われたがこいつらのおかげで疲れが消える。多少元気がでてふたたびゴールを目指す。そして約12km地点
足がつった...
つってしまった。その場でしゃがむ。走れん...。
おかしい。カオナシほど負荷がないと思ったのだが、結構足が疲れてしまった。黒赤2枚重ねのマント、襟、ズラ、重力サーベル...チリも積もれば山となるで結構重くなった模様だ!これからはだましだまし行くしかない!少し歩いては走って、歩いては走ってを繰り返してゴールを目指す。でもまだ
9kmもあるじゃねーかぁ!
完全に作戦ミス!やっぱ、重装備してウォームアップで走りすぎたのが敗因だ!これは観客から元気をもらわんと!しかし辰子の像を過ぎてから
沿道に人がぜんぜんいねーじゃねーかぁ!
だめだ!元気が注入されない!そんな中、歩くふなきさんを追い抜いていくランナーが声をかけてくれた!
マント!がんばれ!
ドクロマーク!がんばれ!
しゃれこうべ!がんばれ!
たのむから
ハーロックって言ってくれー!
20%くらいでした。ハーロックって言ってくれたの...。
ひーひーしながら17kmくらいに差し掛かったら問答無用の坂が続く!走れん!歩いて上るのみ!反対車線は車の中からこっち見てニタニタしているし...。歩くのが8割、走るのが2割の牛歩戦術でゴールを目指す。
それでもだんだんギャラリーは増えていき、もうすぐゴールが近い雰囲気が漂ってくる。それでも走ることはできず、歩いて屈伸して走って屈伸してを繰り返す。ゴールが見えてくる!重力サーベルを抜く!
ゴール地点!重力サーベルを高くかかげ
ゴール!
(写真提供:ボーナス査定権のあるうちの部長)
重装備のキャプテンハーロックだったが、なんとか完走できた!
2時間11分
時間など関係ない!
ゴール地点では途中まではげましてくれた秋田市飯島のじーさんが出迎えてくれた!
宇宙海賊「やったー!」
じーさん「よぐ走ったなぁ!」
(写真提供:ボーナス査定権のあるうちの部長)
二人は自然にだきあってお互いの検討を称えた!ほかのランナーはみんな仲間で来て、あるいは友人と、家族と来て出場しているのに、ふなきさんはたった一人の孤独な参加。
でも、この飯島のじーさんといい、途中元気をもらったうちの会社の若い奴らといい、部長の家族といい、こーゆー出会いがあるから
仮装のマラソンは面白い!
ちなみにこのじーさん、翌日アチキは不在だったが実家にわざわざ挨拶に来たそうな。
これこそ秋田のよき風習!
飯島のじーさんよ!またどっかの大会であおう!しかし次会うときは、あなたは私に気がつかないでしょうね(←メーテルのせりふじゃねーかぁ!)
2009年10月3日
ABS秋田放送で”田沢湖マラソン”の放映番組があった。その日の朝から新聞のテレビ番組欄をチェックしまくるうちのおかん!自分の息子のバカ姿を見るために朝からスタンバッテいた。
13:00放映開始!13:30放映終了!
全然映ってねーじゃねーかぁ!
ABSなんか嫌いだよー!
おかん「おめぇ、映ってると思って必死で(テレビを)見であったのに...」
おかんがプチ落胆してました。そらぁそーだ。あの衣装を目を真っ赤にして作ってたんだから...(←それを知ってて作業を頼むバカ息子!)
おかんのために次回は...
体育会系B型バカ親父は
おかんのために
暴走モード突入!
(妙なこだわりは次のキャラの製作に!)
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