6th ACT 日本海メロンマラソン2010を インディジョーンズは走りぬけた! |
2010年5月1日
ゴールデンウィーク真っ只中の群馬県。かみさんは仕事、子供2人は学校。ということで暇なのはアチキだけ。車でウロウロあても無くさまよう(←単なる怪しい親父じゃねーかぁ!)。
車は自然と伊香保温泉に近い群馬県榛東村を走る。自衛隊相馬原駐屯地を有するこの村は、まさに群馬県の第3新東京市のような有事の際には中心都市となる地である。
そのような環境なのか?わからんが、この山ぱっかりの地域に
津久井商店
という軍の払い下げ品を売っている店がある。軍の払い下げ品のほかにも、キャンプ用品や衣類などの中古品も置いているHard Off的な店であり、こんな山の中にあるのにもかかわらず、マニアックな客が常に1〜2人くらいいる不思議な店である。
丁度この前を通過。そして、いきなりUターンして早速、店内を物色してみる。欲しいものは多々ある。マシンガン、手榴弾、パラシュート...しかし、かみさんの拒否権が行使されるのは目に見えているのであきらめる。そんななか、中古品のどうでもいいものでどのカテゴリーに分類していいか?わからない雑貨が無造作に並べられている陳列コーナーを見てみる。たくさんあるどーでもいいグッズの中で、1つだけやけに気になる物体がある!
黄金に輝くその像は実は
貯金箱
貯金箱なんざー不要なのだが、どーしてもその貯金箱が気になる!
妙にリアルなのだ!
まるで
妙にこだわる仮装ランナーを誘っているようだ!
3分後...
衝動買い!
買ってしまった...。ということは、仮装ランナー第6段が決定した!ふかやシティハーフマラソン同様、どの大会に出るか?を決めないでの先走りである。
武器を作れ!
さて、この第6段のキャラを製作するにはおそらく二つのハードルがある。そのひとつは武器である。こんな武器、ちまたで見たこともないし、ハードオフにもあるわけない。どんな素材なのかもまったく判らない。とりあえず、原作である映画のDVDをTSUTAYAから借りてきて(旧作100円のときです)、夜な夜なじっくり見る。
次にネットでじっくりその武器を観察。ちなみにネット価格は...
9万円
絶対買えねー!
基本的に2000円以上に物には金をかけない貧乏ランナーなので、自作を即決!
これを製作するためには、毎度お世話の100円ショップでは多分無理!ここは高崎に最近できたでっかいホームセンター
VIVA Home
に行く。このホームセンターはデカイ!でかいので、かゆいところに手が手が届くグッズが多々置いてある。これは、あれに使える!これはこれに応用できる!といろいろ考えていたら2時間が過ぎてしまった...。
では、本来の目的の武器のグッズを買おう!行った所は水道コーナー。ここで店員さんを呼んで注文する。
ふなきさん「すいません。これとこれとこれとこれを1mずつください!」
ふつうならこんなに短く購入するバカはいないはず。店員さんも多少面倒くさそうにしていた。購入したのは直径がそれぞれ異なる4種類の
水道のホース
だった。
一番太いホースに二番目に太いホースをつなげると、丁度隙間がなくつながる。さらに二番目の太さのホースに三番目に太いホースをつなげる。このようにすると太いホースから序所に短くなる1本のホースが出来上がる。
つなぎ目は強力ボンドでビッタリとくっつける!
材質も色も異なる変なホースの造形物がここに完成する。
全長約4m!
一番太いホースには先日小屋で見つけた木材をぶっさす!
この木材の部分が手で握るグリップ部分となる。
さて、このホースの造形物に塗装しよう。おなじみ100円ショップで購入したブラウンの水性スプレーを取り出す。ちなみにこのスプレーは、キャプテンハーロックのサーベルを作った際の残りである。このようにわざわざ店に行かなくても、ほしいものが部屋の中にあることに、最近わが部屋は本当に工場になっている感触を覚える。
天気ははれ。天気予報では雨は降らない。さっそくホースの造形物を裏の物干し竿に干す。そしてスプレーをする。全体を一気にスプレーすることはできない。
物干し竿に触れている部分にはスプレーできないからだ。
しょうがないのでこの日は両端をスプレーをする。次の日はその内側、次の日は内側にと何回か分けて全体をスプレーする。
出来た!全体を茶色に着色することができた。全体像はこれでいいのだが、これではあまりにも無味乾燥な感じがする。
もう少し本物っぽくしよう!
妙にこだわる仮装ランナーは、またこだわり始めた...
まずはグリップの部分。ネットの写真を見ると、ここはある部分だけぼっこりしているのだ。このぼっこり部分を作るために、梱包材をカッターで丸くカットし穴をドリルで開ける。この穴にグリップ部分に通して接着。基本外形ができる。
次に取り出したのが仮装ランナー史上初めて使う
合革
高崎の手芸屋さんヴィシーズをウロついて見つけたものである。外見は革だが、非常にぺらぺらな素材である。こんなの売ってるんですねー。仮装ランナーになって、手芸屋さんに入ることが多くなって初めて知った。これを1m購入する。とりあえずこれを適当な形に切る。
その後はいつもお世話になっているウルトラ多用途ボンドでペトペト貼り付けている。抑えは洗濯ばさみ。
硬化するまでには1時間かかる。固まったら1時間後には別の箇所を貼りつける。この作業が延々の続く...
合革の接着作業は地道に続く。平日は出勤前にある位置を接着し、帰宅したら別の箇所を接着し、寝る前に別の箇所を接着し...
牛歩の如く少しずつ、少しずつ合皮がくっついていく。曲面部分はカットを入れて、空間が生まれないように常に密着して接着するように配慮する。
グリップ部分の2箇所が合革に覆われる。今度はその間の部分を覆う。
洗濯バサミが接着作業者の如く、接着部分にワサワサ集まる。
1時間後、洗濯バサミをとりだすと
グリップ部分の出来上がり!
しかもストラップ付!
接着の間がもったいないので、他の作業をしよう。では、津久井商店から購入したガラクタ貯金箱をきれいにしよう!
よく見ると、一部に傷がって塗装が取れている。これは全面的に
塗装やりなおし!
で、100円ショップの金色スプレーを満遍なく吹き付ける。
できた!
チャチャポヤンの女神像
こんなもの探し歩くのは彼しかいない!
インディジョーンズ
リキッドメタルT−1000に続き、またもハリウッドキャラに挑戦する!
さて、このインディジョーンズをどの大会にぶつけようか?前回出場の安政遠足侍マラソンが5月頭。それからだいたい3ヶ月後あたりがいいのではないか?それを考えると
8月かぁ...
真夏だ...
死ぬなぁ...
それでも大会を探していると、8月1日(日)秋田県潟上市で行われている
日本海メロンマラソン
なる大会がヒットした。参加賞がなんと
メロン2玉
しかも完走者は
メロン食い放題!
出場決定!
速攻で出場決定。この辺のメロンといったら若美町のメロンだろー。これを食い放題なんてったら...
当日、死ぬまで食ってやる!
(完走したらの話ですが...)
合革の接着作業は1日10cm単位で地道に進んでいた。
ここまでくると何の武器を作っているか?は明白である。インディジョーンズといったら
ムチである!
全長4mもするこの水道のホースに合革を張り続け、約3週間がたったが、まだ半分にも行っていない。そもそも最近、出張が多いので仮装総本部にいる日数が少ないのだ。
やばい!
急がなければ!
大会まであと3週間をきっていた。
時間がない!
ムチの合革貼りの合間に服を準備する。今回は衣装班長には負担はかけないよう、安い服を調達することにした。
映画のDVDを見ながらなんとなく服と形をイメージする。出かけた先はホームセンター。作業着のコーナーで早速決定。
ダブダブのタックの入ったズボン 900円
半そでのシャツ 500円
本来であれば長袖なのだが、どうせ革ジャンに隠れるので半そででもいいだろう!
さて、インディといえばあの
革ジャン
革ジャンって高いんだねー。数万円するよ。とてもじゃねーが手が出ない。革なんでうちの衣装班長が製作するにもお手上げだ。何とか安い革ジャンを探さねば!
探しまくってリサイクルショップを覗いてみる。そこにはインディが着ているような革ジャンが数枚あった。値段をチェックしてみると...
7000円・・・
5000円...
2000円!
え?2000円ですか?結構革も厚くて重量感ありますよ!
購入!しかも秋田の冬を越すには、普段も切れるジャンバーだ!
服装がなんとなく揃った。次は上野のアメ横、軍払い下げ品ショップ”中田商店”に立ち寄る。購入したのは
フィンランド軍の肩下げバッグ 1700円。
インディは常に肩からカバンを下げているのだ。”魔宮の伝説”でサンカラストーンを入れていたカバンです。これでなんとなく外見はそれなりになってきた。
でも、シャツが気にくわねーなぁ...
また妙にこだわり始めた。
2010年7月21日
日本海メロンマラソンまで2週間を切った。急がねば!しかし、ムチの合革貼りはいまだに続いており、全体の3/4には貼り終えいよいよ第4コーナーに入った。
さて、気にくわないこのシャツ。無味乾燥すぎるのだ!そこで目をつけたのが、”魔宮の伝説”のラストでのシャツ。
腕部分がぶちきれて、胸がだだっ広くあいているあのシャツを模倣しよう。第一...
涼しそうだ!
日本海メロンマラソンは8月1日の真夏のど真ん中!
熱中症対策を完璧にせねば!(←なら仮装なんかすんな!)
まずは袖部分をばっさりと切る。
映画では長袖のシャツの片腕だけが無い状態であったが、今回は熱中症対策のため両腕部分を切り落とす。切った部分はわざとブサブサになるようにカットを入れて、いかのも戦いの最中に自然と切れたように見せかける。
まずは腕部分完成!
ここまでやるならもうひとつ。背中の部分に3箇所、やはりブサブサにカットを入れる。
魔宮の伝説では、拷問されたときにムチの痕が背中にあるのだ。これを再現!
横で見ていた衣装班長が一言
”アィスカ、もったいねぇ...”
インディジョーンズ最大の難関はあの
テンガロンハット!
実物を見たが、どう見ても継ぎ目が無い!はっきり言って作るのが難しい。とりあえず値段をネットで調べて見る。
5万円...
バカヤロー!
とりあえず作ってみよう...
早速、東のデザイナーさんに相談!
ふなきさん「すいませーん。今度、茶色のフェルト1mm厚を1m程欲しいんだけどある?」
東のデザイナー「在庫ないけど、買っとくよ!」
ふなきさん「え?わざわざ(仮装の生地のために)買っちゃうの?」
東のデザイナー「いいって、いいって!」
ありがてー!東のデザイナーさんには本当にお世話になりっぱなしで。(←後日、手土産は渡しております)生地は1週間後にもらい、早速土崎仮装総本部で加工開始。パソコンからサイズを割り出し型紙を作る。
そしてフェルトを衣装班長に手渡し
ふなきさん「おかん、帽子作ってけれ!」
衣装班長「あぃ、今度は帽子がぁ...ジャスコに行って接着芯を買ってこい!」
言われるままにジャスコの手芸屋さんに行って接着芯なるものを購入。それを手に入れた衣装班長は早速、型紙どおりにフェルトを加工し始めた。そして翌日...
衣装班長「でぎだど!あと、曲げるのは自分でやれ!」
なんかかっこ悪ぃ...
フェルトをどのように曲げても、押し込んでもかっこ悪い。こらーワンピースのチョッパーの帽子の形だな。
無理!撤収!
東のデザイナーさん、フェルトも準備してもらったのに今回は製作無理でした。すいません...じゃ、どうするか?やっぱ既製品を購入するしかないな。ネットで購入してみるか?
できるだけ安いやつを!
夜な夜なネットでのサーチが始まった。キーワード”テンガロン””インディ”で探しまくる!10000円、8000円、6000円、5000円...値段は序々に下がっていき
3800円
多少カウボーイハットっぽいが、この辺で妥協するかぁ。じゃ、郵便振込みで送金しよう!なぜ、銀行振り込みにしないか?銀行振り込みだと群馬のかみさんが通帳を見て感ずいてしまうのだ。かみさんは実は、ふなきさんが気合の入った
仮装ランナーであることをまだ知らない!
翌日、郵便局に振込みに行く。
ふなきさん「(振込み用紙に記入して)あ、これ振込みお願いします!」
局員さん「そこのATMを使うと手数料がかかりませんけど...」
そんなことすると、かみさんの通帳に全部記載されてしまうので
ばれてしまうじゃないかぁー!
ふなきさん「窓口がいい!(きっぱり)」
この局員は妙に窓口にこだわる変な親父と感じていたに違いない。さて、いつころ現物は届くだろうか?そもそもネットで物を購入するということしたことがなかったので、一抹の不安があった。もしかして悪徳業者に振り込んだのではないか?
翌日、会社から戻ったら衣装班長が
衣装班長「なんか届いてるどー」
届いているじゃねーかぁ!
早い!ネット通販も捨てたもんじゃないねー。で現物をチェックしてみる。色はブラウンが濃い感じがするが不問。あご紐がついているが、これは着脱可能。つばの部分が多少短いがよしとしよう!
合格!
普段でも使える代物だ。(←使わねーって...)自作したかったが、最大の難関のテンガロンハットをクリア。最後はムチ!
合革貼り作業は地道に続いていた。
合革を固定する洗濯バサミは日に日に数センチずつずれていき...
いよいよ先端部分を抑える日がやってきた!
ホームセンターから水道のホースを購入してからほぼ1ヶ月かかった。長かった。シャアのメットも長かったが、意外に簡単にできるだろうと思っていたこのムチが結構長かった。妥協すれば妥協できたが、こだわってしまった...
高級感のある ムチ完成!
あと多少、色の修正、接着の部分修正があるがこれは当日までやれるとこまでやればいい。
テンガロンハットも準備できたし、ひととおりパーツが揃った。いよいよ試着してみるか?
インディアナジョーンズ博士を!
7月28日
会社から帰宅。よし!試着してみよう!
ズボン、シャツ、バッグ、ベルト、ムチ、そして、テンガロンハット
完成!妙にこだわる第6段!
インディアナジョーンズ!
それなりでしょう!
やっぱ髪の毛が黒なんで、多少違和感があるがだいだいイメージどおり!ムチが非常に不安定である。走っているうちに多分バラけるので、これは走るときには紐でベルトにくくらないとだめだろう!
帽子はこのままだと風に飛ばされるので100円ショップで買った、女性用の髪止めにゴムつけて安全ピンで帽子の内側にくっつけておく。これで風対策はOK!
あとはインディをイメージし、多少無精ひげを伸ばそう。
さて、いよいよ日本海メロンマラソン!予想天気は曇り。熱中症は大丈夫そうだが
革ジャンはたぶん着れないなぁ...
7月30日(土)
天気は曇り。
行こう!現地へ!
テントを持って前泊だ!
ハーフのスタート時間は8時10分。いちいち朝早くおきて源チャで移動するのはメンドイ!一気に泊まってしまおうというたくらみ。インディもアウトドア派なので、その辺は問題ないだろう(←なんのこっちゃ)。早速原チャにテント、マットを積み、衣装の入ったバッグ背負う。途中のコンビニで明日朝の食い物、夜のつまみ、そして
アルコール!
ビール、焼酎、ワインまで買ってしまった!PM5時、現地着。若美総合体育館で受付してから、会場内に入る。設営のスタッフが急がしそうに働いている。すでにテントを張ってすでに1杯やっているランナーもいる。では、テントを設営しよう。原チャからテントをおろして設営スタート。10分後ほぼ完成!
そしてわれらの旗を掲げるのだ!
”シャア専用”コロニー完成!
いよいよ北東北進出!
ということで、夜も近ずいてきたことだしテント内で宴をしますかね?ABS秋田放送を聞きながら、ビール飲んで、焼酎飲んで、ワイン1本空けて夜10時ころ就寝。(←ランナーが前日にこんなに飲んでいいのだろうか?)
AM4時鳥の鳴き声で起床!熟睡した。とにかく虫の泣き声が心地よく、完全熟睡!気持ちいい!前泊もいいもんだ。会場内を散歩しているうちに、だんだんランナーの車が序々に入ってくるのがわかった。じゃそろそろ飯食うか?昨日、コンビニで購入した、おにぎりを3個食べる。スタートまであと2時間。
そろそろ化けますけねぇ。
テント内に入り、スボン、シャツ、カバン、ムチ、帽子を装着
テントを出る!
インディアナジョーンズ秋田の大地に立つ!
じゃとりあえずババヘラアイスでも食べますかねー。インディジョーンズ、会場内のババヘラアイス売り場に行ってとりあえずアイスを食う。
場内には数点の屋台、出張郵便局、メロン即売所などがあった。そのなかでメロンマラソンのTシャツ売り場に行く。
ふなきさん「おはよー!来たよー!」
おねーさん「あぃ、昨日の人?」
実は昨日、食材を買ったスーパーマーケットACOOPの店員のおねーさんであった。メロンを切って準備している。
ふなきさん「あ、メロンうまそー!」
おねーさん「食っていいよ!」
秋田のおねーさん、やさしい!
早速2種類のメロンを一口!
うめー!
ひさびさにメロン食ったが美味かった。ゴールすればこれがたらふく食える!こらー何がなんでも完走せんと!ハーフスタートは8時10分。1時間を切ったのでそろそろスタート地点に移動しよう。しっかし完全アウェーだなぁ。仮装しているやつ一人もいない!(←でも、これに快感を覚える自分が怖い...)そんなとき前方から「ふなきさん?」
と話しかけてくるランナーが一人
ネットで知り合った青森のランナーさくれれさんだ(http://ameblo.jp/sakulele/)。足を怪我していたが、今回はなんとか出場できたみたい。
ふなきさん「いやー、はじめまして!足大丈夫?」
さくれれ「なんとか走れます。それにしても(衣装)すっごいですねー。(ムチ見て)これですかぁ?すっごいですねー。これで走るんですか?」
さくれれさんは明らかに普通のランナーとは違う異文化ランナーをなめるように見る。
手にはビデオカメラを持っており、今日は足の怪我からの復帰という状況もあったので無理はしないみたい。なので、終始インディ博士に付き合うみたい。さくれれさんとハーフの部のかなり後方から8時10分
スタート!
(写真提供:さくれれさん)
ジョーンズ博士、いよいよスタート
それにしても、観客いねーなぁ。畑と山ばっかだ。応援で元気の出る仮装ランナー、いきなりパワーダウン。とりあえず並走するさくれれさんと雑談。多少、津軽イントネーションのさくれれさんの語りが新鮮だ。で、雑談内容。
ねぶた、弘前のねぶた、五所川原のねぶた
ガンダムのねぶた
AOMORIマラソンのエイドサービス
安政遠足侍マラソン
北関東の邪王さん
東京マラソン2011...
真面目に走れー!
雑談も5kmくらは快調だったが、だんだん雑談もできなくなってくる。インディの衣装の魔の手がいよいよふなきさんを襲う!
後ろから一人のランナーが抜いていく
ランナー「インディ!ようやく追いついたぜ!がんばれ!」
ふなきさん「大丈夫!今、トロッコ準備するから!」
近くで遊んでいるガキを発見!
ふなきさん「ショートラウンド!遊んでいる場合じゃない!トロッコを準備しろ!」
走りながらインディになりきっているバカランナーは、
一人盛り上がる!
天気は曇り。しかし、途中申し訳ないような雨が降る絶好のコンディション。
熱中症にはならなくてすみそうだ。約5キロ過ぎたところで、いよいよ今回のインディの衣装の魔の手が忍び寄る。
(写真提供:さくれれさん)
まずは、ムチ!
やはり重いし、走行中に動く!この動きを止めるために結局ムチを手で押さえながら走るしかない。今回のインディは、このムチのために非常に
アンバランスになっている!
つまりムチのある右側に非常に負荷がかかっている。走りずらい...
次にバッグに入れた女神像。走るたびに腰にあたり、腰が痛くなってくる。しょうがないのでバッグから女神像を取り出し、左手に抱えてもつことにする。
(写真提供:さくれれさん)
腰は楽になったが、今度は左手に負担がかかる。
そして、熱中症対策に途中途中で準備されているシャワーサービス。
調子に乗ってほとんどのシャワーサービスの下を十分な
時間をかけて通過する。その結果、ズボンが水を充分に吸収。おかげでズボンが肌に完全密着し
超エンジンブレーキ!
走りずらい!インナーロングパンツをはいてないので、股ずれが発生している模様。股がいたい...
身体中が悲鳴を上げ始めてきた。お陰で歩く期間がだんだん多くなってきた。しかし、今回のインディジョーンズは、過去の5体の衣装とは格段に違うメリットがある。それは
裸眼で走れる!
シャア→目の前をマスクで隠す カオナシ→正面が見えない ハーロック→片目見えず T-1000→サングラスで真っ暗
たんぽ小町ちゃん→前方45度の一部分しか見えず
これにくらべれば裸眼で走れるインディは、(目の部分だけは)走りやすい!
スタートしてから10kmくらいは沿道に人影なし!沿道の応援で元気になる仮装ランナーに追い風なし。しかし10km過ぎからチラホラ観客が出始める。でもほとんどが
じーさん、ばーさん、とーさん、かーさん!
若者がいない…
インディを見ても
「おーすごい!」
「おや!何か来た。がんばれぃ」
ばっかで誰ひとり、ふなきさんがインディジョーンズというキャラであることを認識する人はいない。
昨年出場した二ツ井マラソンと同じ光景がここにはあった。少子高齢化の進む秋田県の姿がそこにはあった!
この秋田を元気にしなければならない!
4〜5人固まって応援している、女性を見つけてはそこで立ち止まって
ふなきさん「この黄金像、頭なでるといいことあるんだよー」
沿道のみなさん「どれどれ…(なでなで)」
(写真提供:さくれれさん)
ふなきさん「これ安産の女神なんだよ!」
ぎゃっははー!
ばーさん「あぃ、この歳で安産ってがぁ!」
ねーさん「あどいらね!あど子供いらね!」
男鹿の女性は結構アタフタしてました。この女神像は公式ホームページを見ると本当に
妊婦出産の像なのだぁ!
(↑手に持っているのは単なる貯金箱ですが...)
このなでなでで、男鹿の人口は少しはアップするに違いない!
15km過ぎ。迎え風が強くなる。
(写真提供:さくれれさん)
テンガロンハットには流れ止めを用意していたが、あまりの強風にストッパーがとれ帽子が落ちる。速度がさらに落ちる。
ゴールが近ずいた18km付近、最後の給水ポイントか?水を受け取るそのとき、渡してくれたおねーさん(←かーさんですが)
がんばれ!インディージョーンズ!魔宮の伝説!
やったぁー!初めてインディって呼んでくれたぁー!しかも、テーマの素材にした映画の名前まで呼んでくれたぁ!
このまま誰も”インディ”って呼んでくれなかったら、完全に凹んでたと思う。いきなり元気がでてくる!
20kmポイント、選手誘導のおにーさん
がんばれ!インディ!
二人目だぁー!うれしい。ゴールが近ずいてくるにつれ、すでにレースを終えたランナーがすれ違う。みんな、変なランナーを物珍しそうに見る。”がんばれ!インディ”と言ってくれたランナーもいる。
トラックに入ったらいきなり
「ふなきさーん、ふなきさーん!」
と声掛けてくれる元気なおとーさんが一人!
元気なおとーさん「ホームページ見てますよ!たんぽ小町ちゃん見ましたよ!」
ふなきさん「ありがとう!」
いやー元気なおとーさんでした。
そしていよいよゴールのトラックが近ずいてくる。この地点で周囲は、親子3.5kmのランナーとごっちゃになっている。ゴールのとき実はムチを取り出し、ゴール地点で一振りしようと企んでいた。しかし、この状態では
絶対他の人に当たってしまう...
残念ながらこの企画は断念。でも、会場内に仕掛けた最後の仕掛けだけは実行しますかね!会場内に潜んでいる兄貴の嫁さんを探す。
兄貴の嫁さんは男鹿市内の小学校の先生。今日は教え子が走るということで、会場内に来ていたのだ。いた!
兄嫁「これこれ!本当に着るんだがぁ?」
ふなきさん「着るよ!(汗でなかなか着れない)OK!」
着たのはインディと言ったら茶色の革ジャン。
熱中症対策でフルに着ることはできないが、ゴールのときくらいはこれを着てゴールしよう。
不安定なムチ、べっとりと肌にくっついたズボン、帽子を飛ばす向い風など障害はあったが
男鹿市民の応援をうけて
インディアナジョーンズ
万感の思いを込めて
日本海メロンマラソン ハーフの部 ゴール!
最初から最後まで、並走してくれた青森のランナーさくれれさん、
ありがとうございました!
タイム2時間20分 ちょっとかかってしまった。でもタイムは関係ない。男鹿の沿道のみなさんが楽しんでくれたらそれでいい!
で、さっそくメロンを食う。受付に行くと厚さ2センチくらいにカットされたメロンを4pcsくらいもらう。かぶりつく!
(写真提供:さくれれさん)
うめー!
さくれれさんもかぶりつく!
ハーフの疲れをいやしてくれるこのメロンの味。本当においしい。速効で食べてもう1回もらう。またたべてもう1回、さらに食べてもう1回。
合計4回食べた。腹いっぱいだ!まだ食えるとは思うが
飽きてきた…。
メロンを食うのは止めた。ここで
「写真を撮ってもいいですかぁ?」
と近ずいてくるギャル2名。
ふなきさん「いいよー。じゃこれ着るか?(再度革ジャン着る)」
ギャル「ホームページ見てます。(ムチ見て)すっごいですねー(←しばし感動中)」
さくれれさんに写真を撮ってもらう。
ギャル「ありがとうございました。」
ふなきさん「是非カキコしていただければうれしい。」
ゴールの余韻とメロンの余韻はようやく落ち着いてきた。
さくれれさん「じゃ、私もそれそれかみさんを探しにいきますかね?」
ふなきさん「今日はありがとうございました。次は自分の走りで走ってください!」
さくれれさん「また次、三沢で逢いましょう。楽しみにしてます。」
さくれれさんとは五体満足であれば、9月の三沢基地マラソンで再開する予定だ。ありがとう!さくれれさん!
テントに戻って服脱いで、原チャにテントを積んで帰り仕度終了!今回最後の抽選までは参加しよう。那覇マラソンが当たるみたいだから。
20分後
撤収...
抽選なんか嫌いだよー!
抽選をスカった疲れたランナー、原チャで男鹿を後にする。
後日、さくれれさんからインディジョーンズをYouTubeにアップしたとの連絡が突然入る!
それがこれだ!
(動画提供:さくれれさん)
完璧じゃねーかぁ!
ありがとうございます。さくれれさん!頭があがりません...
次は
9月12日(日)
米軍三沢基地ハーフマラソン
いよいよアメリカ人と対決だ!
御意見がありましたらふなきさんの掲示板へお願いします。中傷カキコは御遠慮願います。
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