東北を元気にするため 東北6県の20km系レースを仮装で走る プロジェクト”続・上を向いて走ろう!”始動! |
2011年12月04日
いよいよ東北6県を制覇するプロジェクトがスタートした!名付けて
続・上を向いて走ろう!
全然、変わらねーじゃねーかぁ!
今回は移動が大変だなぁ。青森、岩手、山形くらいなら原チャで行けそうだが、宮城と福島は原チャでは無理だろう!宮城には秋田から高速バスがでているし親戚がいるから、宿泊にも困らないと思うのでなんとかなるだろう。
問題は
福島!
あてがない。一番元気にしなければない県なのに...。とりあえず、時間はたっぷりあるからゆっくり作戦を考えましょう!で、どのレースにエントリーするか?をざっくり調査して、それなりのレースを並べてみた。
5月 仙台市 仙台国際ハーフマラソン
6月 東根市 さくらんぼマラソン
9月 盛岡市 啄木の里ふれあいマラソン
9月 仙北市 田沢湖マラソン
10月 弘前市 弘前・白神アップルマラソン
12月 南相馬市 野馬追の里健康マラソン
なんとなく形になったなぁ。まずは仙台国際ハーフマラソンだ!今から宣言する。このデカイ大会は
怪盗キッドで参上する!
2011年田沢湖マラソンで大雨で使用できなかったこのキャラが、杜の都に現れる!今回、怪盗キッドは雨天決行!雨が降ろうが槍が降ろうがキッドでいく!(きっぱり)
「仙台国際ハーフマラソン」にエントリーせよ!
2012年5月に行われる「仙台国際ハーフマラソン」、ハーフマラソンながら国際大会であり、さすがに人気が高いらしく、抽選になるらしい。そのためまだ半年先なのにもう
申し込み書を提出しなければならない。
入金は当選してから。東北を制覇する野望がいきなり抽選で落選してしまうかもしれない。締め切りも近くなってきたので、とりあえず申し込み書を送付しよう。
2011年12月2日、抽選結果が送られてきた!
「大会申し込み結果のお知らせ」
このたびは第22回仙台国際ハーフマラソン大会に申し込みいただき、誠にありがとうございます。
今大会は定員を超えた場合、抽選方式を予定しておりましたが、11月4日の締め切り時点で
定員に達しなかったため、
抽選は行いません。
バカヤロー!人気ねぇーじゃねーかぁ!
所詮、東北の大会。東京マラソンとは桁違いです。で、文面には更に
同封いたしました専用お支払い用紙にて、入金期限内(12月16日(火)迄)に必ず手続きをお済ませください。期限内にお支払いをされなかった場合、エントリーは無効tなりますので予めご了承ください。
金だけはとっとと取るのかよー。まだ半年も先なのに.。。
とりあえず仙台国際ハーフマラソン エントリー完了...
「仙台国際ハーフマラソン」召集令状来たる!
2012年4月上旬、ナンバーカードが送られて来た!
案内を見ればみるほど結構デカイ大会だ!杜の都を堂々と走れるコースもうれしい。スタート時選手はAブロックからFブロックまでのエリアに集合することになっている。Aブロックの招待選手には
藤原 新
川内 優輝
野口 みずき
豪華メンバーじゃねーかぁ!
そして最後尾Fブロック
怪盗キッド
陸連組には負けられない!
(カラ元気!)
ではそろそろ準備しましょうかねぇ!前年秋、田沢湖マラソンでデビューするはずだったいわく付きの衣装をガサゴソ取り出してくる。
そして
シルクハット
田沢湖マラソンのときの暴風雨に跳ね飛ばされ、地面に落ちたときにハットの上部の塗装がはがれ落ちた。これは早急に修復せねば!
下地剤と白スプレーは残っているのでこれをそのまま使おう!まずは上面部分とツバの部分を新聞紙とマスキングテープで丁寧にマスクする。この部分はデコパネ使っているので油性のスプレーが付着すると多分融ける。丁寧な作業が続く。マスキングが終わった時点で、この日ピーカンの外に出す。
そして下地剤塗布
↓
白スプレー塗布
↓
下地剤塗布
↓
白スプレー塗布
これを約1時間毎に繰り返す。
その日の夕方...
復活!
さすがマジシャンの帽子!
背面の接着もボンドで強化しOK!あとは当日、風が吹かないことを切に祈るのみ!
ひさびさに試着!
衣装は完璧だ!
衣装は完璧だが一つだけミスった!この大会
当日受付ができない!
前日受付したいが前日は
秋田で結婚式!
しょうがないので仙台にいる従姉妹に受付を頼む。いよいよ準備は最終段階!今回は結婚式会場から直接仙台にいかなければならんので、大変だ。時間的に結婚式会場で礼服を着替えてから新幹線こまちで仙台に行かんとダメだなぁ。じゃあ
結婚式会場にシルクハットもって行くわけには行かないなぁ...(余興で使うか?)
しょうがないのででかいダンボールを準備し、それにシルクハットを入れる。なかなかシルクハットってかさばるもんだ。
ダンボールに詰めて伝票を書く。品物何て書こうか?シルクハットって書いたら、乱雑に取り扱われるかもなぁ。
しょうがないので正直に書いた!
「怪盗キッドのシルクハット(マラソン用)」
これを早速ヤマト便の取り扱い所に持っていく。これを見た宅配受付の女子
宅配の女子「...............これ、ワレモノですか?」
ふなきさん「ゴミ箱とデコパネで作ってるので、力入れれば壊れます!」
宅配の女子「.....(全然、納得いってない).............1480円です!」
以外に高ぇーなぁ!
いいや!帰りはカブって帰ってこよう!よし!準備OK!いよいよ杜の都を目指そう。当日、雨は降らないみたいでよかった!あとは風が吹かなければ言うことなし!
行くぜ!仙台!
2012年5月12日(土) 大会前日
仙台着!今夜は仙台にある親戚の家に無理やり宿泊!コンビニで酒、つまみをシコタマ購入し、19:30親戚宅着。と同時に宴会スタート。久々に顔を見る親戚と飲みながら語る。
前日にこんなに飲んでいいのかぁー!
それでも23時頃(←あまり記憶なし)就寝。酒の力を借りてがっつり寝る。
2012年5月13日(日) 仙台国際ハーフマラソン当日
晴れた!
最大の心配事である天気!
見事に晴れた!昨年の田沢湖マラソン2011の暴風雨でデビューできなった怪盗キッドは、今日確実に出場できる!残る問題は
風!
シルクハットは風に弱い!インディジョーンズのテンガロンハットも日本海の風で何度か飛ばされた。今回のシルクハットはテンガロンハット以上に風に弱い。朝7時現在、多少の風を感じる。スタートのときまで止んでくれるといいが...
AM8:30 宮城野の会場に到着。今回は従姉妹をカメラマンとして半強制的に連れて行く。(←ひどい奴)
会場は広い。スタジアムを使い、外の芝生を使い選手を誘導するスタッフ。明らかにこれは
東北NO.1の規模ではないか?
と思ってしまう。早速、芝にシートを敷いてストレッチを始める。仮装ランナーはこの時点でまだいない。
8時45分 そろそろ化けるか?
怪盗キッドの組み立てスタート。頭に入れた順番どおりに粛々と着替えスタート。
青シャツ装着し、赤ネクタイをする。
白ズボンを履いてサスペンダーで吊る。
白の上着を着て、両肩に飾りのヒラヒラをつける。
右目のコンタクトレンズを取って、モノクルを位置をしっかり確認しながら装着。
かつらを付けて、ピン止め3本を使ってズラ固定。
小物をポケットに入れ、白の手袋をつける。
そしてシルクハットを装着!
出来た!
怪盗キッド、杜の都に立つ!
怪盗キッドの着替えを隣のシートでじっくり見ていた家族が話しかけてくる
隣の家族「凄いですねー。それで走るんですか?熱くないですかぁ?」
怪盗キッド「いつもこんな感じで走ってるから!”Number Do”見ました?あれにもっと凄い衣装乗ってますよ!」
隣の家族「あ、見ました。へー凄い!私も小布施ミニマラソンで仮装したんですよ!」
いろいろ会話は弾み、記念に1枚
近くには宮城県のゆるきゃら”おにぎり丸”がウロウロしている。では、折角なので記念に写メ撮ろう。
怪盗キッド「わりぃ、一緒に社メ撮るべ」
おむすび丸「......(無言)」
従姉妹に一枚撮ってもらう。しかし、おむすび丸と怪盗キッドの2ショットがかなり珍しかったのか?
周囲で写メを撮る人が数人。サービスのためにしばし、ポーズ!
場内をウロウロしていると、シャア専用栃木”邪王”さんの知り合いのアメブロランナーと被り物をしたにーちゃんも一緒に写メ撮ろうということで、しばしお互いを撮りあう。
AM9:30 荷物をあずけていよいよ、スタートブロックへ!この時点でちらほらと仮装ランナーが目立つようになってきた。
スーパーマリオ
モンキーDルフィ
カオナシ
なまはげ
サンタクロース
などなど。東北の大会では仮装ランナー多い!ルフィとカオナシを見て思う!
俺のほうがクオリティ高い!
AM10:05 いよいよスタート!
スタート!
ランナーたちの拍手と共に序々に前に移動。しかしここはFブロック。なかなか動かない。やはりデカイ大会だ!のろのろ歩きから徐々にランへ!
帽シルクハットはフィットしている。風はない!
怪盗キッド、いよいよ杜の都に登場!
沿道からの反応は...
「おっ、スゲっ!」
「キッドだ!名探偵コナンだ!」
「キッド、がんばれー!」
小学生男子を中心にキッドの名を叫び応援してくれました。それと同時に聞こえてくるのは...
「あー、すごいねぇ...暑そう...」
この時点では元気だったが、後半この言葉が現実になる!
怪盗キッドは子供にはネームバリューありましたが、親にはよくわからんキャラみたいで間違う人が結構おりました。
「タキシード仮面、ガンバレー!」
「トランプマン、がんばれー!」
「ブラックジャック、がんばれー!」
「ルパン三世、がんばれー!」
全然違うじゃねーかぁ!
8km地点、さっきまでしっかりフィットしていたシルクハットがガタツイテきた。おかしい...、あきらかにおかしい。
速度を落として帽子を取ったその瞬間、
ガッチリ固定したはずのズラが完全にズレル!
これではシルクハットがガタついて走れない。
修正しなければ!
誰かに手伝ってもらわんと!走りながらターゲットを物色していたら、「あ、キッドだ!がんばれー!」とキッドを応援してくれる家族を発見!
よし!ここだ!
怪盗キッド「すいません!ちょっと手伝ってください!」
父「ど、どうしましたぁ?」
怪盗キッド「シルクハットちょっと持っててもらいますか?...ズラがずれちゃって...」
父「あー、怪盗キッドも大変ですねぇ...(順位が気になって)ど、ドンドン越されていきますよぉー(アタフタ)」
怪盗キッド「順位はいい!気にしないで!...(ズラ装着)OK!(シルクハットを被る)OK!ありがとう!じゃこれお礼に...」
怪盗キッドと言ったら...
トランプ!
100円ショップで購入したトランプを1枚差し上げる。
父、母「ぎゃーーーーハハ!がんばってください!」
なんとかズラを再装着してレースに戻る。仙台市民、やさしい!
12km付近、前方にいたボランティアの高校生女子の集団を発見。
高校生ボランティア集団「きゃーー!キッドだ!キッド来た!」
と既にテンションハイ。ならば!彼女たちに近ずいてトランプを1枚プレゼント!そのトランプは...
ハートのエース!
高校生ボランティア集団「ぎゃーーーー!いい!いい!すげぇー!」
怪盗キッドとして粛々と走っていたが15km以降、気温が上昇し発汗が半端でなくなる。タキシードを着たことによる最大の懸念がここで体力を奪い取っていく。いくら給水しても汗がドクドク流れてくる。
完全にバテた。歩幅が狭くなる。バテバテだ!しかしバテテも歩きはしなかった。
18km地点、右目に装着したモノクルの飾り部分がここで突然壊れる。
紐につけた飾りの振動に、ボンドの接着が追いつかなかったか...。とりあえず次回のために、部品回収だ!
部品を拾ってたら、後ろのランナーと激突。シルクハットの一部壊れる。ここへ来てアクシデント続出...。頼みの応援も少しまばらになる。
それでもなんとか宮城野のゴールのスタジアムが見えてきた。最後の力を振り絞ってフィールドに入ってくると、スタンドの小学生から
「キッドー!」
「キッドー!がんばれー!」
の声が聞こえてくる。仙台の小学生の声援を受けながら怪盗キッド、
2時間17分05秒 無事ゴール!
楽しかったぁ!東北でこれだけ声援がもらえる大会はそんなにないよ!また来年も出ようかなぁ。でも、同日群馬では”安政遠足侍マラソン”なんだよなぁ...悩む!
とりあえず...
宮城県、捕ったどぉー!
仙台の皆さん、元気になりましたかねぇ?
今回は仙台在住に従姉妹がカメラマンをしてくれたので、動画撮影をしてくれました。YouTubeにアップしてみました。
次は山形!
ひがしねさくらんぼマラソンだ!
決戦は2012年6月10日
2012年5月下旬
右足に体重をかけると明らかに甲の部分が痛い...。走りはじめが痛い。ひがしねさくらんぼマラソンまで時間がないのに痛みが非常に気になってきた。そこでウチの会社にいる総務部のカトーくんに相談してみる。
ふなきさん「カトーよぉ、最近右足に体重かけると甲の部分が痛いんだけど何だろねー?」
カトー「あー、それは腱鞘炎ですねー。走りすぎて負荷をかけすぎたんじゃないですかねー。...(詳細説明)...シップして痛みがおさまるまで走るの止めたほうがいいです。」
説得力のある説明であった。カトーくんはなんとあの
山梨学院大学陸上部のマネージャー
だった奴なのだ。100%間違いない。
腱鞘炎だ!
ロキソニンテープを張って言われたとおりロードワーク休み!
こらー、大会当日まで練習休んで
1発勝負するしかない!
なのでタイムは期待しないで、楽しんで走ろう!(←毎度そーじゃねーか)
2012年6月9日(土) ひがしねさくらんぼマラソン前日
天気はくもり。朝飯食って早速準備。今回は
スラムダンク 流川 楓
理由
大会要綱に「他の参加者に迷惑になるような服装、仮装等は、安全のために控えてください。」
とご丁寧に記載されております。(きっぱり)そーきたかい。ならば、あれとあれは消えたな。まあ、今回は無難なところで流川で行こう。
このキャラはまいど準備すると、カバンに生首入れているように気持ち悪い。この大会はさくらんぼの産地での大会だけあった、いろんなイベントがあるらしい。楽しみなイベントが一つある
さくらんぼ種とばし!
実はふなきさんは生まれつき舌が長いのである。なのでよくKISSのジーンシモンズの真似はやったなぁ。この舌を使っての種飛ばしは昔から得意だったのだ!いよいよこの舌技を見せる時が来た。こっちも一発勝負!
神7を狙う!
(総選挙かよ...)
2012年6月9日 大会前日
さあ、秋田市から山形県東根市へ向うど!
秋田から東根までは約200km。車なら高速使って2時間程度で到着する距離だが、単身赴任ふなきさんの移動の足は
原チャリ YAMAHA Vino!
高速を使わず(というか、使えない!)ひたすら国道13号線を南下するしかない!まさに忍耐との勝負!
天気は曇り。午後には雨の予報の中、AM9:30 秋田市土崎の実家を出発。
10:30 道の駅で一服
11:45 十文字町に到着。老舗ラーメン屋”マルタマ”で噂の十文字ラーメンを食す。
あっさりの支那そばだ。再び原チャに乗る。国道13号線はいよいよ峠越え。自動車乗りにはわからないが県境の長いトンネルの中は無茶苦茶寒い!トンネルを越えて山形県入り。ここで曇り気味だった空から雨粒がポツポツと降り始める。
なんでこんなときに降ってくるかなぁー...
やむなく原チャを停め、カッパを着る。雨の中、原チャは国道13号線をひたすら南下。カッパ着たとはいえ
...寒い!
降り続く雨と闘いながら新庄、尾花沢そしていよいよ東根突入。
15:30 会場のある東根市のJR神町に到着!
さっそくそのまま会場の下見のためスタートポイントに移動。スタートポイントはなんと
自衛隊駐屯地敷地内
戦車やヘリの展示が無茶苦茶かっこいい!これは明日が楽しみだ!
今夜の宿は神町駅前の泉谷旅館。1泊朝食付きで4200円の格安宿だ!
ふなきさん「こんにちはー!今晩予約した秋田のふなきですー」
女将さん「ふなきさんね!お待ちしておりました。」
ふなきさん「これ、途中の道の駅で買ってきたお土産!大したもんじゃないけど...」
おかみさん「あらぁー、悪いわねぇ。ありがとうございます。」
実は秋田県内の道の駅に立ち寄って、アスパラやしいたけ、わらびなどの採れたての山菜を買っていたのだ!今夜の夕飯は自前なので、近くのイーオンで焼きそば、酒、つまみを買って旅館の自室に持ち込み独り寂しく酒盛り。そんなときドアをノックする音が!開けてみたら、さっきの女将さんだ!
女将さん「これ、食べて!さっきいろいろ貰ったから!食器はそのまま部屋に置いておいていいから!」
トンカツと味噌汁の差し入れを頂く!
やったぁー!山形の方は優しい。こーゆーふれあいがあるから、民宿や旅館はホテルと違って楽しい!さー、がっつり飲んで明日の本番に備えるど!
2012年6月10日 さくらんぼマラソン大会当日
続、上を向いて走ろう第二弾、山形 ひがしねさくらんぼマラソン当日!雨は止んだ!旅館で朝飯。食ってる人は全てランナーだ。ここで女将さんに質問。
ふなきさん「この大会って、仮装する人いますかぁ?」
女将さん「います!あーゆー人見てると楽しいですよね!」
ふなきさん「俺実は、仮装ランナーなんですよー」
女将さん「あら!どーゆー格好で走るの?」
ふなきさん「それはお楽しみということで!バスケットボール持って走るのですぐわかると思いますよ!」
女将さん「毎年応援に行くから、楽しみにしているわぁ」
朝飯食って原チャで会場入り。開会式イベントを見て、アトラクションの「さくらんぼ種とばし」の場所を確認して、体育館の裏の敷地にシートを敷いてここに陣取る。今回は知り合いも別にいるわけでもなく、完全独りの
完全アウェー状態
まぁ昨年出場した、秋田の大会でもう慣れたから特に違和感なし!スタート30分前。ジャージを脱いで、ズラつけて流川 楓に変身。スタート地点に移動する。周囲から声が聞こえてくる。
「お、流川だ!」
「お、花道だ!」
いきなり間違えるなぁー!
ハーフのランナー結構多い!得意の最後尾付近まで行くのに結構時間がかかる。最後尾付近に移動。暇なのでドリブルする。そしたら
隣のランナー「それ持って走るんですか?」
ふなきさん「うん!」
隣のランナー「大変だなぁー!」
ふなきさん「でも、沿道の人とパスしながら走るんで楽しいですよー」
隣のランナー「そーゆー交流の仕方もいいですね!がんばってください!」
ふなきさん「うん、がんばりましょう!」
AM9:00 ひがしねさくらんぼマラソン ハーフの部スタート!
結構人がいるんで、全然動かない!ようやくノロノロと動く。そのまま牛歩戦術していたらスタート地点で招待ゲストの荻原健二がマイクでエールを送る。
荻原「みなさーん!がんばってくださーい!
みなさんの3分前には川内優輝選手はもうスタートしてますよー!」
エールになってねーじゃねーかぁ!
バスケットボールを高くかざし、流川 楓スタート!
スタート地点の自衛隊敷地内をでて一般道へ進入。
沿道からの応援が多い!特に小学校近くで小学生の大きな声援を受ける。しかも「群馬」や「青森」、「大阪」など各県名を持ったプラカードを持って応援してくれるし!
粋なはからいだぜ!
仮装ランナーもちらほら
ピカチュー
ドラえもん
ウルトラマン(マスク)
スーパーマリオ
など、既製品キャラが多いですねー。さて流川 楓への声援は...
「お、バスケット持ってる!」
「スラムダンク!」
「桜木ぃー!がんばれー!」
ちがーーーう!
相変わらず桜木と間違うヤツ多い。7割桜木、3割流川 の結果...。
普通に走ってもしょうがないのでたまにパスしてみようか?沿道にいる運動神経のよさそうなボランティア、家族ずれのおとうさん、子供を見つけては
流川「へい!パス!(ボール投げる)」
沿道の人「おおぅ!(ボールキャッチ)」
流川「へい!(パスもらう体制)」
沿道の人「それっ!(パス投げる)」
沿道の人大喜び!
途中、4歳くらいの幼児がいたのでバウンドのゆっくりなパスをしてみる!
幼児ボールキャッチできず...
顔面でボールを受ける!
流川「あ−−−っ!ごめ−−−−−ん!」
ボール拾って速攻で逃げる!(この日一番のスピードをたたき出す!)
約8km地点、高速キャラのはずが何故か足が出ない。妙に汗が多い!ここで気がついた。
今日は体調が悪い!
何でだろう?ぐっすり寝たし、飯もちゃんと食ったし!
そーか!
昨日、雨の中原チャで長距離運転したから身体冷えたんだ!
やっべ!今回どー走ろうか?
(作戦会議)
レースも後半
こーなったら楽しんで走ろう!
(毎度のことじゃないかぁー!)
沿道の人とのパスはもちろんのこと、バスケでいろんなことチャレンジしてみよう。残念ながら
バスケットリングが沿道に全然ない!
せっかくシュート決めようと思ったのに、一番の出し物が披露できそうにない。そんなとき元気なランナーが後方から声かけてきた。
元気なランナー「ボール持ってて疲れないっすか?」
流川「肩がつらいんだ!ほれっ(ボールをパス!)ちょっとボール持ってて!少し肩休ませる。どこから来た?」
元気なランナー「群馬です!」
流川「へぇー!俺、秋田に単身赴任してるけど実家た高崎だよ!」
元気なランナー「あ、おれ伊勢崎なんすよ!」
流川「銘仙織りたつ伊勢崎市(上毛カルタの一句)かい?奇遇だなぁ。今日、そのまま高速道で帰るの?」
元気なランナー「帰りますよ!東北道使って!」
流川「じゃ今度、安政遠足侍マラソンで会おう!(ボールを受け取る)」
元気なランナー「そーっすね。がんばりましょう!」
山形の地で群馬県人と偶然であう!
沿道からは
桜木ぃー!がんばれー!(相変わらず間違いが多い!)
の声援!少し声援にこたえてやらんと!
流川「わかった!」
ボールをついてドリブルラン!
わぁー!すっごい!
たかがドリブルなのに結構ウケている!
そーか、マラソンランナーがドリブルして走るのって珍しいんだ!自分自身ハンドボーラーだったから、対して珍しいとは思っていなかったわ!
よし!人がいっぱいのところでは意識してドリブル!
おっ!スゲっ!ドリブルしてる!
ガンバレー、バスケット!
いい感じで声援を受ける。残り3km後ろから女性ランナーが声かけてくる。
女性ランナー「いつもそーやって走ってるんですか?」
流川「いや!今回だけ!」
女性ランナー「パスください!」
流川「OK!(そのままチェストパス)」
女性ランナー「(パス受け取る)ありがとうございます!はい!(パスを返す)」
全然チンプンカンプンの方向にパスされる!
ボールは沿道の奥に転々と転がる...独りボール処理...
体調悪いながらようやく自衛隊駐屯地内に進入。しかし、こっからの約2kmが無茶苦茶辛かった。障害物が無いので、目の前の長ーーーい距離がまともみ見渡せるため、テンション下がる。駐屯地内展示されているヘリコプター見て、気を紛らわす。そしてようやくゴールが見えてくる。
ゴール地点は人だかり!20m手前からドリブルラン!そしてゴール地点で
3ポイントシュート!(仮想)
終わった...辛かった...
2時間11分11秒
2時間を完全に切るキャラだったのに体調不良が悔やまれる。大会前日の原チャリ移動は注意しないといかんなぁー!(今後の課題)
とりあえず...
山形県、捕ったどぉー!
山形の皆さん、元気になりましたかねぇ?
さて、アトラクションのさくらんぼの種飛ばしに参加してくるかな!駐屯地内の種飛ばし会場に行く
終わってるじゃねーかぁ!
終わるの早いよぉ!参加したかったら、早くゴールしろってかぁ?そらぁないよ!
秋の北東北大会のパンフがいよいよ手に入るようになった。
9月2日 盛岡市 啄木の里ふれあいマラソン
9月16日 仙北市 田沢湖マラソン
10月7日 弘前市 弘前・白神アップルマラソン
約1ヶ月で3つの大会に出場するという過酷なスケジュール!でも、やるしかない。これを乗り切るためにはやはり衣装のほうも少し考えないとダメだ!
衣装班長、本当に死んでしまう...
いろいろ考えたが、啄木の里ふれあいマラソンは既存の衣装で行く!新作は田沢湖マラソンとアップルマラソンでお披露目する。ふれあいマラソンと田沢湖マラソンは原チャで移動!さくらんぼマラソンのとき、東根市までの原チャ移動でとんでもない目に会ったので、今回アップルマラソンの弘前までは多分電車移動だなぁ。
盛岡では民宿を使おう。ということでパンフの後ろに載ってた民宿竹乃家に早速宿を予約。
田沢湖はテント泊決まり。去年は大雨だった。なんとか今年は晴れて欲しい。
弘前は会社の後輩の家に泊めてもらおう。(勝手!)
さて、田沢湖マラソンとアップルマラソンのキャラは何にするか?既に考えていたあのキャラ、いよいよ登場だ!コンセプトは...
田沢湖マラソンのキャラ
女装とパフォーマンス
アップルマラソンのキャラ
変形と電飾
また、長い製作の時がスタートした!
アップルマラソンのキャラを作れ!
今回の製作で一番難儀なのはアップルマラソンのキャラだと思う。なので、まずはアップルマラソンのキャラを最初に製作する。早速いつもの如くネットから画像、動画をダウンロードし、寸法の概略を決める。
概略寸法を決めたら厚紙で仮組して寸法の微調整をする。
これを今回加工するわけだがアクリルだと多分重くなる。加工もしずらいし。ということで今回は
木材
を使うことにした。それはそれでいいんだが、単身赴任生活故、木工用の工具なんてあるわけが無い。工具を全部購入するは無理なので、ここは秋田県のNPO法人をバックアップしてくれる施設
遊学舎
に頼み込む。聞いてみると一通りの工具は揃っていて、空いている時間ならば予約無しでしかも無料で工作室を使うことができるという!やった!太っ腹!早速木板をホームセンターで購入し、遊学舎に乗り込む。
今日は、他に誰もいない!だだっ広い工作室を独り占めだぁ。電動工具も一通り揃っているので、最初遊学舎のスタッフから使い方を教えてもらい早速木材加工スタート。
ラフなカットは電動ノコギリでバッサバッサ切る!
きわどいカットは電動糸ノコで切る!
こらぁー楽だ!これを自分の手で切ってたら大変だったわ!更に切った部分のバリ採りとRをつける部分はグラインダーを使って削る!
楽だぁー!
全然楽だ!遊学舎ばんざーい!これだけ使い放題で無料とは最高だぁ!また使いにこよう!で、カットした木材をガムテープで仮止めしていくと
被り物の大体の外形が出来あがった!ほぼ想定どうりにできた!
東京のアクリル専門店で直径14cmと直径17cmの透明アクリルパイプを購入。
ホームセンターで塩ビパイプを使おうと思ったが、14cmと17cmの組み合わせを作るにはどうしても専門のアクリル材料店の端切れ材を使うしかなかった。次にこの直径15cmのアクリルが丁度入る板を製作する。製作には電動糸ノコが必要なので、やはり遊学舎をタダで利用する。
板の一部のドリルで穴を開け、糸ノコの刃をその穴に通し15cmの円の下書きに沿って慎重に切っていく。
出来た!出来たはいいが、遊学舎の工房内にヤブ蚊がいて4箇所くらいやられた!加工は出来たが血を吸われた。
さて、今日は天気がいい。今日、塗装をやってしまおう。木材を外にだし、まずはシーラー(木材用の下地材)を全面に吹きかけ、その後木材用のシルバースプレーを塗布する。
段々メタリックになってきたが、まだ木目が気になる。2〜3回くらい繰り返し塗布して、どのくらい木目が消えるだろうか?
木材の塗装は地道にやるとして、アクリルを使ったややこしいパーツを作らなければならん。
まずは約13cmくらいの正方形透明アクリル板を準備。当然、この切り出しには遊学舎の電動カッターを使用する。(←本当に楽)そのアクリル板の上にキャラの一部分の原画を張り、上から原画どうりの位置にドリルで正確に穴をあける。
結構穴の数多い!
そして野外でマスキングテープを使いながら、チョコレート色と黒で着色する。
こいつを銀に着色した板に貼り付ける。
こいつでややこしいパーツの一つが出来た!
次のパーツは黒のアクリル板を使う。これをやはり電動カッターでカットし、一枚は中を四角にくり貫いておく。それを張り合わせ、銀着色の板に貼る。さらにちょうつがいを片方につける。
除光液で表面についた塗装残り、マジックを取り去ると
ややこしいパーツその2が出来た!
それをでかめの銀着色板にネジと接着剤で取り付ける。
ややこしいパーツBを作る。多分これが一番ややこしい。まずは電動ノコギリーで透明アクリルを円形にカットし、周辺をグラインダーで形を整える。
東京のアクリル専門店で購入した、直径14cmと直径17cmの透明アクリルパイプを高さ3cmと高さ4cmにカットし、内側を黒に着色する。
アクリルパイプ内側に透明の円形アクリルをはめ込み、ボンドでくっつける。
怪盗キッドのモノクルの反省からボンドのみの接着だけでなく、一部分に小さな穴を開けそこに釣り糸を通し、これを縛って更に強固に固定。これでボンドの強度が落ちても大丈夫!
二つのアクリルパイプの造形物が出来る。
これを重ねて接着。接合部をさらに釣り糸で縛り強度アップ。外部をシルバーに塗装し透明アクリル部分を除光液で磨き、いらないゴミ、油分をふき取ってきれいにする。
できた!
一番ややこしいパーツ!弘前白神アップルマラソンのキャラの最大の山場を越えた感じがする。ここまでくれば作業的にはだいぶ楽になるので、このキャラの製作は一時ストップ!あさってに迫った
啄木の里ふれあいマラソン
の準備をしないと!
9月1日 大会前日
9月に入っても東北は気温30度の日が続く。玉川ダムも干上がって発電中止!こらぁー明日はかなり過酷な環境で走らんといかんなぁ。真面目に熱中症との闘いになりそうだ。
ということで、今回は重武装キャラはやめよう!今回は
おまつり男 宮川大輔
昨年の鳥海高原マラソンで牛、馬の声援を受けて走った衣装だ。岩手県を元気にするために、おまつり男は原チャで仙岩トンネル越えに挑戦する!
AM10:30 秋田市を出発。秋田市は34度。Tシャツで十分の気温である。角館でネット友達の010”さんと再会し、差し入れの自家製梅干を頂く。不思議に大会前梅干食うようになってから、足がつらなくなった。今回もこの梅干を食わせて頂く。角館で早めの昼飯を食べ、原チャは再び西へと向う。
正午、田沢湖駅を通過しいよいよ峠越えを目指す。県道46号は次第に登り坂となる。トンネルが見えてきた。最長の仙岩トンネルまで7つのトンネルを通過しなければならない。スピードをゆるめにし、粛々と一つ一つのトンネルを通過していく。途中、車が追い越していく。幸いなことにでかいトラックはこない。
そしていよいよ原チャリライダーは千岩トンネルに突入!
長い!出口が見えない!全長約2.4km
原チャは粛々と進行。それを追い抜いていく乗用車!幸いなことに大型トラックはやってこない。気温も27度とトンネル内は肌寒い!約2分も進んだろうか?
岩手県側に出る!
原チャリ仙岩トンネルを制す!
その後、道の駅雫石あねっこで休憩し、引き続き県道46号線→4号線と走行。PM3時、マラソン会場の盛岡市渋民に到着。宿泊予定の民宿に荷物を置き前日受付をすませる。受付のときにもらったパンフの中には「石川啄木記念館」無料入場券が入っている。せっかくなので行ってみる。
つまらんかった...
2012年8月2日 大会当日
晴れた!
よりによって晴れてしまった!
北東北を襲う最近の猛暑!案の定気温はぐんぐん上昇!
30度を突破!
開会式で立っているだけで汗がダラダラたれてくる。
最悪のコンディションになってきた。
ギンギンの太陽なので結構帽子かぶっているランナーが多い。俺もかぶりたいなぁー。しかし、かぶってはいけない!
おまつり男は帽子などかぶらないのだ!
(ヘルメットはたまにかぶりますが...)
昨年の鳥海高原マラソン以来のおまつり男の登場!昨年、これで走ったときは半被がくずれ、乳丸出し状態に結構なったので、今回は襟の部分を安全ピンで固定する。スタート15分前、スタート地点に行ってスタートを待つ。
仮装ランナーは...他に誰一人おらず!
完全アウェー状態!
チラチラとこちらを見る他の選手。やはりおまつり男が多少気になるようだ。
そしてギンギンの太陽の熱線はスタート待ちの選手を容赦なく降り注ぐ。おまつり男の半被の中は汗でだらだら!
あー給水したい...
まだスタート前じゃねーかぁ!
いったいどーなるんだ?ハーフの部!
スタート15分前。日に当たりたくはないが、15分前なのでスタートポイントに立つ。スタートを待つランナーに容赦ない太陽光が降り注ぐ。
綿生地の長袖半被姿のおまつり男、スタート前に既に
水欲しい...
仮装ランナーはおまつり男たった一人の完全アウェー状況の中、10:35分、ハーフの部スタート。熱中症対策で約2kmに1箇所は給水所がある。この点は非常に親切である。とにかく熱中症にはなりたくなかったので、最初の給水所から水を飲みまくるおまつり男。4km前の2回目の給水、調子こいて紙コップ2つ手にとった。走りながら飲んでたら、一方の水を思いっきりこぼした。こぼれた水は半たこにべっちゃり!
あー!忘れてた!
半たこって濡れると透けるんだったぁー!
1年前の鳥海高原マラソンで同じことを学習したはずなのに、全然覚えてないおまつり男。濡れた部分の半タコから、下のパンツの色が明らかに透けてきた...。
5km地点、登りが始まった。登り...登り...まだ登り...さらに登り!
1kmくらいあるような登り坂!
長過ぎる!
発汗が激しい!脱水症状を防ぐためにも登りの後半、おまつり男、勇気を持って歩く!(←口実)
周囲は見渡す限りの山、田んぼ、畑
トンボ、ちょうちょは沢山いるが、沿道の観客がいなーい!沿道の声援がパワーの源の仮装ランナー、いきなり苦境!
13km地点の給水所。給水所のボタンティアに元気のいいおばちゃんが柄杓を持って待ち構える!
おばちゃん「まーんず、水飲め!飲め!飲まねば!ほれー!」
おばちゃん祭り半纏に反応したのか、水をサービスするために神輿の担ぎ手に水をぶっ掛けるように、おまつり男に柄杓で水をぶっかける!
ぶっかけた水が何故かまたべっちょりと半たこに!
またパンツ透けるじゃねーかぁ!(←この攻撃でかなり透けました...)
16km地点給水所。今度は銃のようなものでジェットミストを一気に噴出するサービスを行っているスタッフがいる。この時点で身体全体が凄い暑かったので
おまつり男「(身体を大の字にして)やってくれー!」
全身にジェットミストを浴びる。半纏ぐしょぐしょ。しまったぁ!
半たこもぐしょぐしょだぁー!
暑さに負けて半たこが透けることを全然忘れていたおまつり男。半たこから透けたパンツをさらしながら走り(歩き?)続ける。
沿道からの声援におまつり男なら「わっしょーい!」と答えるところでしたが
ガンバレー! → 死ぬー!
あと3km! → まだ3kmかよー!
もう少し! → 替わってくれー!
と元気つけてくれる岩手県の人に、ネガティブな回答ばっかするおまつり男。
2時間20分よーやくゴール!タイムはどーでもいい!猛暑の中、今回はよく死ななかったぁ...。
岩手を元気にするつもりが、完全に玉砕して帰ってきた秋田県代表ヘタレおまつり男でした...。透け防止のためベージュパンツ買っておこう...
このリベンジは9/16 いよいよホーム秋田県 田沢湖マラソン
新作キャラで大暴れするっきゃない!
田沢湖マラソン2012に向けて
田沢湖マラソン2012のキャラに向けて、ベースとなる服を古着屋で探す。今回は女性の服が必要!しかし、古着屋でなかなかそれなりの服が見つからない。1着購入してみたが...
パツパツじゃねーかぁ!
(しかも、黒パンツ少し透けてるし...)
これじゃお笑い芸人だなぁ。OUT!こらぁー作るしかないかぁ。布地を探しに行ったらイオン秋田店の手芸屋さんに、はぎれ布が安価で大量に売っているではないかぁ...。これを2つ買い、久々に衣装班長と交渉。
ふなきさん「(写真みせて)この生地でこーゆーの作ってくんねーかぁ?」
衣装班長「...型紙は?」
ふなきさん「ねぇー!」
衣装班長「まだがぁ...。(メジャー持って)どれ、ちょっと測らせれ。」
衣装班長、肩幅、丈などふなきさんの基本寸法を測り、紙にメモする。
衣装班長「...やってみる。今日でなくてもいいべぇ?」
ふなきさん「ゆっくりやってくれ!まだずっと先だから...」
衣装班長、再び動く!
1週間後!
完璧じゃねーかぁ!
衣装班長「まーーーーーんず、難儀した!生地伸びるもの。伸びるがらよー、寸法なかなかあわねぇくてよー...目は痛ぇーわ、肩は痛ぇーわ...(ぐたぐた、不平不満爆発!)」
ふなきさん「はいはい!(親不幸者!)」
服は出来た!次はズラを調達する。東急ハンズ、トイざラス、ドンキと徘徊。できるだけ安いやつを調達する。結局ドンキで見つけたストレートロング2000円を調達する。
このズラを今回は反対にかぶる。これと服を合わせたら完成だ!
貞子!
さて、この完成品を一度見てもらおう。髪といったら、仮装ランナーヘア部門アドバイザー、群馬県吉岡町の美容室「アンジッヒ」。丁度、髪切りたかったので試着して玄関から貞子特有のほふく前進で店に入って行った。
アンジッヒ店主Atou「ププ!それでマラソンするんすか?」
ふなきさん「うん!」
Atou「ちょっと前揃いすぎっすね!もう少しばらしたほうがいいっす!」
貞子「やっぱそー思う?」
Atou「ちょっとばらしましょうか?」
貞子「じゃ頼む!」
さすがAtou氏、鋭い指摘!ではお言葉に甘えて...
貞子は美容室で髪を切ることになりました。
自分の地毛切りにきたんだろーがー!
できた!完成だ!完成を記念して動画を作成してみた。
貞子、田沢湖マラソン20kmの部に登場する準備はできた!
2012年9月15日 大会前日
テント、シュラフ、着替えなどなど。準備は完了!正午、原チャで田沢湖を目指す。
PM3時、無事に現地着。いつものポイントに早速テントを張り、
シャア専用の旗を張る!
ひさびさに登場のシャア専用の旗。変なテントだぁ...。日が暮れるまではまだ時間があるので、乳頭温泉卿の「アルパこまくさ」で温泉に入る。
田沢湖を見下ろす絶景、硫黄臭のある白濁したお湯。万座温泉みたいだ。最高だぁ!これで料金
500円!
バカ安!絶対に料金設定間違ってる!
日が沈み、テントにはシャア専用青森/さくれれさん、河辺のかくれファンのおとうさん、横手のルルさんが集まり
持ち寄った酒、食い物で大宴会!ビール飲んで、酎ハイ飲んで、ワイン飲んで...。楽しかったぁ。秋田に来てからいつも大体独りでアホやってたが、ここへきてなんか知り合いがだいぶ増えてきた感じがする。
結局、何時まで飲んでたかあまり記憶なし...
真面目なランナーはレースのために禁酒するというのに
ここのメンツは酒がエネルギー!
エネルギー充填120%!
2012年9月16日 田沢湖マラソン当日
テントの外がガヤガヤしてる。近くのアミノバリューのでかいテントにランナーが続々集まり始めている。会場のマイクテストが始まり、いよいよ大会本番。
AM8:30 開会式
そろそろ化けるか?テントの中にこもること約10分。以外に簡単な今回の着替え。
テントの中から、ほふく前進してでてくる。それを見ていたアミノバリューランナー大爆笑!
貞子、田沢湖に現る!
そのままランナー受付ブースへ歩く。目の前は良く見えないが、すれ違う人のリアクションは判る!
「わっ!貞子だ!びっくりしたぁー!」
たいていの人がびっくりしてました。
ランナー受付ブース20kmの部の前に立つ。ブーススタッフ、貞子を発見し空気が変わる。ヒタヒタと受付に歩み寄る...
スタッフ「ぎゃー、貞子だぁ!」
貞子、受付の中に入り込む!
スタッフ「ぎゃー!はっはっは!うぉー貞子だぁー!」
バカウケ!
受付ブースは呪われた!
仮装を奨励している秋田県唯一の大会!会場内をウロウロしていると、少なからず仮装しているランナーがいる。
スパイダーマンと仮面ライダー
女子高生の格好した”埼玉のはるな愛さん”
秋田県横手市のブラックジャックのルルさん
皆さん呪われた!(笑)
ゼッケンナンバーをつけるために本部前のベンチに座ることにした。おばちゃんの横が空いていたので
貞子「ここ座っていいっすかぁ?」
おばちゃん「あぃいー!びっくりした!」
貞子「大丈夫!大丈夫!これ(髪の毛)カツラだから!」
おばちゃんは呪われた!(笑)
それにしても暑い。ドンドン気温が上昇しているのが判る。スタート前にすでに汗ドクドクなんですけど...。
AM9:20 スタート40分前。トイレに行っておくか。で、トイレに行ったら男子側すっごい行列で牛歩状態!女子側はほとんどすぐ用を足せる。ここで考える。
今日、女装してるから女子トイレでもいいんじゃねーかぁ?
んなわけねーだろー!
AM10:00 一斉スタート!
今日は最後尾からゆっくりとスタート。スタートしてすぐ感じる。
ロングスカート走りずらい...
一応、ストッキングをはいてはきたが、大股になるとスカートが歩幅を阻止するように肌にくっつくため、スピードがだせない。今日は小股で走るしかない!
そしてズラ。前方は見えずらいのは覚悟していたが、手で髪を寄せると視界は確保できるのでさほど苦ではない。問題は、
髪の毛が口に入る...
髪を口からとってもとっても入ってくる。呼吸に違和感を覚え、息苦しさを感じる。
貞子に抜かれたランナー「うわぁ!貞子だ!びっくりしたぁー!」
突然自分の横の貞子を見た瞬間、びっくりするランナーが沢山いました。そんなランナーに
貞子「俺に抜かれると呪われるよ!」
貞子に抜かれたランナー「えぇー、そんなぁ...」
抜かれたランナーは呪われた!(笑)
ズラは4箇所、髪止めでとめていたが7kmくらいで明らかにズラが回転しているのを感じる。やはり汗をかいたときのズラは鬼門だ。なかなか根本対策できない。しょうがないので髪とめ全部とった。ズレテきたときは手でそのままずらして元に戻す、あるいは一時とって、再装着することにする。
気温はこのとき33度。9月の大会ながら
真夏の大会じゃねーかぁ!
過酷な環境だ!汗だくだく!熱中症の恐怖が頭をよぎる。ぶっ倒れないように全給水箇所で確実に水を補給する。給水所のスタッフ
おばさん「わぁ!貞子!びっくりしたぁ。暑くねーがぁ?がんばれよー!」
まずびっくりする。そのあと応援してくれるのパターンが多い!
たつこ姫を通過し、後半戦。ズラが回転し、どこが正面なのか?よくわからなくなる。その都度ズラをはずし、正面(正面というのは髪の毛が顔全面を覆う位置)を確認しズラを付け直す。
ゴール前5km地点、いよいよ最大の登り坂に差し掛かる。ここは正々堂々
貞子、歩く!
あきらめが早ぇーじゃねーかぁ!
無理!疲れた!この坂、走っている場合じゃねー!周りを見ても、他のランナーほとんど歩いているし。歩いていたら、ブラックジャックに抜かれた...。歩いて歩いて今度はくだり!
下りは速い貞子!
スカートでは走りずらいので、スカートを捲り上げて大股で猛然とダッシュ!スカートを捲り上げた異様な貞子は、登りで抜かれたランナーを怒涛の如く抜き去る!下りが終わってまたヘリコプターモードへ!
オスプレイかよー!
ここからゴールへは走り8割、歩き2割でゴールを目指す。疲れた...水飲みたい...歩きたい...
もう、ネガティブな事思っているうちに、ゴールの賑わいが聞こえてきた。
2時間18分43秒
無事に...
本当に無事に...
ゴール!
ゴール手前で、ほふく前進しながらゴールしようと思ったがそーゆー気力も起きなかった。
生きていた!よく熱中症にならなかった!とにかく完走できて良かった。時期的には初秋の大会だが
完全に真夏の大会だったじゃねーかぁ!
昨年は暴風雨、今年は灼熱地獄。最近の田沢湖マラソンは呪われてます!(←そーゆーキャラで走ったからだろー!)
ゴール後、大会を盛り上げたで賞を今年もゲット!
これで盛り上げ賞2連覇!
来年は阪神/金本も達成していない
前人未到の3連覇!
責任重大だ!(どこがだ...)
とりあえず...
秋田県、捕ったどぉー!
秋田の皆さん、元気になりましたかねぇ?
次は青森!
弘前白神アップルマラソンだ!
決戦は2012年10月7日
アップルマラソンのキャラ製作再開!
啄木の里ふれあいマラソンと田沢湖マラソンの対応で中断していた、弘前白神アップルマラソンのキャラ製作を再開だ!
大会まであと
1週間!
やべー!急がねば!
これまで作成していたパーツの組み立てからスタートする。銀色に着色しておいた板はL字金具とボンドでほぼ垂直になるように接続する。
円形のアクリル板は同じ大きさの円をくり貫いた銀色の板に取り付ける。
このアクリル板の裏側を半透明の黒色で覆う必要がある。何故か?
顔が丸見えになってしまうから!
手っ取り早いのが車の窓につけるUVシールド。しかし、それなりに値段が張るので今回は100円ショップで代替を探す。そして見つけたのが
UVカットのサンバイザー
これを問答無用に切り取って、円形アクリルの裏側に取り付ける。
外形の大枠が完成してきた!
穴開けて塗装しておいた板の中央には、赤色LEDを挿入。
LEDのリード線には数百Ωの抵抗をハンダ付けし、さらに乾電池で3Vのバイアスを与える。配線はホットボンドで固定する。
バイアスのON/OFFスイッチを回路に挿入して
ON側にすると...
LED光ったぁ!
ほぼ設計値どおりの明るさだぁ!
録画モードを再現できた!
黒のデコパネを長方形に切ってこれを2段重ねし接着。
その中央部に黒のプラ板を接着すると
ファインダーのできあがり!
横の部分にはドリルで穴を開けて、通気をよくする。
内部にはスポンジを敷き詰めて走ったときに揺れないようにする。
あとはハードオフで買った800円のスーツを着てワイシャツ、ネクタイ、手袋を着ると
完成!
Stop the 映画泥棒!
もう少し修正したいが、時間切れだ!もう青森に行かないと!今回
試走してない...
どうしよう...うまく走れるか?
2012.10.06 大会前日
試走はしていなが、行かなければならない!
青森へ!
今夜は青森市在住の、昔わが会社にいた同僚の自宅に宿泊予定。翌朝、弘前へ移動する計画だ。ビデオカメラのかぶりものを入れるバッグを探す。スーパーの袋、紙袋、スポーツバッグ...しかし
こいつデカイ!
持っていく袋がない!困った。盲点だった。しょーがないので脇に抱えて行くしかない。スポーツバックとスーツ、そしてビデオカメラを抱えた変なヤツは15時11分、奥羽本線に乗る。列車に乗って痛感する
乗客の目!
こいつ変なもの持ってる!
的な目でこっちをジロジロ見る。まぁ確かに。
馬鹿でかいカメラで盗撮している!
と思われてもしょうがない...。しょうがないので、座席には座らずに列車の隅でビデオカメラを下に置いてそれを足で隠すようにして立つ。森岳駅着。ようやく座席にも余裕ができてきたので、座席に座る。ビデオカメラを座席に置く。
レンズが前の客を向かないように!
なかなか気を使う小道具だなぁ...
途中、車掌さんが歩いてくる。なんかビデオカメラをチラチラ見してる...
見るなよー!
脱走犯じゃねーんだからぁ!
19:00 無事に青森着。あー疲れた...明日、どうなるんだろうか?
(このあと、昔の同僚の家についてからシコタマ飲んだことは言うまでも無い)
2012.10.07 弘前白神アップルマラソン大会当日
いい天気だ!気温も高くない!コンディションはバッチリだ!早めに飯食って、7時に青森から移動。8時ちょい過ぎ、スムーズに弘前に到着。図書館近くに場所取りしていたシャア専用青森のさくれれさんと合流!
さくれれさん、本日は
DNS
(どしても、なしても、スタートできず!)
続いて東京から高速バスで駆けつけたシャア専用秋田のルルさんも合流。やはり
DNS
(ドデして、泣いた!スタートできず!)
この大会、ふなきさんがシャア専用の最後の砦となってしまった。
とりあえず会場内をウロつく。会場内は開会式の真っ最中。ゲストの瀬古さんがオヤジギャグ言ってる。受付してゼッケンもらって戻ってきたが...
仮装ランナーいない!
青森で唯一フルマラソンが走れる大きい大会なのに仮装ランナーいない!
んー、今回も仮装ランナーアウェーの大会かぁ?ハーフのスタートは9:50。まだ時間があるので9:00スタートのフルマラソンのスタート地点を見に行く。ハーフマラソンもフルマラソンと同じスタート位置。スタート位置にはすでにフルマラソン出場者が集まっていたが...
やはり、仮装ランナーがいない!
プチ被りモンするランナーは少しいるが、気合の入った仮装ランナーはいない...。これでアップルマラソンは仮装ランナー完全アウェーの大会であることを悟る。フルマラソンのスタートを見た後、荷物のある場所に戻りいよいよ化ける!
ワイシャツ、ズボン、ネクタイ、ジャケット...
この時点で、周囲の人たちが「なんだ?こいつ」的な目でこっちに注目し始める!そして、ビデオカメラを装着。
完成!
映画泥棒 弘前の大地に立つ!
映画泥棒、早速クネクネと動き始める!周囲の人たち、いきなり携帯で写メ撮り始める。さっきまで目の前で本を静かに読んでいたねーちゃん、いきなりゲラゲラ笑って写メを撮る。
視界はいい!今までの被りもののキャラの中で一番視界がいい!外からは全然顔が見えない。UVカット用の帽子のひさしが完全に内側の顔をさえぎっている。しかし、内部からは外は丸見え!ほぼ、設計値どおりだ!
あごに付けた紐もそんなに苦しくないので、呼吸は普通にできる。問題は走ったときの振動。さっそくその辺を軽く走ってみる。
内部につめたスポンジがピッタリと頭部を押さえ込んでおり、全然ビデオカメラが動かない!完全に頭部にフィットしている。
完璧だ!
思惑どおり。ここまでいろんなもの作ってくると、その経験からだいだいこーすればこのくらいになる的にわかってくる。まさに
仮装ランナー職人!
時間も時間なので映画泥棒、そろそろスタート地点に向けて歩き出す。完全アウェーのマラソン会場、映画泥棒はやっぱり目立つ!
「お!すげっ!」
「ビデオカメラだ!」
「あ、あれ、映画館のやつ!」
といいながら、周囲の方々写メを撮る。こらぁーかなり注目されてるなー。今回はそこそこウケればいいか的なキャラだと思ったが、かなり注目度が高い!うれしい誤算だ!
スタート地点に行ったら仙台国際ハーフマラソン以来、骨髄バンクランナーなめさんと再会し、写メを撮る。
他のランナー、観客も写真をせがんでくる。お子ちゃまと一緒に撮ったり、外人のねーちゃんにも撮られたなぁー。スタート前から忙しい映画泥棒。そんなこんなやっているうちに9:50
いよいよハーフの部スタート!
最後尾からゆっくりと走る!ビデオカメラは頭にピッタリフィットし、動かない!多少、頭が締め付けられる。大丈夫か?頭、うっ血しないか?一抹の不安。沿道からは
「お、すげー!ビデオカメラだ。映画館のヤツだ!がんばれー!」
そーゆー方々には、ビデオカメラ向けて、しかも液晶モニターも開き、録画ポーズを決める!
「ぎゃーははは!すげー!」
弘前市民大喜び!以外にウケがいい映画泥棒。沿道の市民に液晶モニターを開閉しているうちに、モニターが本体に閉まらなくなりすでにガタガタ状態となる。
やはりトラブル発生!
走りには影響はない。カキカキと耳元で変な音は聞こえるが、とりあえずこのままガタガタ状態で走るしかないか。
前半は好調。ジョギング程度の走りだが快適に走行。そして、景色がいい。前方には裾野が長い大きな山。その方向に向ってはしる。しかし、5kmくらいで感じた。
ビデオカメラの中、暑い!
一応、ヘアバンドして目に汗が流れ込むのを帽子したが、やはりたまに目の周辺は手でぬぐわないとキツイ。ただ、下から風が入ってくるときがあり、このときだけは涼しさを感じる。
7kmくらい いきなりペースダウン。今まで抜いたランナーに追い越され始める。
暑い!身体が暑くなってきた。
気温はそんなでもないが、明らかに身体に熱がこもってきた。周囲もリンゴ畑が見えてきて、弘前市郊外に出て沿道の市民もいなくなった。
しばらくは完璧な映画泥棒で走る必要はないだろう!
換気だ!
白い手袋をとる。これだけで、結構涼しい。
次、スーツのボタンをとり、前面のスーツを広げて走る。
涼しい。快適だ!しばらくはこれで走ろう。
給水所。
一応ストローを持ってきたが、面倒だ。ビデオカメラの下から紙コップを折り曲げて口に持っていき、身体をエビぞって飲む。飲めた!この給水する映画泥棒を見て、何人のスタッフに笑われたことか!
9km地点 折り返し地点をUターンしてきたランナーがチラホラと反対車線を通りすぎていく。映画泥棒に見向きもせずに走り去っていく高速ランナー。ま、がんばってくれ!君らと私とは
目指すものが違うのだよ!
すれ違うランナーが40〜50人くらいになったところだろうか?すれ違うランナーが段々映画泥棒をまじまじと見ながらすれ違うようになってきた。しかも
ニタニタ笑いながら!
そして、映画泥棒に
「がんばれー!」
と声をかけてくれて、ハイタッチ!ありがたい。疲れていたが少し元気でる。折り返しを過ぎて13km地点。
歩く...
歩きたくは無かったが、歩かないとダメだ。気温はそこそこだったがやっぱり頭重いし、顔は熱いし、身体も熱い。少し息を整えてから再び走る。ここから走り8割、歩き2割の割合で前に進む。
りんご畑を通過していよいよ市街地へ。沿道の人もだいぶ増えてきた。そろそろ沿道の人とたわむれるか!再び手袋をして沿道の方々と交流
おこちゃまの真正面に立ち録画!
おこちゃま、「んーー?」っと不思議そうにレンズを覗きこむ!
青森県警の婦警さんの前に立ち録画!
婦警さん、多少迷惑そうに笑う...
走って、歩いて、沿道の人と遊んで...そんなもんだからタイムは駄々落ち!まあ、関門ないから安心してゴールすればいい。沿道の人はドンドン増えていき
「すげー!がんばれー!」
「映画館のだ!あれで走ったんだ!がんばれー!」
と声が聞こえてくる。ゴール直前は幅約2メートルくらいのビクトリーロードとなっていて、沿道の声援の中
ゴール!
ゴールしたら一人の男性が近ずいてくる。
男「東奥日報です。少し、お話いいですか?」
映画泥棒「いいっすけどーちょっと座っていいですか?」
ベンチに座り、東奥日報の記者のインタビューを受ける。その横で、アミノバリューを飲む映画泥棒を見てゲラゲラ笑う女子。映画泥棒の横に座って写メ撮りまくっている。かなり映画泥棒を気に入っているらしい。インタビュー終わったらリクエストに答えてやる。
翌朝
東奥日報の朝刊にデカデカと載る!
東奥日報ばんさーい!
動画にもしましたこの大会。
(協力多謝!シャア専用青森さくれれさんと会社の同僚)
とりあえず...
青森県、捕ったどぉー!
青森の皆さん、元気になりましたかねぇ?
次は福島!
野馬追の里健康マラソンだ!
決戦は2012年12月2日
東北6県を仮装で走るプロジェクト「続・上を向いて走ろう」
いよいよフィナーレ!
宮城県 仙台国際ハーフマラソン
怪盗キッド
山形県 東根さくらんぼマラソン
流川 楓
岩手県 啄木の里ふれあいマラソン
お祭り男 宮川大輔
秋田県 田沢湖マラソン
貞子
弘前・白神アップルマラソン
映画泥棒
2012年春から始まった東北6県制覇の野望も途中で挫折すると思ったが、残すは福島県のみとなった。そして今日、秋田県内は雪が降った。
東北に冬が来た。そしていよいよ福島県を走破する日が近ずいた。2012年12月2日 福島県南相馬市で行われる
野馬追いの里健康マラソン
東日本大震災の津波と原発事故の影響をモロに受けた都市だ!
これは元気にしてあげないといけない!
仮装魂に火がつく。しかし、行動にある制限が...原チャ移動ができない!雪が降ってしまった。そもそも
秋田から福島まで原チャで行けるかぁー!
どうしようか...
さて服は...思えばこのプロジェクトの原点は2年前、秋田県内を元気にしようと走り出したのが始まり!今こそ原点に戻ろう!
海賊王!ルフィ 3D2Y
2012年12月1日
AM8時 仙台への移動開始。費用を出来るだけケチるために高速バスを使おうとしたが、今回は現地に早く入ってコース、バス停その他モロモロを下見したかったので秋田新幹線を使う。
12月というのに麦わら帽子を持った親父は一人、秋田新幹線に乗る。
AM11時、仙台着。ここから南相馬市へ移動する。本来であればJR常磐線を使って原ノ町を目指すのだが、東日本大震災 の影響でJR常磐線はいまだに不通なのだ。
仙台からの公共交通機関はバスのみ。しょうがないのでこのバスに乗り原ノ町を目指す。立派なバスではあるが乗る人は5人くら
いでちと寂しい。バスは仙台駅を出発し高速道に入り南下。
高速道から見える風景からは、大震災の影響は感じられない。
遠くに津波で浸水した仙台空港が見える。やはりこの辺は3.11には 津波に飲み込まれたはずなのだが、瓦礫、壊れた家屋はどこにも見当たらない。確実に復興している!宮城を越え福島に入ったと
きあたりから、ショベルカーを詰まれた土嚢を良く見かけるようになる。やはり、福島第一原発事故の影響で除染しているのか? と思いながら外を見続ける。
バスは高速から一般道に入る。沿道に見える食堂、店にはいたるところに
がんばろう!東北!
がんばろう!福島!
負けねっぺ!福島!
などのぼりが立っている。福島県民はまだ震災と闘っているのだ。13時 JR原ノ町駅に到着。駅の中には駅員、乗客など人はおらず、常磐線は不通であることを伝えるディスプレイが映っているだけ。
駅のホームには動く気配がない特急電車が停車しているのみ。
駅が停止していた...
予想はしていたが、なんかショックを受ける。まだ復興なんか全然してないじゃないか...
駅前の中華料理屋で飯食って予約入れたホテルまで歩く。歩いている途中、小学校の校庭や広場と通過したとき、びっしりとプレハブが建っているのを見る。
震災で被災した方、あるいは第一原発事故で避難した方の仮設住宅だ。
ひでえ...
いまだに不自由な状況の南相馬の現場を見て、あらためてショックを受けた。ホテルにチェックインして思う。こんな厳しい被災地の現場の中
仮装してオチャラけて走っていいんだろうか?
前日夜
ホテルには大浴場があり、そこで秋田から南相馬までの汗を流す。内風呂にはモニターがついていて丁度ガンバ大阪の最終節が放映されている。そしたら
ガンバ大阪J2落ち
なんで風呂入っててストレスを感じなけりゃならないんだぁー!
部屋に戻ってからはスーパーで購入した食いモンを摘みに酒を飲む。酒がかなり回ってきたとき(←真面目なランナーは前夜にこんなに飲んではいけません!)やはり今日見たことで頭がモンモンとなりはじめる。
仮装してオチャラけて走っていいんだろうか?
悩んでても一人では解が出そうにないのでここは一度Facebook仲間に相談してみよう!早速スマホを使ってFacebookに書き込んでみる。そしたら早速レスポンスが帰ってくる。
仮装して思い切り楽しんで走るべし(^_^)V地元の方も楽しんでくれると思う!
仮装して楽しませる事が使命です!がんばろう!とエールを送りながら走りましょう!
沿道の人たちを思いっきり楽しませましょう(^○^)
私も仙台で被災しましたが、そんなの関係ねぇ!どうぞ!皆さんを楽しませて下さいませ!
ふなきさんの仮装で南相馬に笑顔をもたらしてください!
等々、ほとんど仮装を後押ししてくれる意見!これでぶち切れた。よし!明日は堂々と
海賊王でいく!
12月2日(金) 大会当日
天気は晴れ。しかし...
寒い!
太平洋側とはいえ12月。やはり寒い!こんなときにルフィという寒さに弱いキャラを選んでしまったぁ...。とりあえず風呂に入って朝飯食って、シャトルバスがでるJR原ノ町駅まで歩いて移動。駅前には大型バスが2台止っていて、係員の方に誘導されて先頭のバスに乗る。バスにはすでに8割程度席が埋まっており、前方の通路側の席に座る。
数分後、バス停から見えるホテルから一人の男がでっかいローラー付カバンを引きずりながらやってきて、このバスに乗り込んできた。係員がバスの中で解説。
解説「えーと皆さん!トヨタ自動車九州の今井正人さんです。」
車内「おぉー(拍手)」
ふなきさん「(全く興味なし)」
そーかぁ、そーいや山ノ神が走るとか書いてたなぁ。(要綱よく読めぇー!)こーなりゃどっかで山ノ神に
ゴムゴムパンチかまそうか?
東北制覇の最後の大会で、卑劣な作戦決行を考え始めた。
JR原ノ町駅から約10分かけて会場に到着。会場の入りは50%くらいか?とりあえず会場内にシートを敷いて荷物を置き場所を確保する。会場内の受付小屋でパンフ、ゼッケンを受け取り中を確認。まだスタートには十分と時間があるので、会場内をウロウロする。
とにかく寒い!
こらールフィの格好になると体温低下しちゃうなぁ。化けるのはスタート直前しかないなぁ。
シートに戻ってジーパン半ズボンを履いてその上からトレパンを履く。ルフィの赤チョッキを着てその上にトレーナーとジャージを着る。防寒対策はとりあえずOK。あとはスタート直前に服脱いで麦わら被ればルフィの登場ってわけだ。
ふなきさんの着替え工程をじーっと見ていた近くのガキ、ルフィの格好に気がついて何かソワソワしている。
スタートまであと1時間、それまで十分にストレッチをする。今日は寒いので普段はやらないスタート前の軽いランニングをし、身体を温める。(←正当なランナーはちゃんと軽いランニングはやりましょう!)
地元の小学生は鬼ごっこやったりして走り回っている。中学生はチーム毎に輪を作って体操している。そしてふなきさんは今回もたった独りの完全アウェー。しかし今年、東北のアウェー大会を乗り切ってきたふなきさんは、最近アウェーを楽しむ余裕がでてきた。
仮装ランナーは孤独なものよ!
完全アウェーを乗り越えなければ仮装なんかできないんだよ!
そうゆう意味で完全アウェーに強いふなきさんを育ててくれた東北の大会に、今ここで感謝!
会場では開会式が始まる。和装をした人が並んでほら貝を吹く。
そしていた!
見事な武士の仮装をした人が!
安政遠足侍マラソンに出場したら絶対入賞するなぁと思っていたら、このお方は会場の関係者らしい。野馬追の祭りのときはこの格好をするみたいなので、大会を盛り上げるためにこの格好で会場内にいるようだ。
AM9:00 開会式がスタート。お偉いさんの挨拶、選手宣誓、山の神 今井正人の紹介など開会式は粛々と進行していたが、じっとしてると寒いだけなので、会場を出て隣の野馬追い祭りの会場に行ってみる。そしたらなんと本物の馬が2馬いるではないかぁー。
良く見ると
乗馬体験コーナー
だ!さっき開会式にいた侍スタイルの方が馬の横に立って手綱をコントロールしている。
これは乗ってみねば!
悩むより即行動のB型人間は、早速侍の方と交渉
ふなきさん「あのぉー、馬に乗っていいんですかぁ?」
侍「乗せる予定だったけどよぉー、
馬が暴れでて(今日は)無理だぁー!」
バカヤロー!
記念写真を撮ろうとしたのに...しょうがないので地上のまま写メを撮ろう。
ふなきさん「じゃ、一緒に写メいいですかぁ?おぅ!(そこのガキ)悪ぃーが、写メ撮ってくんねーかぁ?(←勝手に指名)」
服を脱ぐ。さびぃー!マジで寒い!
写メ撮ってさっさと服を着る。そんなことしているうちに最初の競技、ハーフの部のスタート時間9:45が迫ってきた。
スタート15分前。会場内の手荷物預け場所の近くに行き、初めてジャージを脱ぐ。
ルフィ野馬追いの里に立つ!
寒い!
とにかく寒い!手荷物預け所のスタッフ
「はーい!がんばってくださーい!あ、ルフィ。寒いねぇー...」
あなたの声を聞いて一段と寒さを感じる。手荷物を預けてスタート地点を目指す。途中、小学生、中学生たちの塊の中を通過する。
「あ、ルフィだ!ルフィがいる!」
ちらほらと声が聞こえてくるが全然気にならない。とにかくこっちは
寒いのだ!
ようやくスタート地点に到着。集団の最後尾に陣取り軽くストレッチしながらスタートを待つ。仮装しているヤツはいない。頭に被り物をしている人はいたが、これは除外。
ふなきさん「この大会初めてなんですけど、アップダウンとかどうですかね?(←事前に勉強しろー!)」
隣のランナー「ルフィっすか?いいっすね?5kmからゆるい登りだけど走りやすいですよ!サンシャインマラソンほどじゃないですよ!」
そんな会話しているうちに号砲1発!いよいよスタート!
やった!ようやく身体動かせる!
寒さからの開放される!最初は身体がこわばって硬くるしいスタートだったが、序々にペースアップ!普段の大会とは多少早いペースとなる。
普段は走りずらい格好してるからだろぉーがぁ!
風はないが走っているうちに麦わらがずれてくるのが多少難ではあるが、特に問題はない!沿道、特に子供ずれの人からは
「あ、ルフィだ!ルフィがんばれー!」
の声援が聞こえる。そのときは左手に装着したストッキング+軟式テニスボールで
ゴムゴムパーンチ!
ぎゃはは!すごーい!
バカウケ!ゴムゴムパンチ最大の獲物の今井正人にどっかでかましてやる!(絶対追いつかないって!)
沿道の人たちはやっぱりご老人が多いかなぁ。でも、みんな声をきらすことなく
「がんばれー!がんばってー!」
と声援をしてくれる。他の大会だったら、沿道にいるもののくっちゃべっててマラソンランナーなんか興味なし的な人がいるが、この大会は違う。子供からじーさん、ばーさんまで、声をきらすことなく
「がんばれー!がんばれー!」
って言ってくれる。
本当にがんばらなければならんのは、あんたたちなのに...
元気つけるために走っているのに、なんか元気つけられた!
ひっきりなしに、とぎれることなく
「がんばれー!がんばってー!」
の声援を受けて、
スライドが落ちるわけがない!
2012年東北6県制覇の最後の大会!
最高の走りを見せるのだ!
いい感じで中間地点まで来た。快調!と油断した13km地点
何故か突然、足が前に出なくなった!!
え?何でだろう。そんなに不調ではないのに。息もあがってないのに。ただやっぱり腕が寒い。寒いのはわかっている!こんな格好だから当たり前だ。しかし俺は
この格好でやらなきゃならんのだ!
理由はよくわからんが、前半の80%くらいしか足が前にでない。その状態で走り続けるしかない。厳しい走りが続く。
(写真提供 相馬の村爺さん)
多少のアップダウンもある。下り坂を利用し、スライドアップを図ったが平地になるとやっぱり足がでない...
厳しい走りが続く。それでももうすぐゴール!あと2kmくらいか...でも
登り坂だぁー...
少し歩きながら登り坂を一歩一歩登る...キツイ!神はどうして最後の最後で試練を与えるのか?とぼやきつつも登り坂も最後になろうとしていたところ、ランナーとハイタッチしているジャージ姿の男の人が視界に入ってきた!
山の神 今井正人だ!
最後の試練を与えていた神はお前だったのかぁー!よーし!やったるか!
ふなきさんはゴムゴムパーンチを腕にしっかりとセットした。
今井「がんばってくださーい!はい、ラストでーす!あと少しですよー!」
ゴムゴムのー!
パーンチ!
パンチ、今井の顔のよこをすり抜ける!
今井「わぁぁ!びっくりしたぁー!」
山の神びびる!
山の神 恐るるに足りず!
山の神をびびらせたらもう目の前はゴール。段々沿道に人が増えてくる。
ルフィだ!ルフィがんばれー!
再びルフィを応援する声が聞こえてくる。そして会場の中に入り
ゴール!
やったー!
東北6県を仮装で制覇したどー!
しかも
111位
最後の大会で確変になったぞー!
ゴールしたふなきさん、あずけていた荷物を受け取りベースキャンプに戻る。
さぁ、ここからが今日の本当の勝負なのだ!
普段ではここで写真撮ってもらったり、サービスのトン汁をまったり食べたりするのだが今日は時間との戦い。
1秒足りとも無駄にはできない!
服を脱ぎ、汗を拭いて速攻で着替えて、バッグに服を詰め込む。
撤収!!
ハーフを走った余韻を味わうこともなく
12:00 雲雀ヶ原陸上競技場を後にする
ハーフのランナーが戻ってくるのを横目にみながら、多少早足で会場を後にする。そして会場から約1.5kmにある
はらまち旅行本社
をめざす。ハーフ走った後、荷物を持っての早歩きはつらい。それでも12:12はらまち旅行本社に到着。そこから仙台行きの高速バスに急いで乗車する。
12:15 はらまち旅行本社発
14:40 仙台着
そこで腹ごしらえ。駅前の仙台っ子ラーメンをたべてすぐに秋田新幹線こまちに乗車。
15:38 仙台駅発
17:59 秋田駅着
即、奥羽本線に乗り換え。
18:12 秋田駅発
18:20 土崎駅着
そして、
18:30 ようやく実家着
速攻で風呂に入って身支度をする。パソコン、携帯、名刺、ノート、書類などなどバックにつめる。
そして、飯食いながら酒を飲む。ようやく休息。それもつかの間、20:50 歯を磨いてスーツを着て実家を後にする。
21:22 土崎駅発
21:30 秋田駅着
待合室でワンカップを飲む。
22:00 高速バス フローラ号に乗車。ここで酒パワーとマラソンの疲れが効いてきて
爆睡....
翌朝
6:00 新宿駅西口
7:15 国分寺にある親会社に到着
今日からここに赴任だ。
3年9ヶ月の秋田での単身赴任生活が終わった。
実は国分寺の親会社への出向開始日の前日が野馬追の里 健康マラソンだったのだ。本来であれば日曜日のうちに東京へ移動しておくべきではあったが、ここまできて福島制覇をあきらめるわけにはいかない!
緻密な移動計画を立てて、マラソンと翌日の親会社への朝一の出勤を両立させた。
でも
福島を走ってよかったぁ。
福島を最後に選んでよかった!
過酷な生活環境の中、とぎれることのない声援を送ってくれた南相馬の方々にいろんな意味で元気をもらった。
南相馬の皆さん、ありがとうございました!
元気でがんばってください。
俺は今日から東京の親会社でたった独りの出向ですが、
なんかがんばれそうな気がします!
そして、秋田でバラエティにとんだ衣装を作成した仮装ランナーは
いよいよ、関東平野に進出する!
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