「すいませーん。あのー副審しかできないんですけどー、いいですかねー?」と言ってやってくる帯同審判さん。本当に副審できるのかぁー!2007年ワールドカップ男子 日本vsブラジル戦の第3セットを覚えているだろうか?5対0で日本リード。この時点で日本のロングサーバーが発覚。ルールどおり5点が取り消されてブラジルに追加点で0対1に逆転。あのときちゃんと副審がサービスオーダーを確認していたらこんなことにはならなかった。副審はある意味、核爆弾を抱える非常に危険なポジションなのである。この副審の仕事を非常に軽く考えている人が多すぎる!なめたらいかんぜよ皆の衆


これから目指す帯同審判の方々。このコーナーを良く読んで、完璧な副審になってください!


---- 副審をなめたらいかんぜよ!完全なる講義内容 ----

第1章.ポジショニングについて

第2章.姿勢について


第3章.ハンドシグナルについて

第4章.ベンチを監視する

第5章.タイムアウトを受け付ける

第6章.選手交代を受け付ける(工事中)

























第1章.ポジショニングについて 2008.05.14
主審の吹笛で試合がスタートしました。さて、そのとき副審はどこに位置取りしていたらいいでしょうか?
結構バラバラですよね?各チーム。
サーブ側に背中を向けて立つ人(例1)


支柱からやたらと離れて立つ人(例2)


支柱の横にへばりついている人(例3)

支柱の後ろからボールを除き見る人(例4)


などなど。しかしながらルールブックを見ても、どこにたっていいのか?なんてどこにも書いておりません。ふなきさんも悩みましたよ。この課題!しかし、いろいろ話を聞いていくとポジショニングには、あるキーポイントがあり、それを遵守すればおのずとポジショニングが自然と確立されることを知りました。それをこれから教えます。

キーポイント@ レシーバ側のアウトオブポジションが確認できること
●副審は、サーブ許可の吹笛がされる前にレシーバー側の
アウトオブポジションを確認しなければなりません。小学生特別ルールの場合はフリーポジションなので、副審が確認するべきことは選手がコート内にいること。つまり、8mx16mのコートの外に足を出していないか?を確認します。

たまにいるんだ。いきなり出された低学年のバックライト、バックレフトの子が頭の中真っ白けになってコートの外で構えているのが。小学生バレーの場合、教育的配慮からコート外にいる選手は事前にコート内に入るよう指導します。レシーバー側は副審が、サーバー側が主審が実施します。副審は、レシーバ側選手6人全員の位置を確認できる位置に立たなければなりませぬ!


キーポイントA サーバーを視野の一部に確認できること
●さてアウトオブポジションの発生はどこで判断するか?というと
サーブが打たれた時点です。なので、サーブが打たれたことを副審は確認しなければなりません。では何で判定するか?サーブが打たれたときの音。それも一つの手ですが、となりのコートのサーブの音と勘違いする可能性もあります。
できるならば、
サーブの音と同時にサーブの動作を合せて確認したいものです。ということは、副審はその視界のどこかにサーバーの姿をロックオンしておかないといけません。サーバーは打つ位置によっては視界から消える可能性があります。さらには、支柱にはでっかり支柱カバーがあるので、副審のポジションによってはサーバーが見えなくなる箇所がかならずでてきます。





キーポイントB サーブ後はすぐレシーバー側に移動できること
●副審はレシーバ側に位置します。これ基本。サーブのボールがレシーバー側にきたら即反対側に移動しなければなります。サーブどんなスピードかは判りませんが、速いボールを仮定するとサーブが打たれてからネットを通過する時間は非常に速いはず。そーすると
副審も即反対側に移動する必要があります。となれば、約1歩程度で素早く移動できる位置にポジショニングする必要があります。

以上のキーポイント@〜Bをすべて満足する条件は?とすると、おのずと答えが見えてくると思います。レシーバーチームが全員コート内に入っていることを確認できて、サーバーの姿を確認できて、1歩で即反対のコートに移動できるポイント。
     
そこが副審の立つ位置です。注意すべきは立つ位置はサーバーの位置、支柱の位置、記録席との間隔等の条件で随時変化するのでよく確認しながら、ポジショニングしましょう。

























第2章.姿勢について 2008.12.15

立つ位置が決まりましたので、次はラリー中の姿勢でごじゃります(ポジショニングと多少重複しますが)。

 副審はネットプレーでの反則、特にネットタッチ、ペネトレーションフォールトに関してはある意味主審以上に重要な責務があります。そのためには目線をネット際の上方の白帯からコート上のセンターラインを、プレーヤー、ボールの位置によって瞬時に移動しなければなりません。

副審は常にレシーバー側に立つことは判っているとは思いますが、どの辺が理想的か?というのは結構人によってばらつきがあります。特に、新人の帯同審判さんは

悪い例1

(撮影協力) 気持ちはベッカムさん

悪い例1 こーんな感じで身体の位置がネットから離れていたり






悪い例2

(撮影協力) 本当は腰が痛いさん

どろぼうのように極端に身を低くしてみたり






悪い例3

(撮影協力) 髪、そろそろ切るかぁさん

常に支柱の真横に立っていたり






悪い例4

(撮影協力) 立ちションじゃないよ!さん


上半身だけ左右に傾けたりしてはいませんか?





悪い例1は、ネットから角度がついてしまうので、際どいネットタッチ、ペネトレーションフォールトを見逃す確率が高くなりますのでダメです。
悪い例2は、上方のプレーの視界がとりずらくなるのでこれもダメです。
悪い例3は、支柱が障害になるので、移動の効率が悪くなりダメです。
悪い例4は、人がいないんでとりあえず副審の位置に立ってみた父兄に多いです。メトロノーム症候群(←冗談だよー)と言って、論外です。

では実際ラリーが続いているときの副審の位置取りを見てみましょう。副審をした人はわかると思いますが、副審はラリー中はレシーバー側に立つのが基本なので、ボールのネット上通過にあわせて右に行ったり左に行ったり、つまり平行移動をします。高学年のラリーは早いので、平行移動は素早く行わなければなりません。なので

支柱の後ろ側をほぼ1歩で素早く反対側の位置にいけるポイントにいることが理想です。姿勢は極端にしゃがまずに
自然体がいいでしょう。そしてアタック、ブロックが行われるネットプレーの瞬間だけは自然体のまましっかりと静視することに注力しましょう。


左右を素早く移動し、ネットプレー時は視線(頭部)をネットにぎりぎりに近ずけて静ししているのがよくわかると思います。
注)動画再生にはAdobe Flash Playerをインストールする必要があります。
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/ からインストールできます。


そしてできれば、主審側で行われるネットプレーの際には大きく1歩前にでてプレーを静視する、また副審側で行われるネットプレーの際には1歩後方に下がって静視するという動作をして、常に安定した見やすい視野を確保することも重要な副審テクニックです。
ちなみに思いっきり下がりすぎると記録席にケツぶつけますので注意してください。ケツぶつけても、本サイトは一切責任もちません。



また、副審は主審と違って移動することができます。なので、イレギュラーのボールの通過の判定をする際には、支柱後方定位置にとらわれず、フレキシブルに移動し判定をすることが大事です。このテクニックはボールのマーカー外通過の判定をする際に有効です。

例えば、良くあるケースとして

主審の横のコート外からボールを返球するケースを考えましょう。この際、主審側のマーカーを通過する確率が非常に高くなります。マーカー外通過はボールの返球方向と1直線上に視点があったほうが確実に精度があがるため、この際ボールが返球されることを予測して、あらかじめ返球コースに位置を移動しマーカー外通過を確認します。

次のケースは副審側のコート外からボールを返球するケースを考えましょう。


この際は打球の軌道で判断して
素早くネット・マーカーと正対するポジションに入りマーカーを見上げボールの通過を確認します。


やってみるとわかりますが、結構このケースを予測し、素早く移動するのがムズイですよ。
 このケースは副審であっても吹笛をし、アウト判定してもかまいません(←ルールブックには記載されてません)。


























第3章.ハンドシグナルについて 2008.12.20

副審も主審と同様にハンドシグナルを出さなければなりません。どーゆーハンドシグナルを出すか?はルールブックに記載されているのでそちらをご覧ください。この章では、副審のハンドシグナルの”出し方”を学ぼうと思います。

副審の出すハンドシグナルは当然のことながら、主審と同じハンドシグナルになるはずです。






が!

そこらへんの大会ではプレーの結果は変わりませんが、主審、副審のハンドシグナルが違っているケースを多々見かけます。主審のドリブル判定に対し、副審がイン判定したり、主審のペネトレーションフォールトの判定に対し、副審がイン判定だしたり。いかに審判を真面目にやってないかがよくわかります。

一番多いのが、(主審にも言えますが)
なんでもかんでもイン判定するヤツ!

ドリブルだろうが、ペネトレーションフォールトだろうが、ネットタッチだろうがなんでもかんでもイン判定のハンドシグナルを出すやつ。こーゆー人に”
なんで正確なハンドシグナルをださないんだ!”っと注意すると大抵





結果はかわらないから、いいんだよ!

と言って逆切れしますね。







アチキは言いたい!











おめーがそーだから、それを見ている周りの新人父兄審判が真似するんだよー!





このホムペはそれを許しません!(きっぱり)。副審が正確にハンドシグナルを出すには?

主審のハンドシグナルに
追従して同じハンドシグナルを出せばいいのです。


この”追従して”という言葉がキーポイントになります。

”追従”とは、あとを追って従うことです。(←そのまんまじゃねーかぁ!)なので、多少主審のハンドシグナルに対して遅延を持たせてハンドシグナルを出します。遅延を持たせるということは、同時に出すことではなくある程度、時間を遅らせて出すことです。

時間を遅らせることによって、副審は主審のハンドシグナルをしっかり確認してからハンドシグナルを出せるので、判定結果の正確性が向上します。また、主審と副審この際お互いをアイコンタクトで確認できるので、暗黙コミュニケーション(俗語です。そのうち説明します。)がこのときとれるはずです。

で、どのくらい遅らせるのか?これは結構さまざまです。超遅く出していた国際審判を見たこともあります。当然のことながらルールブックに記載されてもいません。

これはほんの一例ですが、群馬県前橋支部での講習会の時の動画をアップしますので参照ください。こんな感じでいいんじゃない?






手前の主審のハンドシグナルに対し、奥の副審のハンドシグナルが”追従”しているのがわかります。

注)動画再生にはAdobe Flash Playerをインストールする必要があります。
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/ からインストールできます。



次に、ハンドシグナルを出す際の立つ位置はどの辺がいいのでしょうか?結構この辺皆さんグレーですよね。しかしながら、合理的な位置が存在します。キーワードは”
次のプレーとのつながり”と”記録員の視界”です。

副審がハンドシグナルを出すのは、プレーが終了して主審がハンドシグナルを出したそのときです。そのとき次のプレーのことを考えます。次のプレーの副審の立つ位置は次のプレーのレシーバー側ですわな。なので、ここはひと息ついて

次のプレーのレシーバー側に移動しちゃいましょう!

ケースによっては、得点が入った時点でレシーバー側にすでに立っていることもあるので、その際はそのままいてください。
そしてハンドシグナルを主審に”
追従して”だします。まずはサイドから。そーするとサイドを出す手は必然的にネット側の手になります。そらそーだ。次のプレーのレシーバー側にいるんだから。

ここでチェック!サイド真横に出したとき


手のひらが丁度支柱とかさなるくらいの位置になっていますか?


手のひらが丁度支柱と重なるくらいのところがベストポイント。何故か?

支柱と副審の間には、副審の腕1本分のスペースが確保されますよね?だれがうれしいか?

スコアラーだす!

スコアラーが主審を確認できる視野が、副審腕1本のスペースによって確保されます。スコアラーは当然、主審のハンドシグナルを確認して記録をつけます(←小学生バレーで厳密にここまでやっている人は少ないとは思うが)。その際、やたら横幅がある人が堂々とスコアラーの目の前をさえぎると、主審が全然見えませんよね。

副審のハンドシグナルを見て記録つけりゃーいいじゃねーか!

という人もいるかもしれません。じゃ、警告だれだすの?退場だれだすの?失格だれだすの?





主審だよねー!

主審のだすカードが見えないと記録かけないよねー!

ということで、イザという場合の保険のためにもハンドシグナルを出す際には、記録員と主審の視野は確保したほうが無難と思いますよ。

次にレシーバー側に移動する動作について記述します。
レシーバー側に移動してからハンドシグナルを出すという動作を考えれば、移動する時間が発生する分ハンドシグナルを出すタイミングが遅くなります。ということは、前述したとおり主審のハンドシグナルから遅れることになるので、主審ー副審のハンドシグナルには自然と時間差が生じます。つまり、”追従”のタイミングになるため合理的です。

そして、レシーバー側に移動しているのでそのままのサイドで次のプレーへの準備ができる!

極めて合理的!この一連の動きを覚えると、動きに無駄がなく極めてスムーズだと感じることと思います。周囲から見ても






あ、この人副審ちゃんとやっているな!

と思われることでしょう。       








...少しは!





























第4章.ベンチを監視する 2008.12.30

副審には、プレー中の反則であるネットタッチ、ペネトレーションフォールトの監視に於いて責務をもちますが、もう一つ大事な仕事があります。それは








ベンチの監視!


新人の帯同審判の人たちには、ある意味この仕事が一番つらいかもしれません。そらそーだ!両脇には百戦練磨の名監督が座っているわけだ!こちとら子供がバレーをやったばっかりに、しかたなくやっている副審...。まさに蛇ににらまれた蛙。

しかしそれは、あなた自身がルールを熟知していない状態で、副審の権限がいかなるものか?を知らないで副審をやっているからオドオドしてしまうんです。
逆を言えば、ルールを熟知して副審のするべき責務をしっかりと理解したならば、百戦錬磨の監督に堂々と注意、警告、失格を勧告することができるんだじぇ!






ルールはあなたを守る最大の武器!







この武器をかざしてベンチの野獣をコントロールするのだー!

では、実際にどうゆう曲面でどのようなことを監視するのか?ポイントをあげてみましょう。

@試合前

試合前は、主審とともに試合に向けての準備をしていると思うので、その中で



a)ベンチスタッフの服が統一されているか? 

⇒ 県大会以上ではほとんどベンチスタッフぅ〜!は服装を統一しなければなりません。一人だけジャージだったり、一人だけポロシャツだったりしていないか?もし、そうだったら統一するよう注意勧告する。

 もし、服装の統一ができないならば浮いているベンチスタッフぅ〜!はベンチに入ることはできませんから、コート外に退去するよう勧告しましょう。但し、
大会によってはそこまで厳しくない場合がありますので、大会前の会議で確認しましょう。(このホムペに書いてあったからいきなり退去してください!なんてしないでくださいね。当局は一切関知しませんよ)

 また、統一されてればいいってもんじゃなく、例えば3人とも短パンだったらこれもダメ。試合にふさわしい服装をとるよう、やはり注意勧告する。



b)(監)(C)(M)のワッペンをちゃんと左胸に付けているか? 

⇒ していなかったら注意勧告する。もってない人はベンチに入れません(大会によってはそこまで厳しくない場合がありますので、大会前の会議で確認しましょう。)。



c)ベンチに余計なものを置いてはいないか? 

⇒ バボちゃんのぬいぐるみだとか、監督の遺影だとか...あったなら撤収するよう注意勧告する。



d)各種資格証明を携帯しているか?

⇒日本バレーボール協会指導者資格証明を持っているか?あるいは県スポーツ少年団指導委員の資格を持っているか?大会のレベルによっては確認しなければならないケースがあります。確認が必要な大会は、ベンチの中のだれか一人が持っているか?確認をする。もっていなければベンチに持ってくるよう注意する。そーゆーよーな大会でもし持ってなかったら、試合にはでれません。


A試合中

a)指導時の監督の移動範囲は適切か?


⇒ 2008年よりコートから1.4m分ベンチ側に点線のラインがあるのをご存知でしょうか?監督が立って指導する際に、あまりコートに近ずかないようにするガードラインになります。そのラインを踏み越えて指示する監督がたまにいるので、もし踏んでいた際は注意しましょう。



b)ベンチスタッフの行動は適切か?

⇒ ワールドカップなんかではは監督はかっこつけてるのか?わかりませんが、小学生バレーの世界では監督の立ちっぱなしは禁止です。そーゆー監督がいたら
プレー中は座るよう堂々と注意しましょう。
 またコーチやマネージャーは立つことはできないので、よーゆー行動をとったら注意しましょう。



c)暴言をはいていないか?

⇒ これが最大の難関でしょうね。アチキもいまだにわからんところがあるくらいですから。何故難関か?というのは、
”どこまでが暴言なのか?”という小学生バレー審判の難関ベスト3に入るくらいのテーマがそこにあるから

どこまでが暴言なのか?はルールブックに記載されてはおりません。暴言のガイドラインは毎年春に実施される小学生バレーボール連盟の審判指導講習のなかで議論されているとは思いますが、どれが○でどれが×という分類はないと思います。あくまでも主審、副審の判断だと思います。

  選手を著しく傷付けるような言動”バカ!””アホ!””死ね!””くそったれ!””バレーやめろ!””おめーなんかいらねー!”なんかは、アチキは暴言とみなします。暴言は当然警告なのでイエローカードで相手に1点が入るケースですが、ここは審判のテクニックの見せ所。程度と状況にもよりますが、アチキなら

   「
”バカ!”はやめましょう。但し、もう1回言ったらカードだしますから。

 と、ベンチに一度注意します。いきなりカード出すと、やっぱ出されたほうも、出したほうも後味悪いですからね。できるだけ出さないような努力を審判としてもしたほうがいいと思います(あくまでも暴言の程度によりますが)。

そのかわり再度言いやがったら、問答無用で
即イエローカードにします。副審はカードを出す権限がありませんので、そのような事態が発生した場合は主審のところにいきカードを出すように指示します。

とは言うものの、やはり判断が難しいですよね。



d)審判団にクレームをはいていないか?

 ⇒ 新人審判にはどちらかというとこれがあると真っ白になってしまいますよね。

”え〜!?うそだろ〜〜!””なんでぇ〜〜!””ワンチだろ〜!””今の持ったろ〜?”

の序章から始まり、だんだんエスカレートしてくると

”おいおい!ちゃんと見ろよー!””ルール知っているのかぁ?””真面目にやれー!”

と、だんだん判定に興奮してくるベンチスタッフぅ〜!たち。ラインジャッジを含めて判定に対するクレームは暴言同様イエローカード相当の処分となります。

本当にベンチスタッフぅ〜!がブチキレルようなジャッジをしているならばそれはそれで問題ですが、少なくとも今その試合を仕切っている審判団に対するそのようなクレームについては、勇気をもって注意するべきでしょう。それが副審の仕事です。これもイエローカードをいきなり出すのではなく

今の、判定へのクレームなのであまりクレーム言わないでください。ただし、もう一度言ったらカード対象にします。

とか言って、やんわりとクギを刺しておいてほうがいいと思います。その変わり再度言いやがったら、待ってましたとばかりに

          
即イエローカードにしてください。



e)選手交代、タイムアウトの要求はないか?

 ⇒ 新人の審判の方々はa)〜d)についてはちとハードルが高いかもしれませんが、この選手交代、タイムアウトの要求だけは最低限、きちんとこなしてくださいね。やり方については第5章、第6章で勉強しましょう。











第5章.タイムアウトを受け付ける 2009.01.13

 タイムアウトはベンチからの
公式ハンドシグナルを確認してから副審が受付手続きをします。ここで、監督からの必ず公式ハンドシグナルが示されているか?を確認してください。

ケース1)公式ハンドシグナルをださないで口だけで”タイム!”という。  
ケース2)コーチ、マネージャがタイムアウト要求する。
ケース3)3回目のタイムアウト要求をする。
というケースは基本的にはタイムアウト拒否です。が、ここでもやんわり副審が再確認しましょう。1)のケースでは

ケース1)への対応としては    「公式ハンドシグナルを出してください!」   と言って公式ハンドシグナルを出すように言いましょう。そして公式ハンドシグナルを確認したら、手続きをしましょう。

ケース2)への対応としては   「タイムですか?では監督から公式ハンドシグナルでタイム要求をしてください」   とか言いましょう。

ケース3)は不当なタイム要求なので、タイムアウトを拒否します。(遅延警告ですよ)

タイムアウトの公式ハンドシグナルを確認したら副審はタイムアウトの吹笛をして、やはりタイムアウトの公式ハンドシグナルを出します。その際、タイムアウトの要求した再度側1,2歩前に出て吹笛をしたほうが、観客席から見てもわかりやすいと思います。また、タイムアウトの要求した再度を公式ハンドシグナルを出した後に示すとさらにわかりやすいと思います。
 公式ハンドシグナル後に即、時計に目をやり計測を開始します。ボールはフロアーあるいは記録席の上に置きましょう。

 決して、
脇に抱えてウロウロしないように

こんな感じで(悪い例)

では、上記一連の動作を、群馬県前橋支部での講習会の時の動画で確認してみましょう。


公式ハンドシグナルの後にサイドを出して、ボールを受け取りフロアーに置いています。

注)動画再生にはAdobe Flash Playerをインストールする必要があります。
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/ からインストールできます。

タイムアウトの回数はその都度確認しておきましょう。不安であれば記録用紙を見るなり、スコアラーと会話するなりして確実に回数を把握しましょう。なぜならば、タイムアウトをどちらかのチームが2回とった場合、主審とそのベンチに報告する義務が副審にはあるからです。

 試合に熱中するあまりタイムアウトを1セット内の規定2回をとったにもかかわらず、3回目のタイムアウトを要求する、つまり不当なタイムアウト要求を防止する意味で2回目のタイムアウトをとった場合は、主審とベンチに2回目のタイムアウトであることを確実に伝えます。

その一連のフローを以下の記載します。

1. ベンチからの2回目のタイムアウト要求を受け付け吹笛をする。

2. ボールを受け取る。(⇒受け取ったボールは記録席に置くか、コートに置く。脇にかかえない!)

3. 主審側に対し“タイムアウト”のハンドシグナルを軽く示す。

4. その後、タイムアウトを2回とった側のチーム側の指で“V”サインをつくり、2回であることを知らせる。

5. タイムアウトを解除の吹笛をして、選手をコート内に入れる。

6. その後タイムアウト2回をとったベンチに対して“タイムアウト2回です!”と告げる。


です


では、項番6の動作を、群馬県高崎支部での大会時の動画で確認してみましょう。


選手をコートに入れてからさりげなくベンチにタイムアウトが2回になってことを告げています。

注)動画再生にはAdobe Flash Playerをインストールする必要があります。
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/ からインストールできます。


。ベンチに“タイムアウト2回です!”というときは、ベンチがミーティングしている間に告げないでくださいね。ミーティングの邪魔になるだけです。逆切れするベンチスタッフもいますから注意です。











第6章.選手交代を受け付ける 2008.12.xx

(工事中)















つまらなそうと思った方はどうぞ別のサイトをお探しください → 


ライン