3.公式練習開始。試合開始10分前 ACT.1 吹笛をしよう! 両チームキャプテンがコイントスの場から離れ、コート上で練習しているチームに合流したと思います。では公式練習を開始します。 主審は吹笛の準備をしてください。副審は計測の準備をしてください。まず、主審はコート上から後に公式練習するチーム、つまりコイントスで結果的にレシーブを選択したチームをコート外にだしてください。声で伝達するのもいいですし、軽く”ピ!”っと吹笛をして、「(後で公式練習するチームに)出てくださーい!」と言ってもかまいません。 後で公式練習をするチームが完全にコートの外に出たら、主審は大きく吹笛を吹いて、公式練習スタートを知らせてください。副審は時計で計測を開始してください。その際、できれば主審も計測をしてください。鳴れてない副審が計測をすると、たまに間違えることがあります。アナログ時計の長針を見まちがえて2分後に吹笛をした副審を、ふなきさんは見たことがあります。 公式練習がスタートしたら、監督、コーチ、マネージャとスターティングラインナップシートに記載された選手以外の人、たとえば、父兄とか、OB,OGがいたら、主審、副審はコートの統制エリアの外に出るように指示してください。 ACT.2 サービスオーダーをもらおう! 副審(あるいは主審)は両チームベンチからサービスオーダーをもらい記録員に記載するよう指示してください。小学生の場合、ローテーションがないのでサーブが先、後でサーブ順を変更することはまずないと思います。なので、コイントス前にサービスオーダーを提出するチームが多々あると思いますので、それは受け付けましょう。 記録員がサービスオーダーを記録用紙に記入したら、主審(あるいは副審)は必ずサービスオーダー順に書かれているか?確認してください。記録員が子供の場合よくあるのが、AチームとBチームを右左逆に書くケースがあります。これを予防する意味でも、サーブ順に記載はよく確認しておく必要があります。 ACT.3 打ち合わせをしよう! 公式練習の合間を見て、主審はラインジャッジの4人と十分打ち合わせをしましょう。 ●ハンドシグナルの確認 ●アイコンタクトの指示 ●主審とジャッジが異なった際の対応の説明 などなど をしておくべきです。 ラインジャッジも審判団です。第3セットが終了するまで、審判の補佐をする必要があります。試合中、ライン際の判定で泣くも笑うもこの打ち合わせにかかっています。ラインジャッジを審判団として最後までモチベーションを持ち続ける意識付けをしておくことが重要です。 また打ち合わせはラインジャッジだけでなく、副審、記録員を入れてサーブ順チェックのアイコントの確認を必ずしましょう。サーブ順があっていたら記録員は、主審を見てうなずく、サーブ順が違ってたら首を振って副審に伝えるなどをあらかじめ確認しておきましょう。もし、記録員が背番号を確認できないとき(よくボールと重なって見えないケースがある)が、主審は記録員に「立ち上がっても確認するように!」と念には念を押したほうがいいと思います。ロングサーバーを出して、後味の悪い試合にしないためにもこの打ち合わせでのサーブ順確認のプロセスは重要です。 4.チームの交替。試合開始7分前 公式練習が始まって3分丁度が過ぎたら、今度は副審が吹笛をしてチーム交代を宣言します。この際のハンドシグナルは特に決まっていませんが、ふなきさんは選手交代と同じく腕を糸まき糸まきするハンドシグナルを使います。外から見てわかりやすいし、関東大会での先生も使っている人がいたから。 おそらくこの時点で後から公式練習をするチームがコートに入って練習を開始するまで5秒くらいかかると思います。もし先のチームがコートの外にでるのが遅れたら、もっとかかるかもしれません。なので公平さを期すためにこの移動にかかった時間分だけ、後のチームには練習時間を延ばしてあげましょう。つまり、副審が吹笛をしてからこの場合3分5秒後に終了の吹笛をすることになります。 打ち合わせが終わってない場合は、続けて実施しておきましょう。但し、打ち合わせに集中しすぎて、吹笛のタイミングを忘れないように! 5.公式練習の終了。試合開始4分前 副審は後チームが練習を開始してから3分が近ずいていることを主審に伝えます。「残り1分前です。」「30秒前です。」「10秒前...5.4.3.2.1」というふうに。主審を副審からの伝達をベースに、タイムリミットがきたら主審は大きく長めに吹笛をして公式練習終了を伝えます。項番5でも記載したように後のチームに数秒のボーナスタイムを設けるときは、その分時間を取って吹笛をします。 ハンドシグナルは特に規定されてません。 ふなきさんが主審のときは、会場全体からもコート内の選手からもわかるように、吹笛をしながら数歩コートに入って行き、くるっと記録席側に振り向いて、両手を下から出して「ベンチに戻れ!」ポーズをします。 この時点で主審、副審はラインジャッジ4人を所定の位置につかせましょう。「じゃ、がんばって!」とか声をかけると効果的です。 ふなきさんはこの時点で記録員とも握手します。記録員も大事な審判団ですから敬意を表して。 主審も副審も審判台に向かって主審が左側、副審が右側にスタンバイしていましょう。これから選手が整列しますが、 選手のユニフォームが統一されていつか? ベンチスタッフの服装は統一されているか? 監督、コーチ、マネージャのワッペンは左胸にちゃんとついているか? ベンチに不要なもの例えばボールケース等がないか? を今一度チェックします。 主審は主審サイドのチーム、副審は副審サイドのチームを確認したほうがいいでしょう。効率良く作業を分業したほうがいいです。 6.公式練習の終了。試合開始3分前 選手が整列します。もし、整列に手間取っているチームがあるなら主審あるいは副審は「整列してください!」と促しましょう。 選手がエンドラインに整列したら、主審は主審側の選手を、副審は副審側の選手を、記録員は両チームの選手の人数を再度確認しましょう。 背番号まで確認できればベストです。また、主審、副審は自分のサイドの監督、コーチ、マネージャが正規の位置についているか?確認します。例えば、マネージャが真ん中に位置していてはいけません。ネットに近い順に監督、コーチ、マネージャです。 これがOKであることを主審、副審がそれぞれ確認できたら、主審、副審は審判台のほうに歩いて行きます。歩いていきながら選手の靴ヒモがちゃんと結ばれているか?も最終確認しておきましょう。 審判台側のエンドラインまで行ったら記録席側に振り返り、主審は両チームに握手するように長い吹笛を吹きます。両チーム選手はネット越しに握手し、ベンチに戻って行きます。この時点で主審、副審はお互い握手し、審判は審判台に登り、副審は記録員側に移動します。 7.公式練習の終了。試合開始1分30秒前 副審は選手をコート内に導きます。長々と作戦を練っているチームがいたら堂々と注意しましょう!「(コートに)入ってください!」と。 選手はサーブ順に副審側を見るように一列に並ぶはずです(2006年度より)。ネット側にいる選手から1番⇒6番の順にならびます。 副審はどちらかのサイドのチームを記録員と共に、サービスオーダー表を見ながらサーブ順があっているか?を確認します。副審は、自分の確認結果と記録員の確認結果がOKだったら、並んでいるチームの整列を解除します。解除のやり方は特に規定されてませんが、「いいよ!」 とか行って手のひらでもそのチームに見せれば自然に解除すると思います。重要なのは、副審は記録員もOKであることを確認することです。なので、自分がサービスオーダーを見ながら結果OKだったら記録員を見て「OK?」と記録員の結果を聞くようにしましょう。 このときよくボールを脇に抱えながら確認する副審がいますが、ボールは邪魔なだけなので記録席の上でも下でも置いておきましょう。 反対側のチームも同様に確認し、副審、記録員共にOKだったらこちらのチームも整列を解除します。よくこの時点でOKサイン(両手を挙げて主審に合図するハンドシグナル)を出す副審がいますが、まだOKサインをだしてはいけません。まだです。あせらない!あせらない! このオーダー確認の時間を使って主審は、ラインジャッジのポジションをよく確認しておきましょう。ラインから2mの位置にいなかったそのラインジャッジに対して「もっと前!」とか「もっと後ろ!」とか指示しておきましょう。 両チームの選手がいよいよコート内に散りました。ファーストサーバーがポジションにつきます。 副審はサーブ権のあるチームのコートにボールを入れましょう。 8.戦闘開始。試合開始直前 ファーストサーバーがボールを持ってサーブを打つ準備ができました。記録員はサーバーが正規のサーバーを確認したら副審に対してOKサインをだします。それを受けて、副審は初めて主審に対しOKサインをだします。この副審のOKサインのハンドシグナルを見て、問題なければ初めてサービス許可の吹笛をします! やったぁーーーーー! 試合が始まったということはプロトコール終了!どうですか?連盟からもらう説明資料ではわからない部分がいっぱいあるでしょう?それくらい気を使うんですよ。 わかりましたかね? やっぱりわからない...。 困った。それは 1.自分で失敗しながら体験していくこと 2.決勝大会の審判委員の仕切る姿を見ておくこと 3.いまいちどこのホムペを見返すこと で対策!このホムペが、47都道府県の御父兄の役に立てばふなきさんはうれしいんだけどなぁ。もし役だったら、気持ちでもいいですから掲示板のほうに“役立ちました!”の一言でいいのでカキコしていただければ、それだけで十分でございます。 尚、プロトコールは大会によっては省いたりすることがあります。よく大会本部の説明を聞いて実施してください。 |
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