ミヤマアカネ保護田んぼの位置
成28年度日本自然保護大賞 入選
昨年10月に「絶滅危惧種 ミヤマアカネの保全活動」で応募していました。今年2月に入選の内定が知らされてい
ましたが、発表があるまで、公表しないように言われていました。
この程、入選の表彰状が届きました。昨年の「生物多様性アクション大賞2016 入賞」に続いての表彰で、当会の
ミヤマアカネ保護活動が国内でも高い評価を受けたわけです。
これは、会員の皆様のご支援の賜で、特に田んぼサポータの方々のボランティアの力が大きいものです。
ミヤマアカネの保全はまだ、道半ばです。これからも保全活動を続けますので、会員の皆様のご支援を宜しくお願
い致します。
日本自然保護大賞は、日本全国で活躍されている自然保護と生物多様性保全に貢献する取り組みを顕彰します。
この賞を通して自然保護と生物多様性の保全をより積極的に推し進め、自然と人の暮らしの調和のとれた地域や
社会づくりを推進することを目指しています。
※日本自然保護大賞は、2014年に日本で自然保護憲章が制定され40周年という節目の年に創設されました。
「生物多様性アクション大賞2016」についてライフ佐世保の99view に掲載されました。
2016年ミヤマアカネの保全状況(2016/11/10掲載)
10月25日 当会の活動、絶滅危惧種ミヤマアカネの保全が「生物多様性アクション大賞2016」に入賞
「生物多様性アクション大賞2016」について
この賞は「国連生物多様性の10年」の日本における広報活動の一環として2013年にスタートしました。
たとえば、地産地消で旬の食材を使う食堂(たべよう)、海や川、山での自然体験(ふれよう)、美しい自然や生きものの姿を写真で表現
(つたえよう)、地域に残る伝統文化の保存(まもろう)、環境に配慮した商品開発(えらぼう)など。ほかにもユニークな視点で生物多様性
保全につながる活動がたくさんあるでしょう。本賞は、全国にひろがる、そんな活動を発掘し、応援し、多くの方に知っていただくことを目
標にしています。
当会は「まもろう部門」に応募しました。賞は、大賞(優秀賞から1組)・優秀賞(各部門から1組ずつ)・復興支援賞・GreenWave賞(植林
に関する活動)・セブン-イレブン記念財団賞・審査委員賞(若干数)・入賞(若干数)となっています。
詳しい結果はhttp://5actions.jp/award2016/result.htmlで見ることができます。
稲刈りの様子はブログ「http://furusatoiine.at.webry.info/」に掲載しています。
2016年度の田植え
昨年から代掻きを違った農家の方にお願いしています。
昨年はミヤマアカネ田んぼの性格が分からなかったからでしょうが、代掻きの時期が遅くなり、植え代掻きが田植え前日となりました。
その性で代がドブドブで植えた苗が浮いてしまい、後日手植えで植え直した苦い経験をしました。
ミヤマアカネ田んぼは水口から水尻に傾斜しているので、水を溜めると水尻が深くなりどうしてもドブドブになります。
今年は三日前に植え代掻きをしてもらい、田植え前日に水を落とし代が硬くなるように試みました。この操作が功を奏し代の硬さは上上でした。
最も広い田んぼから植えたために準備した苗の消費を多く感じ、苗が不足するのではないかと心配し、余った苗を近所の方に頂きましたが、結
局苗の量は十分で、頂いた苗を使うことはありませんでした。
天気も良く、多くの会員の方々に参加して頂いたお陰で午後3時頃には終わることが出来ました。
あとは7月中旬からのミヤマアカネの発生を待つばかりです。(2016.5.22)
田植え機にセットする前に苗箱の底からでた根を切り落とします 機械植の様子(今は殆どが乗用になり、手押しは珍しくなりました)
機械がミスした部分や機械が植えきらない場所に苗を植えます 今日の参加者
倒木と土砂で用水路が埋まる2016/04/25
今日(25日)会員のIさんから、倒木と土砂が用水路を塞いでいるとの連絡。
早速見に行く。大きな倒木・土砂・石が用水路を完全に塞いでいます。
・・・これは人力で除去できるだろうか・・・。
・・・これでミヤマアカネ田んぼ作りも終わりかと思いました。
地元のMさんと水路を共有しているので、一緒に現場を見にいきました。
Mさんがなんとかなる。・・・昼から作業をすることにしました。
Iさんにもキ合つけて来て貰い3人で作業をすることになりました。
Mさんは、山仕事をしているので、ワイヤー・チェンブロック・チェンソー等を
持って来られました。
作業の邪魔になる木を切り、土砂をある程度除いてから、チェンブロックで
大きな石を除去。
5月8日に水路掃除を予定していますので、スコップや鍬で作業できる状況
にして作業を終わりました。
ミヤマアカネを育てるサポーターを募集!!
希少種のトンボを育てて美味しいお米をつくろう
田植え ヒエ抜き(ヒエが大きくなる前に2回)
ミヤマアカネの羽化 連結(上がオス 下がメス)
子供達も掛け干しを手伝う
<後は下段の「ミヤマアカネ米の収穫祭(2014.11.22-23)」を見て下さい>
アカトンボの仲間のミヤマアカネは長崎県・佐世保市共に絶滅の恐れが最も高い絶滅危惧TA類に選定されて
います(佐賀県でも絶滅が危惧)。県内の生息地は佐世保市世知原町の中通りと開作で、その中心は私たちが耕
作している田んぼです。
昨年は約1600頭が羽化しました。また、美味しいお米も850kgが収穫できました。
ミヤマアカネのために極力農薬の使用を控えており、使用するのは、箱苗剤(デジタルバウワー)と除草剤(2回)
です。掛け流しをしていますので、ミヤマアカネと一緒に田んぼには多くの生き物が生息しています。
そして、おまけは、美味しいお米です。
サポーターとして登録をして頂いた方々には、作業毎に連絡をしますので、お手伝いをお願いします。
参加して頂いた回数に応じて収穫したお米を差し上げます(最低玄米5kg)。また、格安で販売させていただきます。
売上金は、次年度の経費に充てます。
☆しなければならない作業が沢山ありますが、特に多くの人手が必要なものは
@田んぼの管理:井出(水路)の清掃(水を田に引く前に1回)。A苗作り。
B田植え。Cヒエ抜き(2回)。D稲刈り・掛け干し・脱穀 の五つです。
*10月末が収穫。収穫は稲刈り機で行い掛け干しをし、その後脱穀をします。
連絡先(事務局) :
TEL・FAX 0956-78-2865
E-メイル:akagashi06○yahoo.co.jp(○を@に置き換えて下さい。迷惑メール防止)
(アカガシゼロロク)
ミヤマアカネ米の収穫祭(2014.11.22-23)
今年のミヤマアカネ保全の田んぼは水路掃除の4月6日に始まり、5月25日の田植え、10月19日の
稲刈り、11月8日の脱穀、そして11月19日の精米で終わりました。
目指しているミヤマアカネ生息地の拡大は出来ませんでしたが、ミヤマアカネ保全田んぼから1550頭
のミヤマアカネを発生させることが出来ました。
残る課題はいかに生息地を拡大させるかです。これまでの調査から、ミヤマアカネは発生地の田んぼから、
僅かな数が平均で400m程度の距離しか移動していないことが分かりました。これでは自然に生息域を
広げる事が出来ません。
そこで、今年は条件の良い田んぼに、約6000個の卵を移植しました。この結果は来年の7月半ばに分
かります。
23日の収穫祭の準備を兼ねて、22日に忘年会を開催しました。この席ではミヤマアカネ米から作った
ドブロク2升を飲み干しました。
23日の収穫祭には45人の参加があり、餅をつく以外にあくまきも作りました。兎に角、賑やかで楽しい
収穫祭でした。
ミヤマアカネ米の脱穀(2014.11.8)
週間天気予報では晴れだったので、予定通り8日(土)に脱穀を実施することにしました。
ところが、前日には昼過ぎには小雨が降る予報。午前中になんとか終わらせねば・・・・。
露が降りると、濡れたままでは脱穀出来ないので、作業開始を9:30としていましたが。
夜の冷え込みがなく露が降りていなかったので、急遽9:00からに変更と連絡。
早く集まった地元の二人で作業開始、次第に人が集まりました(9人)。
脱穀作業には4人もいれば十分なので、掛け干し用の棚・電気柵・波板等の片付け
をしました。また、地元の酪農家に稲藁をあげましたので、稲藁を運ぶための
束造りも手伝いました。脱穀した籾を車まで運ぶのが大変なのですが、今回は
酪農家の方にキャリーで運んで貰えたので楽でした。
12時過ぎから小雨が降り出しましたので、休むことなく作業を続け一段落し
たのは1:30頃でした。
コンバイン袋には30kgの籾が入るのですが、今年は一袋が軽く感じられま
した。天候不順で小米が多いのだと思います。
4月6日の水路掃除に始まった今年のミヤマアカネ保全がやっと終わりました。
あとは23日の収穫祭で祝いましょう。
脱 穀 藁を束ねる
平成26年 ミヤマアカネの発生状況(マーキング)
出足が遅かったので、心配していましたが順調に個体数が増えています。
10日程ごとにお知らせします。
9月1日の状況
ミヤマアカネの発生はピークを過ぎ、先週中頃から毎日10頭程度の羽化が見られ程度です。
田んぼの中では成熟して赤くなったものが多く見られるようになりました。
天気が良いと11〜13時の間に産卵が集中します。
いつもなら産卵はお盆の頃から始まるのですが、今年は発生が遅かったのと晴天が少なかった
性で遅れています。
これまで、発生地の田んぼから他の田んぼに自然に分散していくのを期待していましたが、調査
の結果ミヤマアカネの移動は直線距離で400m内外と非常に狭い範囲に限られていることが分か
りました。
交尾後に産卵を始める個体を捕獲し、メスの尾部を水につけると産卵をします。こうして、採卵した
卵をミヤマアカネが定着しやすそうな田んぼに移すことにしました。
これまではマーキングで忙しかったのですが、これからは採卵作業がしばらく続きます。
結果が出るのは、来年7月の中旬です。
(採取した卵)
・水田を生息地とする佐世保市世知原町のミヤマアカネ個体群の観察記録
・世知原町開作は県内におけるミヤマアカネの唯一の生息地
・ミヤマアカネ田んぼ作り(新着情報に掲載中)
・ ミヤマアカネ便り