四次元の不思議

 人間とは、三次元の物質体である肉体の中に、四次元生命体(電磁波エネルギー生命体)である幽体・霊体・想念体が実際においてその支配権を握っているというわけです。人間の霊魂である電磁波エネルギー生命体は時空を超えた存在であり、始めなく終わりない永生する存在なのです。そう、人間の霊魂とは、この宇宙が存在する前より存在していた神、即ち創造主の分身なのです。

 タテ・ヨコ・高さのある物質世界を三次元世界というならば、この三次元世界に過去と未来の方向に時間を足したのが、四次元世界と思えば良いのでしょう。私たち肉体人間は、四次元時空体の中でいきている三次元的な存在と言えるのでしょう。

 そして、霊の憑依などということは、まさしく四次元世界の話であり、四次元の不思議ということでもあるのでしょう。また、アウム真言の振動音ですが、これも四次元世界の始めなく終わりなきこの宇宙を構成している最も基本的な生命波動の響きではないのでしょうか。

 あらゆる病気は、あやまった生活態度にその原因の大部分があるといいますが、これは、人間の中で手動装置である大脳が発達し、個性が生じたためなのでしょう。アウム振動水を一定量、一定期間飲むようになると、いつしかその人の肉体・幽体の波動は霊界からくる生命波動に同調されるようになり、その結果、自動装置である旧皮質(間脳・松果体・視床下部など、その他自律神経など)が発達し、手動装置である新皮質、すなわち個性をもった大脳のあやまった命令に服従しなくなるのでしょう。

 ところで、四次元文明はすでに始まっているのです。現代文明の寵児である電波文明、それはすなわち四次元文明なのです。電波は確かに物質ではなく、同時にさまざまなところに存在し、四次元時空体の中を走っている一種のエネルギー体といえるのです。人間がこの宇宙に偏在する豊富なエネルギー源である電磁力を、自由に利用する段階にいたれば、もはやエネルギーの問題、資源の問題は完全に解決されるでしょう。

                           『複合霊の秘密』安東民著より

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