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INFORMATION  (悪意のない拡散自由です。)
おしらせ
  佐々木冬彦は眼の病気のため現在ハープの演奏活動は休止中です。
生い立ちから
近況まで
  いままでここにはハープのコンサート・スケジュールを書いていましたが、ハープが弾けなくなったので、ここには「プロフィール」には書かれていないオフィシャルでないパーソナルな情報を書いておきます。

私は1965年1月28日岩手県江刺市(現・奥州市)に生まれました。生まれてほどなく一家は千葉県流山市に移住、私は流山で育ちました。幼少期に音楽の教育はいっさい受けていません。シャンソンとオペラが好きな父親(東京藝術大学で西洋美術史の教鞭をとった佐々木英也)が家でよくかけていたレコードを一緒に聴いてはいましたが、それによってクラシック好きの少年にはなりませんでした。どちらかというとイヴ・モンタンのレコードのほうが好きでした。

小学5年生の時にたまたまラジオ(NHK・AMの「音楽の泉」)でカール・リヒターの演奏するバッハのオルガン曲を聴いてクラシック音楽が好きになりました。またほどなくして聴いたカラヤン指揮の「運命」のレコードに衝撃を受け、以降カラヤンを愛聴するようになりました。6年生の時にラジオでR.シュトラウスの「アルプス交響曲」(ケンペ指揮)を聴いて自分でも作曲をしたいと思うようになり。独学でピアノと作曲を始めました。正式にピアノやソルフェージュを習い始めたのは中学3年になってからです。ちなみに同じ年のクリスマスに小金原キリスト教会(=松戸小金原教会の前身)で洗礼を受けてクリスチャンになりました。地元の中学・高校ではクラシック好きの友人に恵まれ、彼らとの交流の中でクラシック音楽への造詣を深めていきました。

千葉県立東葛飾高校高校3年生の時にラジオで聴いた武満徹の「海へ II」の初演に深く感動し、武満を愛好するようになったのと同時に、ハープという楽器に深い愛情を持つようになります。そして進学した東京藝術大学で「海へ II」を初演した篠崎史子(あやこ)先生に出会い、ハープを師事し、大学院修了の直前の1989年12月10日に神奈川県民ホール小ホールで自作自演の演奏会を開いてハープ奏者としてデビューすることになります。また、のちに篠崎先生の指揮で私は武満の「海へ II」を演奏することになります。夢の実現。なおカラヤンと武満以外に私が愛聴しているのはグールドとベルクとビートルズと矢野顕子、忌野清志郎です。バッハには愛好というより尊崇の念を抱いています。

東京藝術大学での作曲科担任は黛敏郎先生でしたが、黛先生からは主に作曲技法上のプラクティカルな指導を受け、精神的には「第2実技」で師事した松村禎三先生に大きな影響を受けました。松村先生とは卒業後も長く親しい交流が続きました。

2006年9月、ヴァイオリニストで藝大では1学年下に在籍していた宮野陽子と結婚。宮野とは大学ではすれ違っており、卒業後約20年近く経って母教会の松戸小金原教会で出会いました。結婚と同時に宮野の子供3人の父親となりました。妻が弾くヴァイオリンから深いインスピレーションを受け、作・編曲に多くのヴァイオリン作品を書いています。

私は20代のはじめに左目の網膜剥離の大手術を受けました。その後遺症(硝子体の混濁)が50代になってから顕在化してきて、左目がぼやけてしか見えないため遠近感が狂ってハープの弦が正確に見えなくなってしまいました。これ以上の演奏困難を感じて2017年末の川越福音自由教会での妻とのデュオ・コンサートをもってハーピストを引退しました。しかし絃の幅が広い箜篌は演奏可能で、その後も箜篌奏者としては活動を続けています。またハープを練習していた時間を作曲に向けるようになり、近年は「黙示録」のような大規模なオーケストラ作品も生み出しています。これからは作曲家としての佐々木冬彦をよろしくお願いいたします。

出版楽譜
マザーアース株式会社
Published works
MotherEarth Co,.Ltd.
  「天国の扉へ」(2004) 篳篥(大篳篥持ち替え)とハープのための(Option:笙&竜笛)
"Toward The Door Of Heaven" for hichiriki (also large hichiriki) & harp / Fuyuhiko SASAKI
「レザレクション・ウィズ・ユー」(2008)ハープのための
"Resurrection With You" for harp / Fuyuhiko SASAKI
「黙想曲」(2009) &「恋歌」(1995) ハープのための
"Meditation"&"Love Song" for harp / Fuyuhiko SASAKI
「悲歌」(2012) &「光の道」(2016) ハープのための
"Elegy"&"The Road Of Light" for harp / Fuyuhiko SASAKI
「哀歌」(2011) ヴァイオリンとハープあるいはピアノのための
"Lamentation" for violin and harp or piano / Fuyuhiko SASAKI
「愛について」(2014) ヴァイオリンとハープのための
"About Love" for violin and harp / Fuyuhiko SASAKI
「SACRIFICE」(2018) ピアノのための(第10回浜松国際ピアノコンクール課題曲)
"Sacrifice" for piano / Fuyuhiko SASAKI
「黙示録」(2020) オーケストラのための
"Revelation" for orchestra / Fuyuhiko SASAKI
「アメイジング・グレイス」(編曲2004)ヴァイオリンとハープあるいはピアノのための
"Amazing Grace" (Arrangement 2004) for violin and harp (or piano)
佐々木冬彦の
作曲作品が
YouTubeで
聴けます。
Works of Fuyuhiko Sasaki
are available on YouTube
  「海へ」"Toward the Sea" for harp and piano (1984 / 1990 Revised)
「主の記念のための前奏曲集」"Preledes" for organ(1986)
「恋歌」"Koi-Uta"(Love Song) for kugo (harp version 1995)
「カップル」"Couple" for harp and violincello (1995)
「紫の園に香るは…」"Fragrance of Wind in a Wisteria Garden" for flute and kugo (1998)
「祈り・音楽・海」"Prayer, Music and the Sea" for organ, harp and piano (1999)
「我らに平安を与えたまえ」"Dona Nobis Pacem" for organ and harp (1999)
「いのちの泉」"Fountain of Life" for baritone and organ (2001)
「海峡アトリウムのための音楽」 Music for "The Strait Atrium" for orchestra and Japanese traditional instruments (2003)
 I. 「前奏曲」"Prelude"
 II.「海峡アトリウムのための映像音楽」 Music for "The Strait Atrium" Movie
 III.「後奏曲」"Postlude"
「天国の扉へ」"Toward the Door of Heaven" for hichiriki and harp (2004)
「レザレクション・ウィズ・ユー」"RESURRECTION WITH YOU" for harp (2008)より
  I. 「春・儚い夢」"Spring - Vulnerable Dreams"
  V. 「復活・目覚めるときは君も一緒だ」"Finale - Resurrection With You"
「華の宴(はなのうたげ)」"Feast of Flowers" for kugo and gagaku (2010)
「ひとであるあかしとして」"To Be Human" for vocal, kugo and haisho (2012)
「アメイジング・グレイス」"Amazing Grace" for violin and harp (Arr. 2004)
「悲歌」"Elegy" &「光の道」"The Road Of Light" for harp (2011/2017)
「哀歌」"Lamentation" for violin & harp (2011)
「愛について」"About Love" for violin & harp (2014)
「その橋は天へと続く」"Bridge To Heaven" for sho, viola and harp also kugo (2015)
自作ではありませんがブラームスの晩年の傑作ピアノ小品をハープで弾きました。Brahms 間奏曲 Intermezzi Op.117-1, 117-2, 116-4 & 118-2

作品リスト (Works)
  [Works]のページがいっぱいになってしまったので、以下に佐々木冬彦作品リストを付記します。ただし完全なリストではありません。私には、教会の礼拝のために作曲した膨大な数のオルガン前奏曲・後奏曲がありますが、作曲者自身の整理・管理が悪いためそれらの全容は明らかではありません。

●「星が生まれる」ピアノのための(1981) 高校時代の習作・同年初演後何人かの人に求められて楽譜をコピーして差し上げたのですが、現在、原譜が行方不明。どなたかコピーをお持ちの方は「アクセス」のページからご連絡ください。
●「海へ」ハープとピアノのための(1984) 東京藝大第1年次提出作品
●「見えない鯨が目を覚ますとき、深海の鳥たちは目を覚ます」フルート協奏曲(ソリストはピッコロとアルト・フルート持ち替え)(1985)
●「ジージョ」テープ作品(1985)
●「海、深い夢」オーケストラのための(1986)
●「海まで」メゾソプラノとピアノのための(1986)
●「主の記念日のための前奏曲集」パイプオルガンのための(1986) YouTubeに音源あり
●「祈り・音楽・海」ハープ、ピアノとオルガンのための(1989)CD及びYouTubeに音源あり
●「使徒信条」(ラテン語テキストによる)混声合唱とオーケストラのための(1990)
●「海へ(短縮改訂版)」(1990)YouTubeに音源あり
●「父なる御神に」ハープのための(1992)CDあり
●「カップル」チェロとハープのための(1995)第2回福井ハープ音楽賞受賞曲・YouTubeに音源あり・出版楽譜あり(全音楽譜出版)
●「恋歌」ハープのための(1995)CDおよびYouTubeに音源あり・出版楽譜あり(上記参照)
●「紫の園に香るは…」フルート(アルト・フルート持ち替え)と箜篌のための(1998)CDあり、YouTubeに音源あり
●「Dona Nobis Pacem」オルガンとハープのための(1999)CD及びYouTubeに音源あり
●「山辺に向かいて」ハープのための(Option:ヴァイオリン)(2001)CDあり
●「いのちの泉」バリトンとオルガンのための(2001) YouTubeに音源あり
●「門司港・海峡アトリウムのための音楽」オーケストラと邦楽器のための(2003) YouTubeに音源あり(第1曲第2曲第3曲
●「天国の扉へ」大篳篥(篳篥持ち替え)とハープのための(Option:笙と竜笛)(2004)CDYouTubeに音源あり・出版楽譜あり(上記参照)
●「アメイジング・グレイス」ヴァイオリンとハープあるいはピアノのための(編曲2004)CDYouTubeに音源あり・出版楽譜あり(上記参照)
●「レザレクション・ウィズ・ユー」ハープのための(2008) CDとYouTubeに音源あり(YouTubeは第1曲 第5曲の抜粋)・全曲出版楽譜あり(上記参照)
●「黙想曲」ハープのための(2009)CDあり・出版楽譜あり(上記参照)
●「海の紙」女声合唱とピアノのための(2009)
●「華の宴(うたげ)」箜篌と雅楽のための(2010) YouTubeに音源あり
●「静かな感謝が湧き出でる時」ヴァイオリンとハープのための(2010)
●「哀歌」ヴァイオリンとハープあるいはピアノのための(2011) CDあり・出版楽譜あり(上記参照)、YouTubeに音源あり
●「ひとであるあかしとして」ヴォーカル、箜篌、排簫のための(2012) CDととYouTubeに音源あり
●「悲歌」ハープのための(2012) CDあり・出版楽譜あり(上記参照)、YouTubeに音源あり
●「ひとであるあかしとして(女声合唱版)」(2013)
●「愛について」ヴァイオリンとハープのための(2014)CDあり・出版楽譜あり(上記参照)、YouTubeに音源あり
●「その橋は天へと続く」ハープ(箜篌持ち替え)、笙とヴィオラのための(2015)CDあり、YouTubeに音源あり
●「光の道」ハープのための(2016)CDあり・出版楽譜あり(上記参照)YouTubeに音源あり
●「SACRIFICE」ピアノのための(2017)第10回浜松国際ピアノ・コンクール課題曲・CDあり・出版楽譜あり(上記参照)
●「Adios Giaco」ピアノのための3つの小品(2018)(ハーピスト佐々木冬彦に別れを告げた作品)
●「黙示録」オーケストラのための(2020)出版楽譜あり(上記参照)パート譜はレンタル(マザーアース株式会社)