今回登ったのは福島県の一切経山（標高１９４８ｍ）。

二ヶ月ほど前に買った「山と渓谷」という本で紹介されていたのを見て、ぜひ行ってみたいと思
いました。

台風10号が日本列島を縦断中で、風と雨がとても強かったですが、

明日は必ず晴れると信じて8月9日（土）の夜、福島市内のホテルに到着。

交通情報では、一切経山へ通じる有料道路「磐梯吾妻スカイライン」が通行止めとのこと。

果たして明日は無事登ることができるのか、少し心配しました。

そして、8月10日（日）の朝。

台風は無事通りすぎ、すばらしくいい天気になり、有料道路の通行止めも朝６時に解除されま
した。

朝食を済ませ、いざ出発！福島市内から磐梯吾妻スカイラインに乗り、駐車場のある「浄土平」
へ到着。

ここは、車やバスが何十台も止まれる大きな駐車場で、立派なトイレや、案内所、お土産やさん
などが

完備されていてとても便利です。標高は１５００ｍ。ここから一切経山、吾妻小富士、鎌沼、桶沼
といくつもの

ハイキングコースを楽しむことができます。

今回は、一切経山を登り、帰りに鎌沼を周る計画です。

朝９：００準備を整え、ハイキング出発。10分ほど湿原の木道を歩き、鎌沼との分岐点を一切経
山へと向かいます。

すると、目の前に岩だらけの急斜面が現れます。とてもきついので休憩しながらゆっくりと登り
ました。

山になれたおじさん、おばさん、家族連れが悠々と私達を追い越していきました。

それに風がすごく強い。台風の後だからというわけではなく、この山では一年中強風が吹いて
いるそうです。

何度か帽子を飛ばされそうになりましたが、風のおかげですずしく歩けました。

後ろを振り返ると吾妻小富士（１７０７ｍ）の勇姿が。

吾妻小富士は、すり鉢状の噴火口があり、あの富士山を小さくしたような感じの山です。

浄土平から15分ほどで登れ、噴火口の周りを一周することもできます。

左手を見ると、鎌沼と湿原が見えます。

鎌沼とは農作業で使う鎌の形に似ていることからついた名前だそうです。

それにしても美しい景色です。

１０：４０一切経山の山頂に到着。

頂上はなだらかで広く、見晴らしも良くて３６０度の大パノラマが楽しめます。

たくさんのハイカーが休憩をしたり、写真を撮ったりしていました。

頂上の北側から眼下に見える五色沼。

今回、私は五色沼が見たくて一切経山へ登ったといっても過言ではありません。

吾妻の瞳とか、魔女の瞳とか呼ばれるその神秘的なブルーに、不思議な感動をおぼえました。

写真では伝わりにくいかもしれませんが、ものすごく綺麗でした。

ほんとに、来て良かったと思いました。

その後、酸ヶ平非難小屋をへて、１１：２５に下山。

鎌沼の周りを歩いて、１２：４０に浄土平の駐車場へ戻りました。