★私と茨木童子
私が茨木童子にはまったのは『遙か』にはまるちょっと前のことです。
もちろんそれまでにも彼に関するいくつかのエピソードは絵本などいろいろなところで見聞きして知っておりましたが、昔はそれほど深く関心があるというわけではありませんでした。だって、定番の黄色と黒の縞々パンツで棍棒を持った図体のでかい赤鬼さんじゃあ、惚れるも何もあったものじゃありませんでしたから(笑)
私が彼にはまるきっかけとなったのには二つあります。
当時私は某朗読劇団に籍をおいておりまして、その発表会での朗読作品を探していた時に端を発します。定例の発表会の作品は子ども向けの民話や絵本などの中から選ばなければならなかったのですが、どうもどの作品もしっくりこず、〆切も迫る中、ほとほと困り果てておりました。そんな時にふと昔好きだった怪奇ものだったらどうだろうと思い、その手の子供向けの本をたくさん集めまくったのですが、その中でふと目に止まったのが、昔読んだことのあるこの茨木童子の作品だったのです。
そして、ちょうどそのころのことです。前々から好きだった喜多尚江先生の新刊コミックが出ているというのを見て、いそいそと買って来たのですが、奇遇にもその本が「銀のトゲ」という茨木童子を主人公としたコミックでした。このとてもタイムリーな二つの出会いはもう運命としかいいようがありません! もうもうその「銀のトゲ」の中に出て来る茨木ちゃんがまたとってもかわいいのですvv
p(≧▽≦)q もうそれを見て、昔の赤鬼さんのイメージはすぐにすっとんで、いっぺんで恋をしてしまったことは言うまでもありません。
それからというもの、子ども用の民話の本から学術書に至るまで彼に関するありとあらゆる本を読みあさりました。もうその惚れ具合と言ったら、図書館の古書コーナーに通いつめてしまうぐらい(笑) こんなことって大学時代以来ですわ。そして、調べて行けば行くほど御伽草子や子ども向けの童話集に描かれているようなただの鬼ではなく、人間くさい親思いの一面があるとても鬼らしくない鬼だということが浮き彫りにされて来て、そして、ますます彼に惚れこんで行ったのです。
私の中の茨木童子のビジュアル的イメージは心酔するきっかけになった喜多尚江先生の「銀のトゲ」から発しています。だから当然髪は白髪ではなくて、銀の髪♪ そして、はずせないのが女と見まごう超美形と金色に光る瞳vv
このサイトのサイト名『銀の月』の“銀”も実はここから来ていたりします。(^。^)
こちらの方は『遙か』に押されて少々更新が滞りがちですが、ゆっくりと時間をかけて少しずつ更新して行きたいと思っています。まだまだ一条戻り橋のエピソードとかもちゃんと二次創作として書きたいですしねv
民話に興味があるという方は時折こちらのコーナーも覗いてみてください。