ふぅ〜、本当に長い道のりだった…
思えば、最初は11月の『霜月玄武祭』に向けて作ればいいやと考えていて、
「それまでにダイエットと衣装作成をすればいいや。そうしたらフェスタ
にも着ていけるし♪」
なんて思っていたのだけれど…
そうこの時は一昨年、昨年と同様フェスタは11月にあるものだとばかり思
い込んでいたのだった…
そ…それが、あの突然の7月開催の発表!!
しかも昨年ずっと欠席していた石田泰明様が参加されるという情報が!!
そして、急遽、このフェスタに向けて衣装を作ることにしたのであります。
だが…これだけの短期間にダイエットは無理…
というか、ダイエットしてからでは衣装作りが絶対間に合わない!!
というわけで、仕方なく現在のみっともない体型のまま作成することに…
ああ、細腰の泰継さん…やりたかったよ〜(;O;)
まずミズキと一緒に生地の下見♪
新宿のコス衣装作成者御用達というあのお店に行ってみた。
泰継さんの衣装と言うと泰明さんと同じ白黒で作る方が多いみたいだが、涙
は最初のイメージ画のこげ茶&アイボリーで作ろうと思って、めぼしいもの
を探したんだけど…
な…ない!! 片方の色がいいものがあっても2色ちょうどいいというもの
が全然見つからない! 左右で違う布地っていうのはやっぱりおかしいから
ね… 一番心惹かれたのが、店頭の安売りの綿100%の生地。でも…置い
てあるだけでも皺がよってる〜 これでは、フェスタが終わるまでにしわし
わになっちゃうよう〜というわけで、その日は何も買わずに帰って来ました。
ですが…はりきっていた矢先に…皆さんもよくご存知のあのまさかのプレミ
アムプラン落選の騒ぎが…そこでドーンと一気に奈落の底に突き落とされた
私は、しばらく立ち直ることができなかったのであります…
数日して、皆さまの励ましで何とか立ち直った私は、池袋のやはり大きな生
地屋さんに行ってみたところ、何とゲーム画面に近い色の生地を発見!!
「これよ、これしかないわ!!」ということですぐ持って行って、測っても
らったんだけど、メーターが足りない〜
でも、どうしてもその生地を欲した私は取り寄せてもらうことにしたのです。
最初1週間ぐらいかかると言われたんだけど、注文して3日後ぐらいに
「入荷しました!」との電話が…。そして、いそいそと取りに行って、
布地をすべてGETしたのでありました。
ここで涙のこだわり。
一番下の赤い着物は綿100%
(吸水性がいいから)
次の黄土色の着物はポリエステル65%・綿35%
(ちょっと皺がよりにくいから)
そして、一番上の着物はポリエステル100%
(もちろん皺がよりにくいから)
同じ池袋のショップで、ちょうどよい葉っぱも紐もふさふさになるリリヤーン
糸も足に巻く皮ひものようなものも手に入ったのよ♪
でも、みかんだけが…まあ、それは後で探すことに決定!
それからまたなんだかんだ忙しくて、なかなか衣装に着手できない日々が続
いて、そんな折、ネットサーフィンしていて、とってもいい“お団子に強い”
ウィッグ屋さんを発見! 見積りしてもらったらまあ払えるぐらいの額だっ
たんで、プレミアムプランに遣うはずだったお金を全部回して、そこに頼む
ことにしたのです。念のため、7月15日必着ということで!
オーダーメイドよ、オーダーメイド!! 服だってオーダーメイドで頼んだ
ことないのにね〜(^-^ゞ
どんなものが出来て来るかとっても楽しみ〜♪
これで、取りあえずは“髪の毛”だけは似ること間違いなし!!
衣装作りの前に母の薦めで長襦袢を買いに…
今回の衣装はこの長襦袢が基礎になってるの。私は型紙を作らないのさ!
見よう見まねで、これを基に全部の着物を作ったんだ。
お買い物には母につきあってもらったんだけど、衣装作りにはいっさい協力
しないと言っていた母が“裁ち台”とかいう、着物を作る時には必須だとい
う道具を買ってくれたの。1万近くもするものなのに! 感謝×2!!
そして、実際に着物作りに着手したのは6月8日ごろ。遅〜
みんな「あと少し」とか「出来た!」とか言うのを聞く中、気ばかりがあせる。
というのは…
ミシンが3台もあるのにみんな壊れてて使えないんじゃ〜〜〜!!!
使いたい部分の作成が最初の方にあるのに…
なまじ3台もあるだけに買い足すのもためらわれ、そうこうしているうちに
時間はどんどん過ぎて行き…そこでもう覚悟を決めた!
「あかねちゃんだって、きっと泰明さんの着物を作る時は全部手縫い!
花梨ちゃんだって、きっと泰継さんの着物を作る時は全部手縫い!!
ならば私にだって出来ないわけはない〜〜〜!!!」
そして、怒涛の手縫い製作が始まったのでした…
まずは、下の着物から…
先ほども言いましたが、私は今回型紙を一切作っておりません。見本の襦袢
と浴衣とそれからデカ泰明人形の着物を作った時の経験だけ。それで、すべ
て作成しました。母が言うに着物は幅33cmの布で作るということなので、
それをベースに長方形方式で布をどんどん裁って行きました。それから大き
さは襦袢を基本にして、その大きさに…これが後で大きな間違いを生むこと
になるのをその時はまったく気づいていなかったのである…
裁ち終わったら、まずスカート作りから! スカートって何って?
それは継ちゃんの下の着物の下半分のことよ。何人かの方はもう気づいてい
るかもしれませんが、赤い着物と黄土色(私の場合)の着物を重ねても絶対
あんな裾にはなりません! そこで、ふと前にちるさんのサイトの泰継ドー
ルのところで拝見した“上下別々に作る”という発想を思い出し、下の2枚
の着物の下半分を巻きスカート式に作ったのです♪
まず、一作目…セパレート式になっていた長襦袢の下の部分と同じ大きさで
作ったのですが、お…大きすぎる!! これではダメだ! と気づき、幸い
布はたっぷり余裕を持って買ってあったので、全部作り直しすることに…
この時に他のことも気づきゃよかったんだよ…
まあ、手縫いの苦労はこの際仕方ないわ!!(;O;)
二度目はまあ、ちょうどいい大きさに仕上がりました。
次に襦袢に袖と襟を縫いつける。当初、一番下の赤い着物も一から作るつも
りだったんだけど、通気性と作成時間の問題から、また下半分を別に作った
ので、この際、簡略にしました。これはとてもいい感じ♪ そりゃそうだ。
プロが作ったものに袖と襟をつけただけだもん。
そして、次に二枚目の黄土色の着物の上の部分の作成にとりかかる。
これは長襦袢と同サイズで布を裁って、全部自分で作成! 襟は何重かにし
て、厚く作ったんだけど、何かてれてれ…それに…私、首が短いので、何か
試着してみたら首のとこがしわになる〜 もう少し小さく作ればよかったか
なと後悔したけど、着物の襟のサイズっていうのは決まってるんでしょうが
ないわ…とりあえず完成。
次に出来上がった黄土色の着物と例のスカートを縫い合わせて一つに…
うんうん、いいじゃない。このアイディアは成功!! ちるさんに感謝!!
下の2枚の着物を試着してみたんだけど、襟の出し方がどうにも上手くでき
ない。当日これではちょうどよく調整するのがたいへん…というわけで、襟
を1.5cm差にして、2枚の着物を縫い合わせることに。ちょっと下の襟
の出方が少ないような気もしたんだけど、母がそれ以上出したらおかしいと
言うので、一応これで妥協することに…
これで下の2枚の着物は完成!! とってもいい感じ!! 一応私の腕にし
ては満足できる出来だわ。
ここらで小物を…っと、まだ“みかん”が見つからない!
そのことをちょまさんのサイトでふともらしたら、某サイトのチャットでご
一緒したことのあるラズリさんが、いい方法をアドバイスしてくれたんです。
それはハンズの木球を使うというもの。
だけど穴はどうしようかな…と思い、ドリル売り場を見て、買うしかないか
ななんて思っていたら、何とたったの50円で穴を開けてくれるサービスが
あ〜るじゃないですか!! 嬉々としてそれを頼んで、蛍光オレンジのスプ
レーも買っていそいそと持って帰って、色付けを! 母のアイディアで割り
箸に穴を通してスプレーかけたら、ムラなく360°いっぺんに塗れて大成
功!! 予備にともう1個も塗ってみて、二つあるの。1個目はスプレーの
勢いで一度倒れたから2個目の方が上手く塗れたかな? そして、倒れない
ようにティッシュの箱に刺して乾かしたところが下の写真(爆)
それだけでは殺風景なので、ちょうど後ろにあった桔梗の鉢も消さずに
てみました。
使用前:泰継の首飾りの玉(通称:みかん(笑))
↓
使用後:完成した首飾りと足飾り♪
足飾りはその場で調整できるようにわざと針金残してます。
最後はいよいよ狩衣もどきの作成に。泰明さんの純粋な狩衣と違って、どこ
まで縫ってあってどこまで空いてるかがちょっと曖昧。資料もまだ詳しいも
のは発売されていないし…ゆえに「オフィシャルガイド」と首っ引きで予想
しながら作成することにしたの。
そして、いざ布を裁ったら…わぁ〜、たいへん!! なんてほつれやすい布
を買ってしまったの〜〜〜 まるで、くもの巣のように切る端からもつれて
来る〜 そして、からまってる〜 私を試そうっていうの? 負けないわ!
取りあえず裁って、縫い合わせる。そして、もう端の始末はすべて万全に!
ちょっとごろごろしても織り込んで、細かく端の始末をしたのであった…
私のこだわりは胸の陰陽対極図の部分。最初のデザイン画では、これはつな
がった模様になってて、多くのコスさんたちはそのように作っているんだけ
ど、ゲームの画面を見ると
真ん中に縫い目が入ってるじゃない!! これは絶対!!
というわけで、ただでさえ難しいこの図をしかもこの超ほつれやすい布で、
真ん中を着物の中央の縫い目に織り込んで、何とか模様の中央に縫い目をつ
けることに成功! やれば出来るじゃん、私♪
それから袖をつけて、いそいそと試着! ところが…袖を通してみると、
「この模様、下過ぎるじゃない〜〜〜(TOT)」
というわけで、せっかくつけた模様をせっせとほどいて縫い直し…
そして、最後の難関、襟! これはもうデカ泰明の狩衣を作った時の経験
しかない。ここだけは型紙とまでは行かないけど、紙を切って首に巻いて
長さを確認しながら作成。しかも途中で何回も2色を縫い合わせて行くの
でなかなかたいへん。でも、デカ泰明の着物を作りきった自信がそれを可
能にしたわ! 太いインサイドベルトもとてもいい感じだし、思ったよう
に仕上がったの!!
襟を留めるのにはどうしようかなと考えて、最初鍵ホックを考えたのだけ
れど、出っ張ってしまってふさわしくない。マジックテープだと他の布に
くっついてガサガサを作っちゃうかもしれないし、着物の重さに耐え切れ
なくてはずれてしまうかも…。そして、考えた結果、普通のホックをつけ
ることにしたの。これが結局一番よかった。
そして、いそいそと試着♪ すると…わぁ〜、また模様が下過ぎるよ〜
これじゃあベルト部分にかかちゃう…
というわけで、またほどいて模様のつけ直し…(TOT)
こうして、この質面倒くさい作業を計3回もやったのでした…
ベルト(帯?)も無事仕上がって、いよいよ試着!!
今まで別々に着てた下の着物も重ねてっと…
素敵に出来上がったかな〜なんてドキドキしながら着てみた…
そしたら…
キャ〜〜〜ッ 何? この超お太りのお相撲さんは〜〜!!
こ…これでは、とても人前には………
最初は泰明の着物のようにお腹のところで折り返すように作ってたんだ。
でもって、もうその部分がぶわっと膨らんで、2倍〜3倍は太って見えたの。
そこで、その形は即刻却下!! 「何だ、よく見れば、泰継さんの衣装って
お腹のところに折り返しないじゃない! はははっ」と自己満足させて、
折り返しほとんどゼロにして再設計!!
す…裾の直しが…キャ〜ッ 切って測って、合わせてみて…また、切って
測って、合わせてみて…これに費やした日数、何と足掛け2日!!
着方によって微妙にずれて、その上、布の材質のせいでどんどん端がほつれ
て布の長さ変わってるし…思ったよりも苦戦を強いられたわ…
何とか最初のものよりはましだけど…でも、まだでかい!!
どうやらベースにした長襦袢がLサイズのものを買ったらかなり大型にでき
てたみたい。その通りに作ったからでかいのなんのって…
その上、ゆったりと作ろうなんて少し大きめに作ったから…ああ!!
あの“スカート”を作った時点で気づけよ、自分!という感じですね…
でも、今から作り直すのなんかぜ〜ったい間に合わない。
もうこれで行くっきゃない!! というわけで、会ってからビックリされな
いように皆さんの掲示板を回って「1.5倍太って見える〜〜〜」とあらか
じめカキコした涙でありました…(^-^ゞ
そして、最後にチャコのラインを落とすために一番上の着物を丸洗い♪
ふふふっ、コス衣装って洗いにくいの多いけど、この着物はその点だけは
“問題ない”の!! だから夏に強いとも言えるわ!!
ちょっと愚痴ってしまったけど、何晩も徹夜して(もちろん連続じゃないよ!)
すべて一針一針最後の糸の一本まですべて手縫いなので、この着物にはとっ
ても愛着があるのですよ。
それにちょっと工夫の内ポケットもチビたちが迷子にならないように
するための紐を通すバンド通し状のものもつけてあるんだ。
だから、当日はこの衣装で参加します!
誰が何と言おうと、もうこれで通す!!
「イメージが違う!」だの、「こんなの泰継じゃない〜」だの人に後ろ指さ
されてもへっちゃら!
でも…カメラ構えられたら、条件反射で逃げるかも…
やっぱり後ろ向きじゃん、自分!!(笑)
これだけ聞いても「いいよ、いいよ、一緒に写ってあげるよ」とおっしゃる
そこのあなた! なんてやさしいの〜(感涙)
そういう方とはぜひぜひ一緒に写真を撮ってもらいたいです。
でも…でも…一つだけお願いが…
サイトUPだけはぜ〜ったいヤ・メ・テ〜〜〜
これだけは堅くお約束してくださいませ!
こ〜んなものを最後まで読んでくださった方、どうもありがとう!!
ではでは、総手縫いの泰継コス衣装の私は皆さまとフェスタでお会いできる
ことを心より楽しみにしております。
あっ、そうだ! どなたか宝玉のつけ方を知っている方はいませんか〜?
泰明&泰継の場合は顔にあるし、できればつけたいのですが…
そういうものを身体に貼る用の接着剤があると新宿の例の生地屋さんで聞い
たのですが、どうにも見つからなくって…
皆さんはどうされているのでしょうか? よいものをご存知のお方がおりま
したらどうぞこの涙に教えてくださいませ。
ではでは、長い間この駄文におつきあいくださいまして本当にありがとうご
ざいました!