新刊本への道

 

11/12(火)

冬コミの当選通知が届く。

本当に初申込だから絶対無理だと思っていたから、ものすご〜く驚いた!

嬉しいというより、まずは驚きが先!(笑)

だって、申込用紙に過去2回の申込番号を書く欄があって、2回はずれたら3回目には優遇します…的に書いてあったので、2回は落ちるものだと思っていたから!

だから、申し込んだ時は、まあ、はずれたら申込金も返って来ることだし、3回目に参加できればいいや〜なんてものすごく軽く考えていたのですよ。そんなわけで、今回は無欲の勝利かも!?

そして、その日のうちに相方のしゅうちゃんのところのBBSに当選した旨のカキコをする。そしたら、嬉しいことに葉月さんからその日のうちに祝辞が届く♪

 

11/13(水)

通販で送った本の感想が続々届く。

皆さまからの温かい感想メールを読むうちに何だかとっても嬉しくなって来て、冬コミの新刊を作ろうかなと密かに思い始める。

 

11/14(木)

サイトのTOPページに冬コミ当選を発表してから、続々と祝辞が届く。

それを眺めているうちに冬コミに参加できるって本当にすごいことなんだという実感が、じわじわとわいてきて、やっとその喜びをかみしめる。(遅!)

それと同時にやはり新刊を作ろうという思いをほぼ固める。

そして、収録作品を何にしようかと考える。

前々から次に出す新刊はコピー本で、泰明・泰継本以外のものを出そうと密かに思っていたのだが、やはりせっかくの冬コミなので、順当に泰明・泰継もので行くことにする。

さすがに時間がないので、丸々一冊書下ろしはとっても不可能だと思うので、サイトに発表した作品の中から収録することにする。ギャグものはもうすでに1冊ずつ作っているので、今回はシリアスものを集めた本を作ることに決め、自分でも結構気に入っている「神子桜」を中心に泰明の京エンディングものを収録することに決める。

 

11/15(金)

ギリギリで出したコスコンにエントリーして、超恥ずかしい継爺姿を世間様にさらすことに…今回から票数が随時表示されるシステムに変わり、しかも前回の5分の1しか応募者がいなくて、超あせる。

GAMECITYの市民しか見ることも投票もできないのが、せめてもの救い。

でも、このおかげで、気がとられ、新刊本の方はほとんど進まず…

泰明の京エンディング作品をホームページ用データからWORDデータに変換するだけに留まる。  

11/16(土)

夜中から早朝にかけて、新作小説を1本書き上げる。当初は相方のしゅうちゃんのサイト開設2周年のお祝いに贈ろうと思っていたものだったが、急遽この小説を新刊本に収めようと思い立つ。

「はる通」を見て、「ギャグって泰継さん」を買ってくださった方から「ギャグって泰明さん」と「ガラスの器」の追加注文が来る。実は、「はる通」を見て本を買ってくださった方全員が結果的に追加注文やペーパーを見て夢雲(MOON)本を全冊買ってくれたのだ! 本当にありがたい。そして、そのことで、自分の作品に多少なりとも自信を持つ。

この時点では、まだコピー本にするかちゃんと印刷所に依頼するかで大いに悩んでいた。なぜなら冬コミスケジュールで発注すると本が届くのが12/26ごろ。冬コミに宅急便で搬入するには、12/15(日)から12/22(日)までに出さなければならない。直接搬入という手もあるにはあるが、何しろ初参加で、勝手がわからないので、できるだけ複雑なものは避けたい。それに全部そちらに送ってもらうと帰りがたいへん。よって、冬コミスケジュールで頼むのは無理。かといって、もし、冬コミスケジュールに入る前に頼むとすると、来週中には原稿を仕上げなければならない。それも…不可能っぽいような気も…

それに保管場所もそろそろ限界に近い…

この時ばかりは本当に頭を悩ませた。

だが、せっかく「神子桜」を本にするなら、一度コピー本を出すとオフセット本にする機会を逸してしまう。それに通販も思っていたより好調で、本を買ってくださった皆さんからの感想にもかなり気をよくしていた私は、清水の舞台から飛び降りるつもりで、この日、コピー本ではなく、オフセット印刷で新刊本を作ることを正式に決意する。

だが、本当に出来るのだろうか…と思いつつもやれるだけやってみようと思い、一週間で作成という超無謀なスケジュールにこれより突入することになる。

本日注文していたA3判まで印刷できるレーザープリンタが届く。

これでこれからコピー本は手軽に作れるようになるぞと大いに喜ぶ。

 

11/17(日)

いよいよ本作りに本格的に着手。だが、どの作品を収めるか、また、ページ数をどうするか、とても悩む。

一つの案は「神子桜」を始め、京EDもの4編で作るという最初の案。

そして、二つ目は昨日書いた書下ろし小説だけで1冊作るという案。

そして、三つ目がその両方を1冊に収めるという案。

ただ、小説だけではそれだけで買ってくれない人もいるので、人が多く集う冬コミで手に取ってもらうためにチビものを巻末に入れようというのは漠然と決める。

昨日届いたレーザープリンタをつないで、試し印刷をしてみる。さすが今月発売したばかりの最新機種! モノクロでもチビたちもくっきり印刷される。これで、作業がぐっとしやすくなった。

 

11/18(月)

この日、ようやくサイトの方に新刊を発行することを発表!

だが、まだまだページ数に悩む。

今回は多くの人にまずは買ってもらおうと思い、値段を極端に下げたいと思っていたので、当初は28ページで作成する予定だった。

だが、どう計算してもそれを越えてしまう。

その上、新作小説が思いのほか長くなってしまったので、次に予定していた36ページでも収まりきれず、もし、チビものをカットしたり、扉ページを1枚だけにしたりして、最小限で計算してもどうしても37ページにはなってしまう。

思い切って新作だけで1冊の薄い本にしようかとも思ったが、私のほかの作品を読んだことがない人にはその小説を読んだだけではわかりづらいところも文章の中に出てくるので、冬コミでふらっと来て、これだけを買ってくれた人がリピーターになってくれるかどうか大いに悩むところなので、決断しきれない。

悩みに悩んで母に相談したところ、妥協して中途半端な本を作るよりは44ページで満足の行く本を作った方がいいと背中を押してくれたので、やっと44ページで行く決心をした。

だが、そうすると当初の予定の300円販売はさすがに無理。それ以上の価格にして、果たして売れるのだろうかと大いに気になるところではあるが、やはり妥協せず、価格より内容を優先した本作りを目指すことにする。

ページが決まったら、さっそくページの割付表を作る。本作りの際にはこれがかなり重要! どのページをどこに割り付けるか、そして、ヘッダーは右左どちらにつければいいのか、などなど…言わば設計図みたいなもの。これが本を作る際のすべての元資料となる。

そして、文字の割付準備のため、フォーマットに添った改行処理(これがなかなか時間がかかるのよ〜・泣)に着手する。

 

11/19(火)

改行処理を終え、今度はIllustratorの割付処理に入る。これがまたいつものことながらすごくたいへん。何せどっと一気に流し込むことができないので、ページの1段ごとにデータを切っては貼りを繰り返す。そして、同時に禁則処理も自動ではないので、自分で間隔調整をして、こなして行く。そして、文字データはすべて、アウトライン化しなければならない。つまり、印刷所にデータ入稿するためには、すべての文字を文字ではなく、画像データに変換する必要があるのだ。もちろん、一度画像変換してしまうと文章の直しはできなくなるので、アウトライン化する前のファイルと後のファイルを二重に保存しながら、データを作成して行く。本当に手間がかかる作業だ。

 

11/20(水)

何とか小説部分の割付がすべて終わり、表紙絵と扉絵に着手する。今回は相方のしゅうちゃんはちょうど忙しい時期なので、絵を描いてくれるのは無理そうなので、自力で何とかしようと試みるもやはり絵を描くのはたいへん。でも、神様がかわいそうと思ってくれたのか、いつも苦手なあかねちゃんが、この日は絶好調! 私としては、なかなかかわいく描けた。

頑張って3枚の絵を描く。でも、表紙になりそうな絵となると難しいところ。今回は扉が3枚あるので、やはり使い回しにするしかないかな…と思っていたところ、しゅうちゃんから大好きな「神子桜」ならぜひ絵を描いてみたいと夢のような申し出が飛び込む!

忙しい時期に悪いと思いつつも密かに期待する。

 

11/21(木)

相方のしゅうちゃんから絵が届く! 本当に速攻で描いてくれたのだ! 頭が下がる。さすがに私の描くものとは違って、もう素晴らしいの一言につきる絵! 私の小説のイメージそのままにそれを絵という形で具現化してくれるなんて何だか感動! 即表紙絵に使うことを決定! おまけに裏表紙も自身のサイト2周年の素敵なキスの絵で作ってくれるということで、喜びあがる。

全プレのCDも届き、作業にはずみがつく。

そして、また徹夜で突貫作業…

 

11/22(金)

お…終わらない〜〜〜

今日はチビものに使う絵をいくつか描く。そして、画像処理も。

割付はモノクロでやらなければならないので、今までカラーでやっていたものをモノクロに変換する。この作業が本当に死ぬほどたいへんだった。どれを使うかわからないので、一応すべてのチビ画像のモノクロ画像を作る。

そして、いざ4コマを作り始めたのだが、これが本当に至難の業!

サイト用に作るチビの1コマは画像を置きやすいようにかなり横長に作ってあるのだが、A5判に4コマで1ページに2本ずつ収めるとなるとそうはいかない。まさか、1ページに1本ずつというわけにも行かないので、仕方なくコマの横幅を小さくする。だが、そうなると画像を置くのはかなりきつく、作業が困難。

それに割付データはすべてEPS形式のものを使わなければならないのだが、EPS形式だとバックの白い背景を透明化することができない。結果、画像と画像の重ね配置は不可能。悩んだあげく、1コマに画像が入る何枚かは、新たに画像を作成して、置くことにする。

本当にやってもやっても終わらなくて、わずか3ページ、6コマに徹夜して朝の7時ぐらいまで作業がかかった。

それから作った分をすべて試し印刷をして、寝たのが翌日の昼の1時過ぎ…胃も少々痛みはじめ、頭もガンガンしてきて、体力的にかなりきつい。

 

11/23(土)

寝る少し前にフェスタのチケットが届く。

1枚は2階席、そして、もう1枚はAA席。だが、ボーッと見てすぐしまっただけ。よほど疲れがこんでたのだろう。喜びがわくのは、もっと後だったから…(苦笑)

今日の昼ごろ寝たため、夕方の6時半過ぎに起きる。だから、楽しみにしていた「ガンダムSEED」が見られなかった…石田さんのアスラン、出たのかな…クスン

発注書を始め、チェック表やMOの中味など必要書類を作成する。

書類のコピーにコンビニに行き、宅急便の送り状をもらいながら、月曜日の午前中に着くには明日何時までに出せばいいかとレジのお兄さんに聞く。そして、夕方の4:00までに出せば大丈夫と聞き、少し安心する。

夜、印刷した原稿の見直しをする。だが、結構、見直ししていると直したい箇所が出て来て、なかなか進まない。結局また徹夜になった…

結局今日はBBSのレスもメールの返事も何も出来なかった。さすがにきつい。

修正も終わって、いざデータをMOにコピー…という段になって、突然マウスが壊れた! 毎度のことながら、私の本作りは必ずマシントラブルがないと終わらないようだ。(苦笑)

ノートなので、タッチパッドを使って出来ないことはないが、大切な処理なので、頭を悩ます。そんな気持ちが通じたのか、いざ作業をやろうと再びマシンを立ち上げたところ、マウスが正常に動いたのだ!

この期を逃すまいと作業をせっせと進める。きっと最期のご奉公のつもりで頑張ってくれたに違いない。この後、またすぐに壊れてしまったから…

マウスちゃん、本当に長い間、ありがとう! そして、お疲れさま!

 

11/24(日)

必要書類と印刷見本とMOすべてをエアーキャップ付の封筒に入れて、封をして、午前7時30分ごろようやく宅急便を出しに近くのコンビニへ行く。本当に歩いて3分もかからないところにコンビニが2件もあるというのはこういう時にとてもありがたい。さっそくコンビニのやさしいお兄さんに受付処理をしてもらって、入稿が無事完了した。

本当にお疲れさまでした!! もう今回ばかりは死ぬかと思うほどたいへんな作業だった。もう当分の間は新刊本は作らないだろうなぁ…(前もそう言ったけど・笑)

本当に今回は「よくやった、自分!」と自分で自分を褒めてあげたい!

これを読んでくださった皆さん、作成期間ほぼ一週間と言ったのは嘘じゃなかったでしょ?(^。^) 我ながらよく出来たもんだ! まさに神業!(笑)

ではでは、皆さま、おやすみなさい!! zzzzz…

 

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