第1章 人魚姫は会場へ向かう〔1日目〕

 

このコーナーを訪れてくれた神子、久しぶりにお目にかかる。

いや、もしかしたら初めましての神子もいるやも知れぬ。

このコーナーで神子達に会えて嬉しく思う。

私の名は“チビあっきー。第1回プレミアムツアーから神子に同行している。

私の名は“チビつぐっち”。第1回は同行することができなかったが、第3回プレミアムツアーからあっきーと共に我が神子に同行している。

我らはこのたび我が神子が参加する『ネオロマンス・ライヴ 2003 Spring』なるもののお供をして来た。これから、我らが神子のライヴでの様子を皆さまにあれこれお伝えして行きたいと思う。お時間のある神子はしばし我らの話に耳を傾けてほしい。

いつも言っていることだが、例のごとく我らを作る時、神子が心のかけらを入れ忘れてしまったので、一部記憶があいまいなところがあるかもしれぬが、そのへんはご了承いただきたい。

それでは、よろしくおつきあい願い奉る。

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

「ふぅ〜」

「神子は寝たか?」

「ああ。だが、もう夜中の2時をとっくに回っているぞ? 明日は4時20分ごろには起きねばならぬと聞いているが、本当に大丈夫なのだろうか…」

「はぁ〜、またいつもの轍を踏むことになるのか。まったく我が神子は学習能力がなくて、困る。」

「それよりも心配なのは神子の足の具合だ。かなり痛むらしい。」

「本当か? 横浜には何度かお供したが、あそこはかなり歩かねばならぬぞ。本当に大丈夫なのだろうか…」

「まあ、我が神子のことだ。どんなに無理をしてでも行くだろう。神子の母上に聞いたのだが、神子は幼少のころ40℃の熱があるにもかかわらず、横浜のライヴ会場までコンサートを観に行ったことがあるらしい。もちろん大迷惑なことに両親を付き添わせてだそうだ。母上の話によるとせっかく遠く横浜まで出向いたにもかかわらず、神子の具合があまりにも悪かったため、中華街に寄ることも出来ず、家族中から大不興を買ったということだが…ライヴだけは途中で席を立つこともなく、最後まで観ていたそうだ。そういうところの根性だけはあるらしい。その力をもっと別のところに役立てれば何事も上手く行くと思うのだが…」

「(二人とも大きく)はぁ〜」

「我々の出来ることは全力を持って神子を守ることしかない。」

「・・・そうだな。」

 

 

◆  ◆  ◆

 

 

我が神子は予定通り4時20分ごろちゃんと起きた。おそらく実質的には1時間半ぐらいしか寝ていないに違いない。

だが、神子がいつも言う“てんしょん”とやらが高いと見えて、思っていたよりずっと元気だった。

母上の作ってくれた朝食をたいらげるとせっせと支度を始めた。だが、2階の自分の部屋に登って行くのでさえ、足が痛むらしい。本当に大丈夫なのだろうか?

今日は当初は雨が残るということだったが、晴れに変わったと天気予報で告げていた。雨具を持たずにすむだけ、楽になったと我が神子も喜んでいた。我らも“れいんこーと”は今回置いて行って大丈夫そうだな。

 

最近は横浜に出向く時は、“湘南らいん”というもので行くことが多かったが、今回は時間もいつもよりも早いし、一人で行くということもあって、“いんたーねっと”とやらで調べた“東急東横線特急”で向かった。調べた乗り継ぎ通りに行くためには最寄り駅に6時20分までに着かねばならない。早朝ゆえ、1本乗り遅れてしまうと到着時間にかなり差異が出てしまう。

神子、もうあと10分しかないぞ? 上着を着なくてよいのか? ああ、神子、靴を何足も履き替えていると時間がなくなるぞ? 足が痛くて予定していた靴が履けないのか? 母上に言われた通りちゃんと事前に履いて試しておけばよいものを…

やっと家を出られるのだな? あと5分を切った! 急げ、神子!

我が神子は駅まで走って行った。一箇所ある信号も幸い青だったので、信号前から全力疾走で渡り切った。

「だ…大丈夫か、神子!? 足は!?」

「だって、走らなきゃ乗り遅れちゃうよ〜」

「だが…」

「いいの! いいの! 飛ばすよ!!」

「わっ! 神子〜」

我らは風の抵抗に耐えながら、必死にバッグにしがみついた。

その甲斐あって、駅には電車が入って来る前にちゃんと辿り着いたのだから、すごいもんだ。さすがというか、何というか…

途中駅の乗り換えの階段も思い荷物を抱えながら、根性で登って、東急東横線渋谷駅に着いたのは、特急の来る5分前ぐらい。心配していた乗換え口が比較的近くにあったのが、幸いしたようだ。

電車も空いていたので、ちゃんと座って行くことが出来た。よかったな、神子。

 

そして、目的の桜木町の駅に到着したのは予定通り7時31分。

ホームに降り立った我らに思いがけず、危険が迫った。

「うわ〜っ!!」

何が起きたのかというと、我らは危うく煙草の火で火傷しそうになったのだ。

我が神子が咄嗟にサッと我らをその火から遠ざけてくれたからよかったものの…

ふぅ〜、本当に危なかった。

それにしても…ホームでは歩き煙草は禁止のはずではないか!

しかもその火を人に向けて歩くなどもってのほかだ!!

「チビたち、大丈夫だった?」

我が神子が心配そうに我らを覗き込みながら、聞いた。

「問題ない。神子がすぐに我らを遠ざけてくれたから、助かった。」

そう答えたのだが、我が神子は、ちょっとでもこげがついてしまってないかどうか丹念に我らを検査し、匂いも嗅いでいた。

「大丈夫だ、神子。」

「うん。」

一通り検査し、やっと安心したのか、神子がそう答えた。

 

「あっきー」

「わかっている。あやつは私とて許せない。」

「急々如律令、ハーーーーーーッ!!!!!」

 

「えっ? どうしたの二人とも?」

「問題ない♪ 行こう、神子。」

 

駅を出て、ここからは会場のパシフィコ横浜までは歩きである。

エスカレーターのところにはもうピンクの上着を着た係員が看板を持って立っていた。朝早くからご苦労なことだ。

エスカレーターから降り、歩く歩道に乗り換える。回りの者達はみな歩いて行くが、我が神子はさすがにしばらくは歩かずにそのまま乗っていた。だが、何人にも追い抜かれて行くとだんだんしびれを切らしたらしくて、右側を歩き出した。

「神子、無理はするな!」

「だって、せっかく早く来たのにこんなとこで遅くなりたくないよ!」

言い出したら聞かないのだから、まったく神子には困ったものだ。

ビルの中もいつもの歩調で行く神子。本当に大丈夫なのだろうか。だが、いつもは平然と歩いているのに今日はものすごく息を切らして、額からも脂汗が出ている。

本当にこんなところでそんなに根性を出さなくとも…

ビルを抜けて、目の前にパシフィコ横浜が見えて来た。

係員が左側の階段に矢印を向けた看板を持って立っている。いつもは右側の階段を使って下るのだが、人も少ないし、「そちらではありません」と注意されるのも嫌だと見えて、我が神子は指示された通りの階段を下った。神子の前を歩いている神子もちょっと首を傾げていた。

我が神子は

「いつもはあっちの階段なのにね?」

とその神子に言っていた。

下に下りると横断歩道があったので、渡ろうとするとその神子がボタンを押していた。

神子、注意力が散漫だぞ! ちゃんと信号がついているではないか。その神子がいなかったらどうするのだ。

「ごめん、ごめん。」

我が神子はちゃんと信号が変わるのを待って渡り始めた。そして、我が神子が列の最後尾に到着したのは7時47分ごろ。公には駅から会場までの所要時間は15分となっているのだから、階段を降りたり、信号を渡ったり、列に添って歩いて行ったりしたことを鑑みるに我が神子はあの足でそれよりも早く会場前まで辿り着いたことになる。

我らはその根性にもう感心を通り越して少々あきれかえってしまった…

最後尾に着くまで列に並んでいる人々をさりげなく見て行ったが、どうやらまだ知り合いの神子は誰も来ていないようだ。今回は始まる前にいろいろあったので、参加する神子が少ないからね…と我が神子は少し淋しそうに言っていた。

 

いつもは会場内が見えるガラス塀のあたりに並ぶことが多いが、さすがに今日はかなり前の少々引っ込んで日陰になっているあたりに並んだ。天気の方は日が照り付けて暑い程度。我が神子は日陰のところでよかったと冬にしては贅沢なことを言っていた。

我が神子は暑い暑いと上着を脱いだ。そして、タイル状になった壁に寄りかかると

「冷やくて、気持ちい〜い♪」

なんて言っていた。かなり汗をかいていたからな。だが、汗を冷やして大丈夫なのか!?

我が神子はこの日のためにと読まずにとっておいたご友人神子の書いた小説の文庫本を出して、読み始めた。全部で180頁もある本なのだ。確かにこれを読みながら待つというのはいい手段かもしれぬ。

やがて体が冷えて来たとみえて、我が神子は脱いでいた上着を着た。

「何か、ひんやりしすぎ…」

そう言って、背中のところを触った神子は

「うわ〜っ!!」

と声を上げた。

「ぬ…濡れてる〜」

どうやらその壁は外気で湿気ていたらしく、結露がついていたのだ。そんなこととは露知らず、壁によっかかっていたものだから、濡れるのは当然。

我が神子はハッと気づいて、慌てて上着を脱いだ。当然ながら、下の着物で長時間よっかかっていたのだから、その背中も濡れている。そのため、上着の中もすっかり濡れてしまっていた。

仕方なく神子はティッシュで上着の内側と下の着物の背中を必死に拭いた。そして、しばらくの間、カートの背に上着を裏返して乾かしていた。大分乾いて来ると、寒くなったらしくまた上着を羽織った。

はぁ〜、本当に神子は思慮が足りぬな…

 

2時間もかからずにその本もすっかり読み終わってしまった。つぐっちも少しだけ出演している本らしいのだが、我らにはちょ〜っと目の毒になる姿絵も中にはあるからと見せてくれなかった。どういう内容だったのだろうか!? 我が神子はとても面白かったと言っていたが…き…気になる。

 

本を読み終えてしまうとさすがに退屈になって来たらしく、さりとて、今回は一人で来ているので、列を離れてご友人神子を探し歩くことも出来なかったので、今日の昼公演に参加するとあらかじめ聞いていた神子ラズリに電子文を送った。

『ラズちゃん、おはよう〜 今日は一人で並んでいるから退屈じゃ〜 今日昼公演から来る壊れ隊の人ってほかに知ってる〜?』

そしたら、何と神子ラズリが我が神子を訪ねて来てくれた。神子、やさしい友人を持ってよかったな。ずっと黙ったままだったので、やっと知り合いと話が出来て、神子は喜んでいた。そして、新調した名刺の第1号をお渡ししていた。我が神子は今回この時間から来るご友人神子が少ないので、着物を持って行っていたもののコスとやらをするかどうかちょっと迷っていたそうだが、神子ラズリに神子KYON吉や神子蒼や神子たまきも来ると聞き、コスをすることに決めたらしい。しばらく話をしてから、神子ラズリが行ってしまうとまた退屈になったらしく、今度は自分の掲示板に書き込みを始めた。

「わっ!?」

「今度はどうしたのだ、神子!?」

「わ〜ん、せっかく書いたのに全部消しちゃった!!」

「・・・・・」

仕方なく我が神子はもう一度全文書き直していた。

やっぱり我が神子は思慮が足りぬ。

 

そうこうしているうちにやっと入場口が開く時間が近づいて来た。それに伴い、前に列を詰めさせる。この位置なら大分前の方だな。よかったな、神子。

「うん♪」

今回も前回のように昼公演と夜公演の両方のチケットを持つ者は一緒に出すようにというアナウンスがあったが、我が神子は今回は昼公演の方にしか参加しない予定なので、その分のチケットだけを出し、チラシ袋を受け取る。

「え〜っ!! 今回ボイスカードの販売、ないの〜!?」

会場案内を見て、我が神子がちょっと不満そうに言った。

今回は前回突発売りをしたボイスカードも限定販売したパッドダスのようなものもない。きわめて単純な事前発表通りの市が並んでいた。

中に入ると、中はまだ空いていた。神子はイベントグッズコーナーは後に回して、まっすぐアニメイトグッズ販売コーナーへ向かった。列はまだ2回折り返しとちょっとぐらいの長さだったので、その後ろに並ぶ。その割には列の進みが遅かったが、やがて神子の番になった。我が神子はたいがいのアニメイト・グッズは持っているので、限定販売のクリアしおりセットとステッカーを探す。やっと見つけたのだが、ステッカーの方は1枚しか残っていなかった。

「え〜っ、こんな時間なのにもうこんなに売れてるの〜??」

我が神子はいささか驚いていた。念のため、その1枚を手に取り、しばらく待った。やがて係員が補充をしたので、いそいそとそれを手に取った。今回、我が神子は自分の分のほかにご友人神子の神子ばれんしあみかん(以下神子みかんと呼ぶ)と神子SAKに頼まれた分も買うことになっていた。それに念のため、大阪でお会いする神子に渡そうかなと少し余分に買うことにしていたのだ。数えて必要分手に取った。そして、新発売されたシールカレンダーも一緒に係員のお姉さんに渡した。

入れてくれたのは見慣れた紺色のアニメイトの袋。

「ピンクの会場袋がよかったな〜」

などとしょうもないことで我が神子は少々嘆いていた。まったく我が神子と来たら…

我が神子が買い物を終えてふと見ると、何とそのアニメイトの列は折り返し分だけでは収まらず、トイレの前まで続く長蛇の列になっていた。この分ではもしかすると限定商品は早めに売り切れてしまうかもしれない。やはり早めに来ていて正解だったな。

今回は会場限定商品はTATOOシールしかない。いつもはいろいろ売っている限定品売場はとっても閑散としていた。我が神子もどうしようかと思ったようだが、何だか売っているお姉さん達がとても淋しそうだし、記念になるからと1枚買っていた。

それから、GAMECITY新作予約受付へ向かう。中に入っているチラシを見ると、今回は価格に関わらず送料が無料だということだ。しかも、いつもは複数商品を買った場合は、一番遅い販売日に合わせてまとめて発送…という様式なのだが、今回はそれぞれの発売日に届けてくれるという。(ただし、3月商品の複数買いはまとめて発送だということだ。間違えるな!)我が神子は五千円分買うものがないからとまだ『OVA 遙かなる時空の中で2 白き龍の神子 メイキング』を予約していなかったので、喜んで予約用紙に必要事項を書き込んでいた。それから今回のライヴのDVDも! おそらく楽しかろうと予想をつけて思い切って見る前に申し込むんだということだ。まとめ送りをするなら2枚申込用紙を作成して、時間差で申し込もうと思っていたそうだが、上記の通り別々に送ってくれるということなので、1枚の用紙に二つとも書き込んでいた。記入机は予約受付と別に専用の空間が用意されていて、とても広々としており、記入見本なども置いてあって、たいへん書きやすかったと我が神子が言っていた。

念のため受付で申込用紙を出す時、「こっちは3月にこっちは6月にそれぞれ送ってくれるんですよね?」と確認していた。こちらも受付はとっても閑散としていたので、笑顔で受付のお姉さんが対応してくれたと我が神子は嬉しそうだった。

それから、会場をぐるりと回ってみたもののほかに買うものがないので、我が神子はやっとパンフレットなどを売っているイベントグッズコーナーに向かった。ここでパンフレット(今回はテーマソングCD付で『アニバーサリーブック』と言う)とペンライトのグリーンを買った。

トートバックは前回と同じものをまた売っていた。あれは使い勝手がいいからな。だが、こういうのを使い回し…というのではないのだろうか?

すべて買い物を終えてしまうと何だかちょっと物足りないと我が神子が言っていた。

確か今回はマーケットも趣向を凝らしてあると聞いていたのだが、どこがそうだったのだろうか?? 我々もわからない。

「あっ…横浜と大阪、それぞれの限定販売があるってことかな? じゃなかったら、予約記入用の机が広かったこととか?」

・・・・・やっぱりわからない。

 

我が神子は今度は更衣室へと向かった。前回はなかったような気がするのだが、今回は男性用の更衣室というのもあった。我が神子はちょっと新鮮だと言っていた。

使用料の500円を払い、手に特殊塗料のスタンプを押してもらって、中に入る。

女性用の更衣室内はもう神子たちで溢れ返っていて、空いている場所が全然ない。我が神子は何度か更衣室内を行ったり来たりして、やっとちょっとだけ机が空いていた入口際の長机のところに落ち着いた。何でもつぐっちの鬘を身につけるのに机がどうしても必要だからということである。

 

もうコスも何度目かなので手馴れた手つきでさっさと着物を身につけたということだ。

わ…われらは見ていたわけではないぞ(汗) 後で神子から聞いたのだからな!!(大汗)

だが、いつものごとく鬘を身につけるのにはたいへん手間取ったようだ。いつも髪を上げる時に使う道具がもうほとんど残っていなかったからだ。何度もやり直して、やっと何とか満足出来る被り方が出来たようだ。

 

更衣室を出ると写真スポットにもなるロビーの風船のあるメインスペースに向かった。

まだ知り合いの神子は誰も来ていないようだ。「先に行っているよ〜」と更衣室で言っていた神子ラズリ一行もそのあたりにはいなかった。

我が神子がキョロキョロしていると、神子十河が我が神子に声を掛けてくれた。“はるいち”以来の再会だ。今回はおともに永泉人形もちゃんと連れて来ていた。

「永泉」

「泰明殿、泰継殿、お久しぶりです。お元気でしたか?」

「ああ、お前も息災だったか?」

「はい。お二人にお会い出来て嬉しゅうございます。」

神子十河は今日はコスをしないということだ。話をしていると一人の神子が我が神子のところにやって来た。何と彼女は紅牙沙?いや、小天狗の格好をしている。おまけに背中の羽根がはばたいているのだ。

親しげに話しかけられて、我が神子はさっそく名刺とポスカをお渡ししていたのだが…

「ねっ、ねっ、あっきー、つぐっち、彼女の名前わかる?(@o@)

「えっ??」

我が神子は以前教師なんていうものをやっていたにもかかわらず、人様の顔と名前を覚えるのがすごく苦手だ。いや、覚えてはいるものの顔は顔、名前は名前で覚えていることが多いので、その二つが結びつかないことがままある。

「我らもわからぬ。本人に聞けばよいではないか?」

「でも、どなたでしたっけと聞くのもね〜 思い出せないからって言うのも悪いし…」

我らからすれば、わからないままにしておく方が悪い気がするのだが…

というわけで、すまない小天狗の神子…

もし、これを見ていたら、ぜひもう一度お名前を教えてもらえないだろうか? 今度は我らもちゃんと顔と一致して覚えておくゆえ…頼む(汗)

≪BBSに書きに来てくれてお名前が判明いたしました! 神子かなぎ。さんです!

覚えておきますですv

 

そして、我が神子が今回のライヴで一番最初に撮った写真は何だと思う?

何とそれは我らと永泉の記念写真なのだ。我が神子たちはぜひその写真を撮りたいからと隅の方にある台のようなところに我らを連れて行った。

だが、座らそうとしてもどうしても永泉が倒れてしまう。

「も…もうしわけございません。やはり私のようなものが一緒に写るなどということは…」

永泉がまたいつもの後ろ向きな発言をしようとした時になんとか置けたと神子たちが言って、やっと写真撮影に入れた。どんな写真が撮れたかとっても楽しみだ♪

 

そして、我が神子は小天狗の神子と一緒に写真を撮ってもらった。

彼女は箱の中にたくさんの花やら文やらを持参していた。永泉人形との写真では椿を手に写真を撮っていたからなかなか侮れぬな。

後で我が神子は羽のついた後ろ姿も撮らせてもらえばよかったとちょっと後悔していた…

 

次に我が神子が見つけたのは壊れ隊のご友人の神子蒼と神子たまきだった。

彼女達はコスをしていない時はとってもかわいい神子なのだが、いったん衣装を身につけると圧倒的な存在感がある。

前回のフェスタ4の時は気弱な我が神子はそんな雰囲気に臆してしまって、ついつい直接ご挨拶をしそこねてしまったのだが、今回はちゃんと新作名刺をお渡しして挨拶をすることが出来たようだ。よかったな、神子。

神子蒼はイサト、神子たまきは勝真の衣装を身にまとっているのだが、今回は何とまったくオリジナルのインディアン風の()出で立ちだ。彼女らは毎回新しい衣装で現れるので本当にスゴイと我が神子はさかんに感心していた。それでいて、ちゃんとイサトと勝真に見えるのだから、たいしたものだ。

我が神子は今回は一緒の写真も撮らせていただいて、たいそう喜んでいた。

 

そして、やっと神子ラズリを発見! 神子ラズリは先ほどチラッと見たアンジェの衣装から彰紋の衣装へと変身をとげていた。さっそく写真を撮らせてもらう。

本人は黒太子だ…などと言っていたが、十分かわいいと思うぞ?

我が神子は神子ラズリのご友人神子の神子狼牙と初めてお知り合いになった。

神子狼牙はとても気さくで印象のいい神子だ。人見知りがちの我が神子も初めて会ったにもかかわらず、かなり打ち解けていたようだ。よかったな、神子。

神子ラズリ一行と一緒に何枚か写真を写していた。

我が神子は神子ラズリと一緒に並んでいたという神子KYON吉の姿を探した。今回は初めて幸鷹ポスカも作って来たということで、ぜひお渡ししようと思っていたらしいのだが、回りを探してもどうやら見つからなかったようだ。

「後でまた探そうね。」

 

その後、「一緒に撮ってください」と言われてシリン姿の神子と写真を撮った。

この寒い時にお腹と肩出しの格好をするのは根性がいると思う。ひらすら感心するばかりだ。

今回は我が神子も結構何人かの神子から「泰継さん、写真を撮らせてください」と言われていたようだ。だが、多くは自分のカメラで撮ってもらうのを忘れてしまったらしいが、この最初に声をかけられた一緒の写真はちゃんとカメラに残っていたそうだ。

だが、またしても我が神子は名前を聞き忘れたとのこと…

本当に学習能力が足りぬ…

 

次に神子綺羅と神子蝶子にお会いした。

二人は前回の二日目と同じ紫姫と深苑の双子姿。とってもかわいい。

前回は3人で写した写真の我が神子が本人によると「死ぬほど不細工だったから」サイトに上げなかったそうなので、再び3人での写真を撮らせてもらう。今度は少しはましに撮れているといいな、神子。

我が神子はもちろん新作名刺とポストカードをお渡ししていた。

 

そうこうしているうちに開場時間が迫って来た。我が神子は開場口へと向かう。

そのそばの長イスのところで神子ちるとそのご一行様を発見。

再会を喜び合う。さっそく新作名刺と前回写した写真と我らのポスカをお渡ししていた。神子ちるの名刺にはなぜか我ら八葉以外に『ときめきメモリアルGirl’s Side』とやらの葉月 珪なるものの人形が…しかも我ら一人一人よりも扱いが大きい気が…う〜む…

そう思っていたら、何と本人が現れた。

「初めまして」

「は…初めてお目にかかる…」(大きいな。たじたじ…)

我が神子は神子きらりんとも名刺交換をしていた。神子きらりんのお名前の方は神子ちるのびー・びー・えすでよくお見かけすると我が神子は言っていた。

神子きらりんの名刺の上部にはおやじギャグが!?

我が神子の周りはおやじギャグを巧に操るものが多いと見える。ここにいる神子ちるのところでも多くのギャグの行進を見たような気もするし…

神子ちるからは恒例の心の欠片ゼリーと『オケ本』改訂版と「ガラスの器」企画への応募イラストの原本もいただいていた。

 

「・・・・・私がいない。」

「そりゃあ『ガラスの器』の主役はあくまで私だからな♪(ニコ〜ッ)」

「(いじいじ)」

 

我が神子は神子ちると「また、後で」と言って別れて、会場内へと向かった。

まだ会場内に入っている神子は少なかった。

この時の座席は19列なので、「かなり後ろかな…」と思っていたそうだが、思いのほか前の方の席で、喜んでいた。神子が席に着いて、荷物を整理していると、神子蒼香が我が神子を訪ねて来てくれた。我が神子は列に出てお相手していた。

神子蒼香は神子の本をたくさん買ってくれている本当に頭が下がるほどありがたい神子だ。本当は昨年末に行われた冬コミの時も来てくれていたとのことなのだが、名乗り合ったのはこれが初めてだ。我が神子はさっそく新作名刺と予約していた我らのポスカをお渡ししていた。

神子蒼香と話していると会場内での注意事項が流れた。

何と今回は『遙か』の青龍コンビ頼久と天真の声での案内だ。

前回は無味乾燥な案内嬢のアナウンスだったので、これには我が神子は大喜びしていた。

「きっとSAKさんがこれを聞いたら喜ぶよ〜♪」

とも言っていた。

「でも、泰明さんじゃないんだ…」

などと喜びながらもちょっとだけがっかりしていたようでもあるが…

 

神子蒼香としばらくお話をして、再会を約束してから別れると、我が神子は神子ちょまを探しに行った。神子ちょまはたいへん姿絵が上手な神子だ。今まで会う約束をしていてもいつもすれ違ってしまって、一度もお会いしたことがなかった。今度こそ絶対会うぞと座席番号をあらかじめ交換していたのだ。神子ちょまは横浜はこの日しか参加しないとのことなので、ここでお会い出来なければ、またまた会い損ねてしまうかもしれぬ。

聞いていた座席を探しながら行くと、その席に座っていた神子がいた。聞いていた通りセフルの姿をしている。

「あれだ!」

我が神子は嬉々として前に回り、

「ちょまさんですか?」

と声を掛けた。

確かにまぎれもなく神子ちょま本人だったようだ。我が神子はたいそう喜んで、名刺交換をしていた。そして、ポスカもお渡ししていた。

神子ちょまのご同行神子ともご挨拶をして、名刺を渡していた。

後で一緒に写真を撮ることを約束して、自分の席に戻る。

今回はステージが始まるまで会場アナウンスが3度ほど流れた。

我が神子はメモを取ろうと目論むもののしゃべりが早くて追いつけないらしい。

果たしてまともに書けたのだろうか?

「書けたか? 神子」

「う〜ん、ちょっとね〜 何回か聞いたら全文書けるかな〜」

何とも頼りない返答だな。

 

そのメモを頼りに再現したのはこんな感じだ。

 

「よう!もう少しで開演だからな。もうちょっとだけ待ってろな。」

「ところで、開演の前にいくつかご留意いただきたいことがあります。」

「さすが頼久! よく思い出してくれたな。」

それからこのホール内の録音・録画の禁止や飲食・喫煙の禁止などの注意事項を言ってから

「ロビーの指定の場所なら大丈夫らしいから、ど〜〜〜してもという時はロビーで」

と天真がつけ加えていたのがとても印象的だった。

その後ステージの最中はポケベル(今時??)、携帯電話の電源など音の出るものは電源を切るようにとの注意事項を言った。

「そして、もし会場内で体調が悪くなったり、何らかの問題が起きた場合はご自分で解決なさろうとせず、我々を頼ってください。あなたを全力でお助けすることを誓います。」

と頼久が言うと

「うわっ! うわっ! うわっ! よくそんなくさいセリフはけるな〜」

と天真があきれかえったように言った。

〔この頼久さんのセリフはファンの人にはきっとたまらないでしょう!! by 神子〕

それから

「箸を持つ方が右、お椀を持つ方が左…」

なんて言いながら、非常口の案内をして、注意事項は終わり。

ラストのしめくくりは

「みんなら気持ちよく過ごせるようマナーを守って行こうぜ。もうすぐだからな。楽しみに待ってろよ!」

という天真くんの言葉。

〔ゼエゼエ、ハーハー…私のメモから起こせたのはこれぐらい! ど…どうでしょうか!? 参加した神子様方、かなりは再現出来てました?(ドキドキ)〕

 

そうこうしているうちに流れていた音楽が大きくなった。

そして、明かりが消える。

いよいよ祭りの始まりだ。

否が応でも胸が高鳴る。

暗くてよくわからぬが舞台に誰ぞが出て来て待機すると、いよいよ『ネオロマンス・ライヴ!2003 Spring』の幕が開いた…

 

 

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