『遙か プレミアムツアー』参加レポート2

 

〜 2日目 〜

 

2日目の朝は7:30に宿を出発ということでひどくあわただしい。

だが、そこは心得たもの、神子たちはほとんど遅刻をすることもなく“ばす”に集合した。

 

 

 

この日は超はーどすけじゅーる。

最初に向かったのは“北野天満宮”。私にもなじみ深い場所だ。

参道を進むと、神子たちの人だかりが目に入る。何だろうと見やるとそれは…雷を祀る

“火之御子社”。ごくごく小さい社だが、本社よりもこちらの方が人が集まっている。

このツアーならではの光景だろう。まっ、私の人気からすれば、当然のことだ。

神子たちは必死に写真を取りまくる。

 

 

次に向かったのが“神護寺”。“ばすがいど”が「たいへんだ、たいへんだ。」と盛んに

申していたが、どうやらその通りであったようだ。

階段に続く階段。ちょっと下った後、登りの石段が果てしなく続く。そろそろ終わりかと

思うとまた石段が見える…。神子たちは息を切らしながら無言でもくもくと登って行く。

やっと寺の門が見えた時は、ホッとしていた。ゲームに出て来るままの門に感動!

さっそく神子たちは写真を撮る。

寺に着くと本堂には向かわず、我が神子と友人たちは“かわらけ投げ”の方へまっすぐ向

かう。私はよく知らぬが、どうやら続編に出て来る“頼忠”とかいう者と一緒に投げた思

い出の場所らしい。…ちょっぴり妬ける。

神子たちはさっそく“かわらけ”を買い、谷へ投げる。遠くに投げるのは案外難しいよう

だ。投げる瞬間を写真に収めるのに苦労していたが、神子のご友人のひとりが幸い持って

いた“でじかめ”で動画が映せるということを思い出し、映してもらって満足していた。

かわらけ売りのおばさんもなぜ今日、これだけかわらけが次から次へとよく売れるのか

きっとわからなかったことであろう。

かわらけ投げが終わり、本堂を参ってから再び石段を下る。登りもたいへんだったが、下

りもすべらないように足元に気をつけて歩くのがなかなかたいへんのようだった。途中神

子たちは自動販売機でお茶を購入する。少々割高ではあったが、さぞかし売上はよかった

ことだろう。ちょうどいい位置にあり、そこを通る多くの神子たちが買っていたから。

 

また“ばす”で京都御所に向かう。途中車窓から草の生い茂った丘が見えると“ばすがい

ど”が言った。「ここは“双ヶ丘”と言って…」そこまで言うとみんなから歓声があがる。

きっと“がいど”はこんな平凡な丘でここまで反応があるとは、何のことやらわからな

かったことだろう。「近すぎてよくみえませんが、一番手前のが一の丘で…」また声があ

がる。「その向こうのが二の丘、そして三の丘と続きます。」神子たちは熱心に話を聞く。

中には「行きた〜い!」なんていう声を漏らす神子もいた。異常な盛り上がりを見せた一

瞬であった。

 

次に散策したのは京都御所。本当に散策しただけ。何しろ許可がなくて、中に入れないの

で、延々と続く塀の周りをただ回るだけであった。

 

 

そして、次に向かったのは我が師安倍晴明が祀られている“晴明神社”。今年はお師匠の

ぶーむとかいうことで、映画やテレビ、舞台にもいくつかなっていて、大人気だというこ

とだ。

鳥居をくぐると、旧戻り橋の石柱が目に入り、神子は思わず“しゃったー”を切る。それ

らは本当にただ置いてある…というふうに無造作に置かれていた。

境内は比較的狭く、たちまち神子たちであふれかえってしまった。護符もたくさん売られ

ていて、我が神子もあらかじめ雑誌で調べてあったとかいうことで、いくつか買っていた。

絵馬のかけてあるところが2箇所に分かれていて、右側が一般人、左側が芸能人とのこと。

野村萬斎さんを始め、映画『陰陽師』出演者の面々の絵馬がところせましとかかっていた。

 

 

晴明神社を出て、私の好きな場所、一条戻り橋へと進む。真新しい石の橋…形はともかく、

あまり昔の面影はないようだった。でも、“茨木童子”の研究家でもある我が神子は二重

に喜ぶ。橋の下を流れる川はとても川とは呼べない細々とした用水路のようなものしかな

くてとても淋しかった。かろうじて橋の横に生えている柳の木が雰囲気を残していたが…。

集合場所ということもあって、一条戻り橋は神子たちであふれかえっていた。そこを通る

車の中の人や通行人たちが何ごとかといぶかしげにながめて行く。

“ばす”に乗ってすぐに、我が神子は晴明神社でぴんくの蛍光色の私と泰継の“すたんぷ”

を押し忘れたことに気がつき、嘆いていた。

 

 

次は神泉苑で食事をとり、散策。京の世とは違ってかなりこじんまりとした池があるだけ。

そこにこれまた小さめの竜頭の船が浮かんでいた。とてもとても今ここでは戦闘など狭す

ぎて不可能であろう。赤塗りの橋を渡ると龍神を祀ってある祠がある。我が神子も少しだ

け天候を操る術を心得ているので、親近感を持ち、お参りしていた。

 

その後、日程表にはなかったが急遽“八坂神社”に向かう。何でも縁結びの神様でもある

そうだ。境内に“名前”のおみくじのようなものがあって、そこに神子たちが集まる。そ

こで神子たちが探しているのは自分の名前ではなく…「あっ、“泰明”見っけた!」

「“幸鷹”ないね。」「“もとみ”女の子の名前の方にあったよ!」など我ら八葉の名前。

そして、「あっ、和彦と直純なくなってる〜。誰かが買ったんだ! きっとそうだよ。」

など我らの声を担当している声優たちの名前であった。

考えることはみんな同じ…ということだ。この八坂神社は“祇園社”のモデルになったと

ころだそうだ。後で聞いたので、写真を撮り損ねたことが悔やまれる。

 

“ばす”に乗るとがいどが「あの後ろの方に“将軍塚”というところがあるんですよ。京

都が見渡せて、修学旅行の夜のコースだったんですよ。」と教えてくれた。

「早く言ってよ〜、時間たっぷりあったから行けたのに!!」などというため息が神子たち

の間から漏れた。

            

 

ツアー最後の地は“東寺”。近くで見る五重塔はなかなか壮観だ。講堂と金堂を拝観する。

講堂でみなの目に止まったのは本尊の大日如来ではなく、その向かって左側に控える4体

の像。すなわち“降三世明王”、“金剛夜叉明王”、“軍奈利明王”、“大威徳明王”の

像。神子たちは思わずその4体の像に見惚れる。

 

そして“ばす”は2日間の行程を終え、京都駅へと向かったのであった。

どうであっただろうか。上手く説明できたかどうかは少々自信がないが、思い出しながらで

きうる限りつづってみた。

今回のツアーは800人の応募があり、抽選で250名が選ばれたとのこと。我が神子は本

当に運がいい。神子自身も十二分に旅行を満喫したとのこと。本当に参加できてよかったと

龍神に感謝する。

 

今回、運悪く参加できなかった神子たちもこれを読んで、次は絶対行ってやろうと思った者

もいるのではないだろうか。次々とまたこういう素敵なツアーをぜひ開催して欲しいと切に

願う。

 

そして、私と常に行動を共にしてくれた“びー・ふぉー”の皆さんにも礼を言う。もし、ま

た機会があったらぜひお目にかかりたい。

最初にも書いたが、記憶が曖昧な点もあるかと思うので、もし「違っているよ」というとこ

ろがあったならば、バシバシその旨教えて欲しいと思う。

 

それでは、また。いつか会える日まで。さらばだ!

 

戻る