あとがき

 

 

「ふぅ〜、やっと終わった。疲れたな、つぐっち。」

「いや、問題ない。」

「わ…私の口癖を…」

「何か、問題あるのか?」

「…いや、問題ない。」

「今回は二人でレポートするので、もっと楽だと思っていたが、とてつもない長さ

 だったな、つぐっち。」

「仕方なかろう。今回、我が神子はめったに起こり得ない天国と地獄を同時に味

 わったのだ。それに神子は、“どれもはしょることはできない”と言って、とこ

 とん満足の行くまで書き綴っていたのだから。」

「“とことん”か… 悪い言葉ではない。さすが、我らの神子だ。」

「だが、体調の悪い中、神子もよく頑張った。」

「ああ、時間が空きすぎると記憶の欠片が飛んで行くと言って、少しでも忘れない

 うちにと必死に書いていたからな。」

「我らも少しは役に立てたのだろうか?」

「ああ、神子も我らに感謝していると言っていた。そして “ありがとう”と。」

「神子…」

 

「はっ…自分たちの世界に入ってはいけない! 最後にちゃんと読んでくれた神子

 たちにご挨拶をしないと…」

 

まずは、ここまでお付き合いくださったすべての神子たちに感謝する。

最後まで読んでくださった神子たちは“はじめに”で我らが言った意味がわかった

のではないだろうか。「事実は小説よりも奇なり」それが本当に存在するというこ

とを。

我が神子涙とご友人神子ミズキは本当にわずか4日間という短い間にいろいろなこ

とを体験した。だが、涙があるから、喜びがある。それもまた事実。

いろいろなことがあったが、家に帰る時、“本当に楽しかった!”と我が神子は笑

いながら言っていた。そして、もし、またツアーが再開したら、ぜひまた参加した

いと。

 

このレポートを読んで、今まで参加したことのない神子たちもネオロマンス・フェ

スタやプレミアムツアーに参加したくなった者もいることだろう。

次のツアーではぜひ我らとともに参加しようではないか!

我らも神子たちと実際にお目にかかる日を心より待ち望んでいる。

 

そして今回の旅で出会った多くの神子たち、神子今日香、神子まじん、神子雪夜、

神子ばれんしあみかん、神子かしわさき、そして我が神子と一緒に旅をしてくれた

神子ミズキ、そして、それ以外の名を知らぬ我が神子と出会ったたくさんの神子た

ち…我が神子が逆境の中、それでも楽しく旅を続けることが出来たのは皆のおかげ

だ。我が神子涙ともども我ら二人、心より感謝を捧げる。そして、皆が幸福である

ことを祈ろう!

 

このレポートはこれで終わるが、我らはいつでも皆の心の中にいる。

会いたい時はいつでも呼べ!

それでは、また。いつか会える日まで、さらばだ!

 

                 チビあっきー&チビつぐっち

 

 

[あとがきのあとがき?]

皆さん、この恐ろしく長いレポートに最後までお付き合いくださいまして、本当に

本当にありがとうございました。気がつけば、いつの間にか私の長編連載『ガラス

の器』よりも話数が多くなっていた…というとてつもないものに膨れ上がっていて、

いささか自分でも驚いております。しかもこれまた一章がとてつもなく長くて…

でも、何とか根性で1ヶ月以内ですべて仕上げることができました。途中風邪が悪

化し、咳が止まらなくなり、何度挫折しそうになったことか。そして、日を追うご

とに徐々に消え去って行く記憶の欠片との戦い…

それを何とか乗り越え、ここに完結することができたのも皆さま方が応援し、励ま

してくださったおかげです。いくら感謝しても感謝したりません。

あの悪夢のような出発前日の騒動から、無事家にたどり着くまで、本当に今まで味

わったことのない数奇な出来事の連続でした。キャンセル扱いになっていると言わ

れた時の衝撃、ひたすら後ろを向き続けるチビあっきー、今でもまだ傷跡が残る足

の怪我、くじで一番前の席を当てたこと、ライブドラマの台本をGETできたこと、

仁和寺での滝の発見、双ヶ丘を教えてくれた謎の老女…どれ一つをとっても十分に

それだけで一本話が書けてしまうぐらい。

ロールプレイングゲームを地で行ってしまいましたわ、私。

本当にサイトのネタには困らなくて、お釣りが来るぐらいです。(笑)

でも、今となってはどれもすべていい思い出です。

 

いろいろなことがありましたが、JTBの方々にも感謝しております。最初はもち

ろん怒りがこみ上げて来たのですが、その後、あの短期間でちゃんと約束通りすべ

てを皆と同じにセッティングしてくださったのですから。

それに今回、参加できたからこそあの至上の幸福を味わえたのですから。

やはり感謝したいと思います。

 

ただ今回は1回目に参加した時のようにただただ楽しいだけのものではありません

でした。パネル撮影の際の何人かの神子様方の身勝手な振る舞い、誰にも断らず勝

手に帰ってしまった神子…考えさせられることも多々ありました。これらのことは

一切書かずに楽しいことだけを綴ることももちろん出来ましたが、このレポートを

作るにあたって事実は事実として皆さんに受け止めていただきたく、あえて書かせ

ていただきました。それを見て不快に感じた神子様がいらっしゃいましたら、この

場を借りて、謝りたいと思います。

でも、私は願うのです。同じように『遙か』を愛する神子様方はみな心持ちのいい

神子様でいてほしいと。二度とこのようなことが起こらないようにと。そして皆で

楽しく過ごすことができるようにと。私の勝手な考えを押し付けてしまいましたら

ごめんなさい。

 

ああ、こんな辛気臭く最後を締めくくるのなんてイヤ!

今の燃えカスの私には多くは語れませんが、フェスタもツアーも本当に楽しいもの

でした。

あの台本GET!! 私にとってはまさに一生の思い出です!

あんな喜びはもう二度と味わえないかもしれません。

そして、三木さんと保志さん、二人の声優さんとの握手、お言葉を交わせた喜び、

お二人のお姿を一番前の席で見れたこと、入退場シーンを間近で見れたこと。

そしてそして仁和寺での小さな滝の発見とあの双ヶ丘をカメラに収められたこと。

そしてたくさんの神子様方との出会い…

いいことと悪いことを天秤にかけたら、もちろんいいことの方がいっぱいあったと

思います!

最後にこのような運命を与えてくれた龍神様に心から感謝いたしたいと思います!!

 

では、皆さん、次のフェスタ、そして次のツアーでまたお会いいたしましょう!!

ここまで読んでくださって本当にありがとうございます! 涙は皆さんが大好きです!

 

2002年4月4日(木)大安吉日

                        神凪 涙

 

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