「あかね、これは何だ？」

「バレンタインのチョコレートですv」

「なぜここに人形(ひとがた)がついているのだ？」

「それは…あの…ちょっとお呪いを…」

「どんな呪いだ？」

「えっ？　えっ？　どんなって…それは…（ボッ）」

「何を赤くなっている？　私にも言えぬことなのか？」

（淋しそうな目）

「あっ、そんなんじゃないですけど…」

「（どうしよう…）」

（今にも泣き出しそうなうるうる目）

「わ〜っ!!　わかりました。言います！　言いますから、泣かないでください！」

「教えてくれるのか！？（ニコッ）」

「あのですね…笑わないでくださいよ。」

「おまえの願いを私が笑うはずがない。」

「約束ですよ。

あのね…

泰明さんが今年も来年も再来年もその先もずっとずっと

私のことを好きでいてくれますように！

そのチョコにはそう願いをこめたんです。」

「（わっ、言っちゃった！）」

（まっかっか）

「なんだ、そんなことか」

「そ…そんなこと！？(パクパク)」

「問題ない」

（ニコッ）

「えっ？」

「わざわざこんなものに願いをかけずとも

私のすべてはいつでもおまえのものなのだから…

今年も来年も再来年もその先もずっと…永遠に…」

（極上の笑み）

（ボッ）

「愛している、あかね…」

（やさしく抱擁）

「（う…嬉しいけど背中にチョ…チョコがくっついてるんですけど〜・汗）」

今年のバレンタイン・デー小説は主役を泰継さんにとられちゃったので

泰明さんはこちらの方でその分挽回を♪V(^０^)

まあ、イラ自体はあんまりラブラブという感じにはなっていませんけどね。(^-^ゞ

本当は上のやりとりに合わせた３枚の絵を描きたかったのですが

１枚描いただけであえなく挫折してしまいました…

何て根性なしなんだ！！(>_<)ﾟﾟ

その代わりと言っては何ですが、この１枚にその分うんと手間暇かけました。

背景の方も前回に引き続き、ちゃんとこのイラ用に新しく描いたものですv

一応土御門邸のあかねちゃんの部屋…のつもりなのですが…

そう見えてくれますよね？(汗)

京なのにどこでチョコレートの材料を調達したの？

なんてつっこんだらイヤ〜よ(笑)

この絵は２００４年２月末日までフリーとして配布しておりました。

お持ち帰りくださった皆さま、本当にありがとうございます。