+ 赤川次郎 + | ||
死者の学園祭 | 角川文庫 | ザッツ・エンタ−テイメント度 ★★ |
転校先の学校で殺人事件に遭遇したヒロインが謎を解明し、犯人を探す物語。 前に読んでいたのが、中国物やら理数系専門用語多様作品だったので、この作品は読むのが楽でした。サクサクと気持ちよく軽快なステップで読むことができる文章です。リズムが良いのでしょう。ストーリーのテンポも良いので、電車などで一気に読んでしまうのに向いてそうです。驚くことに、17年前の作品なのです!私が手にした本は第89版でした。それだけ需要があったと思うとすごいです。でも古臭さはないです。(服装とかは多少時代を感じますが)ヒロインが女子高生なので少女小説風なのが、好みが分かれるところかもしれません。 |
+ 加納朋子 + | ||
ガラスの麒麟 | 講談社 | 彼女の行動が読めない度 ★★★ |
連作短編集。ひとつひとつは独立した話ながら、最初に起きた「ガラスの麒麟」の謎が、ラストの「お終いのネメゲトサウルス」まで辿りつく時にその糸を解かれる仕掛け。人の(特に10代の)心の危うさ、混沌とした心模様を描く。どことなく『ダーク・エイジ』(那須雪絵)を思い出させる作品。『意味のない生は嫌だ。だけど無意味な死はもっと嫌だ』という安藤麻衣子の言葉が印象的だった。 「ガラスの麒麟」…2月の冬の日。女子高生が通り魔に殺された。全てはそこからはじまる…。生の隣にふと空いた死という穴。そんな感じの作品。 「三月の兎」…小幡という女教師の物語。彼女は安藤麻衣子の担任であり、今時の女子高生という存在を理解できずに、仕事に行き詰まりを感じていた。かつて少女だった大人からみた少女達の姿。 「ダックスフンドの憂鬱」…大宮高志の幼馴染の猫が怪我をした。高志は犯人をつきとめる決心をするが…。中学生の高志の心模様が微笑ましい一方で、犯人の不気味な気配が謎に残る。 「鏡の国のペンギン」…6月になって少女達の間に流れるようになった1つの噂。「安藤麻衣子の幽霊が出る。」はたして噂の真相は?「ガラスの麒麟」解決編か?と思いきや見当違いだった。少女達の華やかさと対比するような不安定さ。1枚だけのこったプリクラが切ない。 「暗闇の鴉」…卒業生の少女へ安藤麻衣子がとった行動。姿の見えない犯人に不安を覚えつつも暖かいラストに幾分ホッとした。 「お終いのネメゲトサウルス」…解決編。全ての人物は再び集まり、パズルのピースが1つ1つはまっていく。養護教諭神野の救いの物語でもある。ラストにはそれなりに感動するのだが、どうにも安藤麻衣子の行動にわりきれないものが残る。 2003.2.15 |
+ 京極夏彦 + | ||
塗り仏の宴 -宴の支度- | 講談社文庫 | ちらちら憑き物度 ★★★ |
雑誌の取材で山間の村を訪れた関口巽。かつて、その村は別の名前で今とは違う住人達が住んでいたという。村は一体何処へ消えてしまったのか?真相を探る関口の前に不思議な郷土史家が現れて…。 なんだか事件というほどでもない事件がいくつもおきていて理解不能。同じ人やら新興宗教やらが出てるので、何か関係がありそうなのですが…。すっきりしなくて気持ちが悪いです。さっさと始末を読もう。 このシリーズ、大抵は関口に同化して読んでいるので、彼が壊れると読むのがすごく疲れます。早くこっちへ帰ってきてくれないかなぁ(もちろん、関口が) 2004.1.4 |
+ 宮部みゆき + | ||
蒲生邸事件 | 文藝春秋 | 現代史の学習度 ★★ |
高校3年生の孝史は受験に失敗し、予備校の入学試験を受けるために東京のホテルに滞在する。旧蒲生邸跡に立てられたという古びたホテル。素っ気無いコンクリートのホテルは設備すら十分ではなさそうだった。孝史はそこで暗い空気をまとった中年男性と出遭った。得体の知れない男に孝史は少しだけ興味を覚える。しかし、試験の晩、ホテルで火災が発生する。絶対絶命の孝史を助けたのは、例の中年男だった。しかも、助けられた孝史がたどり着いた場所は二・二六事件の真っ最中の蒲生邸だった。男は自分がタイム・トラベラーだと言うか…。 タイムトラベル殺人か?超能力が出てきてしまうので「ちょっと反則」と感じないこともないが、最後にはどうでもよくなってしまった。ストーリーの勝利だろう。事件の謎よりも、事件にかかわった人々の成長を描いている。こういう「人間を題材にしたもの」は宮部みゆきの十八番なのかもしれない。主人公孝史の成長、そしてふきの手紙に描かれる貴之や珠子、平田の生き様。歴史という大きな流れの中で、だた懸命に生き足掻いている人々。登場人物達を優しい眼差しで見守った「ふき」は、もしかしたら作者の代理人なのかもと思った。 2003.4.27 |
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我らが隣人の犯罪 | 文春文庫 | お隣は何する人ぞ度 ★★★ |
宮部さんの作品は読後感が良いです。さわやかな作品群でした。 「我らが隣人の犯罪」・・・謎とスリルでわくわくする話でした。主人公の小学生とその叔父が隣の騒音犬をなんとかしようとする話。 「この子誰の子」・・・留守番中の嵐の日にやってきた来訪者の話。子供って自分なりにいっぱい親のことを考えてる物だなと思います。 「サボテンの花」・・・名作です。とっても短いですが、最後まで読むと胸がいっぱいになります。実際にあったらと思わずにはいられません。 「祝・殺人」・・・推理物。殺人事件です。世の中、不条理なものです。でも、なかなか、捨てたものではないのです。 「気分は自殺志願」・・・奇妙な話でした。味覚障害になったおじさんがでてきます。味なおじさんです。円満解決してよかったなと思います |
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地下街の雨 | 集英社 | 雨っぽい度 ★★★ |
掲示板でマリナさんにオススメしていただいた作品。雨と言えばこの本だそうです。 「地下街の雨」・・・失恋したウェイトレスとお客の女の話。見事に騙されました。最後の一文が微妙に意味深です。 「決して見えない」 ・・・雨の夜、バス停で会った老人との不思議な縁の話。エンドレスで続きそうな所が恐いです。じとじと降る雨みたい。 「不文律」・・・あまりピンとこなかったです。家庭を持った男性なら、実感があるのでしょうか? 「混線」・・・悪戯電話の話。ちょっと怖いというか、気持ち悪かったです。いろいろとグロテスクな感じ。 「勝ち逃げ」・・・亡くなった叔母の人生を探る話。奇妙な縁の話でした。間抜けな方が何人か出てきます。 「ムクロバラ」・・・心理的に追い詰められて行くデカ長さんにはらはらしました。娘さんの声が届いてよかった、よかった。 「さようなら、キリハラさん」・・・キリハラさんの話(…そのまんまだ)とっぴな話だけど最後はじんとしました。この本の中で1番好き。 |
+ 森博嗣 + | ||
有限と微小のパン | 講談社文庫 | 「すべてをFと供に」度 ★★★ |
西野園萌絵は友人と供に長崎のユーロパークを訪れていた。そこは天才プログラマ塙理生哉が社長を務めるナノクラフトが創った一大テーマパークだった。犀川研のゼミ旅行に先駆けて現地入りした萌絵は、そこで死体が消失したという「シードラゴン事件」の噂を耳にするが…。 S&Mシリーズの最終巻。今までの巻の名センテンスが各章のタイトルとともに入ってます。こうやって読むと、森作品の文章って綺麗だとしみじみ思います。毎度のことですが、ラストが印象的でした。あぁ、それにしても、やはり主役は犀川創平であり、真賀田四季だった。ヒロイン、完全にくわれてます。それでもって最後に「またやられた!」と読み返してみれば、なんか四季かわいいかも…と。(四季がかわいく描けるというのがすごいです)結局、萌絵も犀川も元へ戻った部分があるような気配。シリーズを通して1番変化したのは国枝桃子かもしれません。 2003.12.7 |
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数奇にして模型 | 講談社文庫 | 模型おそるべし度 ★ |
模型イベント会場にて密室殺人事件が発生した。現場は鍵かけられ、中にあった死体には首がなかった。偶然にも会場にいあわせた萌絵と犀川は不可解な事件の謎にひきこまれていく。何故、死体は首を切られたのか…? 模型情報満載の1冊でした。偶然もいっぱいの1冊でした。犀川が萌絵に引き寄せられるように現れます。じょじょに進歩(退化?)してるようですね、この2人。進歩していると言えば、国枝助手がたくさんしゃべってたのも印象的でした。これも進歩(はたまた退化)か。 2003.8.10 |
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今はもうない | 講談社文庫 | 連続でやられた度 ★★★ |
婚約者と供に知り合いの別荘を訪れていた笹木
は、近くの鉄道跡で1人の女性に出会う。彼女は隣の西野園家の娘だった。自分の別荘に戻りたくないと言う彼女を笹木は連れて帰る。しかし、天候は嵐となり、閉じ込められた山荘で2人の女性が死亡する。殺人か、自殺か。笹木は西野園嬢と供に真相を探ることになる。 笹木という男の1人称によって語られる事件。主人公がいつもと違うせいか、文章が幾分感傷的でした。内容はそうでもないですが…。エピローグの最後の1文が好きです。「夏のレプリカ」で翻弄され、次はこうはなるまいと意を決して読んだのに、結果は惨敗。今回も森博嗣にしてやられました。 2003.6.8 |
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夏のレプリカ | 講談社文庫 | やられた度 ★★★ |
西野園萌絵の親友簑沢杜萌は、2年ぶりに那古野市の実家へと帰省した。しかし、待っていたのは家政婦1人。家族の姿はどこにもなかった。出かけたということであったが、翌朝になっても誰も帰らず…。 偶数章だけで構成された物語。奇数章は同時に起きた別の事件の物語となっている(前作『幻惑の死と使途』)。この2冊、果たして偶数章と奇数章に分ける必要性があったのか…。おかげで私としては読む順をどうするか、真剣に悩んでしまった。結果としてはどちらでも問題はなかったけれど。出版順に読むのが無難と言えなくもないだろう。(前作の方がこちらの事件について触れられることは少なかった)シリーズ後半に入って、萌絵も犀川も少しずつ変化してきている。ミステリィで登場人物の成長を楽しむというのも変な話だが、残る3冊で彼等がどこへ向うのかは楽しみなところである。 2003.6.1 |
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幻惑の死と使途 | 講談社文庫 | 奇数マジック度 ★ |
那古野市で行われた奇術師有里匠幻の脱出マジックショー。大勢の観客が見守るマジックの最中、匠幻は何者かによって殺害される。果たして、彼は誰にどうやって殺害されたのか?謎を解こうとする西野園萌絵だったが、さらに葬儀の最中に匠幻の遺体が棺から消失してしまう! 奇数だけで構成された物語。いつものことながら本のデザインが凝っている。特に今回、奇数章だけの目次ページというのが面白かった。字面とか計算して描かれているという感じ。事件が派手な分、謎解き自体は地味な感じだった。結末はそんなのあり?という気もしなくもない。犀川がクライマックスで匠幻を呼ぶ姿が印象に残る。 2003.5.28 |
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工学部・水柿助教授の日常 | 幻冬舎 | 意味無しミステリィ?度 ★★★ |
工学部建築学科の水柿助教授が日常に潜む小さなミステリィと偏屈な思考と特に意味のないであろう日常を語る小説。設定がかぎりなく作者を思わせるのだが、作中にて「これは小説だ」と何度も繰り返しているのだから、やはり小説なのであろう。思考と日常が紆余曲折、必ず脇道へとそれるし、本題がなんだか判らない、まさに作品自体がミステリィな作品だった。 森博嗣のミステリィを読んで面白かったから読んでみようという人には向かない作品だと思う。しかし、森博嗣の日記風エッセイを読んで面白かったから読んでみようという奇特な人なら読めると思う。ただし、読めると面白いとはイコールではないとあえて書かせていただく。(私個人としてはエッセイの方が面白かった) 2003.3.31 |
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まどろみ消去 | 講談社文庫 | 謎・ナゾ・なぞ度 ★★ |
数式と論理と合理性の隣に在る不条理と非合理の短編集。全てのタイトルに英訳があり、読むと「フム」と思う。また、ほとんどの作品が読んでいるうちに、読者が翻弄されていく文字の不思議を内包している。 「虚空の黙祷者」…殺人容疑で夫が失踪、残された妻の話。1番静かで落ちつく作品。人間らしい? 「純白の女」…何とも言いがたい。森文章の綺麗さが堪能できます。後半の「心の法則」に通じるものあり。 「彼女の迷宮」…数学者の妻の話。女って恐いです。が、1番哀れなのは作品の読者だろう(解決しないミステリィなんて、あまり読みたくない) 「真夜中の悲鳴」…こういう実験シーンを読むと森作品だなと思う。専門用語が出ると特に。犯人の趣向以外は論理的な話だった。わりと普通の話です(だから安心して読める) 「優しい恋人へ僕から」…恋人との出会いを語るエッセイ風。「スバル氏」という名前に反応してしまい、大きな勘違いをした。同じ勘違いをした読者がどのくらいいたのか気になる。 「ミステリィ対戦前夜」…犀川&萌絵の短編(と言っても登場は萌絵のみ)「箱の外にはまた箱が」の世界。 「誰もいなくなった」…犀川&萌絵の短編。わりと合理的な作品。でもトリックは分からなかった。犀川先生はなんでわかるんだ?ちなみに、私はこの作品で初めて萌絵をかわいいと思った。(行動やら言動やら) 「何をするためにきたのか」…ホントに「何をするためにでてきたんだよ」と登場人物に言いたい。 「悩める刑事」…これも騙された。刑事の話。後から読み返して、自分が騙されたことに納得。 「心の法則」…あいまいな境界線上にある話。しかし、読み終わって背筋が冷えた。ホラーだと思う。 「キシマ先生の静かな生活」…ある数学者とその学生の話。数学嫌いなせいか、中身のせいか、あまりあと味よくなかった。キシマ先生が寂しい感じ(この読み方は邪道かなと解説を読んで思った) 2002.12.25 |
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封印再度 | 講談社文庫 | マイナ的博学知識度 ★ |
パズルからはじまるミステリィ。物語はパズルに始まり、パズルに終わります。「無我の箱」と「天瓢の壷」。箱の鍵は壷の中にあり、それは取り出すことが不可能とされていた。この箱の持ち主であった仏画師は謎の密室死をとげ、新しい持ち主もまた密室状態で死亡する。事件のあった蔵には血のついた壷と箱が…。 読み終わって「タイトル通りの話だった」と納得しました。事件の真相も森作品だなと納得する展開です。森作品って理系ミステリィと思いがちでしたが、この作品は文系要素も十二分だと思います。とりあえず漢詩は読むことになります。しかもけっこう重要な要素です。パズルの答えについては「んなもの、ワタシは知らん」。ちょっとズルいです。(物を知らない自分の無知が悪いんだけど)こういう、役に立つのか立たないのか分からない知識が作品の随所にちりばめられています。でも、この作品は事件よりもパズルよりも、諏訪野さんにしてやられました。 |
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笑わない数学者 | 集英社文庫 | お前は誰だ!度 ★★ |
天才数学者ということでしたが、『すべてがFになる』の真賀出四季程のインパクトはなかったです。犀川の言葉をかりると「防衛にまわってしまっている」為にそうみえるだけかもしれないです。私は数学が嫌いなので、作中は萩原刑事に同感でした。このシリーズは突拍子もない設定はないので事件の犯人や謎の答えはわりとすぐに想像がつくのですが、その過程が難しいです。萌絵や犀川が分かったとか言っていても、私自身はいつもさっぱり分からないです。そして犀川の授業を聞くことになる。ところで、ラストに登場する人物は一体誰なのでしょうか?読者が自分で定義しなさい、ということなのでしょうが、誰だか気になってしまいます。想像の余地のある小説は大好きだし、こういう終わり方も嫌いではないです。それでも答えを知りたいと思ってしまう。ああ、どれが誰なんだ。 |
+ アガサ・クリスティー + | ||
ねじれた家 | ハヤカワ文庫 (田村隆一:訳) | ねじれた結末度 ★ |
ねじれた家で心のねじれた老人が殺された。根性の曲がったたくさんの家族と巨額の財産を残して。『そして誰もいなくなった』と同じく童謡殺人と呼ばれる作品。マザーグースの唄を彷彿させる設定を背景に、残された家族の心模様と現実がさらけだされていく。果たして、ねじれた男は誰に殺されたのか? 『そして誰もいなくなった』に並んで好きな作品。作中人物はかなり根性曲がりですが、金持ちの邸宅でおこった殺人事件の犯人を警察が推理するという単純な筋立が好ましかったです。最後が多少、お涙頂戴的な悲劇仕立てですが…。個人的にはジョセフィンがけっこう好きでした。小生意気で妙に思わせぶり。側にいたら憎らしいタイプだけど、この作品の登場人物としてはかなり魅力的でした。 2003.3.8 |
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そして誰もいなくなった | ハヤカワ文庫 (清水俊ニ:訳) | 初心者歓迎度 ★★★ |
見知らぬ10人の男女がインディアン島という孤島に招待された。ところが島に到着してみれば、彼等を招待した島の主の姿はない。そして、突然に行われる過去の罪の告発。やがて、古い童謡にどおりに1人、また1人と不可解な事件がおこっていく。 言わずと知れた有名作品。初めて読んだミステリィでした。文章が平易ですっきりしてますので、小学生高学年辺りから読めます。謎解きを意図してないので、細部にこだわらなくても大丈夫です。最後に解決編というおまけ(?)がついてますが、そこを読むまで真実は謎のままでした。しかし、最後の場面(解決編の前)では謎のままで十分に満足できてしまいます。それがこの作品の1番すごい所かもしれません。 |
+ モーリス・ルブラン + | ||
怪盗紳士ルパン -怪盗ルパン- | 春陽堂くれよん文庫(訳:榊原晃三) | 怪盗紳士度 ★★★ |
かの有名な怪盗「アヌセーヌ・ルパン」の活躍を描いたシリーズ第1作。子供向け文庫なので平易な訳になってますが、夢中で読んでしまった。面白かったです。ちなみに…私はホームズよりルパンのが好きです。 第1話「ルパンつかまる!」…いきなり捕まってどうするという感じですが、捕まってしまいました。この話、シリーズの第1作目だったそうです。この話でルパンが思わぬ人気となり、以下「獄中」、「脱獄」、「旅」へと続いたそうな。たしかに第1話の彼は4編の中でも1番好い男です。 第2話「獄中のアヌセーヌ・ルパン」…獄中にいるルパンがいかにして難攻不落の 城から宝を盗んだのか。種を明かされれば「そうだったのか!」と納得すること間違いなし。まぁ、テレビや新聞の発達した現代だと無理ですけど…。 第3話「アヌセーヌ・ルパンの脱獄」…タイトル通り、ルパンが脱獄します。それにしても彼の部下というのはどういう組織になっているのでしょう。ルパンというと1人物というイメージなのですが、しっかり部下がお仕事してます。謎です。 第4話「なぞの旅行者」…なぞの旅行者とはどちらのことなのか?もちろん、ルパンに決まってます。今回も小気味好くスリリングに読者を楽しませてくれてます。 2003.11.3 |
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