+ 宴 +
『前夜』 金色の目をした悪魔が一匹 地の上で 踊る人形を 見ている
『黒の王』 手には鎖 足には鉛の足枷 扉の先には王冠と玉座 飾り立てられた 永遠の牢獄 絡みつく無数の腕 夜よりも深い闇色の紋章が 我に死を招く
『赤の王女』 額に冠するは赤き印 身の内で燃えるは焔 血よりも赤く 雪よりも白く 黒炭よりも黒い 我が心 それは狂気にも似た たった一つの恋 交わされる誓約の口付 哀れな生贄は何を夢見る
『白の王』 運命の輪が螺旋を描く 定められた軌跡 予言された未来 全ては生じ 全ては無に帰る 約束は果たされ はりはりと世界は壊れる かの姫君はどこにもいない 真白き刻印を抱きし最後の王よ 汝 何処へ参らん |
ファンタジー調の詩です。 王様になることを運命づけられた3人の それぞれの運命への抵抗の物語。 …あんまりかしこまった言葉遣いは苦手。 |
+ next + |