雲をつかむ話 〜SMAPおでかけ記
The slogan is MIJ << SMAP '03 MIJ TOUR >> 8.30 新潟スタジアム・ビッグスワン
※いつものことですが、クサナギさん中心の感想文です。
メモはとっておらず、全て記憶に頼っておりますので、
会話部分などは意訳も多々あるとお考えください。
とんでもない間違いがあったら、ご指摘くださいませ。
------------------------------------------
Nakai  Kimura  Inagaki  Kusanagi  Katori


今年は雨に祟られたツアーでした。私が参加した7公演中、4公演で雨に縁があり、1公演は終演後に雨。
でも、とにかく一番すごかったのが、この新潟スタジアム・ビッグスワン。
今回の席は思いがけない幸運連鎖のおかげで、サブステージ近くの1階2列目。
ここで土砂降りライブを経験することになりました。

ノースリーブの腕にポツッと冷たい粒を感じたのは、スマさんが世界一周を始めたあたりだったでしょうか。
最初は気のせいかな?と思っていたのが2度3度と続いて、うわ、マジで雨ですよ。
前説のお兄さんが「今日は雨の心配はないようですが…」って言ってから、1時間も経っていないのに。
オリスマが終わってスマさんたちが水分補給してる間に、薄手のカーディガンとビニール合羽を着込みました。

「今のうちに汗拭いといてください」
と言うものの、拭いたそばから雨で濡れちゃうわけで。
雨のワリに崩れていない2時間半ブローのゴロちゃんの髪 (「変身前のデビルマンみたい」)、
雨の方が思い出に残る説(「ウソです」)、それはスマさんの責任説(「オレらが盛り上げて体あっためてもらわないと」)、
風邪っぴき退場案 (「…うつされたら困るし」)等々、お題が移っていく中で、
「剛?息してる?」
ほんっとに気配消してましたよねぇ。クサナギウォッチャーの私でさえも、
この間のクサナギさんの動きが思い出せないほどの忍者ぶり。
「ん、でもね、いつも暑いじゃないですか。いつも、ここで暑い!って言うじゃないですか。
  その点、今日はやり易いですよね」

オーソドックスなご意見、ありがとう。
ステージがツルツルだとステップが小さくなってしまうけれど、いつもより回れる人が約1名。
誰とは言わないけど…
「ボクのことですか?」
いや、誰とは言ってませんて。
「踊りは吾郎ちゃんダメって雰囲気が…」
「そんなことないよ!ライブ行った先のディスコとかクラブで吾郎が踊ったら、他の人踊れないよ!」
「で、でしょ?」
じゃぁ、ターンを披露していただきましょう。
「いや、ホントに滑るんですよ」
と、足元を確かめる稲垣さん。1ヶ所で回れなくてズレていっちゃうから、広範囲に確認して。いざ。
「新潟バージョンで!」
くるくるくるくる!おぉ、なんと滑らかで美しいターン!
「ホントに3回回ったよ!!」
いや、私の目には4回転に見えましたけど!
「これ、これ貴重だよ、彼が事務所に入ってから4回目くらいだからね!」
でも真相は、
「っていうか、止まれなかった!止まれなかった、今!」
…にしても、がぜん張り切る稲垣さん。
「今日は頑張りますよ!みんながこの辺なら、ボクはこの辺までっ」
たとえば、どの曲で?
「SHAKEとか…」
ん?『SHAKE』はもう終ったような気がするんですが。

誰かが歌うと雨乞いの逆で雨雲が逃げるかも、とか、
オレたちの熱気で吹き飛ばそうぜ!とか言ってて結局晴れなかったらダサイよね、とか、
慎吾ちゃんが前歯にマイクをぶつけて柳沢慎吾、とか、
クサナギさんの声が一言も聞こえないままにシンデレラタイムとなりまして、
「ちょっと耳鼻科行ってくる」

4人トークは客席の濡れ具合について。
屋根のあるスタンドに行って歌いたいなぁと言う中居くんの言葉に、盛り上がるスタンド席。
「行けるわけねーじゃん。なに盛り上がってんだよ」
そんな冷たい貴方が好き。そして、
「濡れてないヤツは自分で汗かいてウェットにしろよっ!」
と、また一つ名言を生み出した木村くん。そんな熱い貴方が好き。
「スタンドでも濡れてるとこ有るの?」
中居くんの、濡れてる人ー!濡れてない人ー!に手を振って確認します。
ふと、一生懸命両手を振ってる自分に気付く私。いや、なんか、こう、一緒の雨に濡れてるってのが嬉しくてですね。
記者席に座ってる人たちにはスマさんから宿題。今日の感想を原稿用紙1枚+中居くんの魅力を原稿用紙3枚。
ふーん、それくらい、いつでも書いちゃうけどなー。
このページだけでも10枚分くらいになるんじゃないかしらん(長過ぎます、オヤビン)。

「光ってるでしょ?」
光ってるどころか、雨粒を反射して、いつもに増して眩しいタップダンサー。
「光り過ぎて、顔が沈んでるよ」
「タップシューズ買ったんだ」
「なんで?」
「…タップ、始めたから」
ごもっとも。
「じゃ、新潟バージョンでいきましょう」
「…いろいろアドリブ入れたいんですけど、できるステップが限られてるんで…
  雨を吹き飛ばすキモチでいきます」

「おまえ、耳鼻科行ったんじゃないかったの?」
「え?ん、まぁ、あれですよ、ハケる時になんか言ってけって言ったじゃないですか…だから、ね?」
至極ストレートなお答えをありがとう。
「おまえ、いいかげん、髪切れよ」
「ハンズで売ってるヤツみたいだよ」
帽子に髪がくっついてるヤツですね。それは、私が『いいとも』のノッポさん帽子に抱いた感想と同じだわ。むふ。
確かに今日は、湿気のせいでシルクハットから零れる髪が2倍増し。もわもわです。
と、突然、しみじみモードに入るクサナギさん。
「なんか、いいねぇ、ここからの眺め…」
「???なんだ?今の感想は」
「や、今、ステージに立ってるんだなぁと思って」
みんなから「さっきから、ずっーと立ってんだろ」「なに、想いに耽ってんだよ」と突っ込まれてるのに、
そこだけ違う時間に包まれたクサナギさんは構わずに、
「じゃ、行くよ」
と、ステップを踏み始めるのでありました。ズレ加減が妙に心地好い不思議な空気(笑)。

雨は止むどころか、一層強くなるばかりです。
王子コーナーが終って、さぁいよいよサブステージにスマさんが!と待ち構えている時なんて、
こちらの胸のドキドキを映すかの如く、叩きつけるような激しさに。

スマシプ。
カボヅカくん→小泉総理(「トム・クルーズが会いに来てくれました…でっていう」
「新潟、いいですねー。笹だんご食べました………あっ、ヤスダのヨーグルトも食べました!」

→マヤヤ→ベッキャム→貞子(「………や、まいったなぁ………がーっ!」)→慎吾ママ →3人のママ。
泣きながらステージへ戻るママたち、足を揃えて水たまりを蹴ってるのが、べりきゅーと。
「空も泣いてるわ(涙)」
「私たちの涙よ〜(涙)」
お、めずらしく気の利いたセリフ(笑)。
で、慎吾ママから剛ママへ、最後のお願い。
「もう、あと1回だけだから…ホテルで酔っ払って、素で『あのコーナー、ほんとにイヤなんだよ…』って言わないで。
  切なくなるから。今夜はゼッタイに言わないでっ」

ちなみに、私、新潟からの帰りにヤスダのドリンクヨーグルトを初めて飲みました。美味しいですねぇ。
そしたら近所のスーパーでも売ってることに気がつきまして、以来、ちょくちょく買っております。
SMAP貧乏の今日この頃、ちょっとお高いのが困りモノ。

結局、最後までひたすら雨。
ズブ濡れSMAPは、髪もグシャグシャで、滑ったり転んだり、音響が悪くて音がとれなくなって困ったり。
アンコールでサブステージに来た時には、スーツの裾が水を含んで、踊るたびにゆっくり重く揺れていました。
私もジーンズの膝から下はグショ濡れ。
オペラグラスのレンズに滴り落ちる前髪からの水滴をフキフキしながらのライブとなりました。
でも、シンドイとか、ツライとか、そんなことは、ちーっとも思わなかったんですよねぇ。
それどころか、クサナギさんが近くに来た時には無意識のうちに合羽のフードを外してしまったほどで。ほほ。
なんかこう、今、同じ場所で、同じ時間に、同じ状況を分かち合う幸せっていうの?
それが数万人と5人の関係であって、クサナギツヨシにとっては自分に向って振られる沢山の掌の一つでしかないとしても、
やっぱり、その瞬間は一人一人のものなんだよな。私、騙されてる?

人生山あり谷あり、SMAPに試練あり。
今まで彼らが越えてきた、何度かの大きな試練に比べたら小さいものかもしれないけれど、
とにかく、そういう山や谷を倍返しどころじゃないプラスの何かに変えて投げ返してくる、
スマさんの凄さをあらためて感じた新潟の夜でした。私、やっぱり騙されてる?


【03/09/15 UP】


TOP PAGEへ --- 雲をつかむ話 TOPへ --- 日記へ戻る


Copyright(C) 2003 "Greena" All rights reserved.