やがて楽しき
2004.11


日々つれづれ、ときどきSMAP。

草なぎ剛 草ナギ剛 つよぽん


2004年11月03日(水) The Last Night of the World


■人と寄り添い合って生きていくこと。
とても大切なことなのだけれど、ふと思った。

ここんとこ、ずーっと相手の視点でしか、自分のことを見ていないんじゃないか?
えーと、えーと、私の視点で見る私って、どんなヒトだったんだっけ?

で、視点をぐぐっと自分の方に戻してみたりして。
悲しいことがあった時、自信をなくして落ち込んだ時、昔の私はどうやって解決してたんだっけ?
今の私は、人と寄り添い合って生きていくことで、自分の強さを無くしてやいないか?


■てなことを考えながら過ごした一昼夜の後、今日は帝国劇場で『ミス・サイゴン』を観てきました。
お話はステレオタイプな悲恋物なのだけれど、
観終わった後、私にしてはえらくストレートにこう思ったのですよ。

寄り添い合って生きていけるチャンスを貰っているのなら、それを遠ざける理由はないじゃないか。
強さはその中で育てていけばいいじゃないか。
そーか、そーか、そういうことかー。

最近、自分で思うほど私は複雑な人間じゃなかったんだ!ということに気がついたワタクシです。


■『ミス・サイゴン』は、なんともやりきれない結末なだけに、カーテンコールの明るさに救われた感じ。
エンジニア役の橋本さとしさんなんて、オーケストラピットに体半分落っこちて救出されてましたよ。
市村・筧・別所のエンジニアを見ていないので比較はできないものの、
橋本さんの胡散臭い雰囲気とスタイルの良さは、役柄にぴったり。
これまた、松たか子嬢他のキムを見ていないので比較はできないものの、
新妻聖子さんの小さな体は健気な役柄に合ってたし。
おそらくキャストローテーション的には地味目な回だったんだけど、
十分満足できましたよ(って、まぁ、割引料金で観たってのもね、あるんだけども)。


帰りに劇場近くの伊東屋でサンタクロースのちっちゃいヌイグルミを購入。腹這いポーズの脱力系サンタ。
もう街中ではツリーのデコレーションも始まりましたね。
我が家も今年は部屋が広くなったので、ちょっと大きめのツリーを飾ろうかなー、
などと画策中(時間はあるのか、時間は)。




2004年11月07日(日) 生きる女。


■『ブラック・リスト(サラ・パレツキー)』読了。
V.Iシリーズも11作目ですって。というより、1作目が出てから間もなく20年。
最初にハヤカワ・ミステリでV.Iに出会った時の自分の年齢を考えると感慨深い。
あれから僕たちは…ってヤツですね。

って、まぁ、自分のおセンチはどうでもよくてですね、
前作で、いまひとつ勢いのないV.Iと火サスの如き結末(犯人の「最期に聞かせてやろう」独白パターン)に、
正直、彼女(V.I)と彼女(パレツキー女史)はもうダメなのか…と、物足りなさを感じていただけに、
今作は昔のV.Iが戻ってきたようでスカッと晴れ晴れした気分です。
いや、ここで描かれる9.11以後のアメリカと事件の裁きの曖昧さは決してスカッと晴れ晴れではないのだけれど。
それでも、損な役回りと知っていながら走り回らずにいられないV.Iの姿は気持ちいいし、憧れる。
まぁ、憧れてるからと言って、彼女になりたいかと云えば、それはちょっと荷が重いんですけども。




2004年11月13日(土) 暖かさ。


ゆうべ、深夜の帰り道で見上げた空いっぱいに、星が散りばめられていた。

冬が始まるんだなぁ。




2004年11月23日(火) たいせつ。


10日間のご無沙汰です。

■えーと、私がこのサイトを持っているということは、
この場所を通じてお知り合いになった方々以外は誰にも知らせていなかったのですが、
どうやら初めてバレてしまったようでして。まぁ、それはそれで良いのですが、
「バレてしまった」という事実に私が気づいていないと思っているようなので、
んー、これはどうしたものか?と、しばし迷っていたのです。

でも、別に恥ずかしいことしてるわけじゃないしなー。
と、いうわけで、今しばらく現状維持でいこうと思います。

と、いうわけで、わかってるから気にしないで話してね。気を遣わせちゃってたらゴメン。
貴方との仲で隠し事するつもりはないし、もともとバレてもいいやって思ってたことだから(私信)。


■読書日記。というか、メモ。

・『パークライフ(吉田修一)』
どうも私は芥川賞と相性が悪いようです。
というか、心の琴線の3mm横をさらさらと流れていってしまう作品が多いような気がする。
特に否定する材料もないというか…

・『贋作天保六花撰(北原亞以子)』
歌舞伎でお馴染み、片岡直次郎を主人公にしたピカレスク。
NHKに金曜時代劇でドラマ化して欲しい。
あやの役はフカキョンだなー。でも肝心の直次郎役が思いつかない。
残念だけれど、スマさんではピッタリこないのよ。

・『棒がいっぽん(高野文子)』
漫画短編集。「美しき町」が良いと聞いたので。
生活=歴史なのだ。ひとりひとりの。

・『オニババ化する女たち(三砂ちづる)』
頷ける部分もあり、主張に極端さを感じる部分もあり。
まぁ、これくらい極端に書かないと声が届かないということもあるんでしょうね。
自分の体の声に耳を傾けなさい、という意味では、示唆に富んでいると思います。
考えるきっかけとして読むにはお薦め。後は自分で自分の体と心の声を聴くことなんだろな。

・『永遠の仔 文庫版(一)〜(五)(天童荒太)』
『オニババ〜』と続けて読むと、出産も子育ても家庭をつくっていくことも、
結局は正解なんてないし、ましてや正しいルートなんてないんだろう、と。

・『Say Hello! あのこによろしく。(イワサキユキオ)』
糸井さんの言うように、これは決して『「ペット」のコーナーに置かれる、「かわいい犬の写真集」』ではないのです。
子供の頃、目の高さに差し出された母の手を握った時や、
大人になって、たいせつな人とぎゅっ!と抱き合った時や、
目を覚ました時に隣に誰かが居る時や、
そういう時の温もりが甦ってくる魔法の本です。ぜひ。





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