GYCD-003
 

 
初頒布 2003/1/19
サンシャインクリエイション18
 

ぐりいんちぇりい

Illusutration Works : MIYAGI
 
「それは舞い散る桜のように(BasiL)」
音楽アレンジCD


『Green Cherry』

1.King-Kong-Jack-Party
2.Double Flapper
3.15,JULY
4.When I Wish Upon a Star
5.Tiresome Snow
6.黄昏ゆく街
7.らんぶるそんぐ
8.優しさの雨に抱かれて
9.Afternoon BookParty
10.Calmly Wind


10曲 30分ちょい
イベント頒布価格:300円

CDR
 

試聴データ

1.King-Kong-Jack-Party (1132KB
4.When I Wish Upon a Star (1024KB

適当にフェードアウトします。

「5.TiresomeSnow」と「9.AfternoonBookParty」は別ページにフルバージョンを置いてますのでよろしければどうぞ(重いですが)。

 



裏ライナーノーツみたいな
(曲作り背景あれこれ)

曲名 解説とか?
1.King-Kong-Jack-Party  とりあえずWaveのファイル名が「きんこん.wav」なのは自分でもどうかと思いました。
オープニングらしい曲を描くのはすごく苦手なのでいろいろとがんばってみた一品です。頑張ったわりにはいろいろと微妙で、オープニングのブラスとか、ケッタイな音色の主旋律とか受け入れてもらえるか不安でもありましたけど。
 原曲に合わせてベースの音をもっと目立つようにしたかったのですが、このバランスが自分の限界でした。そいえばMIDI上の話ですが、初めて純粋に16パート使いきった曲でした。音数が多すぎてデータ転送が追いつかず絶対ならない音があって対処がタイヘンだったなぁ。
 どうでもいい話としては、この曲を描いている最中の心象風景は逆ヨーヨー釣りでした。えいっえいっ。
さらにどうでもいい話ですが、この曲をハードロック調にアレンジして谷川イメージ曲にしたてあげるという案もありました。残念ながら却下されましたが。
2.Double Flapper  2番目に完成させた曲。この曲を作り終えた時点で冬はそれ散るで行こう!って決定しました。
使用楽器群は完全に自分の趣味まるだし。メインに木管楽器、サブに木管楽器+ストリングス。コードにストリングス+オルガン(連打)。コード進行は好き勝手に自作。おかげでSUS4が多いこと多いこと。そしてサビの部分ではいろいろな音を重ねまくり。
 そんな自分の趣味まっしぐらな作りなので、今回の収録曲のなかでも目玉商品と位置付けて、サイト上でもUPはいっさいしなかったんですが、CD買ってくれた人たちはどう思われましたかなぁ。ちょっと気になるところです。
 自分らしさの出た編曲だったと思ってます。作ってる最中は楽しくてしょうがなかった曲でした。
3.15,JULY  ほとんどのパートをリアルタイム入力で直弾きしてます。旋律自体はかなり地味なので、ステップ入力だとすごく味のない曲になりそうだったので。基本的には原曲に忠実な構成で原曲に似た楽器編成だからアレンジとしてはどうかなあとか思ったのですが、いざ完成してから原曲を聴き直してみると全然違うモノになっててびっくりしました。
 音色はいろいろな種類をいろいろな組み合わせで使ったのですが、全部パット系なのでバランス取りにえらく苦労しました。ギリギリまで微調整してましたし。
 裏で地味〜に鳴ってるスチールギターとベースがいい仕事できたなって思ってますお気に入りです。
4.When I Wish Upon a Star  ピアノ曲です。本物のライナーノーツにも日記にも書きましたがとにかく苦戦しました。希望のイメージがなかなか固まらないこともありましたし、曲自体も序盤の激しい転調にコードが取れない作れない。でも逆にコードが完成してからは速かったですね。アルペシオ使いまくりですが。
 ちなみにピアノはデータ上では3台使ってます。右左中央で低音用高音用主旋律用と使い分け。初めての試みだったけどなかなか面白かったです。
 それにしてもピアノが弾けるって人がうらやましいです。どうしてウチの親はオレにピアノを習わせなかったんでしょうか、まったく(それは逆恨みですよー)
5.Tiresome Snow  今回の収録曲の中で一番最初に完成させた曲。たしか2日で音取りから完成までをやった自己最高タイのスピード作成曲です。いやむしろゲームやってる最中ですでに音取りは終わってたかもしんない。それにしてもピアノソロみたいな単純な構成では無く2日ってのははじめてかも。この辺に、いかに自分のテンションが高かったかというのが表れています。このときは「今この曲をアレンジしないでいつなにをアレンジするというのだ!」といった感じだったかと。
 とまあ、自分としては非常に短期間で作った曲ですけど結構気に入ってます。再生環境によっては…というよりスピーカーによってはベース音が極端に強く出てしまうところはありますけどその辺はどうしょうもないので仕様ということでひとつ。
 ちなみに笛のパートはあえて1回しか入れませんでした。
6.黄昏ゆく街  それはもう、秋空の公園にいた桜花がすごく印象的で。あのシーンが大好きで。繰り返しプレイで既読スキップできるのにこの部分だけはなんども繰り返しみたりして。とまあ、その辺の話はもう書いたことなので(涙を飲んで)省略しますが。
 桜花も大好きなキャラです(ロリって言うなや)。妄想の翼をはためかせれば、その心の中の激しい葛藤が目に浮かぶのですよ。悲しすぎるのですよ。
 曲としては不協和音の音取りがえらく苦戦しました。自分の耳で聞き取れる音の鍵盤を全部叩いても同じ音にならないんですもの。んなもんで、ピアノパートの音取りが完成した時の充実感はすごかったです。
 で、アレンジは基本的には主旋律の方で。悲しい雰囲気をパンフルートと短音のパットで。終盤にパットの音色をどんどん重ねていって盛り上げ。あとはライナーノーツに書いたとおりです。
7.らんぶるそんぐ  油断すると原曲とおんなじ雰囲気の曲しか作らない人間なので、一つぐらいはテンポを大幅に変えた曲を書こうと思ったのがことのはじまり。んで、イメージ探しでゲームをリプレイしてるときにこれだ!って思ったんですよ。この曲は芹沢かぐらの曲だ。と。元気系にアレンジすればまさに「芹沢かぐら、ここにあり」だ。と。
 ぶっちゃけ、2曲目と近い時期に作ったので構成や編成が似てます。好きな編成ってのはなんどもやっちゃうものなんですよ。ええ。高速パーカッションにのせて優雅に流れるストリングスってのも趣味バリバリです。この曲も全部鍵盤を使ってのリアルタイム入力なので演奏がヘタだなあとか思われちゃうとは思いますが、まあそれはそれでアリかなって思ってるんですが。ダメっすか?
8.優しさの雨に抱かれて  イメージがビシっと決まった曲。この綺麗な旋律を木管楽器でシンプルに。という方針は速攻で決定しました。
正直なところ、和人イメージです。ライナーノーツには書きませんでしたが、これも公園のシーンをイメージしています。和人が桜花に手を差し出すシーン。大好きなんですよ大好きなのですよこのシーンが。
 曲の2週目から重なって入ってくる2本目の木管楽器は主旋律を演奏しっぱなしにした状態で直にリアルタイム入力の一発勝負。無意識のうちに頭で流れてくるフレーズを採用したというかそんな感じ。
9.Afternoon BookParty  今回のCDの中で一番の問題作というかなんというか。
この曲もイメージがなかなか決まらなかったんですよ。原曲をエンドレスで何時間も聴いたりゲームやり直したりしまくってもダメで。で、ある日ふと会社の喫煙所で思いついたのがこの構成。こだま先輩のイメージからかけ離れてしまっていますけどアリですかナシですか?という問いかけを自分にしたところ、ギリギリアリデス、という回答だったのでGO。結果としては大成功だったかと。
 この曲はサイトで先行UPしたんですが、非常に評判が良くって複数の方から感想を頂いたりと非常に嬉しい思いをさせていただきました。どこの音楽サイトもそうでしょうけど、感想メールなんてそうそう貰えるものでは無いですからね。心の底からUPしてよかったーと思えました。UPするまで紆余曲折があったのはもうどうでもイイっていうかそんな感じで。
 もともとクラシックが好きで、特に騒がしい系なシンフォニーが好きなのでこんな構成になったのですが、狙っているところがかなりうまくいったと思ってます。特に編曲上の都合で主旋律にスキマが多かったんですが、その部分を金管楽器がうまくカバーしているあたりとか。恐さを表現した木管楽器のパートが一番お気に入り。
 曲全体の構成としては、本来なら倍ぐらいの長さにするべきところをギュッと3分間に詰め込んでいるので、その辺がせわしない感じもするかなと思ったんですが、助長になってしまうよりは詰めこんだほうが、ちょっと物足りないぐらいのほうがうまくいくだろうと思い、こんな感じになりました。
思えばkz6さんのそれ散るアレンジ「Petal Battle」の影響を受けまくって作った曲でもあります。
10.Calmly Wind  CDのトリなのでしっとりと。こういう曲調が一番得意。てか、油断すると全部こんな曲調になってしまうってだけですが。
主旋律がハーモニカの曲を作りたかったと前々から思っていたので実に満足。それにしてもハーモニカの打ち込みは非常にむずいです。見た目以上にすっごく時間かかってます。局部的にはいい感じになっても全体を通して聴いてみるとダメダメなことはしょっちゅう。そんなことを何度も何度も何度も何度も繰り返しているうちに耳が麻痺してどれが良くってどれが悪いのか分からなくなってしまい、リハビリと称してしばらく時間をあけたり。
 曲の狙いに合わせてかなりシンプルな構成です。1日の終わりにあるちょっとした物悲しさと帰る場所にあるあったかさみたいなもの、「さようなら、また明日」という雰囲気を感じとって頂けると嬉しいです。

 
 
 
  



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