NO1

ハルリンドウ(リンドウ科)

山地の高層湿原や湿った所に見られる。高さ10cm程度。春に開花フデリンドウより花期が遅く、野山の芽吹きとともに、草丈の低い草原に咲く。




NO2

ハナシノブ(ハナシノブ科)

九州の山の草原に生える多年草、花期は6〜8月、日本山中では阿蘇の山にしか見ることができない花である。




NO3

サギソウ(ラン科)

日当たりの良い湿原に生える多年草、高さ20〜40pで唇弁はまさにシラサギの飛ぶ形である。




NO4

キツリフネ(ツリフネソウ科)

山の木陰に生える一年草、花は細い柄の先にぶら下がるので釣舟草の名前がついた。




NO5

ヤツシロソウ(キキョウ科)

山地の草原に見られる多年草。高さ70cm程度。8〜9月に開花。阿蘇ではナツギキョウとも呼ぶ。盆にお供えをする花であった。




NO6

フシグロセンノウ(ナデシコ科)

山地の林下に見られる多年草。高さ50cm程度。夏にオレンジ色の比較的大きな花を咲かせる。木立の中や草原の木陰に咲く花である。




NO7

ヒゴタイ(キク科)

均整のとれた球形の紫の花。お盆の墓前に備える花でもあったが、今では絶滅に近い稀少植物の一つである。




NO8

ヒガンバナ(ヒガンバナ科)

川の土手、墓地、田のあぜなどに生える多年草、葉は晩秋にでて冬を越し夏に枯れる。秋に花をつける。曼珠沙華とも呼ばれるが、これは法華経で天上赤花のことだと言われる。




NO9

カワラナデシコ(ナデシコ科)

名前のとおり、河原や低山地の草原に多く見られる多年草。高さ30cm程度。夏〜秋にかけて、ピンク色のナデシコ特有の花を咲かせる。




NO10

ゲンノショウコ(フウロソウ科)

低山地〜山地の草原に見られる多年草。高さ30cm程度。夏〜秋にかけて白〜ピンク色の花を咲かせる。漢方、民間療法の原料として用いられる。薬効が「現の証拠」であると伝えられる。




NO11

ワレモコウ(バラ科)

山の草原に生える多年草、花は枝先に楕円形のかたまりとなり暗赤色となって花序の上から下へと開花していく。




NO12

キスミレ(スミレ科)

もともと大陸系の植物で日本列島がかって大陸と陸続きであったころの遺存植物といわれ、山の日当たりの良い草原にはえる。




NO13

ツボスミレ(スミレ科)

湿った草原に生える多年草、花は小さく白色で紫色のすじがあるのが特徴である。




NO14

ニワゼキショウ(アヤメ科)

人家の近いところ芝生の中などに生える多年草、花径13o、花期は4〜5月。




NO15

エゾミソハギ(ミソハギ科)

河原、湿った草原に見られる多年草。高さ1m程度。花は紅紫色で頂生の穂状花序がつく。夏に開花。




NO16

ヤマホトトギス(ユリ科)

花の斑点が鳥のホトトギスの胸毛模様に似ていることから名が付いた。
本州中部から九州の山地や丘陵の樹下に生える多年草。秋に咲くホトトギスと
違いこの花は夏に咲き、小さく可愛い。




NO17

タムラソウ(キク科)

本州から九州の山地の草原に生える多年草。アザミに似た花であるが葉が柔ら
 かく茎や葉にトゲがない。果実の冠毛が羽毛状にならない。




NO18

サイヨウシャジン(キキョウ科)

キキョウ科の多年草で根の発達が多様である。花が鐘形で下を向いている
ことからツリガネニンジンとも言う。




NO19

エゾミソハギ(ミソハギ科)

河原、湿った草原に見られる多年草。高さ1m程度。花は紅紫色で頂生の
 穂状花序がつく。夏に開花。




NO20

ミズヒキ(タデ科)

適湿でよく肥えた照葉林帯の林縁に多い。夏の終わり頃に花が咲く。
穂の感じが祝い事に使う水引を思わせることから名が付いた。




NO21

カノコソウ(オミナエシ科)

オミナエシに似た姿で春に咲くところからハルオミナエシともいう。つぼみの
色と感じが桃色の鹿の子絞りに見えることから名前が付いた。日本各地の山地
のやや湿った草地に生える多年草。薬用としても栽培される。




NO22

トモエソウ(オトギリソウ科)

日本各地の日当たりの良い草地に生える多年草。精一杯花びらを広げた中に
五裂した花柱のまわりを取りまいて群れ立つ雄しべが美しい。
花びらが巴状になっていることからこの名が付いた。




NO23

シラネアオイ(キンポウゲ科)

深山の樹下に生える多年生。6〜7月頃、茎の先に1個のうす紫色の美しい花
 をつける。花の径は7pくらい。花弁のように見えるのはがく片で4個ある。
 白根葵は日光白根山に多くあり、タチアオイに似ているからつけられた




NO24

キンミズヒキ(タデ科)

夏の終わり頃から秋にかけて草むらを歩きまわると実が衣服に付着する。
照葉林帯から夏緑林帯まで広く分布し、日かげや半日かげの林縁に生える。




NO25

ホウチャクソウ(ユリ科)

サハリンから沖縄、中国まで幅広く分布する。緑白色の花が下向きに垂れて咲く。 五重の塔の軒などに下がっている大型の風鈴を宝鐸と呼び、花形が似ていること
から名付けられた。花が散ると夏には一センチくらいの黒い実が熟す。




NO26

ヤブラン(ユリ科)

山の木かげ生える多年草で多数の葉が群がり大きな株になる。




NO27

オニタビラコ(キク科)

茎には毛が多く,高さは30cmくらいになる。タンポポを小さくしたような花が、 数個から数十個つき、花のさいたあとには白いわた毛ができる。
 「タビラコ」とは葉がたんぼに平たくつくように生えることから名付けられた。




NO28

ヤマホトトギス(ユリ科)

花の斑点が鳥のホトトギスの胸毛模様に似ていることから名が付いた。
本州中部から九州の山地や丘陵の樹下に生える多年草。秋に咲くホトトギスと
違いこの花は夏に咲き、小さく可愛い。




NO29

オランダミミナグサ(ナデシコ科)

道ばたなどでふつうに見られ、コハコベなどに似ているが、茎や葉が短い毛で
 おおわれ、花びらの先に切れ込みが入る。2まいの葉が茎につく様子がネズミ
 の耳に似ていることから「ミミナグサ」とついたといわれる。




NO30

ハナイカダ(ミズキ科)

落葉低木。4、5月に、新葉の中央に5ミリの淡緑の花をつけ実となる。谷間
 の陰湿地に多く、この名前は葉を筏に花を船頭に見立ててつけられた。




NO31

サクラソウ(サクラソウ科)

河原や山間の低湿地、草原などにはえる多年草。淡紅色から紅紫色で、花びら
 の先端が2つにわれ、サクラの花びらに似ていることから名付けられた




NO32

ヤマブキ(バラ科)

しだれた枝が風になびく姿から、山吹という名になったという説がある。自生
 のものは谷川沿いなど湿り気のあるところに多く、黄金色の5弁の花をつける。




NO33

ツクシシオガマ(ゴマノハグサ科)

山地の日当たり良い草原にはえる多年草。野焼きの済んだ早春の高原に紫紅色
 の花を咲かせる。葉の色や形が美しく葉まで美しいが浜で美しいとかけて塩釜
 と名付けられたという。




NO34

アケビ(アケビ科)

原始的な性質を多く残す古い種属で生活力は旺盛である。花は雌雄異花で
 同じ株の花粉では受精せず実が稔らない。




NO35

ヒトリシズカ(センリョウ科)

各地の浅い山林内にはえる多年草。雑木林の斜面やくぼ地に純白の花を緑の
 4枚の葉の上に咲かせる。




NO36

ヒゴイカリソウ(メギ科)

白い小鳥が舞うように純白の花を咲かせる。花の形が船の碇に似ていること
 からこの名が付いた。




NO37

ミヤマエンレイソウ(ユリ科)

日本各地の山地の木陰にはえる多年草。三枝の大きな葉の中心から出た細く
 短い柄の先に三枚の緑色の萼と白い花びらをうつむき加減に咲かせる。




NO38

ノイバラ(バラ科)

明るい林縁や草むら河原などにはえる。花は白く香りが高くて目立ち、秋に葉が落ちた後に残る赤い実も目を引く。




NO39

オキナグサ(キンポウゲ科)

山野の日当たりのよい草地に生える多年草。花期は4〜5月。花の後に羽毛の
 塊のような果実をつける姿を白髭に見立てて、翁草の名がついた。




NO40

ラショウモンカズラ(シソ科)

本州から九州の山の木陰にはえる多年草。大木が茂る春林の木陰にある。
 その昔京都の羅生門で切り落とされた鬼女の腕に、花の形が似ているといって
 名付けられたとされる。




NO41

イチリンソウ(キンポウゲ科)

本州から九州の山裾の草地や樹陰にはえる多年草。細い茎の頂きに必ず一輪の
 梅の花に似た5弁の花をつける。




NO42

シャガ(アヤメ科)

林の中にしばしば大群落を作る多年草。もともと中国原産で栽培されたものが
野生化したらしい。




NO43

ヤブヘビイチゴ(バラ科)

山沿いの畦道や、森林の半日陰のやや湿った環境を好む。3小葉で花期は4月
 から6月。ヘビイチゴによく似ているが果実に強い光沢がある。




NO44

ユキザサ(ユリ科)

日本各地の山林中にはえる多年草。気品のある笹の葉に似た葉を広げた中に
 雪に見立てられた純白の花が質素に咲く。