皆さんは頭の中で何か音楽が鳴りっぱなしになって困った経験をお持ちだろうか。
私は、ある。
 少し前など、松浦亜弥(字、あってる?)が仕事中に鳴りっぱなしで大層困ったこともある。一旦頭の中で響きはじめた曲は止めようと思えば思うほど強烈に頭の片隅を占領しつづける。特につんくファミリーは危険だ。

 どういった風につんくファミリーが危険か。
 仕事で困っているときに限ってフルボリュームでウッハッウッハッだったり、社外の人と打合せをしている最中にスッゲエスンゲエだったり、あとちょっとここのところを削ってみたいなあという作業中に愛のボタンを連打連打されてしまうのである。これは危険だ。最後の曲がよくわからないという人が多いかもしれないがここは先に進む。

 つんくファミリーの場合はまだ対処のしようはある。よりキャッチーな曲を上書きしてやればよいのだ。
 先日上司のN室長(二児のパパ)が荷物の上げ下ろしをしている最中に「でっでっでー、でっでっででー(smoke on the waterのリフ)」とやっていたのはおそらくこの上書き行為を行なっていたのではないかと思われる。
当然ながら上書きは気をつけて行なわないと、上書きした曲にその後悩まされることになるのは必定である。その後N室長の頭の中は同じメロディーが延々リピートされていたのではないだろうか。


 最近頭のなかで曲が流れないなあと思っていたらなんのことはない、口に出して歌っていた。Pを抱っこしてウロウロするときなどは何かしら歌う。子どもを抱えて歌うときに何故人はこうも音痴になるのだろうか。音痴である。Pに良くない影響があるかもしれない。
 風呂の中でも歌う。Pを洗いながら歌いっぱなしである。ところがふと我にかえるとトンデモない曲を歌って(というか口ずさんで)いることに気づく。


「ちゃーちゃーちゃー、ちゃーちゃーちゃー、ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃ〜〜〜〜
(うん)
ぱ〜〜ぱ〜〜〜。ぱ〜ぱ〜ぱぱ〜ぱ〜ぱ〜(西部警察のテーマ)」

「あっれは〜だれっだっ、だれっだっだれっだっ (中略) あ〜くまのち〜から〜み〜に〜つ〜けた〜(Pの髪を洗いながら気がつくと髪の毛をデビルマン状に成型していたりする)」

「きた〜の〜〜さかばどおりには〜(中略)こんやっの〜こいは〜」

等々、選曲からなにから無茶苦茶である。
頭の中で鳴る曲はもともと無茶苦茶な選曲であり、「なぜこの曲が?」と首を傾げたくなるのであるが、今までこれといって考えたことはなかった。口に出して歌ってみると、これがまた不思議な選曲であったので面白く感じたわけである。はっきり言って「太陽にほえろ」は見ていた記憶があるが「西部警察」は子供の頃あまり見た記憶がない。何ゆえの選曲か。

 

 本日、Pがはじめて私の動作を真似した。
右手を突き上げて「ダー」と声をあげると一緒に腕を上げるのだ。猪木イズム継承の瞬間である。Qにちょっとだけ怒られたが、してやったりである。
 次は「でーびーる」と声をかけると両腕を下げ、胸を反らせて天を仰ぐとか、「デビルアロー!」と叫ぶと腕を胸の前で交差させるというのはどうだろうか。また怒られるな。

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