行ってはいけないものに行くの法則 

 

 元来子供、特に赤ちゃんというイキモノは「行ってはいけない所」に行き、「やってはいけないこと」をやるものである。
 例えば、Pを好きに遊ばせようと、リビングのまんなかにPを置いたとする。そこには、さもこれで遊んで下さいとばかりにオモチャが並べられている。

 ・ウー助(木製の人形)
 ・電報が入っていたドラえもんのぬいぐるみ
 ・バイキンマンのボール

 これらは全て玩具であるのでどれに行っても良い。おそらくかぶりつくだろうがそれでも構わない。ちなみに機嫌が良ければPはバイキンマンのボールに行くことが多い。
 しかし、必ずしも部屋の中央にある玩具で遊んでくれる訳ではない。もう少し視野を拡げて見よう。リビングには色々なものがある。

 ・玩具
 ・Pの昼寝用布団
 ・カーテン

 これは間違いなくカーテンに行くのだ。あろうことかカーテンを引っ張ったり、食べたりするのだ。困るじゃないか。

 リビングルームには、Pをなるべく好きに遊ばせるために危険なものはなるべく置かない様にしている。だが触られては困るものはどうしてもある。

 ・玩具
 ・洗濯物
 ・綺麗に畳まれた洗濯物


 皆さんお気づきであろうが、あえて説明すると、ここは「綺麗に畳まれた洗濯物」に行く。一直線である。何故かは皆さんお気づきであろうが、あえて言うならば「行ってはいけない」からである。

 さてもう少し行こう。Pに限らず赤ちゃんというイキモノは紙が好物であるらしい。放って置くとメエメエ鳴きながら紙をむしり食うので、紙遊びは適当な所でやめさせた方が良い。
 Pは以下3つの紙からどれを選ぶだろうか。

 ・色とりどりの折り紙
 ・スーパーのチラシ
 ・まだ読んでいない雑誌

 答は決まっている。まだ読んでいない雑誌である。ちなみに、「まだチェックが済んでいないスーパーの特売チラシ」は「もう読んだ雑誌」より優先される。

 さて親子3人、仲良く川の字になって寝ていたとしよう。一人起きだしたP、さてどこに行くであろうか。

 ・父であるはらたま
 ・母であるはらたまQ
 ・エアコンのコントローラー

 この場合は少々難しく、寝惚けまなこで不安定な場合は母であるはらたまQに行き、機嫌良く起きだした時にはエアコンのコントローラーに行くか、もしくは父であるはらたまにギロチンチョークである。あのジェロム・レ・バンナもギブアップしたという首締め技で寝込みを襲われ、父も悶絶である。

 以上のような視点で住宅内の整備を進める必要があるだろう。きっと、

 ・ハサミ
 ・鋸
 ・包丁

 の中では間違いなく、ちょっと待てどれも行ってはまずいぞとか言っている間に包丁に行くのだ。きっと。これは試していないが間違いない。
 同様に、

 ・ヨーグルト
 ・ハンドソープ
 ・木工用ボンド

では、これを選ぶはずである。嗚呼、木工用を片付けねば。
 きっと、

 ・水
 ・日本酒
 ・ニトログリセリン


 3つのコップがあったとするならば、Pはそのコップの中身をぶちまけてしまうのだ。誰だこんな所にニトログリセリンを置いたのは。危ないではないか。
 
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