マニラから北上する「ノース」のハイウェイ。渋滞は予期していたほどでもなかった。
ルソン島を縦断する通いなれた直線道。もうこのハイウェイを何度往復しただろうか....。自慢していいのか悪いのか、少し複雑な思いが錯綜する。
宿泊先のシカゴパークホテルに頼んであったピックアップは、午前11時にマニラのパサイを出て、午後一時前にはもうアンヘレスに着いてしまった。早すぎてまだ部屋の準備はできていなかった。ベッドメークの連中は、あいにく長い昼休みに入っていた。
受付の女は、私の顔を見るなり「オー、ミスター○○!?」と大げさな身振りで名前を口にし、何かを思い出したようにすぐにやけた顔をした。
「ホントにビジネスライクなんだからな...」
私も大げさに彼女を皮肉った。
「ノー、ノー、あれ嘘じゃないんだってば」
彼女はおどけた態度で悪意のない笑顔をこちらに向けて弁解した。
昨日マニラから部屋を予約する電話で、丁々発止やりあったのはこの女だったのだ。
元来オレは、ホテルに注文は少ない。掃除が行き届いて小ぎれいで、トイレのフラッシュや温水シャワーがちゃんと出る。それに、エアコンがしっかり効いてさえいれば、雨露しのげる程度の部屋で十分というほうだった。
だから、オレはいつものように最低料金の770ペソの部屋を予約しようとしたのだが、電話の向こうの女は「満室だ」といった。
このホテルの事情をある程度知っているオレは、「そんなはずないだろう」と切り返したが、すったもんだの挙句ひとつ上級の830ペソの部屋を押しつけられてしまったのだ。
しかも、マニラでのピックアップもついでに頼んだら、あろうことかいつもの料金より100ペソも高く吹っかけられた。部屋の件もあったので、私は少々むかついて文句を言った。
「じゃあいいよ、ドライバーに直接電話するからもう頼まんよ」
私はこのホテルと契約している、アンヘレス唯一のタクシー会社「シムソン」のドライバー「B」を知っていた。いつもは東京から彼に直接電話してピックアップをお願いするのだが、今回ばかりはマニラでの予定を成り行き任せにしていたので、アンへレス移動の日時を固定していなかったのだ。
結局マニラから「B」に直接電話して、いつもの料金で迎えに来てもらうことにした。
「OK、それからチップもね!」
「B」もそのとき初めてしぶとい言葉を吐いた。
「ノー、ノー、全部込み込みだ。前からの約束だろ」
きつく言ったら、「B」は電話の向こうで笑いながら「分かった分かった」と答えた。
ペソはこのところ暴落している。米ドルに対しては深刻な落ち込みだ。だから、あちらこちらで何かといえば「値上げ」や「チップ」を打診するようになった。苦しい家計を忖度すればその「あさましさ」の意味は分からないでもない。
「B」のピックアップは、最低相場より片道300ペソほど安い。オレの場合には、往復で利用するので、安さのメリットは倍になり無視できない。600ペソ浮けば、ハッピーアワーのバーで、サンミゲルビールが12〜15杯分は飲める勘定だ。長いあいだ高い授業料を支払った末に、自分の足で見つけた格安ピックアップサービスだ。
仕方がないので部屋が用意できるまでホテルに荷物を預け、昼食と両替のために灼熱のフィールズに出ることにした。雨季が明け、輝度を増した空気が鋭利に乾いて目に突き刺さる。雨季の激しいスコールに打たれ続けた道が、幾度となく土を掘り返されたのだろう、路面は疲弊し傷みが激しく、水溜りでもないのにオレは足もとのでこぼこを細かく迂回して歩かなければならなかった。
前回この地を訪れてからまだ1ヶ月あまり。もういくつかのバーは姿を消し、新しい店に変わり内装工事をしていた。このところ、バーの閉店や開店のサイクルが短くなってきている気がする。
KOKOMOSの奥のカウンターに座り、アイスティーと好物の「シーフードチャウダー」で軽く小腹を満たした。そして両替をしようとジープニーステーションの方角に歩いて向かった。午後の早い時刻、通りのいくつかのバーはすでに開店していた。
ある店の前を通り過ぎようとしたときだった。ドアの前の客引きテーブルに着いていた女が、オレの姿を認め、突然「オィ(あら)」と声を発し、さっと店の中に入ったかと思うと、すぐにマネージャーらしき女を引きつれて出てきた。彼女もオレの顔を見るなりやはり「オィ(ねえねえ)」と奇声を発し、上体を折り曲げるようにしてオレを手招きし挙句の果てに二の腕を取って店に引き入れようとする。どうやら、この連中はオレを知っているようだったが、オレのほうはといえば、まったく彼らに見覚えはなかった。
目もくらむ明るさのフィールズ。開け放たれたドアの内部の、通りと店内を隔てる重いカーテンを掻き分けて、ズルズルと中に引き込まれるにまかせて足を踏み入れた。閉じきった瞳孔が内部の暗がりに順応できず、どす黒い暗闇の空白が数秒間続いた。やがて目がなれると、すでに何人かのダンサーが、店の中央にある楕円形のステージで踊っている姿が浮かんだ。
オレの姿を見て、ダンサーたちもなぜか色めき立つ。妙なことにきゃあきゃあと嬌声を挙げるものもいる。ほかにも客は何人かいたが、ダンサーたちはすっかり仕事を忘れ、踊りの振りを乱して店の中央で騒然となっている。
やがてステージの中央に、踊り子たちから背中を押されるようにして、ひとりの小柄な女が半歩前に歩み出た。女は両腕で自分の胸を抱きしめ、はにかむような格好をして立っていた。オレを招き入れたマネージャーの女は、片手を斜めにぴんと伸ばして、ぽつねんとステージに立っている小柄な女の方を指差している...。
それはまるで、ミュージカルかなにかの一シーンのようだった。
ベトナム戦争末期のサイゴン(ホーチミン)にある場末のゴーゴー・バー。初めて客に接する「キム」という女...。そして、同僚に誘われて恐る恐る歓楽街に連れてこられた、新米のアメリカ兵クリス。ふたりは、お互いの仲間にはやし立てられ、けしかけられながら、緊張に身を硬くし初めて言葉を交わし合う...。
ロンドンとブロードウェイでのロングラン・ミュージカル「ミス・サイゴン」のあの冒頭のシーンが目の前によみがえったような、それはまるで出来過ぎた芝居に思える不思議な光景だった。
女は口もとに、まばゆいばかりのえくぼをたたえている。そして、ステージの上から瞳を輝かせてオレを見下ろしていた。女には、確かにどこか見覚えがあった。オレは場の空気にあらがうこともできず、ボックスの席に着くなりそのコを指名し席に呼んだ。ダンサーの中には、してやったりと拍手するものたちもいた。いったい何が起きているのか?
ステージをしずしずと降りながら、水着の腰にスカーフを巻き、彼女はソファの私の隣に腰を沈めた。小さな体には不釣合いなほどに膝まである長いエナメルのブーツが、けばけばしい店内の照明を反射して黒く怪しく光っている。ブラは、わざと薄手の生地にしてあり、それを透して豊かな乳房の頂点にうっすらと乳首が浮き上がって見えた。
大胆なそのコスチュームから想像するに、この女が店で高いレベルの給料に挑んでいることを思わせた。
「待ってたよ、ホントに。フライデー、サタディー....週末になるたびに、今日は来るかな来るかっていつも思ってた」
「..........」
このとき初めて、オレが目の前の女にとって、大きな存在の客であったことを知った。何ということだ。マニラとは違って、アンへレスでは一期一会が実に濃いことは以前から気がついていた。だが、この1ヶ月あまり、正直言ってオレはただの一度もこの女のことを思い出すことはなかった。
「どうして、電話してくれなかったの?」
「電話....?」
電話番号をもらった記憶は、まったくなかった。ひょっとしたら、ほかの客と混同しているのかしれない。プロの記憶力には感服するが、それでも無数の客と接するこの世界の女だ、当然思い違いってものはあるだろう。だが、仮にそうであってもいい。オレの顔をちゃんと記憶していて、彼女の思い出の引き出しの中にしまっておいてくれていたことだけはありがたいことだ。引き出しの中身は決して悪いものじゃなかったようだし、時々こまめに引き出しては懐かしんでくれていたということだ。「嘘でもうれしい」っていうやつさ。
「私の名前まだ覚えてる?」
「.....(ゴメン、まったく覚えていない)」
「いいわ。また教えてあげる。ロ、エ、ナ、こんどは忘れないでね」
ロエナと名乗った女は、店のフロアを巡回するウエイトレスに紙とボールペンを持ってきてもらい、その上に名前と携帯電話の番号を書いてオレの目の前に差し出した。オレは、ジーンズのポケットから携帯電話を取り出し、書いてあるものをそれに記憶させた。
「待ってたんだよ。ホンとだよ」
だんだんオレのほうも催眠術に誘導されるように、ロエナの記憶がよみがえってきた。しかし、あくまでもそれは断片的で、思い出の像は完全なストーリーに結ばなかった。それにしても、これほど再会を喜んでくれるとは....。オレは妙な気持ちになった。
別にうぬぼれで言うのではないが、オレはどこにいっても目立つ客らしく、女たちから濃く記憶されてしまうようだ。日本のPパブでもそうなのだ。それは遊び人としていいことでもあるが、逆に目立ちすぎで厄介なこともあった。
それから少しの間、ロエナと暖かく、くすぐったい会話を交わしながら、ふたりして午後の早い時分、まるで長い年月知り合っている恋人どおしのように、肩やほほを寄せ合った。周囲の目を気にせずに、バーのなかでダンサーやGROが「甘いしぐさ」をしてくるのも、アンヘレス、バリバゴのえもいえぬ大らかな空気といえなくもない....。
バーは、早い時間だというのに込み合っていた。彼女をバーファイン(BF)しようと品定めしていたのだろうか、オレたちの振る舞いを見て、ステージにかぶりついていた日本人の客がひとりさっと店を出て行った。
オレはロエナに二杯目のLDをふるまった。もう行かなければと思ったからだ。
それと前後して、ふたりの会話が少しぎこちなくなってきた。彼女が何を考えているの分かりすぎるほどわかった。心はまるで水族館の水槽のように透けて見えていた。だから、オレのほうから切り出した。
「これから、友だちに会う約束あるから、もう行かなきゃならない。でもあとでまた来る。そうだな、5時でどうだい。それからアンヘレスシティのショッピングモールに買い物にでも行こうよ」
「いいわ、あなたに任せる」
オレの、というより客のそのひとことを待っていたのは明らかだった。ロエナの顔が突然ぱあっと輝き、深いえくぼを刻んだ口元に、歯並びのよい真っ白な歯列がのぞいた。
アンヘレスに住む友人が待っているはずのバーに立ち寄ったら、「たった今帰ったばかり」だといわれた。恐らく自分の事務所に向かったのだろう。この狭い町では、人を追いかけてもしかたがない。日が沈むころには、どこかのバーで必ず遭遇するはずだからだ。
オレは市場の近くの両替商で円をペソに替え、ホテルの部屋に戻って仮眠した。
約束の5時を少し回ったころ、ふたたびロエナの待つバーに舞い戻ると、彼女のグループのバッチ(順番)は、ダンスの休憩に入っていた。ダンスは二つのグループが30分ごとに交代でステージに上がり踊る。彼女は踊るコスチューム(水着)のまま、奥の客席のソファで同僚のダンサー何人かとおしゃべりに興じていた。オレが約束どおり戻ったことで、彼女もほっとした表情をした。
この世界では、客とダンサーのあいだの空約束・すっぽかしは日常茶飯事だ。「また後でくる」というセリフは、「あんたに興味がない」という遠まわしな表現にほかならない。彼女もオレがほんとうに現れるかどうかは半信半疑だったに違いない。
普段着に着替えた彼女と一緒にオレは店を出た。フィールズ通りに出ると、ロエナはごく自然にオレの腕に自分の腕を絡ませてきた。夕方の日差しはまだ強かった。バリバゴの出勤ラッシュが始まり、オレたちは何人ものバーの女たちとすれ違った。「シャンペン」「Gスポット」「カンボジア」...。軒を連ねるバーの前にも、たくさんのダンサーやGROがすでにたむろしていた。その女たちがすべて鋭い視線でオレたちを見つめているような気がした。オレは、できるだけ目立つまいと目を伏せ、無駄な抵抗を試みながらマッカーサーアベニューの方角に急ぎ足で向かった。
「そんなに急がなくてもだいじょうぶ」
小柄なロエナが、息を切らしながら言った。急いでいるわけじゃない。できるだけ早くフィールズから逃れたいだけだった。かつてBFしたり指名したりした女や、その知り合いの視線が気になっていたのだ。オレもこの町でちょっとは知られた顔になっていた。
安いTシャツでも買ってやろうと思った。ロエナのアイデアで、オレたちはアンヘレスシティの「ジェンダーモール」に行ってみることにした。行きかたをたずねたら、彼女は「ジープで行く」と言った。オレは「やったあ!」と思った。フィールズの一本道で、二度ほどジープニーに乗った経験はあったが、遠出するのは初めてだった。路線がわからないので、アンへレスシティまで、オレ一人じゃ決して乗れない乗り物だった。
「ひとり4ペソ、安いでしょ。私にまかせておいて」
オレは子供のように興奮した。
(でも、待てよ。4ペソ?)
あんなに遠くまで行くのにふたりで8ペソしかかからないって、そんなのありかい。いままで、フィールズをちょっと走るだけで、オレはひとり分で9ペソも払ってたんだぜ。ひょっとしたらいままでしっかり外国人料金を払わされていたのか....。まあいいさ。しこたまこの町に世話になりながら、町には一度もチップをあげたことがないんだからな。オレはポケットの中からしわくちゃの10ペソ紙幣を取り出して、ロエナの手に握らせた。
ロエナは、マッカーサーアベニューの北の方角に目を凝らしながら、目的地に向かうジープニーを物色した。道はいつになく激しく渋滞している。
「あらあ、変だわ」
ロエナが怪訝そうな声でつぶやいた。
「そうか、今日はフィエスタなんだわ。この道ジープニーは走れないのね」
ロエナは、何かに納得したように独り言をいい、それからマッカーサーアベニューの反対側に視線を向けた。
道の両側にはたくさんの露店が、いままさに店を組み立てようとしていた。車道は歩行者天国のように、人であふれかえっていた。まるで日本の縁日と変わらぬ光景だった。
ロエナは私の手を引いて、その方向にどんどん歩いて行った。オレは、もの珍しくただあたりをキョロキョロしながらその後をついて行った。
「あとでここにまた来てみたい?とってもにぎやかになるよ」
「うん、もし時間があったらね」
ロエナは不思議なくらい、機転を利かせていつもオレの心を読もうとした。こういうフィリピ−ナにめぐり合うのは初めてだった。
やがて、バイタクが道の一方にズラリと一直線に並んでいる場所まで行き、そこでロエナは順番を待つ先頭の運転手にアンヘレスシティの行き先を告げ、そこまでの料金を交渉し始めた。そしてオレのほうを振り向いて言った。
「今日は大変な渋滞だから、100ペソだって、だいじょうぶ?」
ロエナ自身はその料金に納得していないようだった。しかし、オレは即座に「いいよ、それで」と答えた。
ロエナが先に乗り、オレが続いてマッチ箱のような座席の箱に体を押し込んだ。かなり窮屈な空間だ。自然にオレの腕が彼女の肩にかかり、その小さな体を横で引き寄せる格好になった。
乗ってからも、ロエナはなおもしぶとく交渉した。
「ねえ、100ペソはあんまりじゃない?80ペソでいい?」
しかし、運転手は頑として譲らなかった。
走り出すとともに日は急に沈みかけ、あたりが薄暗くなった。それと同時に渋滞はますます激しくなり、バイタクはちっとも先に進まない。右も左も前も後ろも、停車同然のクルマとバイタクの洪水だ。それらが、いっせいにクラクションを鳴らしまくり、力まかせにアイドリングを繰り返す。ロエナは、いつのまにか手のひらで鼻と口を覆っている。中古に中古を重ねたバイクのエンジン。停車中でも思い切り吹かしていないと、ギアが入ったときエンストを起こすのだろう。とにかく「ブルブル」「バリバリ」と右も左も排気ガスを競い合って撒き散らしている。
バイタクは思いもかけず、フィールズを西に向かいフレンドシップの方角に走った。フィエスタの異常な渋滞を避け、ずいぶん遠回りの道を選んだことがわかった。
途中ロエナはオレの右腕を何度も自分の方に引き寄せた。歩道側に座っているオレが、むき出しの状態で携帯電話を握っているのが気になるらしい。
「誰かに取られるかもしれない、注意して」
繰り返し彼女はそういった。
そういえば翌日KOKOMOSのカフェに入ったときも、オレが携帯電話を無造作にテーブルの端に置いていたら、彼女はすぐにそれを手に取って二人のあいだの空間に置きなおした。彼女は自分の携帯電話をいつもバッグの中にしまっていた。
アンヘレスの「ジェンダーモール」は、マカティの「グロリエッタ」などとは比べものにならないほど小さい。日本でいえば地方小都市のデパートほど。だが、インショップ形式でデパートとしてはひととおり何でもそろっている。週末の夕刻とあって、モールの中は人で込み合っていた。
エスカレーターで3階に上がり、カジュアルウェアを売る「LEEショップ」という名前の店に入ってみた。あの「Lee」とは似て非なるものだろう。
ロエナに、気に入ったものがあれば試着してみるよう勧めた。彼女はいくつか物色して、白地に、肩から腕の部分がブルーの長袖のシャツを見つけ試着室に入った。出てきて「どう?似合う」と聞くので、「ああ、似合うよ」とぶっきらぼうに答えた。正直いって、そういう質問は苦手なのである。選ぶ人間が気に入ったものを着れば、それが似合うということなのだろうと思う。きかれたオレはこそばゆかった。だいいち、女の買い物に付き合うなどオレにはまったく性に合わない行為だった。フィリピーナたちはマメに扱われたりプレゼントをもらうことを好むという。オレはきっとフィリピーナと付き合う資格がない男かもしれない。彼女を買い物に誘ったのはオレのほうだった。柄にもないことを時々やらかしてしまう。
結局ロエナは、最初に試着したシャツを買った。日本円にすれば600円程度のささやかなプレゼントだった。
それからまた、バイタクに乗り、フィールズのカフェ「マルガリータ・ステーション」に戻った。オレたちはそこで軽い夕食を摂り、前回と同じように数件のバーを一緒にホッピングした。最後にロエナの店に再び立ち寄り、小一時間ほどくつろいだ。ロエナは、普段着のまま水着のダンサーに混じってステージにあがり、楽しそうに踊っていた。深夜を少し回ったころオレたちはシカゴパークホテルに帰った。
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