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タニヤとはいえ、ある意味では「パッポン地区」の一角をさす呼称である。日系や中国系ビジネスマンの夜の社交場として知られるが、行ってみると写真の手前から奥までの、実にこじんまりとした通りがひとつあるだけで、ここにカラオケクラブがひしめいている。新宿歌舞伎町や錦糸町、上野の歓楽街に行きなれている人々には、うら寂しく物足りなく見えるかもしれない。 ただし、どの店も、優に２００人は越すかとみられる女性たちが働いていて、「選ばれ」て小部屋に招かれることを期待している。 昼のタニヤの表情は化粧を落とした女の寝姿のように、ものしずかでさりげない。 [戻 る] [トップに戻る] |