ハジャイの町並みその4




[タイシルク屋]

路上観察をしていたら、ハジャイ最大のショッピングモールの正門脇に、どこからともなく手押し車を押してひとりの女性が現れた。するとアリが砂糖に群がるように、あれよというまに人垣ができ、積んでいたタイシルクが飛ぶように売れた。まるでデパートのバーゲン・ワゴンセールのようだった。よほど買い得のシルクなのだろう。ここは商売の町ハジャイなのである。




[ツーリストインフォメーション]

「Niphat Uthit3通り」沿いにあるツーリストインフォメーションオフィス。中年の女性係員がいて、親切に案内してくれる。




[幸福のスズメ]
「Odeonデパート」前の路上で幸福のスズメ売りに出会った。かごから解放してやると運が向いてくるという。中の鳥の数で料金が違う。同じ商売は、ミャンマーのヤンゴンやカンボジアのプノンペンでも見かけた。




[インターネットカフェ]

「ピンクレディ・ホテル」のすぐ裏手の通りにインターネットカフェがあった。日本語の読み書きができるPCが置いてあり、私は一日最低一回ここを訪れてメールのやりとりをした。ボーレート56K/bpsのモデムである。わざわざ広告の垂れ幕が出ているところを見ると、これで最速のスピードだと言っているのかもしれない。タイはフィリピンよりもインターネットの日本語環境が整っているように思った。



[宣伝カー]

何度も見かけた広告。自動車の荷台を加工し拡声器で町中を練り歩いていた。とっさに、浅草や三ノ輪でよく見かけたヌード劇場の宣伝カーを思い出した。ここで見かけたものは、日本の有名AV機器メーカーの広告だった。



[ライブカフェ]

この町の夜の楽しみのひとつが、いたるところのカフェで行われているライブ演奏である。小さな町のいたるところにライブカフェがある。写真の店は有名な「ZULU」。駅前から伸びる「Thamanoovithee 通り」沿いにある。


[日本語ブーム?]

奇妙なことだがタイでは日本語の「ひらがな」ブームが起きている。この町を訪れる前にそういう情報にふれたことがあった。それを確信する証拠に出会った。ごらんの店は缶ジュースなどの飲料を販売しているが、店の前のバナーには「すいか」というひらがながプリントしてある。ひらがらは、文字としてより視覚的なデザイン要素とみているようだ。