あやしいハジャイその1




[フカヒレとツバメの巣専門店]

名物のフカヒレとツバメの巣。いずれも乾燥した状態で売っている。調理するときにはお湯で戻して使う。大変貴重な食材で、店に陳列してあるさまを見ても敷居が高い。お土産や贈り物として売っているが、値段を聞いてちょっと買うのをためらってしまう。




[フカヒレとツバメの巣専門店2]

ただし、この手の貴重品につきものなのが「ニセモノ」で、市中のレストランでもまがい物を食べされることも多いと聞いた。写真を撮っていたら、店の奥から主のような小男が出てきて「やめろ」と言いたげな表情で睨みつけてきた。きっと何か後ろめたい商売をしているんだろうととっさに思った。




[ハジャイ最大のディスコ”ハリウッド”]
夜9時過ぎになると、ハジャイの若者が大挙してここに集まる。カタチばかりDJがいるが、かかる曲かかる曲が「大音響」で隣の人間の話し声などまったく聞こえなくなる。選曲も似たようなビートとテンポ、リズムのものばかりで、しばらくいると飽きてくる。当然、行きずりの出会いを期待する人間でごったがえしている。ただし、真っ暗なので、年齢・性別などの確認はかなり難しいかもしれない。




[オデオンデパート前のツーリストボックス]

航空券の販売やオプショナルツアー、市内観光、車の手配などなんでもやってくれる。このボックスに近づいてみたら、下のようなボードが目についた。「ハリマオ・ショー」??なんだこれは、俺の名前が使われちょるやないか。ちょっとあやしいにおいを嗅ぎ取った。



[ハリマオショー]

カウンターのお兄さんに「これ何なの?」と聞いたら、いろんな下半身芸を見せる早い話がストリップショーだった。すぐさま申し込んだら、バイクの後ろに乗せられ、町の郊外に連れていかれた。会場の中はマレーシアやシンガポールからの団体旅行者のカップルでごったがえしていた。かぶりつきの席には中国系の若い女性がたくさんいた。吹き矢ショー、縫い針ショーなどがあったが、これはあきらかに「オカマ」だった。その他実際の男女の白黒ショーなんかもあった。



[赤い郵便ポスト]

バンコクのパッポンやパタヤをはじめとする遊び場は、アメリカ人がこの国に残して行った歓楽システムだが、ほんらいタイといえばMPが主流だといえるのではないか。しかし、この町はといえば、MPがあるにはあるが主流はいわゆる「置屋」である。Niphat Uthit 3 Roadをまっすぐ南下しSripoovanar Roadとの交差点を過ぎると急に道幅が狭くなり
Phiphat Pakdee Roadという名前の道に変わる。これをなお直進すると左手に赤い郵便ポストが見える。この手前を左折すると、ハジャイで有名な置屋街がある。


[SK Stardust Hotel]

上記の赤いポストの目印がある角を左折するとすぐ右手前方にビジネスホテルのような建物が飛び込んでくる。「SKスターダスト・ホテル」である。このホテルの周辺の通りに軒を連ねて置屋が立ち並んでいる。マニラなどのように、塀で囲まれた民家を装って、見張り番が木戸の前にいる.....、といった暗さはまったくなく、それはもう開放的な雰囲気である。この点からもハジャイという町のおおらかさ、開けっぴろげな空気をうかがい知ることができる。