■基本的に「恋愛要素がメインとして扱われている」ゲーム作品のことを指します。
■世間的には「恋愛ゲーム=美少女ゲーム=エロゲー=ギャルゲー」という捕らえ方が一般のように
なってきている時勢ですが、互いに影響を及ぼしている、それぞれ独立したジャンルのものという意識を
まず置いておくことにします。
■「美少女ゲーム」と呼ばれているものに対してですが、これはその商品価値の大半を「作品内に登場する美少女
キャラクター」に依存するものを指します。それから、「ギャルゲー」もほぼ同意語にあたります。
ですから、作品内容は美少女キャラクターをどう立たせるか、どう魅せるかに徹底させます。
その「美少女ゲーム」ないし「ギャルゲー」という「美少女キャラクターをどう表現するか」という命題の中で、
表現方法を「性的表現」に特化させたものを「エロゲー」といいます。つまるところ、「エロゲー」というジャンルは
「美少女ゲーム」という中の一ジャンルに過ぎません。
そして「エロゲー」の中でも、「性的表現」の過程をどう描くかによって色々ジャンルも分かれ、それらは二次的な
フェチシズムと同じように描かれます。異論もあると思いますが、AVみたいなものだと考えるのが早いです。
ここでは、「エロゲー」における「性的表現」の技法を、「純愛系」と呼ばれるものに特化させます。
■さて「家庭用」になると、「美少女ゲーム」の表現を「性的表現」に依存させることが不可能になります。
それら「美少女ゲーム」の発祥は、アニメ依存の「キャラクターゲーム」であったように、家庭用で「美少女ゲーム」
を貫く際には、設定的にアニメーション・漫画のようなフォーマットを置く場合が多いです。
そしてその表現技法の中に、「美少女キャラクター」を「恋愛表現」によって特化させた「美少女ゲーム」があります。
それが、ここでいう「美少女ゲーム」内における「恋愛ゲーム」のということになります。
■つまり、「美少女ゲーム」ないし「ギャルゲー」内での表現技法を「恋愛要素」に特化させたもの(「エロゲー」内での
「純愛系」と同意義)を、「美少女ゲーム内における恋愛ゲーム」と呼ぶことになります。
ですので、「エロゲー」はあくまでも「美少女ゲーム」の一ジャンルであり、そこに存在する「恋愛・純愛表現」における
「美少女キャラクター」の表現は相互しますが、決して「美少女ゲーム=ギャルゲー=エロゲー=恋愛ゲーム」ではないと
いうことは、常に心の中に置いておきたいところです。
■最近では女性向けの「恋愛ゲーム」も多数登場しています。
これらは「美少女ゲーム」ではなく、「美少女キャラクター」を商品として特化させたものではなく、反対に「美少年キャラ
クター」を商品特化させたものがその大半にあたります。
そして、その「美少年キャラクター」の表現媒体としても「恋愛要素」は展開されます。これは主人公を女性とし、対象を
男性とするものから、男性同士の恋愛を表現するものなどを指します。
これら「女性向け」と称されるものは「乙女ゲーム」とも呼ばれますので、「乙女ゲームにおける恋愛ゲーム」として存在
する作品も、たとえボーイズラブであろうとも、家庭用で発売されているのならばここでは取り扱います。
■以上のことを踏まえた上で、ここでは「家庭用で発売された恋愛ゲーム」を扱う、という信念のもと展開されます。
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