ヒューネックス&D3パブリッシャーPS2参入の第1段として製作した作品。 事前から広告面でも力を入れ限定版も3種類用意、キャラクターデザイン・原画にきみづか葵氏を採用するなど意気込みが伺えた。 とは言え、それらの行為が全て受け入れられるという保障はどこにもないのである。 |
芸能人が入学することで有名な明光学園に入学した主人公。 アイドル歌手、グラビアアイドル、モデル、女優、声優、バラエティタレント・・・身近なようで遠い存在の彼女達。 そして彼の3年間が始まるのである。 |
タイトルから察するように、本作のキーワードはアイドルです。つまり芸能人一般。 何と言うか「アイドルがクラスメ〜ト」というサブタイトルが本作の全てですね、それ以上でもそれ以下でもない。 本当にアイドルがクラスメートなだけの、平凡な作品です。 システムはオーソドックスな一週間特定コマンド実行型自己育成シミュレーションタイプです。 基本は自己育成→対象キャラクターとデート取り付け→シナリオ展開→エンディングと、割と古典的なもの。 ノベル系に慣れている方にはしんどいかもしれませんが、この道が長い方には問題ないシステムかと。 その他特殊システムとして+E.T.S(エモーショナルトークシステム)というものが存在する。 これはデート中会話の際に登場し、従来の対象キャラクターによる問いに選択肢で答えるのではなく態度で返答するというもの。 各問いに肯定・否定・どちらでもない3つの返答態度が用意され、文章化された返答によるプレイヤーへのストレスを軽減するものだと言う。 ・・・とりあえず、このシステムはすでに使われているという疑問は置いておこう。 妙にロードが遅かったり、システムのテンポが悪かったりとプレイ環境に関しては難有り。 何と言うか、悪い意味で古臭い匂いがする作品に仕上がっている。 本作の制作スタッフは、恐らく「恋愛ゲーム」という概念が当時として5年くらい前で止まっているように感じられる。 それから年齢的にかなり上の方がメインで関わっているのではないか・・・と推測されるのだ。 システムや設定回りから安易に察せられますし、何より「アイドル」という単語でこのようなこってり味に仕上げるのは今のセンスではない。 邪推かもしれませんが、スタッフは本作をマスターアップした後に「これは新しいぞ!!」何て思ったんでしょう・・・可哀相に。 そんなワケで、本作は上記したように「何もかもが悪い意味で古臭い」作品です。 少なくともエロゲーにしておけばある程度話題はさらえたんでしょうけどね、何にせよオススメは出来ません。 今買うなら廉価版で。中古だと限定版が同じくらいの値段で売っていますが。 |