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毎日コミュニケーション製作というだけで色んな意味で期待が広がる、そんな作品の一つ。 ＰＳ版発売後にＰＣに移植もされたが、残念ながらそちらの方は詳しく知らない。 そもそもＰＣに移植するほど人気や需要があったのかさえ謎である･･･当時のギャルゲーバブルは末恐ろしや。 |
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とある私立高校に転校してきた主人公･桂木圭。 何故か男女一緒の学生寮･双葉寮での寮生活と共に、彼の新しい学園生活が始まる。 そして、その「圭」という名前に胸を躍らせる少女･河合めぐみの姿もあった･･･ |
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男女一緒の学生寮とか言って、もう無謀過ぎる。 しかも取り扱い説明書にも「何故か男女一緒の･･･」と書かれてある、本当に何故かかなり気になるところではある。 とはいえそれ以外の設定は無難なところ、その設定以外の部分は散々な感じですけど。 システムはオーソドックスな一週間特定コマンド実行型自己育成シミュレーションタイプ、早い話がときメモの亜流です。 バイト及び所持金の概念が加わった程度で、特に目新しい箇所はシステム的には無いです。 ただし、本作の特色として主人公を選択出来ること、告白＝エンディングでは無いことが挙げられます。 プレイ開始時に主人公を男･桂木圭か女･河合めぐみのどちらかを選択し、それぞれの視点でゲームを進めていくことが可能。 一方では友人でも、一方では攻略対象になるという視点の変化については特異的ですが･･･ それほどパッとしているわけでもないです。ただキャラクターを変えただけな感じで、ユーザーアピールが足りていないような。 そして本作はゲームの途中に告白が可能であり、その後も交際した状態でゲームを進めることになる、 本作のエンディングは全て卒業式に集約し、ゲーム開始の４/１からの１年間告白したり･振られたり、そんな日々を送ることになる。 恐らくはゲーム本編にリアリティーを取り入れようとした結果なのでしょうけど、勿論その手の作品で成功した例はありません。 ゲームの真価はシステムであり、リアリティーではありません。それはいくらテーマが恋愛といえどもそうです。 そんなワケで、いつでも告白出来るシステムは成功しているとは言えません。 最も失敗している点は、交際状態であってもお互いの関係が全く変わっていないこと。イベント･通常会話においても、です。 交際後のデート等でも特殊な会話や態度などを用意しても良いはずなのですが、その辺りに強烈な違和感が。 それでも二股かけようものなら修羅場、交際状態だと言え構まわなければ相手に捨てられます。 イベントも少ない上に、このような作業プレイをやらされると苦痛になってくる。 キャラクターそのものの表現も甘いですし、男女主人公なのに掛け合いなどのシーンもインパクトが薄かったのも難。 システム回りのテンポも悪いければ、ロードも長い。Ｄｉｓｃ２枚組みで２枚目からの起動は不可能。 悪い箇所ばかりが目立つ作品です･･･それほどやり込んでいる作品ではないので、良いところも探せばあるのでしょうけど･･･？ 長所として挙げられることは少ないですが、とりあえず男女主人公なので女性ユーザーにはちょっとだけオススメ。 ゲームそのものはともかく、出演声優の方々にはかなり力が入っているようなので。 それから舞台となっている高校の女子制服がかなりエロイです、何か某パーラーの制服のような形状。 ･･･こんなことしか長所がないのかと悔しくなってきますが、主人公２人の主軸となるシナリオは中々のもの。 何故か妙に長いアニメーションが用意してあるところなど好感が持てる。その肝心のシナリオは色んな意味で凄いです、必見。 ＯＰムービーからの複線があのような形で･･･しかも･･･あんなどうでもいいような設定で･･･ とりあえずシステム的にもゲーム的にもはっきり言ってどうでもいい作品なので、ゲテモノ好きな人はどうぞ。 |