*おまけ、もしくは雑記。もしくは、練習用作品に対する自己問答*


-Ending-

■はい、エンデイングです。
 随分前の日記で、「色々あって描けない」とは書きましたが、一応体裁としての終了を。
 …いや、体裁すらになってない気もするけど。手屁。

■終了の一つは、「内容は聞いたことないから詳しく分からないけど、同じメンバーのオフィシャルでのドラマがある」こと。
 オフィシャルと同じことしてもつまらないですし。
 …いや、内容本当に知らないので、全然違う話かもしれないし、似通っている話かもしれません。
 ただ、そんなこと確認するために、わざわざアイマスのドラマCDとか聞きたくない。
 あのつまらなさは異常過ぎる。
 理由のもう一つは、このペースで描いてると絶対に終わらない、他のことに手が回らない、から。
 もう少しでもいいから、話を短くまとめるスキルが欲しい。
 物語の構築が下手なのは致命的だ…

■こんな話を最後まで読みたかった人がいるかは分かりませんが、折角なので「Vision/2」以降の流れをざっと。
 こういう話にするつもりだったんですよー、って感じで。

 【06-3rd Week】
 解散コンサートのパンフレットや、限定グッズの見本が事務所に送られてくる。
 そこかしろに刻々書かれる「Final」や「最後」の文字、それらを見て苦笑する面々。
 パンフにある解散に向けてのインタビュー記事、その後の目標をある程度明確に答えている伊織/律子に対して、春香のインタビューの中身は非常に空虚だ。「今はまだこの場を大切にしたい」など、現状に固執してる節が見え隠れする…
 そんな伏線を見せつつ、プロデューサー登場。レッスン会場に向けて事務所を後にする。
 休憩室だか会議室に置かれたパンフを中心にフェードアウトして、了。

 【07-Vision/3】
 「納得できません」と、場所は事務所の社長室から始まる。
 声を発したのはプロデューサー、それに対して、社長は「何が、納得、出来ない?」とクールな返答。
 期間内に多くのファンを勝ち取れなかったのは自分の才能の無さだが、三人の少女らには自分にはない可能性と未来がある。
 解散を表明したあとの世間の反応や、解散コンサートのチケットの売れ行きなど、具体的な例を挙げて「彼女らはまだ戦える」ことを社長に訴えるプロデューサー。それでも、耳を傾ける社長の表情は伺えない。
 「アイドルは、偶像であり、商品だ」
 時代、世代、それらの何も持たない平凡な一般民が同一化することによって、一時の夢を見るための装置でしかない。
 提供側に在籍するプロデューサーも、そんなことは分かっているし、黒い部分も山ほど見てきた。
 それでも、彼は叫ばずにはいられない。
 そんな彼に対して、社長は若さと甘えを指摘し叱責を飛ばすが…
 現状をただ嘆くよりも、自分や三人の少女達のこれからのために、今があることを伝え激励する。
 こうして、プロデューサーも解散コンサートへの明確な意思と、その先を掴み取り、了。
 顔を描かない/ほぼ全てのコマをシルエットで、という演出の実験も兼ねた話になる予定だった。

 【08-4th week】
 解散コンサートまで残すところ一週間を切り、近辺が慌しくなってくる。
 外周回りは多いわ、レッスンは厳しくなるわ…
 …実は、このシーンでこれ以上のことを特に考えてはいなかったりする…
 一応、デビュー当時から世話になっているラジオ番組に出演して、コンサートの告知、それからずっと彼女らの成長を見守っていた一人として、番組のラジオDJが現在の心境を問うような構成にする予定ではあった。
 ここで、3人もアイドルを続けるの?という感じで。
 一応体裁として何も答えない彼女ら、その辺はプロの対応である。
 しかし、その言葉は春香の心に反響するのであった。

 【09-Vision/4】
 最後の一週間は事務所が用意したホテルで都内に滞在、という伏線があるように、レッスン後疲れたままホテルに戻る春香。
 ベッドに倒れこみ、プロデューサーは厳しすぎるだとか、伊織は相変わらず生意気だとか、あくまでソフトに愚痴る。
 そんな時、携帯が鳴る。出ると地元の両親から。
 両親にとって、春香はアイドルよりもまず娘である。一人を心配する両親に対して、事務所が用意した安全なとこだからと軽く会話。
 しばらくするとまた電話、今度は地元の友人達から。
 その友人達にとって、春香はアイドルではなくただのドジな友達である。他のメンバーに迷惑かけてるんじゃないよー、と、気楽な会話
 忙しい現状の中で、アイドルとしての自分と、何の変哲も無い少女である自分の境界線が曖昧になっていく。
 解散したら、どうなるのだろう。
 プロデューサーは、伊織は、律子は、自分の前から姿を消すのだろうか。
 衝突もあって、失敗もあったが、アイドルとしての自分は非常に充実していた。
 それでも、ただの少女でいてもいい、居心地の良い空間が後ろから手招きする。
 解散してしまったら…
 単純に、春香はずっとこのままでいたかっただけであり、解散したくないと明確に意識して、了。

 【10-Last Lesson】
 コンサート前日、最終レッスン中。
 春香にキレがないのを示唆しつつ、とりあえずは完璧な状態を迎えることは出来た。
 レッスン後のシャワー室、談笑しまくる伊織/律子に対して春香は無言。一人で先に上がってしまう春香に対し、「柄にもなく緊張してんじゃないの」と伊織は言うが、律子はそんなんじゃないと一蹴。各所で描いてきた、春香と律子の距離がここで生きる。
 一人で黄昏ている春香、その表情は暗い。そこに現れる二人。
 解散を目前にして平然としている二人に、春香は問いかける。どうしてそういられるのか、そしてこれからどうするのか。
 胸中の不安や怯え、迷走している自分を告白する。
 伊織、「そんなくだらないことで悩んでたの、呆れた!」とばかりに、自分はこれからもアイドルを続けることを宣言。
 律子、「悩むこと自体は良いことだけど、それに飲まれては駄目」だと、自分は裏方に専念することを告げる。
 誰かに言われたからこの場所に立っているわけではない、確固たる意思と、憧れと夢と、あらゆるものを背負ってここまできた。
 不安も、恐怖も、未来も、自分の中にある様々な感情は、そんな簡単に割り切れるものではない。
 今本当に大切なのは、応えること。
 アイドルとして出来ること、全ての支えた人に応えること。
 解散に怯えるよりも、それにしっかり応えて、その上で先を見つめればいいだけのことに気づかされる。
 新しい明日のために。

 【11-Message】
 ついに当日、現地入りした彼女らはドームを前にしてはしゃぐ。
 リハーサル前、一足先にステージに立った彼女らは、その大きさと、威圧感に武者震いする。
 ここで、改めて思う。
 プロデューサーや、社長や、小鳥や事務所のみんな。自分達を応援してくれているファンのこと。
 今自分達がここにいられるのは、何よりもその大勢の人達の声があったからである。
 だから、それに応える。
 自分だけが言える、自分達だからこそ言える、最高の言葉を。
 コンサートを必ず成功させる!と、ステージ上で彼女らは誓う。

 コンサート開始…文章で表現しづらいが、コマ割と構図を駆使して描く。セリフはない。
 モノローグ、今自分達が最後に伝える言葉。
 高揚感や充実感、様々な人達のこと。そして、ただ単純に歌を歌うことが好きだった自分のこと。
 光の中で、春香は認識する。
 この先のことを。

 【12-Epilogue】
 事務所内で慌しく作業する律子、それを気遣う小鳥。
 「全く、これじゃアイドルやってた方が何倍も楽でしたよ!」という悪態に、小鳥は嬉しそうに笑う。
 TVをつけると、伊織が映る。
 アイドル兼女優として動き始めたことを示唆、それを見て、某有名監督から映画出演のオファーが来たとか言わせる。
 そこに元プロデューサーが、現在プロデュース中の娘(雪歩)と現れる。
 今度こそはしっかりやってくださいよね、と奇妙な激励。初めてのオーディションらしい雪歩に、律子は話しかける。
 雪歩、三人の姿は見てました、と、やや高揚気味で話す。
 自分達の血脈が、確かに動いていることを律子とプロデューサーは確信する。
 雪歩が口にした春香の名前、それを聞いて、律子は嬉しそうに「春香は今日は───」そして暗転。
 画面は変わって。
 舞台裏、ステージ衣装の春香の後姿。隣には、今のプロデューサー。
 今度は、一人で、この舞台に立つ。
 様々な思いが去来する、だが、後悔も、不安も、今の彼女にはない。あるのはただ、確かな意思だけだ。
 そして、ライトが輝く中、足を踏み出していく春香が光に包まれて───
 END

 …という感じで、「Message」全12編は終わる予定でした。
 本当、馬鹿みたいに長いですね。しかも無駄に、無駄無駄無駄。
 何かアイマスは設定とキャラクタが柔軟なので、話を考えてると勝手にエピソードが浮かんできて長くなっちゃうんですよ。もう!
 ちなみに、この「Message」ともう一本長編を考えてましたが、そのもう一本はこれより長いです。
 何ていうか、二次創作でこんなダラダラした話やるなって感じだ。
 いや、大好きだけどさ。読むのも描くのも。
 そんなワケで。
 これにて、コミックスタジオ練習用漫画「Message」は完全に凍結です。
 …だけど、アイマスの話はまだもうちょこちょこっと描きたいかな…
 予定は未定。
   




-Vision/2-

■またえらい時間がかかった、描き方を大幅に変更したってのもあるけど…
 前回書いたように、描き方を完全に変えてみた。
 トーンとか一切使わずに、全てペン一本でやってみる。
 ぱっと見面白い仕上がりになったとは思うけど…逆に、突き詰めると、これって物凄いスキル必要になるんだよな…
 おまけに、非常に時間がかかる。
 細かいところをカリカリカリカリと…延々とやらなくちゃいけないから。
 けど、個人的には面白かった。
 世間的な反応はどうか…って、そもそも反応があったことなんてロクにないから別にどうでもいいか。
 しばらくこれで模索してみよう。

■内容。
 本題に触れてきた、一応この話は春香がメインなので。
 この先面倒臭いんだよなぁ…いや、しかしちゃんと描き上げるぜ!多分…
 今回で一番問題なのは、小鳥の性格。
 管理人は、ドラマCDとか聞いてない人なので、メディアで露出されてる小鳥の性格が全然分かりません!
 せいぜい、公式サイトの案内程度くらいです。
 なので、もしかしたら正確な設定よりも随分大人しくなってるかも。まぁそんなことは気にするな。
 律子。
 原作はさておき、今まで描いてきた1〜4の蓄積を考えると、よく動かせたとは思う。
 設定や、二次創作的な話を踏まえた上でも、今回は個人的に満足。
 いや、満足しちゃったら終わりなんだろうけど…たまには自分を褒めるのも必要だとは思う、うん。

■次はネームからまた描き起こし…
 時間食うだろうなぁ…





-2nd week-

■無駄に時間がかかり過ぎた。
 これは大きなマイナス点だ。大して描き込んでいるわけではないのに、この更新までの間隔は不味い。
 速筆を心がけよう。

■今回は、色々と試してみたかったことを実行してみた。
 服などを、なるべくトーンを使わずに、ペンだけで表現してみる。
 結構気に入ったので、次は髪なども積極的に効果として使ってみよう。割と面白いことになるかもしれない。
 いつもと若干違うコマ割りや構図にしてみた。
 少しごちゃごちゃしてしまったが、上手く統率すれば表現の幅が広がりそうだ。
 …その分、時間がかかってしまうという側面もあるが。

 春香の作画パターンを変える。
 前髪をそろえて、若干童顔気味に。今までよりもそれっぽく見えるようになっただろうが、やはりコイツは難しい。
 性格も徐々に原作に近づけてはいるものの、何より口調を整えるのに辛苦する。
 一応、台詞のパターンだけで、誰が喋ってるかは分るようにしているつもりだけど…
 他には、春香を「食べても太らない体質」とか書いちゃったけど、実際考えると、一番体重気にしそうだよな、春香って。
 オリジナルの設定は分からんけど、ここではそういうものだと解釈してください。そうしないと話が進まない。

 内容は、やっとこさ本題に触れてきたという感じだ。
 これで、多分全体の三分の一よりちょっと少ないくらい。
 けど、さすがに長すぎるし、アイマスの同人業界も落ち着き気味だから、何とかしてもう少し短くするかもしれない。
 …最後まで描けっかなぁ…不安だ…
 あ、そういえば「2nd week」って「二週目」っていう意味で付けたかったんだけど、これで合ってるのかな。
 小洒落て横文字使ったはいいけど、こっちの知識は真っ白だぜ。





-Vision/1-

■今回は、前回の更新からそれほど間を置かず、続きを描き上げることが出来た。
 元々下描きが終わっていたせいもおかげでもあるのだけれど、これはいい傾向だ。
 次もまた、早い段階で上げていければいいのだけれど…
 下描きが終了しているのは、28ページまで。
 そう思うとかなりストックがあるのだが、改めてネームを読み直すと、色々矛盾点とかがあって…
 描き直し&描き足ししなければならない部分が多く、次からは描き足しの部分に入ります。
 つまり、これからはまたネームの段階から作らなければいけないということ。
 なので、若干時間がかかるかも。作っておいてあった、28ページ分の一部も、破棄しなきゃいけなくなったし…

 描き直しの部分自体は、前回の「1st week」から入ってますが、こっちは単にセリフを変えただけ。
 変更前のセリフに合わせた構図にしていたので、セリフを変えたらやっぱりちょっと場が淀んでいるのが分かる。
 ぅーん、もっと気をつけてネームを切ろう。
 そういえば。
 伊織がプロデューサーのことを「プロデューサー」と呼ばせてしまったけど、確か、伊織って基本的に「アンタ」呼びなんだよな。
 流れを考えると、確かに「アンタ」呼びじゃ変になるから別にいいんだけど…もう少し設定を重視しよう。
 あと、春香だけ都心から離れたところに住んでるって設定か。
 どこかで、仕事がある時だけ実家から始発の電車に乗ってくる…ってのを見た気がする。オフィシャル設定でいいんだよな…
 というか、そうなると学生の場合、レッスンも踏まえて週一が精一杯だよな。
 そんな練習量で、普通ならアイドル目指すなんて妄言もいいところだ。
 ファンタジーにリアルを求めてるワケじゃないから、そこんところは別にどうでもいいんだけどね。

■今回の技巧的な面。
 ペン入れは、前よりはよくなってきていると思う。一部分だけを見るのなら、そこそこ満足。
 ただし、細かいところは、コミックスタジオのファジーな部分が働いているのか、どうも線がボロボロになる。
 次はペン先を変えたり、設定を色々いじったりして、上手いやり方を模索していこう。
 演出、似たような効果に走りすぎてるのがあれだ。
 まだ使えるツールや設定が少ないって側面もあるのだけれど、その限定された中でやろうとしてるから、一辺倒になる。
 応用力と、演出力、それに伴うコマ割やレイアウトも考える必要がある。
 画力に関してはあまり変わってないけど、ペン入れの技術が向上していると同時に、少しづつ変わっているとは思う。
 元々絵柄が淡白なので、次は画面内の情報量を徐々に増やしていってみよう。

 内容的な面。
 伊織の性格は変えてあるけれど、根本的な思考/思想的なもの(単純にイメージでもいい)は変えてないつもり。
 自らの思考を行使するための性格を若干好戦的にしているだけで(そうしないとユニットとしての場が崩れるから)…
 なので、それほど方向性は狂ってないと、思う。
 色々と過激なことを言わせたが、言い方が違うだけで、オリジナルのままを描こうとしても、同じようなことを描いたはずだ。
 オリジナルの伊織なら、「このままじゃ絶対終わらせないんだからっ!!」みたいな言い回しだっただろうな。
 ただ、この性格は少し活発過ぎて、俺じゃ上手く描けないんだ…
 兄さん。
 設定では伊織には二人兄がいて、下の兄は留学中、上の兄は日本で父親の企業を手伝ってる?だったけかな。
 なので、描いたのは上のニーサン。なるべく没個性にして描いたつもりだけど…
 投影存在としての伊織、という側面でいうならば、割といい掛け合いが描けた。これは会話ではなく、自己問答である。

 さて、続き続き…と。





-1st week-

■これから、ちょっとずつ話が進んでいきます。
 …とはいえ、さすがにたったの4ページは不味い。筆の速さも特訓しないといけなさそうだ。
 先は長い。

■前回は筆圧設定とか無視してたので、今回はそういうのを少し意識。
 線は随分変わったと思う。それでも、タッチの美麗さに関してはへっぽこなままだ。あくまで前回の比較、である。
 あとは、印刷を意識したトーン選びか。
 前回の場合だと、いざ印刷したら思うように影が重なってくれなくて、ちょっとションボリした事実が。
 一応データ上では塗り重なっているのですが、どうも実物のものとは若干違うみたい。そこを踏まえて選別していった。
 …だからといって、描き終えたらちゃんとした同人誌に製本するとかいう思いはないです。
 いや、あるにはあるけど、ページ数考えると印刷代が半端じゃなくなりそうなので…
 ぁーぁ。

 それから、少しだけ画像のサイズを大きくしました。
 印刷時の見栄えとかレイアウトを考えると、文字が小さい方が好みなので。
 そうすると、縮小させるとどうしても文字が見づらくなる。それがどうもアレだったから、「Prologue」共々サイズ拡大。
 あとは、自分のプロバイダにおける容量の限界を意識してサイズを小さくしてた…という側面もあったんだけど。
 どうやら、自分が登録してから規定が変わったようで、最大要領値が初期の10倍になってた。
 おかげで、まだまだ容量は気にしないでよさそう。
 なので、気にして公開停止にしてた、過去の1P以上の漫画も再公開しておいた。折角だし。

 内容。
 原作では、みんなかなりドライというか、現実的に「解散」を受け入れてしまうので、その辺がちょっと違和感があった。。
 勿論、プロとしての度量を演出したとも言えるし、容量の関係やアーケードゲームとしてのテンポを重視した、とも言える。
 なので特に不満はないけど、そこをどうにかするのが二次創作の面白み。
 「アイドル」という場に対するスタンスを、キャラクターごとに明確に位置づけて、ちゃんとそれのベクトルを操作する。
 そうすると、適当にキャラクターが騒いでるだけのものにはならない。
 刹那的な演出ならば場が保てるんだけど、下手に色気だすと完全に場が崩壊する。キャラクターが濃いからね。
 なので、中途半端なギャグや、中途半端なシリアスだと、アイドルマスターって滅茶苦茶扱いづらい。
 ギャグなら、キャラクターを崩壊させるくらいの勢いで。
 シリアスなら、生温さを完全に排除してドロドロするくらいが丁度いい。
 特に、絶対やりたがる作家がいる、「10人ユニットの話」とかは最大級の難易度。
 あれ、難しいよなぁ…描こうとしてる作家は、正直スゲェと思う。10人なんて、同じ場で並列処理して扱えねぇよ、俺は。
 10人ユニットは無理だけど、例えば10人を3ユニットくらいに分けて、それぞれがライバルとして血生臭い芸能界の裏側を描く。
 そういうのなら描けそうだけど…
 というか、面白そうだ。

 話を戻して。
 現状の提示、それからちょっとした複線、キャラクターの位置づけ。そういうのを踏まえると、4ページにしてはいい情報量。
 原作に比べると、やっぱりキャラがおかしいが、どうもオリジナルに近づけるのが苦手らしい。
 ただし、原作を全く知らない人が読むと、普通に受け入れられるとは思うが。
 けど、それって二次創作として失敗してね?
 その通りだ。
 と言っても、何より足りないというか、欠落しているのはどうしても画力になる。
 それ以上に味のある絵とかならまだいいんだが、絵柄を無個性に近づけたい人なので、どうしても稚拙さが目立つなぁ。
 もしくは、画力を補えるほどの漫画力。
 これはどうなんだろう、俺は自分で描いてる分には楽しいが、人から評価貰ったことほとんど無いから分かんねぇや。





-Prologue-

■「おまけ」といっても、大したものではありません。
 1ページ以上の漫画の項で、いつも最終ページに書いている自分の感想の長いヤツ、みたいなものと思って下さい。
 なので、「こういう描いた本人が後でグダグダ言うのは好きじゃない」という方は、読まない方が有りかも。

■今回の話は、前々から書いているように、コミックスタジオを用いて描いたものです。
 扱うのは難しいけど、非常に面白い。これは使いこなしたい。
 それで、元々普通に描くはずだったアイドルマスターの長編。これがいつもの癖で話が長くなり過ぎ、イベントまでに描くことが不可能… 律子話だって長過ぎて描けなかったのに、失態を二回も繰り返すのは忍びない…
 このままダラダラ醜態を晒すのは嫌なので、これをコミスタの練習用としてweb公開することに。
 普段あまりイベントに参加しない&サイトはロボット避けをしている&サーチエンジンにも1つしか登録していない。
 こういう人なので、定期的に何か描いていないと忘れ去られそうだしなぁ…
 ここは一発、自分にも活を入れるため、ちゃんと最後まで描くぜ。

■「Message」
 今回のコンセプトは、「ベタ」です。いつも以上にコッテコテのタイトル、だがそれがいい。
 アイドルマスターって作品は、単一のキャラクター表現は物凄く秀逸なんだけれども、残念なのはそれが単一なところ。
 つまり、総勢10人いるアイドル候補生が、ゲーム本編ではそれぞれが一切関わらないんですよね。
 キャラクター同士の会話もありません。
 キャラクター同士の関係の設定もありません。
 複数ユニットを組んで育成するゲームなのに、相性度とかそういうのすらもありません。
 勿論、上記二つは容量っていう最大の敵のせいだろうし、三つ目はそうしちゃうと難易度調整がハンパじゃなくなるからだろうし。
 「こうしたら確実に面白くなるのに!!」って思っても、「何故出来なかったのか」が分かるから、少し寂しい。

 それでも、オフィシャル商品(本とかCDとか)では、彼女らはゲーム本編とは異なり、ある程度の関係をもって登場します。
 けれど、それらで描かれる彼女らの掛け合いには、非常に違和感を覚える。
 何故かって。
 「不自然に仲が良すぎる」んですよ、それこそ不気味なくらいに。
 別に、ドロドロギスギスした生々しい芸能界劇が見たいというワケじゃありません(そういうのも好きだけど)。仲が良いのは結構。
 ただ、どうしてか「無理矢理友達を演じている」ようにしか見えない。
 オリジナルのキャラが全然活きてない。いや、むしろオリジナルが過ぎて破綻していると言ったほうがいいのかも。
 つまり、元々掛け合いを前提として作られてなかったキャラクターを一斉に詰め込んだせいで、「掛け合いとしての面白さ」が全くといっていいほど 考慮されてないワケです。
 表面的には、ちゃんとキャラを書き分けて掛け合わせているように見えるかもしれませんが、あれは掛け合いというよりは、それぞれが用意されたキャラクターで 好き勝手にやってるだけ。必死にキャラを出そうとしてる感じが不愉快で仕方がない。
 原作をプレイしているという、前提された情報がなければ、ハッキリ言って見れたもんじゃありません。
 勿論、原作プレイが前提というのは、こういう販促商品の基本なので…
 単純にキャラクターが動いていればいい、という意図ならば、コレはコレでいいのかもしれません。
 アイマスが好きな人の、販促商品におけるキャラクター表現の評価を知りたいなぁ…
 管理人は原作/アーケードゲーム「アイドルマスター」は大好きですが、販促商品における表現方法に関して言うならば、最悪としか。
 …といっても、マスターピースとキャラクターマスターくらいしでしか掛け合いを見てないので、所持しておきながら怖くてまだ聞いてないドラマCDを聞けば… 少しは考え方が変わるかも。
 あ、でもシークレットイベントでの舞台ドラマを生で聞く限りでは…期待出来そうもないかなぁ…

 で、今回の話に戻ります。
 内容や展開はベタで固めて、力を入れたかったのは掛け合いとかセリフ回しのテンポとかそういうの。
 難しいよなぁ…元々かなりアクの強いキャラが揃ってるので、オフィシャルで持て余すのもちょっと分かる気がする。
 作品に対する、二次創作としてのアプローチ。
 これをちゃんと意識して明確化しないと、本当につまらないものしか出来上がらなさそうだ。
 自分が二次創作を描く上で意識していることの一つに、「原作知らなくても読める」ように描くというのがある。
 原作を知ってることを前提として描き過ぎない、読み手を信頼し過ぎない、そして描き手自身が原作に飲まれない。
 なので、今回の話もアイドルマスターのイメージは保ちつつ、細かいところを変えたり、意図せず変わっちゃったり。
 とりあえず。

 春香…地味な分一番描くのが難しい、行動を抑制させてたら原作よりも大幅に大人しくなった。ここは反省。
     原作の小動物的なイメージが全然出せない、徐々に出せたらいいんだけど。
 律子…冷静な部分と感情的な部分を、原作よりも明確化してみた。
     若干大人し過ぎたかもしれないが、原作のままで他キャラと掛け合わせようとするとただの便利キャラになっちゃう。
     律子とあずさを上手く扱えるかどうかで、作家の資質が決まる気がする。
 伊織…「我侭で自信家で小悪魔的な娘」が、「強気でプライドが高く好戦的な娘」に。
     これは少しやり過ぎた。原作を知らないのなら、コレはコレで面白いけど、正直別キャラ過ぎて困る。
     ちなみに、Prologue以降どんどんエスカレートするので、もう別物と思ってください。本気で。

 キャラはこんだけ、あとは「アイドルの話」ってだけ理解していれば、原作に固執しなくても読めるものになってると思います。
 ぁぁ、でも「読める」って言っても、画力とかそういう技巧的なものじゃなくてな…
 まぁいいや、頑張ります。

■無料配布版との違いは、一部のコマを加筆/修正、一部のコマを原画から描き直し、とかその程度。
 大幅に変えるとか日記に書いたけど、時間も惜しいしそこそこで切り上げました。
 ツールに慣れていないし、元々の技術も低いけど。
 とにかく、描き続ければ光明はあるだろう。
 さーて、続き続き…

 そういえば。
 「ラプンツェル」ってユニット名は、実際に自分が使ってたユニット名です。
 こっちは律子&やよいのデュオだったけど…Bランク98万人で、Aを目前にして解散。
 作中の境遇的に似てるので、わざわざユニット名考えるの面倒だし、縁起担ぎということで使用。
 そんなワケで、作中の春香&律子&伊織ユニットも、Aランクを目前に解散したトリオ。という感じで読んでくだせぇ。




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