作並温泉
 広瀬川上流最後の街である。この作並温泉は養老5年(721)に行基和尚によって発見されたと言われている。川の両岸にはホテルや旅館が立ち並んでいるが華やかさはなく、ひなびた田舎の温泉地という空気が漂う。所々に名産の作並こけしを製造、直売するところやこけしを売る土産物店がある。
桂沢橋
 支流、桂沢が流入するこのあたりは川幅も2〜3メートルとなり、水も小川程度になってくる。
上流端
 広瀬川の上流端。標高640メートルの関山峠を源流として流れ出た沢が坂下沢と合流して水量を増し、ここで一級河川としての広瀬川が生まれる。ここには名取川水系一級河川広瀬川上流端の石柱と共に坂下境目番所跡と書かれた木柱が建てられている。国道48号線、宮城県から山形県に抜ける関山トンネルの少し手前である。
 関山峠を越える旧道を上れば源流に近づけるが道は崩れ草木は生い茂り足下にはヘビがおり、それなりの装備でなければ踏み入れないので広瀬川源流への旅はここまでとし、名取川合流地点から総延長約45キロメートルの旅を終わることにする。
終わりに
 7月始めから9月始めまでの約2ヶ月の小さな旅であったが、この間広瀬川流域を訪ね歩いたことでいろいろな発見があった。本当の源流までは行けなかったが、とりあえず「源流への旅」という目的を完了させほっとしている。
作並温泉〜上流端

前のページへ戻る
トップページへ戻る