チーム分けの仕方

 

ねらい

・勝負ができるだけ互角になるようにする。

・偶然性を優先させて子供たちから文句を出させないようにする。

・きわめて短時間で決めて貴重な練習時間を浪費させない。

 

背景

ゲーム形式の練習をするにはチーム決めをしなければならない。しかしながら、いい加減に分けてしまうと戦う前から優劣が分かってしまい、弱い方のチームのやる気をなくさせてしまう。しかも実際にゲームをやってみると予想通り全く一方的な結果になってしまう。これでは練習にならない。そうかといって、じっくりとコーチが考えながら決めていくのもかなりの時間がかかってしまってもったいない。すばやくてしかも子供たちから文句の出ない均衡の取れた分け方についてはこの1年近くあれこれ試行錯誤の繰り返しだった。

 

 

1.チーム分け

 

1.1 キャプテンを決めて順番に選ばせる

「この中でキャプテンをしたい子は手を上げてください。」そう言えばすぐに半分以上の子は手を上げる。「それでは、セイヤとシンゴが手を早くあげたので、キャプテンにします。二人でジャンケンをして勝った方から一人ずつ順番に選んでいってください。キャプテンから指名された子はキャプテンの後ろに順番に並んでください。それと、ジャンケンで負けた方のキャプテンのチームはビブスを着てください。」

ここで、キャプテンに指名する子は普段の練習を見てそれほど上手とは思えない子やキャプテンに選ばれそうにない子を優先させた方がよさそうな気がする。普段は上手な子が持っている優越感らしきものをちょっとでも味わさせることができるかも。その気持ちがプレーの中に出てくるのが狙いでもあるのだが。

 

1.2 二人でジャンケンをさせて勝ちと負けのチームに分ける

「それでは力の同じ位の子と手をつないだら座ってください。座った組からジャンケンをします。負けた子はビブスを着てください。」

 

 

 

2.チーム変え

 

2.1 ジャンケンで違うのを出した子がトレード要員

「同じチームの中で一斉にジャンケンをしてください。ジャンケンポンをして、例えばチーム全員で10人いたとして、グーが5人、パーが3人、チョキが2人だったら、一番少なかったチョキを出した子がトレード要員となります。全体の半分の5人が決まるまでジャンケンを繰り返してください。」

 

2.2  キャプテンを決めて順番に選ばせる

1.1項と同じ要領で行う。

 

2.3 チーム毎に並ばせてランダムに入れ替え

まず最初にチーム分けが2つだったら2列、4つだったら4列に並ばせる。次に各チーム毎に前から順番に番号を言わせて自分が何番目かを確認させ、横に並んでいる子と手をつないでもらう。「それでは、コーチが後ろを向いて動くように言いますからそのとおり移動してください。まず1列目は右にひとつずつ移動してください。一番右にいた子は一番左へ移動します。2列目はそのままです。3列目は左にひとつずつ移動してください。4列目は左右の端の子だけ移動します。5列めは右に2つずれます。」