元 始 御 田 祭

 穀物の実りに感謝し、五穀豊穣を祈念する祭事は、農耕民族である日本人にとって、欠くべからざるものです。当神社では毎年正月三日、宮司以下の祭員ならびに氏子総代が御神前に打ち揃い、御田祭を斎行します。御田は恩田に通じ、天の恵みの象徴たる田に謝恩の心を尽くすのです。
 丸く平らに伸ばした「御田餅」を、文久の世より伝わる一木くりぬき盆に重ねて盛り、御神前にお供えします。そして神社に江戸時代初期のものと伝わる古文書より解き起こした次第により、言立の口上を述べ御田歌を太鼓を打ち囃し一同で奉唱するのです。その姿は賑やかで、新年行事として水穂の国の大元である稲作の祈願は、元始祭に相応しい祭事です。

祭 次 第

時刻 宮司以下祭員参列総代拝殿所定の席に着く
先  修 祓
次  宮 司 一 拝
 巫女  拝      めし歌
 巫女  神 楽    一段
 太夫  惠方に向かひ 萬歳 三唱



 巫女  餅を捧げ   神楽



 太夫役 言 立   (以下の次第を下記す)
 宮 司 御田祭祝詞奏上



   巫女手振
次  宮 司 玉串を奉りて拝礼 祭員自座列拝
次  責任役員玉串を奉りて拝礼 総代自座列拝
次  宮 司 一 拝
次  各 退 下

御田餅

御田祭次第抜粋
(太夫役 言立)
(斎主 御田祭祝詞奏上)

*蒔こよ 蒔こよ 福の種を 蒔こよ
 ごぜたちの方へは 経袋を 蒔こよ
 蒔こよ 蒔こよ 福の種を 蒔こよ
 ごぜたちの方へは 風の子を 蒔こよ

(太夫役 言立)
*若苗取る 女の手はのーぉ
 とる手も行くよ とらぬ手も行くよ
 すえかいかいなぜて ほぼそに取るはのーお

(太夫役 言立)
*あさはか よろふ とんどの 田植に
 千石ぼうそ 秋にかるらん 千石ぼうそ
 おき田にううる わせは 何色のわせぞ
 さびろのわせぞ くらのしたづみよ
 えちぜんなる又 とびの長者はのーぉ
 えのもと よろふ まねきほを よろふ
 沖の白石に つばくらめが すくんだりな
 今年の稲は 七わで 八升づり あわで九の升よ
 あひこそ のぼれ のぼらんばのぼれ 下らんば下れ
 日暮 ひよどりが 傘の下廻るは
 うえとてまわるか あがりとてまわるか
 あいあい傘に もんなし しゅっつらひも もつらひも
 皆 つむり傘よ
 苗代だてを さしこめ植えよ
 子持も母も 足らぬ手を おうよ