宮入り(宵宮)

 午後8時頃の仕掛花火の後、まず上の郷の先陣を切って、市井郷の引きずり松明が高張り提灯の先導の下、郷の「座」から馬場を疾走して楼門をくぐり、拝殿前まで社参します。

後を追うように郷の太鼓も「どっこいしゃ〜んせ」のかけ声高く社参し、拝殿前で指先高く3回、崇祀(シューシ)を行います。その後、引きずり松明・太鼓ともに座まで戻り、座で松明を起こします。

 残る上の郷4郷(鷹飼、大林、中村、宇津呂)、中の郷の土田、合わせて5郷の若い衆の担ぐ5つの太鼓が「総絡み」で社参の後、次々と拝殿前で崇祀を行って座へと戻り、古例の順に多賀も含めて座の松明を奉火します。

 続く北之庄郷は、12本の引きずり松明を社参します。12本すべてが拝殿前を通って神楽殿の前に並べられ、市井郷と同様に太鼓衆の崇祀を見届けた後、太鼓とともに座まで戻ってすべての松明を起こします。

 下の郷4郷(小船木、大房、船木、南津田)は、船木のみ隔年で松明の姿が変わるものの、各郷とも松明奉火の後に宮入りします。南津田は「トイトナー」のかけ声とともに15本の振松明、それに続く2本の船松明の姿で宮入りします。この全ての行事が、應神天皇を大嶋大神にお迎えした往時の情景だとも伝えられています。

 松明の胴体は、古くは湖辺に自生する葭(あし)を束ねて拵えていましたが、高く美しくするため菜種柄を使用しています。 立派な高い松明が結える上、美しい段ができ、菜種油も取れます。そして勢い良く燃え上がり、残り火の始末も良いからだと言われています。
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