| 栄養素 |
単位 |
成犬維持 |
成長中の子犬 |
| タンパク質 |
g |
4.8 |
9.6 |
| 脂肪 |
g |
1.1 |
2.2 |
| リノール酸 |
g |
0.22 |
0.44 |
| 無機質 |
|
|
|
| カルシウム |
mg |
242 |
484 |
| リン |
mg |
198 |
396 |
| カリウム |
mg |
132 |
264 |
| 塩化ナトリウム |
mg |
242 |
484 |
| マグネシウム |
mg |
8.8 |
17.6 |
| 鉄 |
mg |
1.32 |
2.64 |
| 銅 |
mg |
0.16 |
0.32 |
| マンガン |
mg |
0.11 |
0.22 |
| 亜鉛 |
mg |
1.1 |
2.2 |
| ヨウ素 |
mg |
0.034 |
0.068 |
| セレン |
μg |
2.42 |
4.84 |
| 栄養素 |
単位 |
成犬維持 |
成長中の子犬 |
| ビタミン |
|
|
|
| ビタミンA |
IU |
110 |
220 |
| ビタミンD |
IU |
11 |
22 |
| ビタミンE |
IU |
1.1 |
2.2 |
| チアミン |
μg |
22 |
44 |
| リボフラビン |
μg |
48 |
96 |
| パントテン酸 |
μg |
220 |
440 |
| ナイアシン |
μg |
250 |
500 |
| ピリドキシン |
μg |
22 |
44 |
| 葉酸 |
μg |
4.0 |
8.0 |
| ビオチン |
μg |
2.2 |
4.4 |
| ビタミンB12 |
μg |
0.5 |
1.0 |
| コリン |
mg |
26 |
52 |
犬の栄養要求量(体重Kg/日)
*これらの値は、成犬では体重1kgあたり22gの食餌(乾物換算)をすると想定した場合の計算。成長中の子犬では体重1kg当たり成犬の2倍の44g、作業中・授乳中の成犬では2〜3倍の量(44〜66g)を規定したものです。
栄養素の消化/吸収
<タンパク質>
犬が摂取した食物中のタンパク質の消化率は80%程度です。またタンパク質を構成しているアミノ酸のうち、犬の必須アミノ酸は9種(成長期は10種)であり、これらは体内で合成することができないので食事として与えなくてはいけません。
通常市販されているドッグフードは動物の組織、豆類や穀類を原料として製造されているのでタンパク質やアミノ酸摂取という視点からは問題ありません。このドッグフードの消化率は約80%です。
タンパク質やアミノ酸は成長段階によって与える量(栄養要求量)が異なるので、それぞれの成長段階にあわせて与えることが重要です。
<炭水化物>
犬の食性は肉食性であるが、炭水化物の供給源となるデンプンの消化性も比較的高いです。しかし消化管の構造から見ると、繊維に対する消化能力は低いのです。一方食餌メニューとしての線維は消化管へ物理的刺激を与えて整腸効果をもたらしたり、食餌の低カロリー化に利用されています。いずれにしても食餌に多量の植物繊維を組み入れることは、犬の持っている本来の消化能力に適さないので避けるべきです。特に成長期、妊娠後期、強いストレスを受けた時などにはマイナス効果が増大します。
市販のドッグフードの線維含有率は特殊な場合を除いて5%以下です。
<脂肪>
犬の食事中の脂肪消化率は植物性、動物性脂肪いずれも90%以上です。動物性脂肪のみを食餌メニューに取り入れると必須脂肪酸の欠乏が起こります。植物性脂肪にはリノール酸、リノレイン酸、アラキドン酸の3種類の脂肪酸が含まれているが、犬の場合にはこれらの脂肪酸のうちリノール酸とリノレイン酸が必須脂肪酸であり、アラキドン酸は体内で合成できます。
フード中の脂肪について注意すべきことは空気中の酸素による脂肪の酸化(酸敗)です。酸化した脂肪を与えつづけると、食欲減退、発心、下痢などの症状が見られるようになります。植物性脂肪や魚油などは酸敗しやすいので注意が必要です。
食品による中毒
犬において注意が必要な食中毒の原因物質となるものをあげます。
| 原因物質 |
中毒名 |
症状 |
| タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニクなど |
ネギ中毒 |
食欲不振、ふらつき、貧血、黄疸、咳食病、嘔吐、下痢、中症例では死亡 |
| チョコレート、カフェイン、コーラなど |
メチルキサンチン中毒 |
嘔吐、下痢、多尿、興奮、不整脈、痙攣、重症例では死亡 |
| 古い食品、水、死肉中の微生物、(細菌、カビ)毒素 |
マイコトキシン、エンテロトキシン、エ
ンドトキシン中毒 |
嘔吐、下痢、食欲不振、多飲多尿、鼻血、重症例では死亡 |
| ビタミンAを多く含む食品 |
ビタミンA中毒 |
骨/関節の痛み、視力障害、眼球突出、脱毛 |
| ビタミンDを含む食品 |
ビタミンD中毒 |
跛行、食欲不振、嘔吐、多尿 |
犬の栄養管理
エネルギー
ドックフードのうらの表示を詳しく見たことはありますか?
色々成分とかが書いてありますが、その表示の中に[ME(代謝エネルギー)]と大抵あると思います。実はこのMEって結構大事です。あとあと出てくるので覚えておいてください。
さて犬が1日に必要とするエネルギー量を[MEm=代謝エネルギー要求量]といいます。このMEmは簡単に計算することができます。しかも計算しても犬種によって差が出ません!!
成犬:MEm=132×W0.75
成長期の子犬 @離乳直後:MEm×2.0
A成犬の40%体重:MEm×1.6
B成犬の80%体重:MEm×1.2
さて計算方法ですが、犬の体重をkgであらわしたものを3乗します。出てきた値を、計算機にある「√」という記号を押すと平方根が求めることができます。そしてさらにこの値を「√」します。最終的に出てきた値に132をかけると「MEm」がでます。
例
うちのひまわりは今体重2kgです。これを式に当てはめると、「MEm=132×20.75」です。
これを上記の方法で計算すると、まず2を3乗します。
→2×2×2=8
この「8」を「√」します。すると「2.828427」というのがでてきます。
さらに「2.828427」を「√」します。そうすると「1.681793」という値が出てきます。この値に132をかけるとMEmがでます。
→MEm=132×1.681793=221.996676
やっと値が出ましたね!ちなみにこのMEmの単位はKcalなので、ひまわりが必要としている1日のエネルギー量は約222Kcalということになります。 |
さて最初に[ME]と言うものが出てきましたが、またここで登場します。
ひまわりが食べて切る餌のアイムスユカヌバのパピー用のパッケージを見ると、MEが書いてあります。「ME=449.1Kcal/100g」です。これはユカヌバ100gあたりのKcalが449.1ということです。
つまりひまわりにこのユカヌバを与えようとすると、ひまわりはMEm=222Kcalですから、1日にたべてよいユカヌバのgが計算できます。つまり「約50g」です。
さてこの値が出た所で、餌のパッケージを再度確認すると「標準給与量」が書いてあるのでチェックすると、7ヶ月までの2kgの犬は「65〜80」gになっています。ちなみに8ヶ月〜は「45〜55」gです。
どちらがあってるということはありません。どちらもあくまで目安です。その日の体調によっても給与量は違ってきますし、気温が低いとエネルギー要求量が20%以上増加します。