白い古書、ぞっき本も、時を経て読むと面白いものです。 |
今月の一冊は、これ! |
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ながた はるみ著 帯に「ふるさとのカタログ」とあります。続いて、●ながたはるみが暖かい絵と文でつづる〈いなかの図鑑〉●生活習慣と四季の行事・懐しい色々な遊び・おふくろの味・田舎の味など●ぜひ伝えたい日本の良きふるさとのこころ、と続きます。これがこの本の全てを伝えています。帯の惹句を読むだけで、田舎暮らしの経験者は一挙に、あの何物にも代え難い幼き日々を思い浮かべるのです。 田舎暮らしと言っても、内地(本州)のこととて、私の過ごした北海道とは少々異なりますが、気持ちは一緒で変わりありません。 それでも私は、時々この本を取り出して眺めます。なぜか? それは取り戻せぬものえの郷愁、失ったものの大きさを再確認するための儀式とも言えるかもしれません。 |