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手間要らずの肴で、安くて旨い酒を呑む

高いお酒が旨いわけではありません
杜氏さんが言うには、普通酒が一番美味しいのだそうです
一升瓶で三千円止まり。私としては純米酒を選びたい
旨いも不味いも、呑んでみた私の主観的意見
お気になさらず、酒選びの参考にしていただければと思います

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今月のこの一杯

天狗舞「山廃仕込純米酒」1800ml )
蔵元:車多酒造
石川県松任市坊丸町60の1
HP:
http://www.tengumai.co.jp/

             【お酒の特徴】
 
天狗舞の看板商品と言われます。裏のラベルに「酒母造りの伝統的な技法である山廃仕込みに天狗舞独自の製法を加味し、芳醇な香味と酸味の調和を醸しています。お酒の色は熟成による自然な山吹色をしており、目も楽しませてくれます」とあります。

 一口含むと、山廃仕込み特有の香味が鼻腔を突き抜け、度数16度未満とは思えぬ重さを感じます。うまみは一挙に口中に広がって濃厚、しばし余韻を残します。このうまみがたまらないのですが、どちらかと言うと個性的な酒で、好みが分かれるかも知れません。色は無濾過の満寿泉ほど濃くはなく、よく見かける色合い。肴には味のしっかりしたものが合います。

【原料米】 五百万石
【精白歩合】   60%
【日本酒度】    +4
【酸度】     1.9
【アルコール度数】 15.9%

 原料米に五百万石を使用した純米酒は、ほかに吟醸仕込「文政六年」、「柔(やわら)」があります。吟醸酒の原料米は山田錦で、「吟こうぶり」「古古酒吟醸」などがありますが、少々高価なため未だ味わっておりません。



      

今月のこの一品

       はもの白焼き(一人前)

 夏はハモ。と言っても北海道の旬は六月から七月中頃まででしょうが、今頃でも白老から浦河辺りで、結構水揚げがあります。また、スーパー、デパートでも本州産の骨切りした物が店頭に並びます。そこで今日は、いたって簡単な、しかも旨い、白焼きを賞味してみましょう。
 ハモには骨切りが付きものですが、本格的な骨切りは名人芸ですから、素人にはとうてい出来ません。しかし、骨切りをしていない物でも、小骨の多い魚を苦にしない人はそのままで食せます。
 どうしても骨切りをしたいなら、寿司の折箱を用意して下さい。上ぶたを二つに折って切り離し、両脇に置き、真ん中に三枚におろしたハモを置いて、折箱の底板でハモを上から押さえ、少しずつずらしながら、刃が俎板と平行になるようにして包丁を手前から外側に押し切るように入れます。包丁運びの間隔は最低でも5ミリはほしいところです。
 【材料】ハモ、頭と尾を取って40センチぐらいのもの半身。
 【調味料】山わさび適量(なければ練りわさび)、付け醤油。
 【作り方】骨切りしたハモは3切れぐらいに切り分けます。皮側から焼いて脂が滲み出るくらいに焼き、裏返して2分も焼けば出来上がり。後は、わさび醤油で食すだけ。いかがでしょうか。

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