HP制作の技術的な断片 --検索エンジン対策の前に--

当ページの内容は古いもの、管理人の追憶の意味しかありません。

目次
ホームページ制作の前提となる諸条件/インターネットの環境
ホームページ制作の補助ソフト
ページの各種バイト数の適否の判定
ページのキーワード出現回数の分布表示
HTML 文法への適否のチェック
コンテンツと背後のプログラムを重視


ホームページ制作の前提となる諸条件

適切な PC 等々のハードウェアーやインターネット接続環境は既に整い、ホームページを置くサーバーや制作したページをアップロードするFTPソフトも利用できるし、ご自身も基礎的な HTML の知識と初歩的な使い方には習熟しているものとします。この辺までは、筆者もそうでしたが、マニュアルや初心者向けの入門書や試行錯誤を頼りに自分で何とかする以外にありません。前提として以上の環境は整っているものとします。

インターネットの環境

ところがです、インターネット接続環境も単純な電話回線利用のダイアルアップ(low-speed)から出発して、ISDN(mid-speed)、ADSL(high-speed)、ケーブルTV用などの光通信接続(highest-speed)とスピードアップして来ました。ブロードバンド(BB)インターネット環境が普及段階に達し始めています。家庭内でも無線LANが手軽に利用できるのです。複数以上のPCが一家で稼動中なのも珍しくない。そのような状況のなかで、各社入り乱れてインターネット接続の処理速度(論理的最大速度)を宣伝し競争しているのはご承知のとおりです。 NTT回線依存の各種のBBサービスは通信規格上の違いはあっても、交換局からの距離に従って処理速度がダウンするのは同じです。遠い程よりスローになる。では、実際の通信速度はどの位なのか? 簡単な地理的情報などを以下のサイトに入力すると、その時のインターネット接続のスピードを計測して各種情報を返してくれます。自分の処理速度をはっきりと認識することができるのです。

Goo スピード    http://speedtest.goo.ne.jp/
BB スピードテスト    http://www.bspeedtest.jp/

激しい変化はインターネット通信回線のスピードだけではありません。IT技術の進化とその製品化のサイクルは実に早く、業界の外ではついて行くのが困難な状況です。サイバースペース・ジャパン(株)は日本のインターネット社会を1995年6月から定期的に調査し報告を発表しているが、その時系列的変動チャートは業界内の浮沈の激しさを物語っています。

第17回CSJ利用者調査結果    http://www.csj.co.jp/www17/

素人でもPCを簡単に使えるようにする OS (Operating System) はマイクロソフト社の Windowsシリーズが需要の 95% も占め、ホームページ閲覧ソフト(ブラウザ)も同社の Internet Explorer が絶対的な強さを見せています。最近(2003年12月初旬報道)では ユニックス社との共同開発により日本の銀行システムにすら Windows が採用され始めました。圧倒的な MS 社の勢力環境のなかで、独自のOS(ブラウザとメーラーつき)を提供している企業や個人が開発提供した基本ソフトを元に有意の士が協力し企業が協賛して発展しつつあるリナックス( クエリー[ OS リナックス 開発者 ]で検索してみてください )なども健闘中です。無料で提供したり、期限限定の試供版を用意しているようです。MS社に対抗するためか、アップル社の最新型OSで機能する新ブラウザをノールエーの会社オペラが最新アップル社OSと共に先行販売をはじめた(2003年夏)、というような協力体制も生じているようです。

マイクロソフト    http://www.microsoft.com/japan/
ネットスケープ    http://www.netscape.co.jp/
アップル:マックOS+ブラウザ( TopPage ⇒ .Mac )    http://www.apple.co.jp/index.html
日本語ブラウザ:オペラ    http://www.jp.opera.com/

反面、HP制作用のプログラミング言語も単純な HTML(Hyper Text Markup Language) に加えて、かなり以前からスタイル・シート(CSS)の使用が推奨され、さらに背後に潜む XML とか XHTML に関する専門的なコメントや議論も時折見かけます。たまには、.shmlt で終わるURLも見かけることすらあるのです。魅力的な表示を追及するのには少なくとも初歩的な JavaScript の知識も必要とか、静止画のみならず動画も使いましょうとか、アマチュアHP制作者への要求も真に受けると大変な重圧となる程になりました。専門的なページ制作者は Perl とか Java Aplet などの話も好むようですね。
通常の趣味的HP制作者はあまりにも高度なプログラム知識を求められても困るのでは? 反って、基礎的な部分のみを活用して素朴なHP作りをすると「ブラウザ依存度」の低いサイトになる確率が高まる場合すら考えられる昨今です。

MSIE 6.0 向けに制作したページはウッカリすると Netscape 7.1 (2003.12.10現在) では適切に表示されません。Mac OS でも同様でしょう。ブラウザによるプログラム要素の機能の相違点など詳細に「頭に叩き込む」のは難しいものです。多くのアマチュアがHP作りを趣味的に楽しむためには、自分が使う基本的な要素の機能以外は座右の参考書に頼るしかありません。必要に応じて参照するしかないのです。他方、「全て専門のホームページで調べる」のは実際には非効率でしょう。書店に数多くのHP制作用の参考書があるので数冊比較して適切なものを買えば大抵は間に合うはずです。評判の程は知りませんが、筆者は次の参考書を利用してます。

(株)アンク著、
ホームページ辞典 第3版 ( HTML、スタイルシート、JavaScript )、
翔泳社、2003年、597頁、2000円

詳しいので通常は問題なく使用できます。ただし検索エンジン対策に必要なMETA記述の説明はありませんし、このテーマは当サイト「検索ロボット対策 ( META )」にまとめたので、ぜひ参考にしてください。現在は Netscape 7.1が出たので Netscape 6.2 向けの本書は僅かな遅れがあるかもしれません。それ以外でも各種のコメントは可能です。 が、筆者程度のアマチュア HP 制作者には十分な内容が備わっています。自分の力量に合った参考書をPCの傍に置いていると簡便です。


ホームページ制作の補助ソフト

インターネット上では数多くのHP制作ソフト(制作ツール/タグ打ちを軽減するためのソフト)が数え切れない程に提供されています。適当な制作ツールを使用し、タグ打ち作業を軽減するもの一法でしょうが、筆者は全てのタグを自分で打ち込んでいるので推薦できるHP制作ツールを知りません。

個人開発ツール・ソフト以外でも、本格的にHP制作をしてみたければ、マイクロソフト社の FrontPageとか IBM 社の HomePageBuilder が知られています。閲覧サイトのソースを拝見すると使用者が散見されることに気付きます。目的によっては普及しているマイクロソフト社のエクセルやワードをHP制作に利用することも可能です。他にも日本企業の開発した制作ツールや高価格なものとして Adobe 社や macromedia 社などの製品もあります。
検索エンジンにクエリー「ホームページ作成ソフト」を入力し検索すると比較情報などが沢山リストされますから、制作ツールに関してはそちらを参考にしてください。ツール利用の方針が固まったら、適当なものを選んで、そのソフトにしっかり習熟すれば良いだけです。

ただし、自分でタグ打ちするページ制作は非効率な原始的な作業に思えますが、HP制作ツールで制作したページよりも無駄なタグが少なく短い軽量なページになります。その意味では報われる努力です。試しに、極端な例としてワード文書をHP用に変換してソースを見てください。直ぐ分かります。
この世は IT 一色の感ですが、当然ながら IT 関連の諸々は人生の極々一部です。その上で、自分の趣味としてHPを長く続ける気持ちがある場合は、HP制作ツールの基本ソフトに頼るよりも HTML を自分で使えるようになるほうが良いでしょうネ。

HTML言語のタグ打ちをいとわずページ制作をするなら、ページ制作の基礎や手法やアプリケーションなど詳しく説明したサイトがインターネット上には数え切れないほど数多くあります。例えば、

HTMLタグであそぼう   http://www4.osk.3web.ne.jp/~kitayan/index.html
ホームページの飾り職人   http://www.din.or.jp/~hideyuki/home/

参考書や検索エンジンなどで探し各自のお気に入りサイトを利用すると良いでしょう。


ページの各種バイト数の適否の判定

自分のサイトに接続してくれる人達の全員がADSLなどの高速通信を利用しているとは限りません。現状では スピードの遅いダイアルアップ接続が過半数と仮定するのが無難な状況と思われます。 そのような状況下では、出来る限り先方の負担にならないページを作るのがよいでしょう。特にトップ頁は軽快にダウンロードされるほうが良いですね。これが困難なら、表示の順番を 考えて大切な情報を早めに伝えるように設計したほうがBetterです。次のサイトはファイル(ページ)が 軽く適切であるか、または重すぎて不適切か、の目安を簡単に提供してくれます。

買いパラ    http://www.kaipara.net/cgi-bin/size_check.cgi

1頁の容量以外に表示サイズの問題があります。店頭に並ぶ新型PCの多くは14〜15インチの液晶画面を 搭載していますが、未だそれより小さい画面のPCを使用している方々もかなりの数と言われます。 縦スクロールは良いとしても、横スクロールを嫌う人は多いようなので、その辺も考慮する必要が ありそうです。


ページのキーワード出現回数の分布表示

検索エンジンに登録されたページのキーワードの出現回数の分布を簡単に調べてくれるサイトもあります。

キーワード出現頻度解析    http://keyword-density.seo-tool.jp/

トップページにあるボックスに構文解析をしたいページのURLを入力するだけです。 まず、( 応答コード/サーバー名/IP アドレス/ドキュメントサイズ/タイトル/構成単語数/総単語数/Keywords/Description ) など指定URLのページの固有値が表示されます。次に構文解析結果として出現頻度順に(単語、数、割合)を一覧表示してくれるのです。ロボット型検索エンジン対策をする時には有益な分析ツールの一つでしょう。お遊びとして、自分のページの使用単語の分布を調べてみるのも面白いでしょう。


HTML 文法への適否のチェック

HTMLはコンピュータ用言語なので文法があります。アメリカにW3C( World Wide Web Consortium )という組織があり、ここでHTMLと関連コンピュータ言語の技術的な詳細が公表されています。さらに、URLを指定するとそのページのHTML記述が文法的に正しいかどうかを判断してエラーをリストアップしてくれるサイトもあります。

しかし、メーカーのHP制作ソフトを使用しても、自分でHTML記述をしても、W3CのHTMLプログラム検査サービス(オンライン・英語)のチェックでは沢山の文法的エラーが指摘されることが多いものです。日本語サイトではアメリカのサイトと異なり細かく点数付けして減点するので合格点をもらうのには多くの細かい訂正が必要となるのが普通でしょう。日本語サイトで80点以上で「よく出来ました」とコメントされますが、この状態ですと米国サイトの W3C Validation Service も通り、W3Cロゴが使用できる状態のようです。

カウンターですらエラーの指摘を受る場合があります。(実はこの辺は微妙でして、使用しているアクセス解析は減点されますが、通常のカウンターは減点された時とそうでない時があり、北行にも不確かです。カウンター内の特殊記号やフォント名の半角カタカナでエラーの指摘が出るので既製プログラムなどでは要注意です。JaveScript の各種の応用プログラムを幾つも貼り付けると問題が発生しやすい経験上の印象があります。)

(英) W3C Validation Service   http://validator.w3.org/
(日) Another HTML-lint    http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/
(日) Another HTML-lint gateway 1   http://openlab.ring.gr.jp/k16/htmllint/htmllint.html
(日) Another HTML-lint gateway 2   http://htmllint.itc.keio.ac.jp/htmllint.html
(日) ミケネコ研究所    http://www.mikeneko.ne.jp/~lab/

HTMLの文法的完全性については個人的妥協が必要でしょう。つまり、(A)文法的正確さに時間と精力を使い内容も必要なら変更する、(B)文法的潔癖性はさて置きコンテンツ制作に多くの時間と精力を用いる、これらの間で妥協が必要です。
例えHTML文法チェックで満点でもアクセス数の増加には何の関係もありません。 ただし、極端にエラーが多いとコンテンツの表示が不適切になり、接続・閲覧する人の好意を失う可能性が多分にあります。現在のブラウザは高性能になり多少の文法エラーなど全く影響がありませんので軽視しがちな分野ですが・・・。
以上を理解した上で、ページ制作の仕上げ段階で基本的文法の間違いのチェックに利用すると有用なサイトです。

新格言の提案: 「点は、サイトの上にサイトをつくり、サイトの下にサイトをつくる。」


コンテンツと背後のプログラムを重視

現在のHPはHTMLだけではなく、JavaScript, CSS, JavaAplet などが多用されています。参考書も多いしウェブ上にも解説サイトとソフト提供サイトが数多く存在します。北行自身は簡単なプログラムをコピー&ペーストで利用する程度か僅かに越えた状態です。残念ながら・・・。ただし、高級なテクニックを多用したサイトを表示すると、技術的水準に感心すると共に反射的に疲れがでる場合がある。個人的な見解ですが、まばゆくチカチカ、派手にピカピカ、動く、流れる、音が出る。こんな表現手法には首をかしげる場合も多いのです。

最後に一言。HPの見える部分が大切なことは当然ですが、コンテンツと技術面の見えない部分に神経を使う必要があります。その見えない部分への注力が閲覧者の負担を軽減し快適な接続・閲覧の環境を生み出すのです。良いサイト制作の基本と思います。
( 自分では「言うは易く行うは難し」と何時も思います。「不言実行」の方が多数派です。)


(2003.11.27更新)(2002.03.27記)
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