旅行記| エジプト紀行 カイロを中心に、( 11日目 /11月28日)
エジプト考古学博物館とパピルスの店
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06:30 ツアコンFさんのWakeup Call。
07:00 ホテルのモーニングコール。
07:30〜 朝食
08:30 部屋を出てロビーに下りた。
09:00 ホテル出発。

国立エジプト考古学博物館 ( 国立カイロ博物館 ): 
09:24 到着。バスは正面ゲートの少し手前で我々を降ろした。すでにゲートの外の歩道は左右両側とも入館待ちの観光客で一杯だった。さすがエジプト一の博物館だけのことはある。行列と共にゆっくりと動きゲート内の博物館前庭に入った。

博物館の建物は写真で観るよりも明るいピンク色なのに驚く。現在は足場が組まれ外装の補修工事中だった。前庭も博物館そのものでスフィンクス2基や他の古代遺跡の石像などが多数飾られている。また、正面入り口前の円形の池にはパピルスが生い茂っていた。葦はアチコチで見かけたが、本物のパピルスはここで初めて見ることができました。 前庭を散歩したり写真を撮ったりで時間を潰していたら、現地ガイドのアリさんの集合命令と簡単な説明がありました。カメラ券を10ポンドで購入しましたが、館内はフラッシュ厳禁で三脚の使用も認められません。

セキュリティーチェックを通過して入館するとラムセス2世の立像が4基ある正面広場です。1階は時代別、2階はテーマ別に展示されているそうです。この正面入口からは真っ直ぐにも、左右の何れかにも進める構造でした。我々は現地ガイドに従って左に進みました。何分にも、この博物館は1851年の創立A. F. Mariette(フランス人) がブーラークに開設した保存陳列館に始まり、1度はギザに移転したそうです。ナイル川近くの現在の地に移設され、1902年に本格的な博物館として発足し今日に至っている歴史ある博物館なのです。エジプト学の中心的存在で、収集品は20万点を越えるとも言われます。

この博物館の収集品の特色は彫刻・人物像にあるそうです。しかしその数が多く、見所を知らない観光客には見るべき展示物がわかりません。要所ではガイドのアリさんが立ち止まって詳しく説明してくれました。実にありがたいことです。代表的収蔵品としては「カフラー王座像」「村長の像」「ラホテプとノフレト像」「ツタンカーメン王墓出土の豪華な遺宝群」などが知られているそうですが、他にも類を見ない貴重なものが数多く陳列されているのです。この博物館に関しては観光ガイドブックも特別な頁で説明する場合が多いですし、他にも適切な参考書もあり、ウェッブサイトでも多くの情報が提供されています。詳しくはそちらを参考にしてください。ここでは簡単に印象を記述するにとどめます。豆写真集も添えますから御覧になって下さい。多少は雰囲気をお伝えできるものと思います。

カイロは世界中から観光客が訪れます。館内のガイド付き見学は同じ道順で回る団体も多く、各国語の説明を同じ場所で聞くことができました。つまり、ゆっくりした見学は難しく、押し出し式に移動する場面も時折ある状態だったのです。 特に2階の一番奥まった場所にある「ツタンカーメンの秘法」は有名なだけに大混雑でした。黄金のマスクだけではなく、数多くの溜息の出るような装身具などがガラスケースの中で輝いています。しかし時間をかけて鑑賞したり落ち着いて写真を撮ることなど出来ませんでした。ゆっくりアングルを定めていると近くでブーイングが出る状態でした。
幾つかの満員コーナー以外ではゆっくりできます。世界最古の壁画とも言われる「メイドゥームの鴨」とかパピルス画などのセクション、神々の小像コレクションなどは比較的混んでいないので落ち着いて見学できました。
話は飛びますが、陶器などの小型人形を買った経験が数回あります。何時も顔に最大の注意を払って毎日見ても不快にならない良い顔付きのものを探します。自分では"顔"にうるさいタイプと思っています。この博物館で見る大小の像は 見る人に恐怖心とか気持ち悪さとかの嫌な思いをさせる顔はないのです。キツイ性格を滲ませる感じの顔もありません。どことなく素朴で何となく温和な顔付きをしています。古代エジプト人は率直に神々とファラオを信じ平和な心を持っていたのだ、と想像しました。

最後に自由時間が多少ありました。正面入口の左側の売店でチットした記念品を買ってみました。朝から飲まず食わずで3時間近くもこの博物館にいたので少し疲れました。 エジプト考古学博物館

この博物館の入口上部にはエジプト考古学に多大な貢献をした重要な学者の御芳名が記されています。現地ガイドのアリさんによると、ピラミッドの謎の解明に尽力され第2の太陽の船を発見した吉村作治氏のお名前もここに記されることが決定しているそうです。文化的に繋がりが無いとも言える日本人研究者の業績が認められ末永く記憶されることになったのです。考古学では良く知られたテーマだけに、一般の日本人にとっても名誉なことです。

12:15 エジプト考古学博物館から出て駐車場からバスが来るのを待つ。

中華レストラン
12:55 昼食のレストランに到着。 春のイタリア旅行でも帰国前日の昼食は中華でした。今回も帰国前日の今日は中華です。阪急トラピックスの定番スケジュールなのでしょうか。英語・中国語・アラビア語で看板が書かれています。「唐城」という店でした。
中華料理店のことでお茶が飲み放題に出てきます。朝8時前から午後1時過ぎまで水一滴も口にしていなかったのです。喉が渇いていたので実に嬉しかった。 中華スープ、チャーハン、酢豚、八宝菜、エビチリなど馴染みのものばかり、味付けも無難で食が進みました。 エジプトだからでしょうか、普通の中華料理店のように取り皿が次々に出てくる訳ではありません。初めから終りまで各人一枚の取り皿だったのが風変わりに思えましたが、別に大した問題ではありません。 全員がホッとして舌鼓を打ち、大満足した様子でした。

14:00 中華レストランを出発。

パピルスの店: 
大した時間もかからずにパピルスの店に到着しました。広々した店内の壁には各種のサイズのパピルスに色とりどりの絵が描かれたものが飾られています。

これらを見る前に、まずパピルスの茎から古代エジプト人が見つけた製紙法を実演してくれました。繊維質に富んだパピルスの茎を薄く切り、それを交互に織るのです。平面上で圧力をかけて水分を絞り出し、乾燥させる。これが世界史上で始めての「紙」の製法でした。「当店のパピルスは正真正銘の伝統的パピルスである!」が売り物のようでした。

次に店内の自由行動です。ゆっくりパピルス紙に描かれた絵を見て回りました。先ほどのエジプト考古学博物館で見たものがテーマになっているものも多くありました。全て古代エジプト関連の絵といっても良い感じです。この店は全ての絵に定価が明示され、値引き交渉には応じません。しかし、購入金額が一定金額に達すると一割引、二割引きとなるのです。このツアーで立ち寄った店では実に明快なやり方で好ましく思われました。
額に入れて部屋に飾るのに適当そうな中型の2種類とお土産として利用できそうな小型のもの3枚を購入しました。 ぎりぎり所定金額を越えたので1割引きになりました。精算後に小型のものでもっと良いものが見つかり取替えを依頼しました。英語を話せる店員が親切に応対してくれ、追加の差額金を米ドルで支払い希望通りのものが入手できました。
実は「メイドゥームの鴨」の半分のもの、つまり左の3羽の絵、を最初に購入したのですが、フルサイズの6羽の鴨の絵があったのです。小型の横長パピルスですが額に入れて書斎入り口の壁に飾りました。意外にも上手く納まりました。

高額なものではないので、皆さんも夫々気に入ったものを買い求めていました。壁の絵には番号が付いているので、注文書にその番号と枚数を記入して帳場近くのカウンターに提出します。すると棚から指定の絵を出してくれるのです。時には汚れた感じのパピルスも混じっているので、注意して見ている方がよいです。汚れていないものをくれ、と言うと希望通りにしてくれました。そして、パピルスをクルクルと丸めて綺麗な紙筒に入れます。これなら旅行中に傷める心配がありません。

帰る段になると、応対した店員が玄関口まで走ってきました。笑顔で "Thank you !" と言って見送ってくれました。こちらも嬉しかったですね。

どういう訳か、パピルスの店に関しては時間の記録が全くありません。写真もとりませんでした。1時間余をここで過ごしたと思います。出発したらホテルに帰り休息です。
実は当初の旅行スケジュールによると午後は自由行動となっていました。それでオールドカイロと言われる地区にタクシーか地下鉄で行くつもりでした。既にその時間は無く、諦める以外にありません。

ホテルで休憩
16:30 ホテル到着。

ギザの音と光のショー観光: 全メンバー33名中23人がオプションの「ギザの音と光のショー観光(夕食付き、8000円)」を申し込んでいました。我々は不参加でしたが、参加者は6時にロビーに集合して出かけました。
スフィンクスの観客席でこのショーを観るのですが、ガイドブックによれば1日に3回のローテーションのようです。木曜日の最初のショーは日本語(1週間に1度だけ)となっています。言葉の意味では恵まれたのですが、結果的に日本人観光客だけで観客席を埋めることは出来ずガランとした感じだったそうです。次の遅いショーは英語なので欧米系の観光客がかなり集まっていたと言っていました。我々不参加組みに気を使ったのか、参加した人達はショーに関して良い事は言いませんでした。「料理はまずく、夜の野外ショーは寒く、写真は写らず、遅くまでかかり、正直なところ8000円は大損。行かなかったのが正解」とすら言う人がいて数人が頷いていました。ピラミッドの歴史を日本語で聞けたのが良かったという人が僅かにいた程度です。レーザー光線の使い方も日本のほうが・・・、という意見も聞かれました。

私は不参加だったので実際のことは分かりません。拝見した個人旅行記では「良い、楽しめた」という感じの記述も時折あったと記憶していますが、少なくとも、このツアー参加者の評価は芳しいものではないようでした。エジプト側と旅行社には辛らつな事を書きましたが、しかし、万が一この通りなら改善の余地がありそうです。

自室で休息・フォーションで買い物: 話が前後しますが、我々は直ぐ自室に戻りコーヒーを飲んで休みました。このホテルにはフランスの有名な食品店フォーションがあり、チョコレート、砂糖菓子、パン、等々をおいています。ワイフは当初からこの店で買い物をする予定にしていました。明日の午前も時間はありますが、今日済ませることにしました。

17:00 ホテルGフロアーに下りてフォーションに行く。チョコレート詰め合わせ数箱をチョイスで作ってもらった。これには時間がかかった。果物の形をした砂糖菓子の詰め合わせも数箱購入しておいた。この種のものは日本では案外使い道があるのです。
支払いも済ませた頃、ツアコンのFさんがロビーの椅子に1人で居るのに気が付いた。ワイフに言うと、買ったばかりのチョコを1箱差し入れにもって行った。毎朝モーニングコールを個人的に入れてくれたり、何かとチョットした世話になりました。若い女性のこと、チョコを貰って嫌がるはずがありません。 Fさんは直ぐにフォーション店内にいた私まで礼を言いにきた。さすがその辺もソツが無いですね。
17:40 店を出て部屋に戻る。

夕食:
18:55 ロビーに下りる。ショーに不参加の10人が夕食のため外のレストランにでかけるのです。19:00にバスは出発した。暗くなったカイロ市内をかなり走り、19:30頃にナイル川に近いレストランに到着。我々のガイド役はアルバイトらしき若い日本人男性だった。ツアコンのFさんは見舞いのため病院に行き、現地ガイドのアリさんは「ギザの音と光のショー」の案内役でいない。「ヨロシク」とは言ってはいたが全くやる気のなさそうな人に案内されてレストランに入った。

窓際の席が用意されていた。まず飲み物の注文だが、グラスワインは無く、白ワインの小ビンが55ポンドだった。意外に高い。6ポンドの紅茶にした。エジプトの丸いパンとソース類数種が出てきた。この地元のパンの味は私の口に合う。 ソースの味はそこそこだったが、パンは2個も食べた。メーンデッシュはトマトソースのミートボールにライスだった。普通以下の味のような気がしたがピリッとした辛さも塩味も全く感じさせない味付けだったからでしょう。デザートで食事を終え、飲み物代の支払いになってもガイド役は店の人との雑談に忙しく何もしない。「何も分らん観光客にメシ食わせりゃいい。オレは居るだけサ。」 勝手な想像ですが、マァ、こんな処でしょうか? 申し訳ないですね、お偉いさんに案内させて・・・。

20:30頃 レストラン出発。バスの中は例の丸薬の臭いが漂った。

帰路、車窓から道路上の車を見ていました。驚いたことに、ヘッドライト無灯火、片目点灯、車幅灯のみ点灯、などの車が実に多いのです。車線無しの道路を何列にもなって相当なスピードで走るのは正に神業に近い・・・。これらが信号無視までするのですから、安全運転という言葉はカイロでは存在しないのでしょう。

21:00頃 ホテル到着。早いもので今晩がエジプト最後の夜である。荷物を片付けたり、お茶を飲んだり、適当にゆっくりと過ごしました。あまりにも忙しい団体ツアーで、カイロの一角すら、夜のそぞろ歩きも楽しまずに帰国となりそうです。

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