旅行記|イタリア・ルネッサンス紀行9日間( 4日目 /4月1日)
移動→ピサ観光→シエナ観光→フィレンツェ泊
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出発まで:
やはり早く目覚める。外はまだ暗く、モーニングコールまでかなり間があった。このフィレンツェ・シェラトンも湯沸し用の電気ポットが設備されていない。今日もコーヒー抜きの淋しい朝となり、湯沸し器具を用意してこなかった事を後悔する。
昨日まで着たカラーシャツ2枚を備え付けの洗濯袋に入れ、Order明細書に記入しておく。8時までに出さないと今日中に仕上がらない。朝食の時にフロントに持っていくことにした。
連泊なのでスーツケースに不要品を入れて鍵をかけ、部屋を出る。早朝なのでフロントは準備を始めたばかりだった。 洗濯袋を渡してレストランに行く。6時30分から朝食。ビュッフェスタイルで何を食べるのかは大体決まってしまった。ハムなどの肉類は僅かにして乳製品・果物・パンが主となる。そしてコーヒー。最初の牛乳も意外にも美味しく飲めた。
一旦部屋に戻り、時間まで過ごす。外は今日も絶好の観光日和だった。少し早めに出てホテルの前で写真を撮った。
ピサに向う:
バスは7時15分にホテルを出発、西に向かって約80Km高速道路を行くと斜塔で有名なピサの街に着く。ここはリグリア海に近いのだが、海の見えるところには行かなかった。観光バスは斜塔行きバス乗場で我々を下ろした。8時30分だったから高速道路利用でフィレンツェから1時間15分だった。日本と違い、イタリアの観光バスは観光ポイントへの直接乗り入れが認められていないことが多い。このバス乗場には糸杉の若木が多く植えられていた。大きめの丸い実が鈴なりだったのが印象に残った。
2車両が1両に連結した大量輸送用の市内バスにのる。5分くらい先の長い城壁に沿った大通りの停車場で乗客を降ろした。そこから更に5分ぐらい歩くと斜塔・大聖堂地区の入り口になる。そこまでの道は尖がり帽子の変った造りの土産屋が片側に沢山並び、門前町への導入路を面白いものにしていた。
ピサのドゥオーモと斜塔:
城壁の入り口を潜ると広々した芝の向こうに洗礼堂・カンポサント(納骨堂)・ドゥオーモ・斜塔などが一望される。右側はずらりと土産屋が並んでいた。ここが門前町であろう。8時45分ごろ、ここでイタリア人男性ガイドが合流した。ガイドの案内の後は自由時間となり、この場所が集合地になる。

土産屋の道をドゥオーモに向ってゾロゾロと歩いた。例によってガイドの説明は耳に入らず写真を撮るため群れから時々はなれた。ピサ・ロマネスク様式の代表作と言われる大聖堂のドーム近くまで行き一般的な説明を受ける。8階建の塔は傾斜が最も激しくて「斜塔」だけで分る固有名詞になっているが、実はここのドゥオーモも洗礼堂も僅かに傾いているのだ。何となくだがカメラを向けると分る程度の傾きですが・・・。 礼拝堂の外に沿って聖堂入り口までゆく。外壁は遠方で見るときと違い、様々な石材が間に合わせ的に用いられたそうである。確かに白一色ではなく黄ばんだ石材もかなり混じった部分もあった。正面のドアーが彫刻的に優れたものだそうで長々とした説明がある。そして洗礼堂に行く。「宝石箱」と表現されるが、それより王冠を連想させるこの円形の建物は音響効果に特色があるそうだ。希望者のみ内部を見学し、他の人達は自由行動となった。入った人の話を後できいたら、「ガイドが手を叩いてデモンストレーションをして見せたが、運悪くそれ程でも・・・」と言っていた。

朝のことで多くは大聖堂の奥近くのトイレに直行だった。ここのトイレは古いながらも広く清潔だった。30セントも渡しただろうか。
斜塔を裏から表から、様々な角度で撮影したが光線の具合が今ひとつだった。
古代ローマの創立者は双子の兄弟といわれる。斜塔の近くに高い石柱があり、その上にメス狼と喜ぶ姿の子供2人の銅像があった。伝説によれば兄弟は狼の乳を飲んで育った。この1人ロムルス紀元前753年パラティーノの丘に都市を築いたのが古代ローマ帝国の起源とされている。千年も存在し続けた強大な国家の設立者を称える伝説であろうが、狼に育てられたというのも奇抜な発想に思えた。その伝説の銅像がピサにあった。
バールが斜塔近くの道路を横切った角にあった。入り口左手のレジでカプチーノ2カップの代金2.06ユーロを支払い、右手奥のカウンターでレシートを係りに渡してカプチーノを作ってもらう。驚いたことに、同行の70才を越える御夫婦もここでコーヒーを楽しんでいた。お孫さんをつれて、実に元気そのものです。
ピサの土産の代表格は「ピノキオ」製品らしく、どこの土産屋にもピノキオ鉛筆や紐を引くと手足を動かすピノキオ人形が置いてあった。イタリアの作家コッローディの童話の主人公、悪戯好きの人形が立派な人間になるお話、思い出せますか?すっかり忘れていた。今流に表現すると、イタリアのピサを代表するキャラクター。高いものでもないのでワイフが幾つも購入しました。ツアーメンバーには一番大きいピノッキオをお孫さんに買った人もいます。木製の素朴な感じですから、子供が遊び飽きたらインテリア向け飾りとしても使用出来るかもしれません。
時間となり集合場所に行きました。往路の逆コースで観光バスの駐車場に戻った。道すがら、午前早くにピサの斜塔を見てよかったと思う。これからの観光客の数たるや凄かった。

シエナに向う:
10時過ぎに観光バスは出発した。ここからシエナまでは一般国道を使用するしかない。道はかなり混雑することが予想されるそうだった。なにぶん、イースター当日直後の月曜、イースターマンデー(休み)である。ブドウ畑や他の果樹園のある道を行く。沿道にも多くの花が咲き、紫色のも多く満開の時期だった。笹竹に似た植物があちこちにある。そして穂を伸ばしている。この穂を除けば、何処から見ても笹竹なのだが・・・。また、ススキに似たものもありこれも穂をつけいてる。穂も花の一種・・・。
田舎道の風景を楽しみ、居眠りをし、ツアコンの説明に耳を傾け、また眠り・・・。11時45分位にシエナのバス駐車場についた。
シエナ・テルミニ通りとカンポ広場:
ここが凄い昔の城壁が切り立った場所だった。観光パスの多さたるや大阪城址公園にも負けない感じである。大勢が歩く中、ツアコンは折りたたみ傘を延ばし掲げて歩いた。日本でなじみの旗は持ち歩いていない。サッサと歩く人でついて行くのが大変だった。
しばらくは普通の古い街並みだったが、細いテルミニ通りに入ると「世界文化遺産の町」という表現が真に迫ってくる。 時折、同行の群れから離れデジカメに風景を納めた。その後グループに追いつくのが大変だった。そのくらいの観光客が歩いている。ふる〜い建物の間を通り抜けると、イースターマンデーの陽を浴びる人波に驚かされるカンポ広場、その向こう側にはブップリコ宮殿マンジャの塔が良く見える。かき分ける感じでその細い谷間を下り広場に出る。ツアコンはスタスタと左側に向かい、多くの人々が座り込んでいるカンポ広場を横切った。写真1枚とる余裕も与えない。もう昼時、Kさんの頭には昼食レストランの場所しか頭にないようだった。広場の横断が終わって再び細い道に入る。少し広い道とぶつかった所でKさんは困った。行くべきレストランが何処なのか分らない。我々を待たせて1人で探しに行った。幸い近くの小路を入った先にあった。
昼時とはいえ何もこんなに急がなくとも・・・。だが、最初に説明したようにイタリアの観光ガイドは有資格者だけに許されているのだ。ツアコンのKさんとしては自分が先頭に立って大急ぎで歩き、団体客は必死についてゆく(観光にあらず)しかないのかも知れません。Kさんはそうは言いませんでしたが・・・。しかし、多分。
シエナ・昼食:
リストランテに入ると直ぐ下におりる階段だった。綺麗に改築されているが、気が遠くなるような古い建物であることは間違いない。その地下2階に我々の席は用意されていた。ここに落ち着いたのは12時10分だった。飲み物はミネラルウォーター、パンとパスタ、そしてポークの薄切りソテー3枚と野菜の付け合わせがメーンデッシュだった。マァ、美味しかったですね。食事の途中からアコーディオン弾きが回ってきた。出口の傍でずっと弾いている。旅行社で何がしか渡してあるのだろうか。その傍に若いイタリア人娘がずっと立っていてリストランテのウェイトレスと時おり言葉を交わしていた。後で知ったが、この人が我々のガイドだった。

ゆっくりした昼食だった。表通りに出たのは1時25分ごろで、中世の狭い道でツアコンが来るのを待った。
シエナ観光:
イタリア人女性ガイドとツアコンのKさんが出てきた。紹介が終わると直ぐカンポ広場に戻る。相変わらず大勢の人達で埋まっていた。ガイドの監督のもとにKさんがカンポ広場と周りの由緒ある建物についてガイド的解説をし始めた。この広場の周りの建物はカフェテラスが多い。話も聞かずにその椅子にちゃっかりと腰掛けたワイフは記念写真をねだった。古き建物と欧米系の大勢をバックに雰囲気の伝わる写真になっていましたね。女性の直感というものは・・・。説明がひと通り終わったら、シエナの大聖堂に向ってカフェテラス沿いに歩き始め、往路に入ってきた道から外に出た。数分で大聖堂の施設の1つ、洗礼堂の正面に出た。白大理石の綺麗な建物だった。その右手の道を登って行くと左にカーブし大聖堂正面に導かれる。
シエナ大聖堂:正面中央の大扉、その上には大円形窓、さらに上部に三角形の大宗教画が黄金色に輝いている。正面大扉の左右に出入り口がある。それぞれの上部にも少し小型の三角形の宗教画が配置されていた。素晴らしく均整のとれたつくりの大聖堂だった。
この正面以外は横縞が強調された珍しい感じの建物であり、鐘楼も遠くからも目立つ横縞が特色となっている。思えばロンドンのバッキンガム宮殿とウェストミンスター寺院の中間にあるカトリック系ウェストミンスター大聖堂もオレンジ色の横縞であった。カトリック系の一部宗派に共通する文様なのかも知れない。
大聖堂正面の大扉の上に太陽を思わせる青銅の飾りがあった。キリスト教の寺院ではこの種の具象物は珍しいのではなかろうか。横の入り口から中に入った。聖堂の中は暗かった。そしてステンドグラスと天井のドームが明るく綺麗である。内部の柱、壁、全てが徹底して横縞なのが本当に珍しく感じられた。ひと通りの参観を終え、横から出た。洗礼堂の近くを下り、もう帰るだけである。
帰りもテルミニ通りを戻ったが、往路よりも人出は増えていた。バス駐車場の中間点で休息・自由時間になり近くの土産屋に入った。珍しくも絵葉書が買いたくなったので、水彩画のものを購入した。後日談だが、日本の葉書よりも大判で、国内で使用すると50円ではなく80円かかる。外国の絵葉書にはこの種のサイズが多いので要注意です。 ワイフも趣味の仲間に手ごろな土産品を見つけ、手振り身振りで店の人とコミニュケ−ション。傍で見ていると、楽しそうだった。
また、ゾロゾロと固まってバスの駐車場まで行く。午後3時過ぎにシエナを後にした。
フィレンツェに向う:
観光の主なスケジュールは済ませてしまった。後はフィレンツェ郊外の観光客向けのブランドショップに寄り(実はトイレタイム)、市内のレストランで夕食をするだけである。皆さん、幸せそうに眠りながらフィレンツェに向いました。車窓から風景を眺めいてたつもりでも、記憶にもデジカメにも残っていない。疲れて目を開けて眠っていたようです。
土産用ブランド店:
1階には当地産の衣類とか貴金属、地階に靴とかバックの革製品、2階は財布、ネクタイなどの小物を並べた新しい店だった。何か買ってみよう、と数多くの品を見たが食指が動かない。有名ブランドに混じって、ベルトなど香港の女人街に並んでいる感じのものまであるのだ。旅行社はこの種の店と提携しパック団体旅行の円滑な実施をするのが通例という。客が沢山買い物をすれば旅行社もその時のツアコンも何か良き事があるシステムと聞き及んでいる。共存共栄の関係、それで快適なトイレも使用出来るのだ。その全ては客の財布にかかっている。分っていても、気に入った品が見つからなければ空手もやむを得ないのだ。 我々が退出するころに次の日本人団体が到着した。

バスはフェレンツェ市街に近づき始めた。右手にモダンなカトリック教会らしからぬ教会が見えてきた。ツアコンのKさんは一度だけこの教会を見たことがあるという。「建設業界のオジサマ方と一緒に・・・。」 思うに、その日の夕食は最高級ワイン付き、一流ミュージシャン付きでフィレンツェでも稀なる豪華なものだったことでしょう(実際はワインが少し良かった程度かもね)。

夕食:
7時半ごろにリストランテに落ち着いた。今日はロンバルディア地方名物の薄いポークソテーと聞いていた。飲み物のあとはパスタ、そしてポークソテーとグリーンピースのメーンディッシュ。アイスクリームのデザート。特筆するほどのものではない。しかし不満はなく、空腹は十分に満たされ、明日のエネルギーは確保された。8時25分にレストランを出てバスに戻った。バスを降りるときには、ミネラルウォーターのボトルを数本買った。夜昼共々の必需品である。
ホテル:
ロビーにて明日の予定が伝えられる。珍しくゆっくりした朝で、 モーニングコール7:00、朝食7:45、出発8:20だった。非常時の番号は1082。毎日思うのだが、非常事態を装って電話するような人は居そうもなかった。
ホテルの洗濯料金:
部屋には8時40分に戻った。朝フロントに預けたシャツ2枚の洗濯が済んでベットの上に置いてある。カラーシャツの洗濯・プレスは1枚9.5ユーロで高いものだった。自分で洗濯をしない旅行・出張も可能ですが、全部洗濯に出すとかなりの負担になる。例えば、このホテルの洗濯代金は以下のようになっている。
種類(イタリア語) 種類(英語) 価格(ユーロ)
Camicie-BluseShirts9,50
Mutande-SlipUnderpants2,00
Calzini-CalzeSocks1,50
FazzolettiHandkerchiefs1,50
PigiamaPyimas8,00
Magliette-PoloT.Shirts-Polo6,50
PantaloniTrousers7,75
TuteTrack-suit7,75
PantalonciniShorts6,00
Sottovesti-BodyUndergow3,00
ReggisenoBras2,50
Camicie da notteNight gowns7,75
VestitiDresses9,30
GonneSkirts7,75
CanottieraOverals4,50
フィレンツェ・シェラトンホテルの洗濯料金(為替レート:1ユーロ約120円/2002年4月1日現在)
デジカメの充電をセットする。イタリアの風景にも慣れてきて撮影枚数も少し減ってはきたが、それでも64MBのメディア 2個では間に合わないかも知れない状態になりつつあった。写りの良くないものは全て消去した。
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