[北行庵]  HOMETRAVEL
ニュージーランド紀行 ( 2000/5/20〜28 )
ニュージーランド豆情報
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ニュージーランドの国土面積 Page Head ▲

旅行準備中に読んだ資料では、ニュージーランドは日本の3/4の国土と書かれていた。北海道を除いた面積との表現もあったと記憶している。現地の人の数名も「本州、四国、九州を合わせた面積」と表現していた。 

[ 集英社、「イミダス'98 スーパーマップ」、pp,84-85 ] によると、 両国の面積は次の通りである。

北海道 78,500 ku
本州 230,500
四国 18,800
九州 42,000
---------------------------------------------------
日本の面積 合計 369,800 ku

ニュージーランドの面積 270,534 ku

両国の国土比率が約3/4は妥当なのですが、
ニュージーランドは「本州と九州を合わせた面積
と表現するのが適切でしょう。

ニュージーランドの気候Page Head ▲

ニュージーランドのウェッブ・サイトには次のように書いてあった。 「ニュージーランドの天候は変化する! 明確な季節はあるが一般的に温暖である。  冬季の山岳では降雪、そして暑い夏。凍るような冬の朝は-5゜C位。夏の日中は 25-30゜C。ニュージーランドの変わりやすい天候に対処するために暖かめに着る 必要がある。」 季節毎の平均気温は、

12,1,2,3月 18-30゜C
4, 5月 9-15゜C
6,7,8月0-10゜C
9,10,11月9-20゜C

ニュージーランドの気候は米国のモンタナ州に似ているが湿度が高い、又はカル フォルニア州北部に似ている、とかの記述も散見される。

日本から見ると緯度的に南島は東北・北海道に、北島は関東・東海に相当する。 問題は海流とか山岳地形などにより、日本の気候とどれだけ違うかである。 南島で快適なら北島では少し暑めであろう。北島のオークランドで桜が咲いている なら南島のクライストチャーチはまだ少し寒いし、クック山を訪ねるには早すぎる。  南北に長いこの国の旅行は日本と同じ地域的気候差を覚悟しなくてはならない。

クライストチャーチ 43.5゜ S172.6゜ 砂川市、歌志内市(札幌と旭川の間)
クイーンズタウン 45.0゜ S168.7゜ 中頓別、幌延(稚内市の少し南)
オークランド 36.8゜ S174.7゜ 富山市、高萩市(茨城県北部)

上の表は南緯、北緯で逆さまだが、ニュージーランドの都市と日本の都市で緯度が同じくらいのものを併記したもの である。おおよその気候はこれから見当がつきそうだが、実はそうでもない。次のページの花暦のほうが当てになります。

クライストチャーチの開花植物(10月) Page Head ▲

見知らぬ土地の気候を知るには花暦が簡便である。そこでクライストチャーチのCity Council に Eメールを送り、10月下旬の花を問い合わせてみた。Diane Campbellさんと言う方がクライストチャーチ植物園の本格的資料を取り寄せ、Eメールに添付して送ってくれました。それから、当方の悪戦苦闘が始まりました。以下、その経過と資料です。


10月に開花するクライストチャーチ植物園の植物リストには、温室内の植物 を除き、屋外で花を咲かせる植物が草木合わせて90種がリストされていた。  学名・俗名から日本名が分かる植物はほんの僅かであった。  覚悟を決めて植物名の英日翻訳を試みてみた。

植物分類学・命名法などは全く知らず、手持ちの事典・図鑑で英語学名・俗名 に相当する日本名を虱潰しにさがしたのである。 投げ出したくなる位に手間 のかかる作業であった。
翻訳に使用した事典類は、
(1) 園芸大百科事典(デスク版)、講談社、昭和61年2月25日 (初版)、
(2) 原色園芸植物大図鑑(デスク版)、北隆社、昭和59年5月20日 (初版)、
(3) 新英和大辞典(第5版)、研究社、1982年、
(4) 北海道の樹、北海道大学図書刊行会、1992年(第1印)
の4冊であり、(4)を除けば大判で重いので次々に調べるのは良い腕の運動 でもあった。

リストの90種の植物で上記4冊に英語の学名・俗名が載っていないものは 22種(24%)にもなった。 リストの中の1/4は「分からない」のである。 

さらに、英語の学名・俗名と日本名の対象がついたとしても、例えばウツギ (空木、卯木)を意味する Weigela はウコンウツギ(黄色)、ハコネウツギ (紅白)、タニウツギ(桃色)の学名の冒頭に共通して用いられている。  そして植物園では場所Aに植えられている。  Deutzia(Wedding Bells)なる学名(俗名)が別記され、やはり日本語では ウツギとなり、場所はAとBの2カ所にあるとされていた。後者はウツギに似た 植物なので日本名ではウツギとしてしまったのであろうか、釈然としない。  俗名の Wedding Bells は英和辞書でもずばり「結婚式の鐘」としか記載されて いない。この鐘が「我カラーン、我カラーン」と鳴ることはまず間違いなかろう。  この主題だけで学術論文の一節を書くのと同じぐらいの時間と精力を要して しまった。 まあ、私のような門外漢が手を出す性質のことではない。

しかし結論は至って明瞭、クライストチャーチでは木蓮、桜、山吹、花ずおう、 ツツジ類、ぼけ、椿、アカシアなど10月に咲き、当地の5月上旬〜6月下旬 に相当する。 カレンダーを単純に半年ずらせば、ニュージーランドの10月 は日本の4月になる。 これからクライストチャーチの花暦はカレンダーと比 べてかなり早いものとなる。 そして、ワッと咲く感じである。 

クライストチャーチから車で数時間のクック山麓地帯は11月中旬から山草 が咲き始めることは読み知っていた。臨海地のクライストチャーチはずっと 暖かいだろうが、「半袖シャツで良いか、あるいは長袖が必要かも・・・」 と迷ったのである。 
「クライストチャーチでは水仙とバラが咲くの何時か? 10月下旬には どんな花が咲いていますか?」と気軽にメールで尋ねた結果が大変な 大仕事となってしまいました。旅慣れたつもりで適当に全天候型の服装で 行けば良いものを・・・。
でも、まじめな御返事を頂戴して、単純な逆さま季節ではないことを事前に 知ったのは大いなる収穫で、また総じて面白かったのも正直なところです。  気候の感覚的対応を得るには花暦は良いですね。


[ Diane Campbell氏のメールの添え付けファイル ]
Conspicuous Plants in the Christchurch Botanic Gardens during October
10月に目立つクライストチャーチ植物園の植物

記号(KEY)/  TREES  木 /   Fl Flower 花 /  Fr Fruit 果実 /  Fo Foliage 葉

GENUSCOMMON NAMEKEY(LOCATION←省略)
一般の名称日本語名

AcaciaWattle(Fl)アカシヤ
AesculusChestnut(Fl)
CercisJudas Tree(Fl)ユダの木(セイヨウ(ハナ)ズオウ)
CrataegusHawthorn(Fl)さんざし
DavidiaGhost Tree(Fl)ハンカチの木(中国原産)
DrimysWinter痴 Bark(Fl)
HalesiaSilver Bell Tree(Fl)シルバーベルツリー(米国原産)
LaurusLaurel(Fl)月桂樹
Michelia-(Fl)オガタマノキ(中国原産)
NothofagusBeech(Fl)ぶな
PaulowniaPrincess Tree(Fl)きりの木
PersooniaToru(Fl)
PhotiniaChinese Photinia(Fl)カナメモチ(中国原産)
Pittosporum-(Fl)?バラ目トベラ科の植物
PrunusFlowering Cherry(Fl)サクラ
Sophora Kowhai-(Fl)エンジュ

SHRUBS 低木・シラブ
GENUSCOMMON NAMEKEY日本語名

AbutilonChinese Lantern(Fl)アブチロン(イチビ・黄麻)
Adenandra-(Fl)
ArctostaphylosBearberry(Fl)クマコケモモ(American cranberry)
Bauera-(Fl)エリカモドキ
Boronia -(Fl)ボロニア(オーストラリア原産、NZから渡来)
Calytrix-(Fl)
Camellia-(Fl)つばき
CeanothusCalifornian Lilic(Fl)セアノサス(カルフォルニア・ライラック)
ChaenomelesJaponica(Fl)ぼけ
ChoisyaMexican Orange(Fl)メキシコオレンジ(ミカン科)
ClianthusKaka Beak(Fl)クリアンサス
Coleonema-(Fl)
Corokia-(Fl)
CoronillaCrown Vetch(Fl)コロニア バリア ( axseed )
CytisusBroom(Fl)エニシダ(金雀枝)
Daphne-(Fl)ダフネ(西洋沈丁花)
Deutzia Wedding Bells-(Fl)?うつぎ(空木、卯木)
EmbothriumChilean Fire Bush(Fl)
Enkianthus-(Fl)どうだん
EricaHeath(Fl)ヒース、エリカ
Eriostemon-(Fl)エリオステモン
Fuchsia Kotukutuku-(Fl)フクシア・ホクシャ
Gamolepis-(Fl)
Genista Broom-(Fl)ゲニスタ・ヒトツバエニトダ
Goodia-(Fl)
GrevilleaSpider Plant(Fl)グレビレア
Hebe-(Fl)ヘーベ(NZから渡来)
IberisCandytuft(Fl)イベリス・キャンディタフト
KerriaJapanese Rose(Fl)山吹
LavandulaLavender(Fl)ラベンダー
Leucodendron-(Fl/Fo)
LeucothoeFetterbush(Fl)岩南天
LithoderaGromwell(Fl)洋種ムラサキ
Magnolia-(Fl)モクレン・木蓮
MelaleucaHoney Myrtle(Fl)
OleariaDaisybush(Fl)オリアリア
Piptanthus-(Fl)

SHRUBS 低木・シラブ
GENUSCOMMON NAMEKEY日本語名

PodalyriaSweetpea Bush(Fl)スイートピア
PotentillaCinquefoil(Fl)ヘビイチゴ
ProstantheraMintbush(Fl)
Protea-(Fl)プロテア(南アフリカ特産)
PsoraliaScurfy Pea(Fl)オランダビユ(米国産)
Rhododendron-(Fl)つつじ
RhododendronAzalea(Fl)つつじ
RosmarinusRosemary(Fl)マンネンロウ
RuscusButcher Broom(Fr)ナギイカダ
Skimmia-(Fr)みかん科ミヤマシキミ属(日・アジア)
StaphyleaBladdernut(Fl)三葉うつぎ(北米産)
Syringa Lilac<LILAC>(Fl)ライラック、リラ、紫はしどい
TempletoniaCoralbush(Fl)
TeucriumGermander(Fl)?にがくさ属
ThryptomeneHeath Myrtle(Fl)?ギンバイカ(欧州)
Viburnum-(Fl)スイカズラ
Weigela-(Fl)うつぎ
Westringia-(Fl)

HERBACEOUS PERENNIALS 多年生の草
GENUSCOMMON NAMEKEY日本語名

AnemoneWindflower(Fl)アネモネ
ArmeriaSea Pink(Fl)ハマカンザシ・マツバカンザシ
Aurinia Golden Turf Alyssum-(Fl)?芝なずな
DicentraBleeding Heart(Fl)ケマンソウ(北米産)
DoronicumLeopard Bane(Fl)ドロニクム(欧州)
EpimediumBarrenwort(Fl)イカリソウ
Geum Avens-(Fl)ジューム・ダイコンソウ
Iris-(Fl)アイリス
Libertia-(Fl)
Mazus-(Fl)(ムラサキ)サギゴケ
OmphalodesNavelwort(Fl)ルリソウ
PeltiphyllumUmbrella Plant(Fl)シペラス・シュロガヤツリ
Phlox-(Fl)フロックス
PrimulaPrimrose(Fl)サクラ草
PulmonariaJerusalem Sage(Fl)?シソの一種
RanunculusButtercup (Fl)キンポウゲ
ThalictrumMeadow Rue(Fl)カラマツソウ
TrilliumWake Robin(Fl)エンレイソウ
ZantedeschiaWhite Arum Lily(Fl)カラー

CONSERVATORY PLANTS 温室栽培植物
GENUSCOMMON NAMEKEY日本語名

AnthuriumFlamingo Plant(Fl)-
Begonia-(Fl)-
CalceolariaSlipper Flower(Fl)-
FritillariaFritillary(Fl)-
Gloxinia-(Fl)-
ImpatiensWater Fuchsia(Fl)-
Lewisia-(Fl)-
PrimulaPoison Primula(Fl)-
RhodohypoxisLemon Grass(Fl)-
SchizanthusButterfly Flower(Fl)-
SpathiphyllumSpathe Flower(Fl)-
TrilliumWake Robin(Fl)-
Watsonia-(Fl)-

[ 添え付け資料・終わり ]

情報伝達の遅延事例:クック山の標高は? Page Head ▲

クック山は有名な山の一つです。その標高が自然現象で変化した後に、日本でクック山の標高がどのように表記されているでしょうか。情報伝達は遅延する事例です。(以下、本文をコピー。)

遊覧飛行会社のバスで飛行場からマウントクック・ビレッジに行った。そこから眺めるるクック山の勇姿も素晴らしいものだった。さて、 クック山の標高には二つの数値がある。地図とか幾多の書籍にはニュージーランドの最高峰で標高3764mとある。富士山(3774m)より10m低いと付記されることもあるのだ。例えば、HDH社の世界大百科事典(1998年版)でも3764mと記載されている。しかし、先刻もらった飛行証明書のパンフレットには次の記述がありました。

「他の峰々から突き出たマウント・クックは、ニュージーランドの最高峰で3753メートルの標高を誇ります。この山では1991年に大規模な雪崩が発生しました。これによって、山頂部分が10メートル減少し、100万トン単位に及ぶ岩石の破片が山麓にある氷河に落下し、東から見た山の様相は一変してしまいました。 しかし、この雪崩の後でもマウント・クックはニュージーランドの最高峰であることに変わりはありません。」

帰国後に確認したところ、ニュージーランドのサイト(複数)はクック山標高を3754mと記しています。ニュージーランド側でも丸めの誤差程度の違いが見られます。他国の山の標高など、どうでも良いこと。確かに収益・資産・名誉・生活などには何の関係もありません。ただ、「情報は正しくありたい」と願い、そして「迅速な情報更新」を希望するだけです。後日(11月26日)に本屋で最新のニュージーランド 旅行ガイド3冊を調べてみました。D社とN社は3754mと改めてありましたが、S社のものは3764mと古い数値でした。日本では、この種の 情報が印刷物において完全に改められるまで10年位はかかるようです。 

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