旅行記|春のパリとロンドン 6泊8日+前後泊 (1999年5月)
第1部 パリ: はじめに
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国旗 ようこそ!
パリって一体どんな街なのだろうか。 最新ファッションの発信地?  夢見る絵描きのメッカ?亡命者の隠れ家?自由思想家たちの研鑽の場?  それとも欧州きっての「花」の街?日本中に「銀座」があるように、世界中に 「小パリ」がある。 しかし「英語圏」からは1歩も出たことのない田舎物、 この私には外国中の外国の1つでした。 思えば、若かりし頃長期滞在した 人種と国籍の坩堝、New York でもフランス系の方とお会いした記憶はあり ません。「フランス人は英語で話しかけても、英語を話せないふりをする。」 この種の記述に時折出会ったこともあり、言葉の壁が心理的障壁の重大要素 でもありました。

観光と買い物程度なら英語+アルファーで十分パリを満喫できる ことを知り得たのが、最大のパリ滞在の成果とも言えます。 しかし、誰が 「フランス人は英語が分からない振りをする」などと日本で言いふらしたの でしょうか。 それとも、以前はその傾向が顕著だったが、欧州情勢・国際 情勢の変化でフランス人が態度を改めたのでしょうか。 何処の国でも地方 では外国語の必要性は少ないのですが、国際都市パリでは昔からそうは いかなかった、と考えるのが自然です。しかしフランス人には英語は外国語、 話す人と話さぬ人の両方がいる。「分からない振りをされた」日本人は、 恐らくは英語のすごい達人だったのでしょう。 そのフランス人は達人の英語 を理解出来なかったか、自分の英語に恥と劣等感を感じてしまったので知ら ぬ顔をした。 多分、こんな所でしょう。 特別に「意地の悪い人」に運悪く 英語で話しかけた場合を除いては・・・。諸外国と陸続きの国が長い歴史 の中で独自の文化を守り育てたのですから、当然国粋的思想又は傾向の フランス人は多い事でしょう。 英単語の使用に関するフランス国内での 公的議論がだいぶ以前に報道されました。 某国のコマーシャル等を見た フランス人は開いた口が塞がらない、それ程自国の言葉に愛着と誇りを 持っている人達のようです。しかし、これは性質の違うことと思われます。 

観光旅行は大部分が「路上経験」またはその類の集積で一般化 は難しいかも知れません。 しかし個人的な歪んだ考え(偏見?)を直す きっかけを得たり、異国での楽しい経験が島国の枠を越えさせたり、日本の 単一言語のありがたみを感じたり・・・。  

出発前は何もわからず、カタカナとフランス語の地名・観光地等の 対照表を大きい文字でワープロ作成したり (タクシー用)、必要不可欠な事柄 のフランス語文章をカードに書いたり(切符購入用、食事用)、幾つかの準備 に手間と時間をかけました。「何があろうと、何とかしたい」の一心でした。  この準備のお陰で、トラブルが少なくなりましたし、実際に助かったこともあり ました。多少は準国際語の英語が話せるとしても、この程度の準備は大い に有用です。もう一つ用意したものがあります。  スポーツ店で超小型のコンパスを買い、携帯しました。 欧州の都市は道路名 が交差点に標示されわかり易い、と言われます。 その通りですが、方角から どちらに行くかを知りたいときに、特に地下鉄駅を出た時には、大いに役立ち ます。 地図と道路名の照合が省けることが時折ありました。  

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