旅行記|春のパリとロンドン 6泊8日+前後泊 (1999年5月) | 第2部 ロンドン
コインの話
前頁に戻る Paris & London 次頁に進む

釣銭 (1)

ヴァキンガム宮殿とビクトリア駅の中間点からパディングトンBR駅までタクシーを利用しました。 料金は7.5ポンドでした。 まず、その料金を小銭まじりで渡し、次に50シリングのコイン2個で1ポンドのチップを渡しま した。 手のひらの全部のコインを指先でばらして確認し、一枚の50シリング・コインを返したのです。 「このコインは使用できない。 銀行に行けば取り替えてくれますよ」 と言われた。 そのままでは、チップが10%に満たないことになるので、運転手の手のひらから50シリングとり、1ポンド・コインをのせた。 笑顔の「Thank you ! 」が返ってきました。夜、落ち着いて調べたら、僅かに大きい50シリング・コインでした。今は机の引き出しで眠っています。

NHK-TVニュースによると、当旅行記のHTMLを大幅修正している2017年3月29日にイギリスの新1ポンド貨幣が流通開始となりました。偽造が難しい12角形の新コインです。実はイギリスで使用されている1ポンドコインの 1/30 は偽コインになるそうです。序ながらの新情報です。

釣銭 (2)

ウィンザー城見学後、道端のベンチで休んでいたときに道路反対側の店で飲み物を買うことになりました。 一人で行き、コーラ2缶を注文し、1.40ポンド請求されました。日頃の癖が出て、10ポンド紙幣一枚と20シリング硬貨2枚を渡し(たつもり)、9ポンドの釣りをもらうはずでした。 「10ポンド20シリングの受取り」と店の人は言う。 コインを間違えて渡してしまった。 それでも右の手のひらに乗せられた釣りは、3ポンドと他のコインで、間尺に合わない。 自分の渡し違いに慌て、さらに貰った釣りの正確な総額を読みとれず、「釣りが5ポンド不足だ」 という言葉が出てきません。 右手はそのままで、価格表を見てコーラの値段をチェックしたり・・・。その場で動かずにいました。 店の人は何も言わずに妙な顔で見つめている だけです。 小さなアイス・ドリンク売店で窓口が狭く、後ろには5・6人の列が出来てしまいました。 

列の後ろから大声。「この人は釣りが間違えていると思っているのだ。 一体いくら受け取ったのだ?」「10ポンド20シリング」「コーラは幾らだ?」「1ポンド40シリング」その人は即座に私の側にきて、右手のコインを見ました。「釣りは8ポンド80シリング。 3ポンド80シリングしかない。5ポンド不足!」と言いました。 店の人もハッという顔をして、電光石火の早業で奥から5ポンド札をとりサッと私の右手に乗せました。 その人は小柄な早口の英国人でしたが、優しくも冷静な目つきで私を見ていました。 礼を述べると無言で素早く目前から姿を消しました。 行列の人達は一件落着を目撃し、急に笑いながら話し始めました。

こんな失敗は初めてですが、人の見ている処で釣り銭の乗った右手を動かさなかったのが良かったのでしょう。 待ちくたびれた人が助け船を出した事 と店の人が間違いを直ぐ認めてくれた事で思い出の一つになりました。 外国の貨幣は慣れるまで見分けが難しいですね。

前頁に戻る This Page Top ▲ 次頁に進む