旅行記|春のパリとロンドン 6泊8日+前後泊 (1999年5月) | 第2部 ロンドン
ジャパン紳士(?)の観察
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ウィンザー城から徒歩圏内に最古のパブリック・スクールの一つ、イートン校( Eton College、1440年設立 ) がありますが、予定の関係で立ち寄ることは出来ません。 旅行ガイドには、「いい意味でも悪い意味でもイートンの卒業生はイギリスの歴史を作ってきたともいえる。 現在も約1200人の 学生が、燕尾服に白タイという服装で街を闊歩するさまは、見る人に何らか の感激を与えるに違いない。」と記されています。 運が良ければ、英国エリートの卵たちの姿を拝見できたかも知れないのに、残念・・・。

High StreetとBR駅の間の真新しい商店街で土産品を買った後に、ウィンザー・イートン中央駅のホームで列車を待ちました。 しばらく後、奇妙な英国人のグループが前を通り過ぎました。 男性3人はシルクハット、燕尾服、グレーの縦縞ズボン。 手には黒鞄をさげ、一人はこうもり傘を鞄上部に水平に置いて携帯しています。 女性は一人で、少々大きめで足下までの黒ビロードのワンピースに黒い帽子、それもチト見慣れない形。 はて、さて、なんだろう?

この方々は英国の伝統的紳士淑女なのかもしれない・・・。とすれば、ロンドン市中ではお目にかかれなくなった希有の方々の姿を拝見していることになる。 5mぐらい先のベンチにこうもり傘氏を除いて座った。昔読んだ書物には紳士のこうもり傘はステッキ代わりにされるので先がつぶれ、立っている時には寄りかかるので持ち手の付け根で少し曲がっているとあった。そのうち、この人はおもむろに傘を手に取り体の前に立ててステッキにした。 よく見ると、持ち手の付け根で確かに少し曲がっている。しばらくすると、 傘を腰に当てて寄りかかるような休めの姿勢になった。 なるほど・・・。

これ、創作ではありません。あまりに出来過ぎている感じで、実際驚きました。紳士淑女には間違いないとしても、一体何をされている方々でしょう。 「イートンの先生かも」と思いました。 皆さん教育関係者としても不思議はない顔付きですから・・・。

同じ客車で乗り換えのスロー駅に行きました。 紳士淑女は大急ぎで下車し早足にホームの連絡橋の階段を登り姿が見えなくなりました。 階段近くの時刻表を調べたら、ノンストップのロンドン・パディングトン駅行きは30分近く待たなくてはなりません。各駅停車は約2分後の出発となっています。ホーム2本をまたぐ連絡橋を大急ぎで渡り発車直前の電車に飛び乗りました。

連絡橋の終わり近くで紳士淑女の一行が戻ってくるのとすれ違いました。 恐らくノンストップ列車のホームに行くのでしょう。 地元の先生がこんなドジをするでしょうか? さて、シルクハットと山高帽の意味の違いは ?。  各駅停車の車両はノンストップとそれ程は違わず、そしてロンドンには10分近く早く着きました。 

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