旅行記|春のパリとロンドン 6泊8日+前後泊 (1999年5月) | 第2部 ロンドン
電気スタンド
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人通りの多い Oxford Street に、英国一の規模と言われる、Selfridge & Co. のデパートが有ります。 確かに広々として、リバティーとかハロッズのように細かく迷路状に仕切られた店舗よりは馴染みある店作りでした。その照明器部に気に入った電気スタンド(ブラス製)があり、日本では見つけにくいデザインでしたから購入することにして、そこの男性店員に話しかけました。「このスタンドが欲しいが日本とはソケットが全く違うので、日本式に取り替える方法は?」「アメリカ人が買う時も同じことを訊くよ。ここを弛めると支柱内のボルトがはずれるから、コンセントを取り替えれば良い。どんな電気職人でも簡単に取り替えれますよ。」 

他の手荷物との関係で自宅へ発送を依頼しました。 スタンドの傘は日本でも類似品が入手できると思えたので、スタンドだけの購入でした。その後、成田の税関からわざわざ品物の問い合わせが有りましたが、購入日10日後には関税代引きでスタンドが届きました。なんと、段ボールは「セルフリッジ、開封したら受取拒否」と印刷されたテープで幾重にも厳重に封がされていました。 しかも、品名は記載されていません。これでは通関のレントゲンでは変な形状の金属製品としか判別できなかったことでしょう。

英国では240Vの電圧ということで、コンセントは日本の200V用と同じく3ピンの大型・ヒューズ付きで、コードはアース線も付いた3線のもの です。「たかが電気スタンドに大げさな」と思えますが、高電圧なので安全性のためやむを得ないでしょう。日本用のコンセント・プラグに取り替えるのはペンチとドライバーで簡単にできます。さて、問題はソケットです。英国式電球ソケットはねじ込み式ではなく、直径24mmの円筒の対象位置の2カ所に垂直に切り込みがあり、その切り込み底部は少しだけ水平に切り込みになっています。電球の差込部に2カ所突起があって、その突起とソケット切り込みを合わせて電球を差込み、時計回しに少し回転させると固定される構造です。 日本のソケットと違い、この部分は電極をかねてはいません。 円筒にはベークライトの底があり、そこに電極2個がスプリングで6mm位出ているのです。 電球が差し込まれたらスプリングの作用で確実に接触・通電する、仕掛けになっています。 

店の英国人の説明通りでも日本式ソケットの取り付けは可能でしょうが、どうも他の問題が発生するような気がしました。 そこで DIY店に行ってみたら、幾種類ものソケットの中で天井に取り付け裸電球をぶらさげる安いタイプに適当なものがありました。 そのソケットの電線取り付け部のベークライトを英国式ソケットにキチッと入るように小型のヤスリで注意深く削り、電線を電極に合うようにはんだで固定し、漏電しないよう絶縁をほどこし、英国式ソケットにさしこみ固定して完成です。 電球をねじ込む部分がスタンド の上部についただけで体裁も悪くはなく、これで英国式電気スタンドが日本用に変身しました。 540円の費用と1時間余の作業でしたが、意外に簡単でした。 より良い方法を知っていれば別ですが、取り付けソケットの選択を誤ると大仕事になります。
照明器専門店ではソケット・シェードの取り付けは直ぐやってくれるそうなので、専門店に依頼するのが正道でしょう。

趣味の問題ではありますが、製造者名・販売者名の入らないこの種のものも、確実に英国製工芸品であれば、訪英記念品として意外に利用できますね。

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