【北行庵】 HOMETRAVEL
事例報告/旅行中のハップニング
海外ではスリにご用心! その対策は?
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【 目次:ページ内 】
□ はじめに
□ スリ被害の経験
□ ツアー同行者の経験
□ スリ被害の事例集
□ インターネットで分かるスリの実態
□ スリ対策とスリ対策グッズ

はじめに Page Head ▲
国内のスリ被害はないと思える昨今です(2008年)。日常生活でスリ対策に神経をピリピリさせる日本人はいない。せいぜい「財布やクレジットカードを失くさないよう」気を付ける程度です。
海外では事情が全く違う。国によっては観光客を狙うスリが虎視眈々としている場所が多くあり、オットリした日本人の旅行者は良い標的になりやすいのです。そのカモが美味しいネギを背負っているかどうかは貴方しだい・・・。
海外旅行が決まったら、次のサイトで訪問国の犯罪発生率など安全性を確認して下さい。利用の旅行会社で情報提供を受けるのもよいでしょう。知識は予防と対策の第一歩です。
外務省 : 海外安全ホームページ
当ページでは、我々夫婦の軽いスリ体験談と他の人達のスリ被害の見聞情報を掲載します。スリや置き引きのプロは国際的な出稼ぎをするらしく、安全とされる国や国際空港でも油断は絶対に禁物です。世界中の観光地はプロの仕事場と思ってください。

スリの経験2例 Page Head ▲
我々の場合、1995年に海外旅行を始めてから2006年のロシア旅行までスリに遭遇したことはありません。それまではツアー同行者にスリの被害者がいた程度でした。しかし、2006年のロシア旅行では筆者のウェストポーチが開けられ、2007年のスイス旅行では帰路の乗継空港でワイフのショルダーバックから財布が抜取られました。
オランダ/スキポール国際空港
2007年7月2日、スイス旅行を終えてKLMオランダ航空で帰国です。アムステルダムのスキポール国際空港で乗継ぎでした。正午を挟んで4時間近くあり、ショッピングエリアの寿司屋で昼食を済ませた。ワイフがショルダーバックから財布を出しユーロで支払いました。
その後に土産店に入った。数年前この空港でワッフル2種を買ったことがあり、今回はキャラメルを挟んだ薄いワッフルの箱入りを3箱買いました。一種の駄菓子でしょう。
それからDFSに行き、店内を見て回ってから有名チョコレートを購入したのです。品を決め、さて支払いとなったら大問題に気付きました。ワイフのショルダーバックのチャックが開いている。ユーロを入れた財布のみが無い。盗られた金額は騒ぐ程ではないが、その時は驚きました。仕方なく、ワイフはインナーの貴重品ポーチからクレジットカードを出して支払いました。疲労でボーとした様子に付け込まれたのでしょう。届け出はしなかった。
このスキポール空港は評判の良いハブ空港の1つです。恐らくは出稼ぎスリに狙われたと思います。北欧旅行(2005年)では「空港に出稼ぎの置引きがいるので注意」と警告されたが、出稼ぎスリも国際的な仕事場を巡回するのかも知れません。

ロシア/ピョートル大帝・夏の宮殿
2006年9月2日午前、サンクト・ペテルブルグ郊外ぺテルゴーフのピョートル大帝・夏の宮殿を訪ねた。宮殿内部を参観した後は庭園の自由散策でした。
中央部のカスケード沿いに階段を下りると、フランスの噴水、サムソンの噴水(中央)、イタリアの噴水と並ぶ有名な噴水庭園です。晴天の下で気持ちよい散策を楽しみ、大勢の観光客が集まった中央のサムソンの噴水まで戻りました。
そこで雑誌を広げて歩いている男とぶつかった。妙に不自然な感じなのでウェストポーチを見るとファスナーが開いている。ぶつかった男はスリだった。しかし財布は小型のもの2つを使用、ズボンの左右の前ポケットに分けてある。スリに狙われ易いウェストポーチに貴重品はなく、サングラスやタオルハンカチの類が入れてあった。で、実害はありません。

後で知りましたが、このサムソンの噴水でバックから財布を抜き取られた女性メンバーがいたのです。金額的には小額らしく不幸中の幸いでした。しかし相手は生活をかけた手仕事、人混みでは油断は禁物でしょう。

旅行記「ロシア紀行」に書いたのですが、「ロシア人はスリや置き引き等の被害を受けても警察に届けない。その理由は、”被害総額”が増えるから。何故なら警察でワイロをとられる。」 ロシア人独特のアネクドートかも知れないが、真実味がある・・・。

ツアー同行者の経験 Page Head ▲
イタリア/ベローナ/ジュリエットの家
2002年3月30日、ベローナ観光はスカラ家の屋敷やシニョーリ広場、ジュリエットの家、アリーナなどを徒歩観光する定番コースでした。シェークスピア作「ロミオとジュリエット」で観光的に有名な「ジュリエットの家」では中庭風の小広場から周囲の壁や窓やツタなどを眺めたのです。自由時間は5分、その小広場は観光客で賑わい満員電車に近い状態でした。写真を撮っただけで小広場を早々に後にした。次はアリーナで1kmくらい離れている。中世色豊かな細い道を固まって歩きました。
途中で1人いないのが分った。添乗員さんがあわてて探しに戻った。ジュリェットの小広場で見つかったようだが、その女性はスリに財布(現金+クレジットカード)を盗られ、現場でオロオロしていたらしい。現金は小額だったが、クレジットカードは万一使われたら被害は大きくなる。急ぎカード会社に紛失を届ける必要があった。外国でも使用出来る携帯電話を持っていた添乗員さんが届出の手続きを手伝うことになった。カード番号の控えがあったので手続きは簡単だったようです。
当人のショックは大きかったようですが、我々同行者は逆に他山の石として気を引き締めることとなった。
イタリア/ヴァチカン市国近くの繁華街
2002年4月4日、ヴァチカン市国のサン・ピエトロ寺院を拝見し、そこから昼食の中華レストランまで傘をさして歩く。添乗員さんから「スリが多いのでバック類は体の前に持ち、手でしっかりと抱いておくこと」と指示される。途中の歩道は往来の人達が多く、傘をさしての歩行は難儀なものでした。
中華レストランに着き、落ち着いたら情報が集まり始めた。数名の女性の場合は、何者かが後方から上腕と体の間に手を差込みバックを開けようとしたそうである。その手をピシャと叩いて難を逃れ、実被害は無かった。傷害事件はないそうですが、生活のためチョイと他人様のバックから現金を無断借用する連中がかなりいるようでした。

スリ被害の事例集 Page Head ▲
ロシア/サンクトペテルブルク/血の上の教会(スパス・ナ・クラヴィ聖堂)
体験者:kedorinさん
報告サイト: kedorin 旅行大好き日記「ロシア」
2008年9月、ツアーでロシア旅行された方の体験です。ロシア様式の聖堂として名高いスパス・ナ・クラヴィ聖堂は観光客で賑わいます。その周辺には聖堂のガイドブックを手に抱えて売る人がいたりする。3人の路上販売人(男)に囲まれてガイドブックを薦められたが、その時にバックの中の財布を抜取られたそうです。現金に加えクレジットカードやキャッシュカードを盗られたので、日本の御主人に電話してカードの紛失届けをされたそうです。
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メールの説明ですと、保険により被害総額は結果として軽微にすんだようです。
*購入後半年の海外ブランドの財布は海外旅行保険で90%がカバーされた。
*クレジット・カードはスリに使用されたが、カード自体の保険でカバーされた。
*保険手続きに必要な被害証明は添乗員さんの現認書でOKだった。
*現金の大部分はセイフティウェストに入れてあったので無事だった。
*当座用の現金(約1万円相当)は盗られたままです。
(当事例、2008年11月掲載)

インターネットで分かるスリの実態 Page Head ▲
海外でのスリ、置引き、ひったくり等の被害事例はインターネット上に数多くあります。検索エンジン( GoogleYahoo!SearchMS Bing ) にクエリー「 海外旅行 スリ 」や「 ○○○(国名) スリ 」を入力すると数多くのページがリストされます。「スリ」を「ひったくり」や「置引き」に代えても良いでしょう。あまりの事例数に驚愕です・・・。
トリッブアドバイザー(日本語版)は次のページで日本人旅行者の多いヨーロッパの都市とスリ被害が多い地域をリストしています。
スリ被害に遭わないためのヒント(ヨーロッパ編)
ぜひご覧ください。

なにも安全とされる欧州だけではなく、何処でもスリはいるとするべきです。中南米ではスリ・置き引きに加えて”路上や車中の強盗”が多発中の国すらあるのです。最悪では、金品どころか身柄を拘束されて身代金を要求される・・・。

関連の英単語:
スリ pickpocketing
置き引き stealing a bug or luggage
引ったくり bag snatching
強盗 robbery / barglary
誘拐 kidnapping / abduction

スリ対策とスリ対策グッズ Page Head ▲
スリ被害を心配し過ぎると海外旅行が楽しめない。用心はしっかりと、心配はほどほどに、これが宜しいかと思います。
  • パスポート番号、クレジットカード番号、キャッシュカード番号は必ず控えておく。
  • 海外旅行の服装と持ち物はできるだけ”普通”を心がけること。
  • 貴重品(パスポート、クレジットカード、キャシュカード、現金)は細心の注意を払って持ち歩く。分散所持が原則です。
    インナーポーチを除き、1つのバックに全部まとめて入れてはいけません!
  • パスポートは空港やホテルで、時には観光先の入場で、提示が求められる場合がある。面倒がらず、紛失の心配のない方法で携帯すること。首から衣類の中に下げる貴重品ポーチ又は腹部用インナーのキャッシュベルトが安全です。
  • クレジットカード類も貴重品ポーチかキャッシュベルトが安全です。使用予定のない日は仕舞っておく。特別な事情がない限り、クレジットカードは一枚で十分です。
  • 財布には当座の現金のみ。不要な現金とカード類で財布を膨らませないこと。
  • ショルダーバックやウェストポーチに当日用の財布以外の貴重品は入れないこと。止むを得ず財布とクレジットカードが同じバックなら別々の場所にしまうこと。
  • 人が大勢集まる繁華街、観光先、駅、空港、などは「スリの仕事場」と見なすこと。
  • 人の多い場所ではバックをなるべく前にさげ手で抱えるようにすること。
  • 国により、路上などはひったくりに要注意です。
  • 数名の人間が何かにかこつけて近づいたら「スリ/泥棒」と思うこと。
  • 見知らぬ人が自発的な親切心らしき言動をもって近づいたら用心すること。
  • 旅も終わりに近づくと疲労で鈍くなりがち、特に用心する必要があるでしょう。
  • スリが使う手口はインターネットで数多く紹介されています。被害者が語る千差万別の手口・・・、知識は予防と対策につながります。
スリ対策グッズ: 貴重品用インナーポーチ2種
旅行中はパスポート、クレジットカード、キャシュカード、現金などはキャッシュベルト(セイフティウェスト)や貴重品ポーチなどのインナーポーチに入れておきます。共に急に必要になると出しづらいのですが、その点は安全性とのトレードオフでしょう。
インナーなので、パスポートやお札は汗で湿る場合があります。ビニール袋で防湿を・・・。
キャッシュベルト キャッシュベルト/セキュリティウェスト
これはメッシュ製の薄型ウエストポーチです。インナーなので衣類の中、例えばセーターと下着の間、で使用します。腹部の外に付けるウエストポーチと同時に使用すると腹回りが太くなり使い難いかも知れません。ズボンのベルトもあり、急に必要になったら人前では出しにくい場合もありえます。
インナーポーチ インナーポーチ/貴重品ポーチ
これもインナーで衣類の中、例えば下着とカラーシャツの間、に首からぶら下げて使用します。現金などを沢山いれると重く感じます。しかし、筆者の経験ではインナーポーチのほうがキャッシュベルトより出し入れが簡単です。(注: 写真は航空会社のアメニティキットの袋で作ったもの。軽量な類似品が販売されています。)
昔の人は腹巻に現金を入れたり下着に現金入り布袋を縫い付けて旅をしたようです。現代でも形が変わっただけで原理は同じようなものですね。
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(2016.10.13 モバイル対策)(2014.06.02 改善)(2008.11.10 公開)


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