シェンゲン協定の加盟国(31ヵ国)と実施国(25ヵ国) ●実施 ◇部分的実施(司法のみ) ”-”未批准 2009年3月29日現在
国名 国名(英語)
シェンゲン協定・加盟国実施国Schengen Treaty
Members
アイスランド共和国Republic of Iceland
アイルランド共和国Republic of Ireland
イギリス(・・・連合王国)United Kingdom of Great Britain and Northern Irland
イタリア共和国Republic of Italy
エストニア共和国Republic of Estonia
オーストリア共和国Republic of Austria
オランダ王国Kingdom of the Netherlands
ギリシャ共和国Hellenic Republic
キプロス共和国-Republic of Cyprus
スイス連邦Swiss Confederation
スウェーデン王国Kingdom of Sweden
スペイン王国Kingdom of Spain
スロバキア共和国Slovak Republic
スロベニア共和国Republic of Slovenia
チェコ共和国The Czech Republic
デンマーク王国Kingdom of Denmark
ドイツ連邦共和国Federal Republic of Germany
ノルウェー王国Kingdom of Norway
ハンガリー共和国Republic of Hungary
フィンランド共和国Republic of Finland
フランス共和国French Republic
ブルガリア共和国-Republic of Bulgaria
ベルギー王国Kingdom of Belgium
ポーランド共和国Republic of Poland
ポルトガル共和国Portuguese Republic
マルタ共和国Republic of Malta
ラトビア共和国Republic of Latvia
リトアニア共和国Republic of Lithuania
リヒテンシュタイン公国-Principality of Liechtenstein
ルクセンブルク大公国Grand Duchy of Luxembourg
ルーマニア-Romania
■シェンゲン協定加盟国の地図表示は[ 参考サイト(11)・英語 ]をご覧下さい
■EU加盟のイギリスとアイルランドはシェンゲン協定に関しては部分的な実施国です。
イギリスは国境が必要と考え、アイルランドは英国との共通通行地域(Common Travel Area)を維持している。しかし2009年からイギリスとアイルランドの間でもパスポートが必要になるかもしれない。シェンゲン諸国とイギリス・アイルランドの国境でパスポートが必要でも、SIS(Schengen Information System)にはイギリスが2000年から、アイルランドは2002年から参加している。[ 参考サイト(15) ]
■EU未加盟のノルウェー、アイスランド、スイスがシェンゲン協定には加盟しています。
■エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、スロヴェニア、チェコ、マルタの9カ国は2007年12月21日に陸路と海路の出入国審査が撤廃され、空路は2008年3月30日から出入国審査が撤廃されました。これらの諸国は2008年3月30日以後に完全なシェンゲン協定地域となりました。[参考サイト(2)]
スイス連邦はシェンゲン協定の実施国:  スイス連邦議会は2004年10月26日にシェンゲン協定に署名、2005年6月5日の国民投票で支持(54.6%)され参加が決定しました。
2008年8月14日からSISデータベースにアクセスを開始しました。利用者は:スイス警察、税関、旅券窓口、道路交通局、連邦移民局、外交団など。[参考サイト(10)&(13)]
2008年12月12日からスイスとシェンゲン諸国の国境(陸路)では出入国審査が撤廃され、2009年3月29日から空路(空港)でも出入国審査が撤廃されます。[参考サイト(14)]
2009年3月29日(日曜日)からスイスに航空機で入出国する場合でもパスポートの提示が不要となりました。昨年12月に開始となったシェンゲン・ダブリン協定の完全実施への移行が完了しました。[参考サイト(16)]
スイスはシェンゲン・ダブリン協定の25番目の実施国です。
■リヒテンシュタイン公国は2006年6月21日にシェンゲン協定参加を申込み、2008年2月28日にシェンゲン協定に署名しました。公国政府は6月4日に協定文を議会に送り批准を待つ状態のようです。2009年11月1日から実施の予定と云われます。[参考サイト(8),(9),(15)]
リヒテンシュタインはシェンゲン協定参加は決定済みながら、国会で批准されたかどうか不明な状況が続いている。EFTAメンバー(後述)なので経済活動などでは国境を意識する必要はないのでしょう。しかし、シェンゲン協定には警察情報の相互提供が含まれ、批准され実施国になると少なからず違いはあるようです。[Ref.17]
■2011年に入り、イスラム教国の政情不安や内戦が連鎖反応的に拡大中です。南欧諸国はそれによる難民の増大に悩まされている。
イタリアは1月以後にチュニジアやリビアから難民約26,000人を新たに抱え込み、EUに支援を要請をしたが回答がない。止むなく仮の滞在許可証を発行し、フランスなどへの越境を促した。これに対しフランスは4月17日、国境を一時的に閉鎖し、イタリアとフランスの間で緊張が高まっていた。
4月26日、イタリアとフランスは共同で「欧州25カ国の域内自由移動を保障するシェンゲン協定の改正」を欧州委員会に求める合意をした。
実務的な面で利便性の高いシェンゲン協定にも「想定外の盲点」があったようです。[参考サイト(18),(19)] (2011/4/27記)

査証免除に関するシェンゲン協定:
シェンゲン域内における国境の通行自由化(ビザ廃止)を目的とし、域内共通の滞在規定を定めたのが「シェンゲン協定(Schengen Treaty/1985年)」であり、加盟国内の査証免除滞在は原則として6ケ月以内90日間となっています。シェンゲン域外からシェンゲン域内の移動では、最初の到着地で入国審査があり、最後の出国地で出国審査が行われます。パスポートにEU入域または出域のスタンプがおされます。域内の二国間移動では入出国スタンプは原則的にありません。陸路の国境でも入国審査の簡素化が実施されつつあります。シェンゲン協定国からの入国と協定外の国からの入国では審査ブースやゲートが異なる場合があるようです。
シェンゲン協定に加入しても、まだ実施していない国があります。上記のビザと入出国に関するルールはシェンゲン協定・実施国に限られます。

注1:例外としてオーストリアのみが査証免除による1回の滞在が6ケ月まで可能です。
注2:北欧5ヵ国(フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランド)は他のシェンゲン協定加盟国と異なり、北欧5ヵ国内に合計90日間滞在した場合は、出国後6ケ月を経ないと北欧5ヵ国の何れの国にも再入国できません。つまり、一連邦国家みたいな扱いともいえましょう。これは The Nordic Passport Union ,Created in 1952 があった故と思われます。
注3:詳細な事柄は参加国により異なる場合があり、細部は必ず該当国の大使館や領事館で確認すべきです。
注4:旅行社の情報(2005年9月)によるとスペインとポルトガルでは入出国カード(Emberkation/Disemberkation Card)が必要です。

シェンゲン協定と欧州連合(EU):
シェンゲン協定は欧州の5ヵ国(ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ)による同意文書から出発しました。フランスとドイツとの国境に近いルクセンブルグの小さな町シェンゲン(Schengen)の船上にて1985年6月14日に最初の協定が署名されました。
その目的はシェンゲン協定国の領域内(シェンゲン域内)では国境の出入国管理を廃止し、シェンゲン域外との出入国管理をもメンバー国で調和させることにありました。注意すべきは、この条約による国境撤廃の運動は当初から欧州連合EU(1985年当時はまだEC)とは別の活動だったのです。 EU駐日代表部サイトの年表でも「1990年6月19日 第二次シェンゲン協定、ルクセンブルグで調印 」と次回のシェンゲン協定から記述されています。

その後、EUに関しても重要な進展が幾つもありました。1993年11月1日に発効したマーストリヒト条約によって、ECはEUに発展し、欧州市民権が生み出されました。 さらに、この条約に基づいて経済通貨同盟(EMU)の実現に向かう活動が始まり、1999年1月1日の単一通貨ユーロの誕生となったのです。
EUは国境のない地域になりつつあります。 新欧州連合条約(アムステルダム条約/1997年)は、EU域内の警察と司法の協力体制を充実させ、 同時にあらゆる形の差別と闘うための欧州の施策を採用することを可能にするものでした。 1999年5月1日にEU15ヶ国の新たな「憲法」アムステルダム条約(The Treaty of Amsterdam)が発効したのです。 アムステルダム条約によってEU域内の国境で旅券審査を全面的に廃止することを目的とするシェンゲン協定諸国の活動がEUの中に取りこまれました。 それまでに10ヶ国がシェンゲン協定に加盟していましたが、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、イギリス、アイルランドの5ヶ国が未加盟国でした。 しかし、アムステルダム条約発効の結果、この国境審査を継続できるのはイギリスとアイルランドの2カ国だけとなったのです。

シェンゲン協定はEUとは別途に作成され発足したのですが、次第にEUメンバーたることの資格にすらなりつつあります。そしてシェンゲン協定に加盟する国々がEUの拡大と共に増加しました。しかし、先に述べたように、EU未加盟国がシェンゲン条約に加盟していたり、幾つかのEU加盟国がシェンゲン条約には加盟していない、という現状もあるのです。

シェンゲン協定と欧州経済領域(EEA)
欧州自由貿易連合(エフタ/EFTA)のメンバー国はEUに加盟することなくEUの単一市場に参加できるようにする仕組みが欧州経済領域(European Economic Area/EEA)とされる。国境における4つの基本的自由が認められている。
(1)商品の移動(Free movement of goods )
(2)人の通行(Free movement of persons)
(3)サービスの移動(Free movement of services)
(4)資本の移動(Free movement of capital)
シェンゲン協定に参加し実施しなくとも、EFTAメンバー国は国境を意識せずに各種の活動が可能となっている。
例えば、繰り返しとなりますが、リヒテンシュタインのシェンゲン協定参加について国会で批准されたかどうか不明な状況が続いている。EFTAメンバーなので経済活動などでは国境を意識する必要はないのでしょう。しかし、シェンゲン協定には警察情報の相互提供が含まれ、批准され実施国になると少なからず違いはあるようです。[Ref.17]

シェンゲン協定加盟国の拡大:
以下は当初の5ヵ国から30ヵ国に増加した過程と実施状況です。(2008年3月調べ)
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加盟している31ヵ国
1985年6月14日:ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ
1990年11月27日:イタリア
1992年6月25日:ポルトガル、スペイン
1992年11月6日:ギリシャ
1995年4月28日:オーストリア
1996年12月19日:デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン
( 注:北欧5ヵ国はまとめて連邦国扱いの側面があり、要注意です。)
2000年5月29日:アイルランド、イギリス (Police Co-operation Measures に関してのみの部分的参加)
2004年5月1日:キプロス、チェコ共和国、エストニア、ハンガリー、ラトビア、リトアニア、マルタ、ポーランド、スロバキア、スロベニア
2004年10月16日:スイス
2007年1月1日:ルーマニア、ブルガリア
2008年2月28日:リヒテンシュタイン公国
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実施(Implementation)している25ヵ国
1995年/ベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スペイン
1997年/イタリア (10月26日)、オーストリア (12月1日)
2000年3月26日/ギリシャ
2001年3月25日/デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン
2007年12月21日/海路と陸路(道路、鉄道、水路)のみ/
2008年3月30日(日曜)/エストニア、ラトヴィア、リトアニア、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、スロヴェニア、チェコ、マルタの9カ国
2009年3月29日(日曜)/スイス
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(予定)2009年/キプロス
(予定)2011年/ブルガリア、ルーマニア

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参考サイト:
(1) 外務省:欧州連合(European Union)
(2) 欧州連合 - 駐日欧州委員会代表部
このサイトの検索ボックスで「シェンゲン」を入力しても情報入手ができる。
(3) Wikipedia, the free encyclopedia,"Schengen treaty"(英語)
(4) Information From Answers.com "Schengen treaty"(英語)
(5) swissinfo:スイスのニュースと情報
(5-1) swissinfo:シェンゲン協定で人の往来が自由になると、物の往来やサービス業も自由化される。
(6) 外務省:EU関連用語集
(7) Switzerland/Schengen (Fondation Robert Schuman) (英語)
(8) Schengen Agreement - The Basics (英語)
(9) Schengen arrangements for Liechtenstein agreed(英語)
(10) Schengen Information System proves its worth(英語)
(11) Schengen/Dublin(英語)
(12) Switzerland to join Schengen zone in December(英語)
(13) シェンゲン情報システムSIS、スイスで稼動開始
(14) Swissinfo / Schengen is no major upset for border guards(英語)
(15) BBC / Q&A: Schengen Agreement (英語)
(16) Switzerland's Schengen entry finally complete (英語/March 27, 2009)
(17) リヒテンシュタイン公式サイト (英語)
(18) チュニジア移民:伊仏国境で足止め 仏が自由通行「拒否」
(19) 仏伊首脳会談: 移民問題で協議 シェンゲン協定改正を要求

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(2011年04月27日 更新)(2005年9月18日 改訂・公開)