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アメリカ合衆国の入出国( ESTA手続きを含む )
日本人に人気ある旅行先としてハワイやグァムが上位に入るが、国としてはアメリカです。本土の西海岸やロッキー山脈の国立公園やニューヨークを含む東海岸も旅行者が多い。しかし、アメリカは御承知の通り入出国の手続きは複雑で厳しいものとなっています。
外務省: 米国政府による外国人渡航者からの生体情報読み取り措置について
  1. ESTA 電子渡航認証システム
    アメリカは36ヶ国とビザ免除プログラム(VWP/Visa Waiver Program)を実施していますが、その対象国からアメリカへ入国するにはインターネットでの「個人情報の事前申請と承認」が必要となりました。 それを電子渡航認証システム(ESTA/Electronic System for Travel Authorization)といい、米国土安全保障省(DHS)が求めている手続きです。(注:ページ中央にVWP国のリストあり。)

    このシステムは2008年8月から英語版の試行運用、10月ごろに各国版、2009年1月12日から日本人にも義務化されました。2011年8月現在では、日本語ページも提供されています。
    残存期間90日以上のパスポートを所持していても、入国3日前までに(航空機や船舶に乗る前に)インターネットで氏名・生年月日・パスポート番号などの個人情報を事前に申請して承認を受けて下さい。申請が認証されるとその後2年間は、またはパスポートの有効期限まで、あるいはパスポートを紛失し再取得などで再申請の必要が生ずるまで、有効です。 有効期間内であればエスタの申請は不要で何度もアメリカへ入出国ができます。

    以下、大使館サイトESTAページの要点(2011年8月現在)。
    ESTAの申請はインターネットで完結します。
    1:申請書の入力/回答は英語(ローマ字)です。
    2:申請書の送信/入力の確認ページが表示される。
    3:申請番号の記録/申請番号は情報の更新に必要なので控えておくこと。
    4:ESTA費用の支払い/14ドルをクレジットカードで引落し。
    5:審査結果の表示/
    インターネットで申込むと72時間以内に「認証」「保留」「拒否」の結果が表示されます。早ければ即時的に結果が分かるようです。もし拒否ならアメリカ大使館もしくは領事館でビザの発給を受ける必要があります。必ずインターネットで確認してください。
    アメリカ大使館 ≫ 
    電子渡航認証システム(ESTA) ≫  ESTA(日本語)
    政府広報オンライン: 「エスタ」の事前申請をお忘れなく!
  2. 入出国カードと関税申告書
    入出国カードの説明は長いので、まず関税申告書について。

    関税申告書
    用紙は機内で配布、夫婦や家族ならグループで1枚。
    関税申告書(日本語、2016年)の見本: 表面裏面
    アメリカの免税範囲は、

    • アルコール飲料1Lまで(18才以上)、
    • 紙巻タバコ200本まで、
    • 100ドル以内の贈答品、
    • アメリカに現金1万ドル以上の持込みは申告が必要。
    個人の持ち物(Personal Effects)はもちろん無税です。正直な記入が求められます。 最新の高級パソコンや高級デジカメは要注意かも知れません。

    入出国カード(I-94 & I-94W)について
    ビザ免除プログラム(VWP)で入国の場合とビザで入国の場合は異なります。

    ビザ取得で入国: 
    修学ビザや就労ビザならESTA認証は不要ですが、入国審査でビザ保有者用の入出国カード(I-94/白色)を提出します。詳細は在京アメリカ大使館で確認してください。
    なお、ESTA稼働により、EDカード(I-94W/緑色)は機内に置いていないようです。しかし I-94 は機内で入手できるかも知れません。入手場所と費用は要確認です。

    ビザ免除プログラム(VWP)で入国: 
    多くの日本人旅行者はこの制度を利用すると思われます。
    2011年9月現在、VWPメンバー国のパスポートでアメリカ入出国(滞在90日以内)ならESTA認証(ESTA Approval)のみが求められ、EDカード(I-94W)の提出は不要です。

    ただし、カナダとメキシコから陸路でアメリカに入出国の場合は、ESTA Approval に加えて、I-94Wの提出とUS$6.00が求められ、さらに滞在と帰国の資金の所有を証明しなくてはなりません。旅行日程に関しても質問されるかも知れません。
    下の表の後で、もう少し詳しく説明してあります。

    2011年9月現在、アメリカのVWPメンバーは36カ国です。
    Andorra Hungary New Zealand
    Australia Iceland Norway
    Austria Ireland Portugal
    Belgium Italy San Marino
    Brunei Japan Singapore
    Czech Republic Latvia Slovakia
    Denmark Liechtenstein Slovenia
    Estonia Lithuania South Korea
    Finland Luxembourg Spain
    France Malta Sweden
    Germany Monaco Switzerland
    Greece the Netherlands United Kingdom
    (1) メンバー国はヨーロッパ、オセアニア、東アジアのみになる。中南米とカリブ海、アフリカ、アジアの大半はまだです。
    (2) Canada、Mexico、Bermuda の3カ国はVWPメンバーではありません。Canada と Bermuda の市民は他の法律によりビザ無し入国が認められることもあり、非移民ビザを必要とすることもある。隣国ながら出入国に関してはVWPメンバー国とは違います。
    (3)VWP国パスポートでESTA認証を取得し、まずカナダやメキシコに渡り、そこから陸路でアメリカに入国する場合は、直接アメリカに入国する場合と、ルールが違います。国境の入国審査官に渡米と帰国に必要な資金の所持を証明しなくてはなりません。帰路の航空券とアメリカ国内移動の切符でも多くの場合は認めるようです。旅行日程も出来るだけ具体的に説明できる状態が良いでしょう。
    さらに、ここで I-94W フォームに記入して提出、入国料金/登録料(US$6.00)を支払います。米ドルのみ受付けます。
    再度カナダに入国なら、アメリカ出国時に I-94W の出国部分はパスポートから取られます。アメリカ国内から航空機で出国なら航空会社の搭乗手続き窓口で I-94W の出国部分が取られるようです。
    (4)繰り返しますが、 I-94W フォームは陸路でのアメリカ入出国のみで要求されます。どの国から入国し、どの国に向けて出国しようと、VWPメンバー国パスポートでESTA認証(ESTA Approval)を受けていれば、航空機と船舶によるアメリカ入出国で I-94W は要求されません。

    カナダからアメリカに空路でいく(含む乗継): 
    分かり辛いようです。カナダの国際空港にアメリカの入出国審査官が常駐している場合、例えばトロント空港やバンクーバー空港ですが、日本からカナダの空港でトランジットしてアメリカに向かう人はアメリカの入出国審査をカナダの国際空港で受けることになります。
    それで、カナダからアメリカへの空路は国際線ながら国内線あつかいと同じになる。
    カナダの空港でアメリカ入国手続きを済ませなかったらアメリカ国内の空港で入国手続きとなります。
    何れにせよ、ESTA登録済みなら入出国カードは不要です。
    カナダの経由でアメリカに渡航される場合は、アメリカ入出国手続きについて他のサイトで十分に確認してください。メキシコ経由の空路でアメリカ入国の場合も同様に事前に調べて下さい。
    (この項、2014.04.29 追記)

    グアム-サイパン-北マリアナ諸島
    2009年11月28日より、北マリアナ諸島連邦に米国移民法が適用されることになり、新グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)が施行されました。入国はESTA認証の有無で異なるようです。
    日本出発前にESTA認証を受けていれば入出国カードは不要です。しかし、入国審査ではアメリカ本国と同様に、両手の指10本の指紋と顔写真の撮影があります。入国手続きは込み具合によるが、時間がかかる場合もあるようです。

    北マリアナ諸島

    参考サイト:
    米国大使館: ビザ免除プログラム(VWP)
    U.S. Department of State: TRAVEL.STATE.GOV
    Frequently Asked Questions about the Visa Waiver Program (VWP) and the Electronic System for Travel Authorization (ESTA)
    VISITUSA/ESTA - Electronic System for Travel Authorisation
    グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム
    グアムへの入国|グアム政府観光局
    旅行情報.jp > アメリカ・基本情報 > アメリカ・入国手続き

  3. アメリカの入国審査

    通常の日本人なら入国審査場では Non-Resident(非居住者) の窓口に並びます。
    アメリカは2004年9月30日から全入国者( 除外:14歳未満の子供、79歳以上の老人、米国国民、米国永住権所持者 )に対し、米国国家安全保障局(DHS)が左右の人差指のデジタル指紋認証顔写真撮影を行っています。
    さらに、DHSは2007年11月29日からワシントン・ダレス国際空港で両手の全指紋(10本)の採取を開始、その後全ての国際空港で指2本から指10本の指紋スキャンに変更しています。電子的な指紋採取と顔写真撮影なので時間はあまりかかりません。
    このシステムを US-VISIT(Visitor and Immigrant Status Indicator Technology)プログラムと呼ぶようです。

  4. アメリカから出国 (陸路で入国した場合)

    アメリカでは出国審査がありません。空路や海路ならアメリカで搭乗または乗船の時に I-94W の半券はパスポートから取られます。しかし、陸路で出国の場合はどうなるのか、実は良く分かりません。
    前述しましたが、カナダかメキシコから陸路でアメリカに入国すると、ESTA認証に加えて、 I-94W の提出です。I-94Wの出国記録(Departure Record)はパスポートにホッチキス止められる。アメリカ出国時にパスポートから取られます。
    滞米中にパスポートの I-94W 出国部分を紛失したり出国時に提出を怠ると大変なことになるようです。I-94W出国部を提出せずに出国する方法は知りませんが、出国したとして、ビザ免除の滞在期限が切れた時点で自動的に「不法滞在者」にリストされる、という話があります。
    本人は日本でのうのうとしていも、コンビューター上のアバター(分身)がアメリカで犯罪者になっている・・・。
    管理人にはこの問題とESTA認証との関係は分かりません。

日本に出入国の外国人
日本では2007年11月20日から日本の国籍や永住権を持たない16歳以上の外国人(外交官は除外)に対する入国審査基準が変わり、全国全ての空港と港で顔写真と人差指の指紋がコンピュータに入力されます。その場で国際手配されている人物のデータと照合したり、警察の犯罪捜査の照合に使用されるそうです。この制度はアメリカに次いで世界で2番目となる、ようです。
( 2016.10.18 モバイル表示対策 )(2016.06.22 更新)(2011.08.29 公開)

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